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月魚 (角川文庫) 文庫 – 2004/5/25
三浦 しをん
(著)
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夢を見ることも、野心もすべてあの夏の日に生まれた。
『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう…。
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夢を見ることも、野心もすべてあの夏の日に生まれた。
『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう…。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2004/5/25
- ISBN-104043736029
- ISBN-13978-4043736027
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2004/5/25)
- 発売日 : 2004/5/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 232ページ
- ISBN-10 : 4043736029
- ISBN-13 : 978-4043736027
- Amazon 売れ筋ランキング: - 20,464位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1976年、東京生まれ。2000年、『格闘する者に○』でデビュー。以後、『月魚』『秘密の花園』『私が語りはじめた彼は』『むかしのはなし』など、小 説を次々に発表。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。他に、小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』な ど、エッセイに『あやつられ文楽鑑賞』『悶絶スパイラル』『ビロウな話で恐縮です日記』などがある。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 星間商事株式会社社史編纂室 (ISBN-13:978-4480804204)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
秀逸。
2022年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しをんさん、、初めて読んだが、、、辛い物語やなー
ここまで すなや、、、
高村薫はんが、講演会で何年か前言ってた事が、、、立証された。。。
ここまで すなや、、、
高村薫はんが、講演会で何年か前言ってた事が、、、立証された。。。
2018年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三浦しをんさんの作品が好きで、色々読んでみましたが まだ全作品読んだ訳では無いので、一番 とは言えないですが上位に入るぐらい好きな本です。
同性愛だなんだと言ってる方もいますが、私はそれだとは思いません。(事実的にはそういう物語なんでしょうが)
なんていうか、そういう言葉にあてはめることが出来ないぐらい、繊細で、綺麗で美しいお話でした。
不思議な感じで、強弱のある激しいお話ではありませんが、それがなぜか心地よくてハマってしまいます。
死ぬ前にこの本に出逢えて良かったなあと、しみじみ思いました。
同性愛だなんだと言ってる方もいますが、私はそれだとは思いません。(事実的にはそういう物語なんでしょうが)
なんていうか、そういう言葉にあてはめることが出来ないぐらい、繊細で、綺麗で美しいお話でした。
不思議な感じで、強弱のある激しいお話ではありませんが、それがなぜか心地よくてハマってしまいます。
死ぬ前にこの本に出逢えて良かったなあと、しみじみ思いました。
2015年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読者感想に BL の単語が並ぶ
たしかに便利な表現だ
いやらしさや耽美の空気が薄れ
色白の美少年がすっとあぶりだされ
妖しさをとっつきやすさに変える
女性たちに認めてもらおうと
欠点を美化するように使われる語に
わたしとしては少し違和感とずるさを感じる
若き古書屋の生業
繊細な心配り
引きずる古傷とのにらみ合い
家族を、友を思う苦しい息遣い
短編のなかに詰め込まれた
現実からほんの一歩踏み違えた異空間
ありそうで、思い出せそうで
でもどこか拒絶される世界に
巧みなしをんの筆がわたしを引きずり込む
それらだけを伝えるのでない
そっとちりばめた、彼らの「愛」の道標に
はじめは自分の認識違いかと疑ったが
徐々にあからさまになる
その警告ともとれるサインには
物語の装飾でなく
強いメッセージを感じ得ないが
「多田便利軒」にも通じる
超友情、寄りかかるものの信頼と受け止める心広さが
どろどろになることなく
爽やかな満足感をもたらした
たしかに便利な表現だ
いやらしさや耽美の空気が薄れ
色白の美少年がすっとあぶりだされ
妖しさをとっつきやすさに変える
女性たちに認めてもらおうと
欠点を美化するように使われる語に
わたしとしては少し違和感とずるさを感じる
若き古書屋の生業
繊細な心配り
引きずる古傷とのにらみ合い
家族を、友を思う苦しい息遣い
短編のなかに詰め込まれた
現実からほんの一歩踏み違えた異空間
ありそうで、思い出せそうで
でもどこか拒絶される世界に
巧みなしをんの筆がわたしを引きずり込む
それらだけを伝えるのでない
そっとちりばめた、彼らの「愛」の道標に
はじめは自分の認識違いかと疑ったが
徐々にあからさまになる
その警告ともとれるサインには
物語の装飾でなく
強いメッセージを感じ得ないが
「多田便利軒」にも通じる
超友情、寄りかかるものの信頼と受け止める心広さが
どろどろになることなく
爽やかな満足感をもたらした
2015年1月29日に日本でレビュー済み
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古本屋の青年2人が主役の珍しい物語。
若い頃の出来事が原因で父と別れてしまった真志喜。
別れさせる原因を作ってしまった瀬奈垣。
ある街での査定で思いがけない再会を果たす父と子。
今まで色々と三浦しをんさんの作品を読んできたが、
個人的にその中で一番好きかもしれない。
確かにこの本はボーイズラブの要素は少なからずあるが
それは生々しいものではなく、
ちょっとした仕草に表れているぐらいで
そこまで気にならない。
逆によく言えば2人のクロースな関係が
この作品を面白たらしめていると感じた。
若い頃の出来事が原因で父と別れてしまった真志喜。
別れさせる原因を作ってしまった瀬奈垣。
ある街での査定で思いがけない再会を果たす父と子。
今まで色々と三浦しをんさんの作品を読んできたが、
個人的にその中で一番好きかもしれない。
確かにこの本はボーイズラブの要素は少なからずあるが
それは生々しいものではなく、
ちょっとした仕草に表れているぐらいで
そこまで気にならない。
逆によく言えば2人のクロースな関係が
この作品を面白たらしめていると感じた。
2020年8月11日に日本でレビュー済み
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古書屋を営む真志喜と瀬名垣の青年同士の交流というか、明らかにボーイズラブなのだが、作者が控えめな表現をするので、関係性がどこまでいっているのか、読者に想像が任されている。
真志喜の父は行方をくらましており、その行為が自分には意味不明だった。真志喜と瀬名垣のそれぞれの父との関係は書かれるが、母との関係は書かれないのはなぜだろう?
真志喜の父との不意の再会および競争が物語の核になっているが、真志喜の父は二匹の犬の名前を知らないわけであり、勝敗は予想通りであり、やはり、作者は主人公の真志喜と瀬名垣の男性同士の(多分)カップルに甘い。
古書業界のことが少しわかったが、感動したとか、胸を打たれたという物語でもない。SEXなしのやおい系文学という感じとしか表現しようがない。
真志喜の父は行方をくらましており、その行為が自分には意味不明だった。真志喜と瀬名垣のそれぞれの父との関係は書かれるが、母との関係は書かれないのはなぜだろう?
真志喜の父との不意の再会および競争が物語の核になっているが、真志喜の父は二匹の犬の名前を知らないわけであり、勝敗は予想通りであり、やはり、作者は主人公の真志喜と瀬名垣の男性同士の(多分)カップルに甘い。
古書業界のことが少しわかったが、感動したとか、胸を打たれたという物語でもない。SEXなしのやおい系文学という感じとしか表現しようがない。
2022年1月23日に日本でレビュー済み
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そういう作者なんですね、存じ上げませんで。私はこういうのは苦手なので後悔した