こんなに自分の浸透圧に近い文章を書く人に久しぶりに出逢った。
この文字との出逢いに感謝しよう。
息も絶え絶え笑っている、全ての頑張っている人に捧ぐ。
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孤独か、それに等しいもの (角川文庫) 文庫 – 2006/9/22
大崎 善生
(著)
今日一日をかけて、私は何を失っていくのだろう――。憂鬱にとらえられてしまった女性の心を繊細に描き出し、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説、全五篇。明日への一歩を後押しする作品集。
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2006/9/22
- ISBN-104043740034
- ISBN-13978-4043740031
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商品の説明
著者について
1957年、札幌市生まれ。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年には『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらに02年、初めての小説『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。ほかに『アジアンタムブルー』『九月の四分の一』『優しい子よ』など。
登録情報
- 出版社 : 角川書店; 一般文庫版 (2006/9/22)
- 発売日 : 2006/9/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 227ページ
- ISBN-10 : 4043740034
- ISBN-13 : 978-4043740031
- Amazon 売れ筋ランキング: - 608,087位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年5月17日に日本でレビュー済み
喪失からくる孤独のような感情。
そして、主人公それぞれのそこからの克服。
生きていく上で別れは避けられませんからね。
そして、主人公それぞれのそこからの克服。
生きていく上で別れは避けられませんからね。
2005年4月12日に日本でレビュー済み
いやー、主人公女性のはずなのに
「え?男じゃないんだ」
ってな具合に不自然な感情描写の玉手箱!
唯一ハテナを抱かずに読めたのは、タイトルの作品だけでした。
大崎巨匠は、センチメンタルで言い訳好きなおっさんを書くのは上手いのですが、女性はへたっぴです。
残念!!!
でも、作品に流れる「喪失」のテーマは最高。
「え?男じゃないんだ」
ってな具合に不自然な感情描写の玉手箱!
唯一ハテナを抱かずに読めたのは、タイトルの作品だけでした。
大崎巨匠は、センチメンタルで言い訳好きなおっさんを書くのは上手いのですが、女性はへたっぴです。
残念!!!
でも、作品に流れる「喪失」のテーマは最高。
2006年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
多くの短編は、ちょっとドラマチックすぎるかもしれない。5つの短編の全てに、誰かの死が陰を落としている。その死がトラウマとなり、のた打ち回りながら心の再生を図る「八月の傾斜」「孤独か、それに等しいもの」「ソウルケージ」。文学の最近の潮流からは離れているかもしれない。題材に今日性がないかもしれない。
だが、これらの短編にどうしようもなく引き込まれてしまう。
なかでも「ソウルケージ」及川美緒の物語は美しい。魂の気高さを感じる。母のダイナマイトによる自爆心中なんて、へたをすればブラックユーモアになってしまう。こんな物語なのは、モデルがあるのだろうか。凄絶な喪失感である。
他の短編とは異色の「だらだらとこの坂道を下っていこう」は、佳作。ドラマチックすぎる各短編の中にあってこそ、輝きを放つ。
だが、これらの短編にどうしようもなく引き込まれてしまう。
なかでも「ソウルケージ」及川美緒の物語は美しい。魂の気高さを感じる。母のダイナマイトによる自爆心中なんて、へたをすればブラックユーモアになってしまう。こんな物語なのは、モデルがあるのだろうか。凄絶な喪失感である。
他の短編とは異色の「だらだらとこの坂道を下っていこう」は、佳作。ドラマチックすぎる各短編の中にあってこそ、輝きを放つ。
2017年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わたしにはちょっと合わなかったです。
読んでてめんどくさくなりました
読んでてめんどくさくなりました
2004年6月7日に日本でレビュー済み
大崎さんの文章は静かで、そして確実に心に届きます。
誰もが感じる孤独や寂しさを丁寧に書く人だなと思い、
とても好きな作家さんです。
今回の中で私が一番心に残ったのは
ソウルケージです。
読んでるうちに泣いてました。
人の優しさに囲まれることが一番の幸せであり、
生きてるってことなのかもしれないと思いました。
人に優しく生きていきたい。
誰もが感じる孤独や寂しさを丁寧に書く人だなと思い、
とても好きな作家さんです。
今回の中で私が一番心に残ったのは
ソウルケージです。
読んでるうちに泣いてました。
人の優しさに囲まれることが一番の幸せであり、
生きてるってことなのかもしれないと思いました。
人に優しく生きていきたい。
2006年10月4日に日本でレビュー済み
「孤独」「憂鬱」「喪失感」「疎外感」。どう表現して見ても、ネガティヴな言葉しか浮かんでこない、そんな短編5作品です。そんな内容的には非常に暗い作品ですが、読んでいてもそれほどに感じません。それは、早目に明るい兆しを見せられているからかもしれません。或いは、その透明感のある文章で、巧みな比喩や象徴的な事物に魅せられているからかも知れません。
5編が5編とも、精神的な病に陥るような酷い状態が描かれます。その酷い状態から、ある一つの事物によって、主人公が立ち直る姿が描かれます。それは、ピアスの穴であったり、赤いスニーカーだったり、いろいろです。いずれにしても、何かに執着することによって、その深い陥穽から抜け出すことが出来るのです。
この5作品は、ある意味ですべて同じテーマのように見えます。そして、そこには作者の並々ならぬ人間への愛情を感じます。或いは、人間への信頼といってもいいかも知れません。どんなに辛くとも、きっと人はそこから不死鳥のように立ち上がることが出来るのだと、語っているこのようです。
5編が5編とも、精神的な病に陥るような酷い状態が描かれます。その酷い状態から、ある一つの事物によって、主人公が立ち直る姿が描かれます。それは、ピアスの穴であったり、赤いスニーカーだったり、いろいろです。いずれにしても、何かに執着することによって、その深い陥穽から抜け出すことが出来るのです。
この5作品は、ある意味ですべて同じテーマのように見えます。そして、そこには作者の並々ならぬ人間への愛情を感じます。或いは、人間への信頼といってもいいかも知れません。どんなに辛くとも、きっと人はそこから不死鳥のように立ち上がることが出来るのだと、語っているこのようです。
2005年9月25日に日本でレビュー済み
個人的にはピアスの話でぼんやりと涙腺が緩み始め、
さいごのソウルケージの話で一気に泣きました。
大崎さんのいいところは、どんなに最悪なセオリーでも最後なんだか救われたような機にさせてくれるところだと思う。
いちばんせつなくて残酷なのは、失うにせよ孤独にせよ、それが自分の体験できないところで進むのであって、それを静かにうけとめる自己がある限り
確実に未来はひらけるんだと思う。
さいごのソウルケージの話で一気に泣きました。
大崎さんのいいところは、どんなに最悪なセオリーでも最後なんだか救われたような機にさせてくれるところだと思う。
いちばんせつなくて残酷なのは、失うにせよ孤独にせよ、それが自分の体験できないところで進むのであって、それを静かにうけとめる自己がある限り
確実に未来はひらけるんだと思う。