面白い
押井氏の実経験が混ざってるので
氏の他のどの作品よりも
血に足がついてる気がする
このシリーズはいろいろ映像化されてるけど
これが一番好きですね
特にラストで主人公と小夜が再会するシーンがすごく善い
吸血鬼ものではありがちのシーンだが
美少女ものでこれは・・・
中年 老人オタクに刺さる映画的というか文学的な趣がある
時代考証に手間がかかるだろうけど
映像化してほしい
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獣たちの夜: BLOOD THE LAST VAMPIRE (角川ホラー文庫 88-1) 文庫 – 2002/7/10
学生運動の時代を舞台に、押井守監督が描く人間と吸血鬼の死闘!!
1969年夏。デモに参加し、機動隊に追われた高校生零は路地裏で殺人現場を目撃する。日本刀で何者かを惨殺した犯人は、あどけないセーラー服姿の少女だった。その日から零の回りで不審な出来事が相次いで起こる…
1969年夏。デモに参加し、機動隊に追われた高校生零は路地裏で殺人現場を目撃する。日本刀で何者かを惨殺した犯人は、あどけないセーラー服姿の少女だった。その日から零の回りで不審な出来事が相次いで起こる…
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2002/7/10
- ISBN-104043666012
- ISBN-13978-4043666010
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2002/7/10)
- 発売日 : 2002/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 318ページ
- ISBN-10 : 4043666012
- ISBN-13 : 978-4043666010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 277,329位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公が学生運動に参加している高校生という設定なので。
前半は学生運動や、その思想に関して。後半は哲学や人類について。
登場人物たちは議論とウンチクをくり返します。
吸血鬼という生物の新解釈は、興味深いのですが。
吸血鬼退治の華麗なアクション描写を期待していると泣きを見ます。
前半は学生運動や、その思想に関して。後半は哲学や人類について。
登場人物たちは議論とウンチクをくり返します。
吸血鬼という生物の新解釈は、興味深いのですが。
吸血鬼退治の華麗なアクション描写を期待していると泣きを見ます。
2013年10月17日に日本でレビュー済み
押井作品を長年にわたり色々と見て(読んで)きて、慣れてることもあって楽しく読めた一冊です。
(おそらく)押井さんの経験を活用し、豊富な知識で肉付けした物語です。
昔、学生達が暴れていた頃の日本を舞台に、そういった活動の端っこにいた高校生達の生態を描きつつ、BLOODの設定を持ってきて謎解きと冒険をやってみたって感じですね。
その、学生運動の頃は小さい子供だった私には、当時の様子は大変興味深かったです。
薀蓄が大量に語られるのもいつものことで、これがダメな人は多いだろうけど、慣れてる人間にとっては多すぎるってことはなかったです。
他の作家の作品でも、特にSFでは有り勝ち(JPホーガン先生とか)なパターンじゃないですか。
この薀蓄の部分を無くしてしまうと、ありふれたつまらない本になってしまいますしね。
色々と丁寧に説明してくれる、親切な本です。
「角川ホラー文庫」だったっていうのは、これを書きながら初めて知りましたけど、ホラー嫌いな私でも普通に読めたからホラーじゃないんだと思います。
SF? ファンタジー? ちょっと違うかなぁ。
血生臭いシーンはあるけど、極力抑えていると思います。
死体のベストな処理方法を、登場人物が延々と語るシーンがあって、そこが多少気持ち悪かった程度です。
こう書いたら御仕舞いなのですが、主人公の高校生が賢すぎたり、変な場面で度胸がよかったり、そういう非現実感はあります。
