本能寺の変、新説である。
信長重臣は、今の実力重役同様に社長にとって代わるだけの実力を持っていた。信長の未来構想で、重臣が危機感を抱き、本能寺の変のほんの少し前、信長を中心に繋がていたのが、ふわっとした空気が広がった。それぞれが、信長亡き後を空想し、空想が空想を呼び、それを利用するものが現れ、本能寺は起きた。信長が理想主義者として美化されすぎた気がするがそれ以外の推理は合理的だと思う。大胆な仮説ではないか。
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本能寺(下) (角川文庫) 文庫 – 2004/1/23
いま解き明かされる本能寺の真相
長篠の合戦での鉄砲の大量導入、毛利水軍との戦いにおける軍艦の導入など、斬新な戦略で敵を駆逐する信長。新時代の構想を模索する彼は、光秀を後継者にしようと考えていた。しかし、事件は勃発した……。
長篠の合戦での鉄砲の大量導入、毛利水軍との戦いにおける軍艦の導入など、斬新な戦略で敵を駆逐する信長。新時代の構想を模索する彼は、光秀を後継者にしようと考えていた。しかし、事件は勃発した……。
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/1/23
- ISBN-104043687028
- ISBN-13978-4043687022
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (2004/1/23)
- 発売日 : 2004/1/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4043687028
- ISBN-13 : 978-4043687022
- Amazon 売れ筋ランキング: - 747,369位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本に対しての予備知識なく読みました。
歴史娯楽作品はそれなりに読んでいますので、ある程度の歴史流れは知識としてありました。
下巻中盤までは他の作者の作品と比べてもそれほど違いはありません。
こういう解釈や説もあるだろうという程度。
しかし、終盤に本能寺の変という歴史的事変に向かっていく明智光秀の意識の変化が唐突に始まります。
そこからは一気に本能寺の変の物語になっていくのですが、その部分があまりに短い。
こういう解釈を初めて読んだので、もう少し終盤を丁寧に書いてほしかったという物足りなさはありました。
☆3つとするか4つとするか悩みましたが、結局のところ楽しく読めましたので4つ。
歴史娯楽作品はそれなりに読んでいますので、ある程度の歴史流れは知識としてありました。
下巻中盤までは他の作者の作品と比べてもそれほど違いはありません。
こういう解釈や説もあるだろうという程度。
しかし、終盤に本能寺の変という歴史的事変に向かっていく明智光秀の意識の変化が唐突に始まります。
そこからは一気に本能寺の変の物語になっていくのですが、その部分があまりに短い。
こういう解釈を初めて読んだので、もう少し終盤を丁寧に書いてほしかったという物足りなさはありました。
☆3つとするか4つとするか悩みましたが、結局のところ楽しく読めましたので4つ。
2017年7月25日に日本でレビュー済み
信長は古代ローマの共和制からヒントを得て、国家改造を目論んでいた・・・
こういう「大技」をばっちり決めるには、細かい傍証なり伏線なりを提示、あるいはでっち上げ
たうえでかからないといけないので、かえって創作には手間がかかるものでしょう。
そこができないとなると、じつは信長「タイムスリップしてきた古代ローマ人だった」とかなん
とかして、エンタメ仕立てにしたほうがよかったかも。
こういう「大技」をばっちり決めるには、細かい傍証なり伏線なりを提示、あるいはでっち上げ
たうえでかからないといけないので、かえって創作には手間がかかるものでしょう。
そこができないとなると、じつは信長「タイムスリップしてきた古代ローマ人だった」とかなん
とかして、エンタメ仕立てにしたほうがよかったかも。
2007年9月2日に日本でレビュー済み
何故に光秀が信長を殺す事になったのか。
この点に関する、言わば全く新しい視点、新しい解釈で興味深い。
まるで、壮大な推理小説を読み解くようで、この従来にない「信長の最も信頼を寄せる光秀」像から
どのようにして、その「信頼される光秀が信長を殺す事になっ」てしまったのか。
この謎は、作者の極めて巧妙な筋立て、論理だてで「信長の最も信頼を寄せる光秀」像が構築された
だけに大変興味深く読み進んだ。
この上巻から、下巻の途中までの作者の筋立てはとっても説得力があったため、かなりの信長贔屓を
差し引いても、なかなか反論するのが難しいくらいだった。
作者の文章は、信長の立ち居振る舞いにとてもよく似合う、凛としてテンポが良い。とってもおもし
ろく下巻途中まで一気に読んでしまうだろう。
しかし、私にとって残念だったのは。まさに「本能寺」と名付けられたこの上下巻合計750頁の作品
で、肝心の本能寺の変にふれたのは、なんと最終章の最後の方の20頁でしかない。
しかも、これだけ周到に組み立てた論理でありながら、「信長の最も信頼を寄せる光秀」が、当の信
長を弑逆する事となった部分は、あまりに性急。突然論理が吹っ飛んでしまった部分がいくつもある。
うーん、これはこれは。
なんともはや。せっかくの好著が、最後の所で画竜点睛を欠くような。そんな印象にならなくもない。
結局の所、歴史上類を見ない天才信長に対する光秀の反乱を、世の通説と異る視点のあることを示し
た意味は大きいが、事は中途で終わっているような、そんな歯切れの悪さを感じてしまった。
