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ニッポンの狩猟期 (角川文庫) 文庫 – 2005/9/22
街路を浮浪する子供たちの売春を「援助交際」と呼び習わすニッポンでは、子供は大人の「債務奴隷」と化している。暴力とドラッグにまみれた混沌の街・新宿。ストリート・チルドレンたちの魂の物語。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2005/9/22
- ISBN-104043743041
- ISBN-13978-4043743049
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2005/9/22)
- 発売日 : 2005/9/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 4043743041
- ISBN-13 : 978-4043743049
- カスタマーレビュー:
著者について
盛田隆二(もりた・りゅうじ)
1971年、県立川越高校2年在学中に書いた短編「糠星」が旺文社小説コンクールで1等になる。同作品は短編集『あなたのことが、いちばんだいじ』(光文社文庫)に所収
1985年、情報誌「ぴあ」編集者の傍ら小説を執筆し、「夜よりも長い夢」で早稲田文学新人賞入選
1990年、デビュー作『ストリート・チルドレン』(講談社)が野間文芸新人賞候補作
1992年、第2作『サウダージ』(中央公論社)は三島由紀夫賞候補作
1996年「ぴあムック」編集長等を経て、18年間勤務したぴあを退社、作家専業に
2004年『夜の果てまで』(角川文庫)が30万部を超えるベストセラーに
2007年~2010年、早稲田大学 文化構想学部 客員教授
2011年『二人静』(光文社)で第1回Twitter文学賞受賞
2016年8月24日午後8時~NHK-Eテレ「ハートネットTV」で、30分番組「父との長いお別れ・作家 盛田隆二 ――リハビリ・介護を生きる 認知症の親をおくって」を放送
著書は他に『焼け跡のハイヒール』『蜜と唾』『父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌』『残りの人生で、今日がいちばん若い日』『いつの日も泉は湧いている』『きみがつらいのは、まだあきらめていないから』『身も心も』『あなたのことが、いちばんだいじ』『ありふれた魔法』『ささやかな永遠のはじまり』『散る。アウト』『おいしい水』『リセット』『ニッポンの狩猟期』『金曜日にきみは行かない』『ラスト・ワルツ』『いつかぼくは一冊の本を書く』など多数
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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近未来の東京という舞台設定、
過激な児童性愛描写などの全てが、
村上龍の拙劣なパクリに過ぎない。
しかも、物語の面白さという点では、本家よりもはるかに劣る。
本来、「ニッポンの狩猟期 2006」だった題名を「2008」と改変し、
実際にその年が迫ると、今度は数字そのものを取り去っていること自体、
この作者の近未来への想像力が、
現実には到底及ばないものだったことを証明している。
作者の目には、現在のニッポン(正確に言えば近未来)はこういうふうに見えている。
だから、これはフィクションではない。
孤児や在留外国人やホームレス、それを取り締まる新宿浄化団。都内には少数民族の自治区。
現在わたしたちは少しばかりおしゃれして、財布に幾らかの紙幣とクレジットカードを入れ、新宿西口の駅で降~~りて都庁や公園まで安全に歩いてゆくことだってできる。
一枚のフィルターを通した新宿。だが、そのフィルターをはずした姿があることだってうすうす気づいている。うすうす気づいているが、そこに目を向けようとしない。
フィルターのないニッポンがここに描かれている。
荒んだ子供たちの世界なのに、それにうんざりしないのはなぜだろう?
彼等が生き~~ているから。生きてはいけないほどの環境の中で、生きているからだと思う。
とりわけ魅力的なのはカズだ。彼があらゆる手段を使って生き延び、そしてぼろぼろになった「心の姉」リーと再会するとき、涙せずにはいられない。
混沌や腐敗を描くことによって浮き立った「生」が、この物語の中には一貫してあるように思う。~
とは言うものの、私には刺激がきつすぎた。いろいろな犯罪の低年齢化が進んでいるというが、これを「近未来」として認めることには抵抗がある。
文庫本の表紙の灰色の雲の下で飛翔するカラスは、読了後、クライマックス前の情景を思い出させる。
今作は出版当時からすれば未来の混沌とした都市、東京を絶望なまでに描きます。
身寄りの無い子供がドラッグやセックスで生計を立てる。悲しい現実はブラジルでのストリートチルドレンが殺されてる現実から起因して書かれたようです。