なるべく一般的な少年にしようと心がけてはいるものの、理屈ばかりで体を使わないタイプの人間が想像しそうな格好良さが確実にあって、そういう嘘に引く気持ちは正直ありました。
物語の主人公だからしょうがないのですがね、別に突然超能力が使えるようになるわけじゃないし。
例えば、ちょっと階段を上っただけで息切れするような人が、いざとなれば自分だって結構強いとか言うのって、聞いてる方からすると猛烈にダサいしみっともないじゃないですか。
彼らの妄想に付き合わされているような、そういう嫌らしさが少しありました。
みなさん書いてるとおり、押井作品に慣れてる人向けです。
「アヴァロン」の小説(「灰色の貴婦人」)と同じように物語があるので、押井さんの本の中では読みやすい方だと思います。
「ゾンビ日記」なんかよりも初心者向け(笑)ですな。
この人は、最初っから万人に受ける作品を作ろうなんて思ってないでしょう。
比較的少数の、合う人だけが大喜びすれば成功なんですよ。
(おそらく)押井さんの経験を活用し、豊富な知識で肉付けした物語です。
昔、学生達が暴れていた頃の日本を舞台に、そういった活動の端っこにいた高校生達の生態を描きつつ、BLOODの設定を持ってきて謎解きと冒険をやってみたって感じですね。
その、学生運動の頃は小さい子供だった私には、当時の様子は大変興味深かったです。
薀蓄が大量に語られるのもいつものことで、これがダメな人は多いだろうけど、慣れてる人間にとっては多すぎるってことはなかったです。
他の作家の作品でも、特にSFでは有り勝ち(JPホーガン先生とか)なパターンじゃないですか。
この薀蓄の部分を無くしてしまうと、ありふれたつまらない本になってしまいますしね。
色々と丁寧に説明してくれる、親切な本です。
「角川ホラー文庫」だったっていうのは、これを書きながら初めて知りましたけど、ホラー嫌いな私でも普通に読めたからホラーじゃないんだと思います。
SF? ファンタジー? ちょっと違うかなぁ。
血生臭いシーンはあるけど、極力抑えていると思います。
死体のベストな処理方法を、登場人物が延々と語るシーンがあって、そこが多少気持ち悪かった程度です。
こう書いたら御仕舞いなのですが、主人公の高校生が賢すぎたり、変な場面で度胸がよかったり、そういう非現実感はあります。
なるべく一般的な少年にしようと心がけてはいるものの、理屈ばかりで体を使わないタイプの人間が想像しそうな格好良さが確実にあって、そういう嘘に引く気持ちは正直ありました。
物語の主人公だからしょうがないのですがね、別に突然超能力が使えるようになるわけじゃないし。
例えば、ちょっと階段を上っただけで息切れするような人が、いざとなれば自分だって結構強いとか言うのって、聞いてる方からすると猛烈にダサいしみっともないじゃないですか。
彼らの妄想に付き合わされているような、そういう嫌らしさが少しありました。
みなさん書いてるとおり、押井作品に慣れてる人向けです。
「アヴァロン」の小説(「灰色の貴婦人」)と同じように物語があるので、押井さんの本の中では読みやすい方だと思います。
「ゾンビ日記」なんかよりも初心者向け(笑)ですな。
この人は、最初っから万人に受ける作品を作ろうなんて思ってないでしょう。
比較的少数の、合う人だけが大喜びすれば成功なんですよ。
2008年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生運動に熱中するという主人公の気持ちを全く理解できない自分だけど、内容には満足。
個人的には映像化が可能な小説であれば映像作品の方が音や絵があって良い(その多く、というよりほとんどが尺の短さもあり失敗してるというだけであって)と考えているのだけど、この作品は小説という利点を生かし、「これは小説でやるべきものだ」と思えた。
(小説版パトレイバーでは「やっぱり映画観てた方が面白いな」と思った記憶がある。未収録シーンは面白いんだけど)
派手さの欠片もない薀蓄や駆け引きの連続、でもそれらがみんな面白い(死体処理や倫理学に関してはちょっと長すぎる気もしたが、そう思ったらある程度は読み飛ばせばよい)