信長のフアンであり、作者池宮のフアンとしては、いささかばつの悪い、居心地の悪さを感じた読後で
ある。
この点に関する、言わば全く新しい視点、新しい解釈で興味深い。
まるで、壮大な推理小説を読み解くようで、この従来にない「信長の最も信頼を寄せる光秀」像から
どのようにして、その「信頼される光秀が信長を殺す事になっ」てしまったのか。
この謎は、作者の極めて巧妙な筋立て、論理だてで「信長の最も信頼を寄せる光秀」像が構築された
だけに大変興味深く読み進んだ。
この上巻から、下巻の途中までの作者の筋立てはとっても説得力があったため、かなりの信長贔屓を
差し引いても、なかなか反論するのが難しいくらいだった。
作者の文章は、信長の立ち居振る舞いにとてもよく似合う、凛としてテンポが良い。とってもおもし
ろく下巻途中まで一気に読んでしまうだろう。
しかし、私にとって残念だったのは。まさに「本能寺」と名付けられたこの上下巻合計750頁の作品
で、肝心の本能寺の変にふれたのは、なんと最終章の最後の方の20頁でしかない。
しかも、これだけ周到に組み立てた論理でありながら、「信長の最も信頼を寄せる光秀」が、当の信
長を弑逆する事となった部分は、あまりに性急。突然論理が吹っ飛んでしまった部分がいくつもある。
うーん、これはこれは。
なんともはや。せっかくの好著が、最後の所で画竜点睛を欠くような。そんな印象にならなくもない。
結局の所、歴史上類を見ない天才信長に対する光秀の反乱を、世の通説と異る視点のあることを示し
た意味は大きいが、事は中途で終わっているような、そんな歯切れの悪さを感じてしまった。
信長のフアンであり、作者池宮のフアンとしては、いささかばつの悪い、居心地の悪さを感じた読後で
ある。
2004年4月18日に日本でレビュー済み
《光秀が信長に謀反に踏み切った理由を斬新な解釈で書いた》
というのに惹かれて読んだが、いくらなんでもこれは解釈というより単なる妄想にすぎない。
作者の過度の想像による部分が多い。
途中の作者の言のくどさにうんざり。
《私は作者が小説内ででしゃばるのは好きではない》
と書いておきながら
《信長は「理論的」であり「残虐ではない」》
などといったことが何度も作者の言として、くどくどとでしゃばって書かれる。
そしてまた作者は他人の解釈をやけにけなす。
斬新な解釈とやらを知りたいがために買ったけれど
最後まで読んでがっかりしました。
というのに惹かれて読んだが、いくらなんでもこれは解釈というより単なる妄想にすぎない。
作者の過度の想像による部分が多い。
途中の作者の言のくどさにうんざり。
《私は作者が小説内ででしゃばるのは好きではない》
と書いておきながら
《信長は「理論的」であり「残虐ではない」》
などといったことが何度も作者の言として、くどくどとでしゃばって書かれる。
そしてまた作者は他人の解釈をやけにけなす。
斬新な解釈とやらを知りたいがために買ったけれど
最後まで読んでがっかりしました。
2019年1月9日に日本でレビュー済み
本書は、2000年5月に毎日新聞社から刊行された単行本を
2004年1月に加筆・修正して文庫化されたものです。
下巻は、長篠の戦から始まり、光秀の死までです。
本書のテーマは、本能寺の変の真相なのですが、斬新過ぎました。
池宮氏は、作中で俗説をバッサリと切り捨てていますが、
本能寺の変に関する池宮氏の説も、アイデアは面白いものの俗説の域を出ません。
また、信長が、家康の正妻と嫡子を殺させたとする説を取ったのも残念です。
しかし、信長に関する本を多く読んできましたが、池宮氏が描いた信長像が
最も実像に迫っていると感じました。
2004年1月に加筆・修正して文庫化されたものです。
下巻は、長篠の戦から始まり、光秀の死までです。
本書のテーマは、本能寺の変の真相なのですが、斬新過ぎました。
池宮氏は、作中で俗説をバッサリと切り捨てていますが、
本能寺の変に関する池宮氏の説も、アイデアは面白いものの俗説の域を出ません。
また、信長が、家康の正妻と嫡子を殺させたとする説を取ったのも残念です。
しかし、信長に関する本を多く読んできましたが、池宮氏が描いた信長像が
最も実像に迫っていると感じました。
2006年8月15日に日本でレビュー済み
作者独自の本能寺の変を巡る解釈や信長の天下統一後の構想など多少違和感を感じる部分もありますが国の構造改革を現代の小泉政権と重ね合わせるなど面白い表現方法がなされており、他の歴史小説家の作品とは一線を隔する作品です。文章も描写を豊富にしようとしてかえって読みづらい作品が多い中読みやすく構成されています。この作品が気に入った人には塩野七生先生のローマ人の物語のハンニバル戦記と勝者の混迷をお勧めします。
2004年4月5日に日本でレビュー済み
資料が物語る内容から、天才と認められながらも冷徹・残虐で簡単に片づけられてしまう織田信長。池宮氏は信長を徹底的に理性的人間であったと見て、既得権益を排除し、戦の無い、新しい世を作ろうとしていたとする。確かに冷徹・残虐で信長を見るよりも納得する場面も多い。
気になるのは、この作品での信長が描いていた世の中が精神文明的に見て進みすぎていることであろう。当時の時代でこれまでの世の中を想像できたであろうか・・・。逆に見れば、現代人の私にとっては、読み応えのある内容になっている。
私の好きな明智光秀が、親しみやすい人柄に書かれているところも良かった。
気になるのは、この作品での信長が描いていた世の中が精神文明的に見て進みすぎていることであろう。当時の時代でこれまでの世の中を想像できたであろうか・・・。逆に見れば、現代人の私にとっては、読み応えのある内容になっている。
私の好きな明智光秀が、親しみやすい人柄に書かれているところも良かった。