蜜蜂と遠雷などわかりやすい作品とは反対で、何が真実か最後まで読んでもはっきりとしない。しかしそれが本作の持ち味で魅力となっている。
はっきりとしないことに不満を持つ人は少なくないだろうが、その靄のかかったような読後感が私にとっては非常に心地よいものだった。
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ユージニア (角川文庫) 文庫 – 2008/8/25
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日本推理作家協会賞長編賞受賞、著者渾身の代表作!
あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は――。
あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は――。
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2008/8/25
- ISBN-10404371002X
- ISBN-13978-4043710027
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商品の説明
著者について
●恩田 陸:1964年宮城県生まれ。1991年、第三回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』で、吉川英治文学新人賞と本屋大賞、『ユージニア』で、日本推理作家協会賞長編賞、『中庭の出来事』で山本周五郎賞受賞。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (2008/8/25)
- 発売日 : 2008/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 404371002X
- ISBN-13 : 978-4043710027
- Amazon 売れ筋ランキング: - 91,515位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
イメージ付きのレビュー
4 星
Q&Aの上位互換
Q&Aの上位互換的な作品連作短編集という形式的に、なかなか読みづらい部分があるけれど、恩田陸らしい文章、世界観で割と楽しめるかな、と
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月27日に日本でレビュー済み
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本の内容のついてではないのですが、新品を買ったのに背表紙にしっかりとした傷が入っていたのが残念でした。読むときも傷を触った感触が気になってしまいます。
2024年4月29日に日本でレビュー済み
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最近ハマっている恩田陸さん。次はミステリー小説『ユージニア』。
デビュー作『六番目の小夜子』より薄気味悪さがパワーアップしている印象です。構成はなかなか複雑で、最後に読み返したりしましたが、ほどよく謎と余韻が残る感じで好みの作品でした。
『鈍色幻視行』と同じように、はっきりとした事実は謎にしつつ、色々な人の視点から真実を探っていく流れが面白くて、引き込まれます。
デビュー作『六番目の小夜子』より薄気味悪さがパワーアップしている印象です。構成はなかなか複雑で、最後に読み返したりしましたが、ほどよく謎と余韻が残る感じで好みの作品でした。
『鈍色幻視行』と同じように、はっきりとした事実は謎にしつつ、色々な人の視点から真実を探っていく流れが面白くて、引き込まれます。
2021年10月26日に日本でレビュー済み
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直木賞を受賞してからさらに注目を集めている恩田陸です。受賞作の遠雷と蜜蜂は昔少しだけ演奏をしていた人間にはやや賛同できないストーリーと登場人物の描き方でしたが、こちらの小説はけっこう引き込まれました。不思議な話でありながら結末ははっきりしないにもかかわらずです。好き嫌いはかなり分かれることでしょうが、本棚の本を入れ替えている者からすると、これは置いておく本になります。時間をおいてまた読み返したいです。人気のある作家のおすすめ本はどのサイトも似たり寄ったりです。私はこれが恩田陸の代表作の1つと思います。
2020年4月14日に日本でレビュー済み
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結局なんなの?って感じではあるけど。普通にこの設定のミステリーだと面白いのに
2019年1月14日に日本でレビュー済み
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ワールドに引き込まれます。重要な部分や伏線を忘れてしまいそうで、一気に読みました。じゃっかん間のび感を感じましたが、とっても引き込まれました。傑作です。
2011年5月30日に日本でレビュー済み
うーん。
残念ながらまったく楽しめなかった。
多分、頭のいい人ならわかるのかもしれないなぁ。
別の恩田作品にもあったけれど、ほぼ独白だけで進むので、きちんと読まないと、
指示語などがナニを指すのかわからず、残念なことに最後のオチがわからないのだ。
いやいやそこは、書いてくださいよ。
もう少しあたしには、整理が必要。
東野圭吾の「彼女か彼が‥」などのシリーズにもその手の話はあるけれど、
そっちは好きなんだけどなぁ。
単に相性なのかもしれないけど、あたしにはこの作品、なーんかキレがなくてだるかった。
残念ながらまったく楽しめなかった。
多分、頭のいい人ならわかるのかもしれないなぁ。
別の恩田作品にもあったけれど、ほぼ独白だけで進むので、きちんと読まないと、
指示語などがナニを指すのかわからず、残念なことに最後のオチがわからないのだ。
いやいやそこは、書いてくださいよ。
もう少しあたしには、整理が必要。
東野圭吾の「彼女か彼が‥」などのシリーズにもその手の話はあるけれど、
そっちは好きなんだけどなぁ。
単に相性なのかもしれないけど、あたしにはこの作品、なーんかキレがなくてだるかった。
2020年4月23日に日本でレビュー済み
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最後まで読むと読み返したくなる、2度読み.してしまう本、だと思います。宮部みゆきの「理由」のように悲惨な事件が、
関係者の人々の一人称もしくは第三者の伝聞で語られて行きます。
バラバラの話しが最後に構築されて「事件」が見えて来る感じです。
2度目は、ダカラかと納得しながら読んでいけます。
面白いかと言われると… ? 重い雰囲気の有るお話です。殺人を扱っているので、あたまえですが…。
関係者の人々の一人称もしくは第三者の伝聞で語られて行きます。
バラバラの話しが最後に構築されて「事件」が見えて来る感じです。
2度目は、ダカラかと納得しながら読んでいけます。
面白いかと言われると… ? 重い雰囲気の有るお話です。殺人を扱っているので、あたまえですが…。