エンタメを求めるにはちょっと違う小説だけど、むしろ文章の堅くない純文学と思えば楽しめると思う。
押井小説の中では一番面白かった。
「小説で良かった」と書き続けたけど、後藤田一や主人公の取り巻きのようなキャラクター達は是非今の押井映画でも登場させて欲しいなと同時に思ったりも。一介の高校生達と渋い大人の非日常的空間はありがちといえばありがちだけど、押井氏だったら魅力的な演出をしてくれるんだろうなぁ、とか想像してしまう。
個人的には映像化が可能な小説であれば映像作品の方が音や絵があって良い(その多く、というよりほとんどが尺の短さもあり失敗してるというだけであって)と考えているのだけど、この作品は小説という利点を生かし、「これは小説でやるべきものだ」と思えた。
(小説版パトレイバーでは「やっぱり映画観てた方が面白いな」と思った記憶がある。未収録シーンは面白いんだけど)
派手さの欠片もない薀蓄や駆け引きの連続、でもそれらがみんな面白い(死体処理や倫理学に関してはちょっと長すぎる気もしたが、そう思ったらある程度は読み飛ばせばよい)
エンタメを求めるにはちょっと違う小説だけど、むしろ文章の堅くない純文学と思えば楽しめると思う。
押井小説の中では一番面白かった。
「小説で良かった」と書き続けたけど、後藤田一や主人公の取り巻きのようなキャラクター達は是非今の押井映画でも登場させて欲しいなと同時に思ったりも。一介の高校生達と渋い大人の非日常的空間はありがちといえばありがちだけど、押井氏だったら魅力的な演出をしてくれるんだろうなぁ、とか想像してしまう。
2014年6月7日に日本でレビュー済み
この監督のアニメ映画でも小説でも二作目の方が面白いと言うはやはり間違いなかった。
うる星やつらの映画もパトレイバーの映画も二作目が自身の入魂の想いが強い上に面白く、この小説も映画アバロンのスピンオフ小説の灰色の貴婦人同様にスピンオフの本書の方が大変面白かった。
それに改めて確信したのだが小説でも映画でも架空の世界描いたものは大なり小なり自身の今までの人生経験でしか書けないと言うのが分かったし、本書は吸血鬼伝説を借りた青春物語である。
うる星やつらの映画もパトレイバーの映画も二作目が自身の入魂の想いが強い上に面白く、この小説も映画アバロンのスピンオフ小説の灰色の貴婦人同様にスピンオフの本書の方が大変面白かった。
それに改めて確信したのだが小説でも映画でも架空の世界描いたものは大なり小なり自身の今までの人生経験でしか書けないと言うのが分かったし、本書は吸血鬼伝説を借りた青春物語である。
2008年9月5日に日本でレビュー済み
押井守が書くホラー小説ってことに興味がわいたので読んでみました。
時代設定や人物・背景等(出ました!過激派、学生運動)、押井氏の自己投影的こだわりに彩られておりましたが、
これって「ホラー」の内に入るのか・・?
と、中間くらいまで読み進めた辺りでまず思ったことがこういう事。
『ホラー文庫』なんだし、やっぱり日頃「ホラー」と聞いて想像するのは「気持ちの悪い」話や、「不気味で怖い」話ですよ。
もちろん、主人公やその仲間たちが殺人事件の謎に巻き込まれて行く過程でのスリリングさはあったし、
押井氏の映像作品なんかでもみられる、こね繰り回したような長台詞の蘊蓄議論の応酬もらしいといえばらしい・・で、面白くないこともなかったけど・・
こういう議論場面の方に頁割いて力入れ過ぎちゃってるせいで、余計「怖さ」も「不気味」さも最後までそれほど感じられずに終わってしまったのが残念なところです。
ホラーとして、怖い話を読みたいから読む・・というより、
ジャンル無視して押井ワールド全開な本を読みたいから読む・・というスタンスの人じゃないと、ちょっとついて行けないかもしれません。
吸血鬼の恐怖よりも、引用されてる知識が膨大で、途中で読むのをやめたくなるような長台詞の論争シーンに耐えられなくなるに違いない・・・そう思います。
ただ、ホラーとしてはどうも弱いけど、これは映像化したものが観たい気がしますね。
たぶんイツモノゴトク一般ウケは狙えないと思うけど。
時代設定や人物・背景等(出ました!過激派、学生運動)、押井氏の自己投影的こだわりに彩られておりましたが、
これって「ホラー」の内に入るのか・・?
と、中間くらいまで読み進めた辺りでまず思ったことがこういう事。
『ホラー文庫』なんだし、やっぱり日頃「ホラー」と聞いて想像するのは「気持ちの悪い」話や、「不気味で怖い」話ですよ。
もちろん、主人公やその仲間たちが殺人事件の謎に巻き込まれて行く過程でのスリリングさはあったし、
押井氏の映像作品なんかでもみられる、こね繰り回したような長台詞の蘊蓄議論の応酬もらしいといえばらしい・・で、面白くないこともなかったけど・・
こういう議論場面の方に頁割いて力入れ過ぎちゃってるせいで、余計「怖さ」も「不気味」さも最後までそれほど感じられずに終わってしまったのが残念なところです。
ホラーとして、怖い話を読みたいから読む・・というより、
ジャンル無視して押井ワールド全開な本を読みたいから読む・・というスタンスの人じゃないと、ちょっとついて行けないかもしれません。
吸血鬼の恐怖よりも、引用されてる知識が膨大で、途中で読むのをやめたくなるような長台詞の論争シーンに耐えられなくなるに違いない・・・そう思います。
ただ、ホラーとしてはどうも弱いけど、これは映像化したものが観たい気がしますね。
たぶんイツモノゴトク一般ウケは狙えないと思うけど。
2003年3月12日に日本でレビュー済み
この物語はホラーの形を借りた青春物であり、ある意味私小説であり、ある意味論文でもある。
登場人物や吸血鬼の起源などの設定は面白いのに、物語の本筋から著しく逸脱した“議論”が
延々続くシーン・2ヶ所が余計だと思います。繰り返しますが、本当に延々と続くんです。
話の筋から考えても不必要な内容だし、面白くもない。
もってまわった言い回しと、コネ繰りまわした文章も含めて、これが「押井守ワールド」なの
でしょうか? 私には、著者の自己満足としか思えません。
登場人物や吸血鬼の起源などの設定は面白いのに、物語の本筋から著しく逸脱した“議論”が
延々続くシーン・2ヶ所が余計だと思います。繰り返しますが、本当に延々と続くんです。
話の筋から考えても不必要な内容だし、面白くもない。
もってまわった言い回しと、コネ繰りまわした文章も含めて、これが「押井守ワールド」なの
でしょうか? 私には、著者の自己満足としか思えません。
2011年7月20日に日本でレビュー済み
押井守による小説の第二作目。映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の公開に合わせ書き下ろされ、著者の自叙伝的側面も持つ。2000年にハードカバーで出された後、2002年に山田正紀氏の解説が加えられ文庫版が発売された(文庫版のカバーは2種類存在する)。
主人公はある夜「人ならざる者」の殺害現場を目撃。友人が次の殺害目標であると知り、仲間や怪しい刑事と共に独自捜査を開始するのだが、次第に隠された真実が明らかになる…。
物語自体は非常にシンプル。しかし例によって、捜査過程でのゼミまがいの薀蓄、吸血鬼の存在、その秘匿性、暗殺の理由など、設定の裏付けを説明するための莫大な知識の開陳にかなりのページ数(体感では半分以上)を割いている。その量は他作品を圧倒。「狩猟仮説」「ロスチャイルド家」「バチカン」など、内容の難易度も高めである。
著者の数ある小説のなかでも、映像作品を観ずに小説として充分楽しめる稀有な例だが、「薀蓄好きなら」という条件が付くのは言うまでもない。
2011年7月現在では新品での入手は困難なようなので、評価は中古品を300円ほどで入手したと仮定して★★★★★。難解な内容なので、文字が大きく読みやすいハードカバー版の購入をお勧めする。
主人公はある夜「人ならざる者」の殺害現場を目撃。友人が次の殺害目標であると知り、仲間や怪しい刑事と共に独自捜査を開始するのだが、次第に隠された真実が明らかになる…。
物語自体は非常にシンプル。しかし例によって、捜査過程でのゼミまがいの薀蓄、吸血鬼の存在、その秘匿性、暗殺の理由など、設定の裏付けを説明するための莫大な知識の開陳にかなりのページ数(体感では半分以上)を割いている。その量は他作品を圧倒。「狩猟仮説」「ロスチャイルド家」「バチカン」など、内容の難易度も高めである。
著者の数ある小説のなかでも、映像作品を観ずに小説として充分楽しめる稀有な例だが、「薀蓄好きなら」という条件が付くのは言うまでもない。
2011年7月現在では新品での入手は困難なようなので、評価は中古品を300円ほどで入手したと仮定して★★★★★。難解な内容なので、文字が大きく読みやすいハードカバー版の購入をお勧めする。