ただの天才が書いた本ですわ。それだけですわ。
天才が書いた本を、素人が論じるのが無理があるんですわ。
なので、凡人であるワタシは、言葉少なにならざるをえないんですわ。
凡人でも、天才のすごさを垣間見ることはできるんですわ、なので、ワタシは驚愕しているんですわ。
凡人ながらにも、作者のすごさを語ると、、、
たとえば、主人公の掛は、超人的剣客という説明がなされるんですわ。
普通の小説手法だと、超人的なんていう表現は論外なんですわ。
超人的だという具体的なエピソードを例示することによって、ああ、こいつはまさに超人的剣客なんだな、と読者に思わせなければならないんですわ。
スラムダンクでいうと、桜木がすごいやつだと思わせるために、跳躍の滞空時間が長いことを見せたり、
他の人が2度跳ぶうちに桜木は3度跳べることを見せたりするんですわ。
この作者は、それをしない。
それをしないでいて、文章全体に説得力を持たせるんですから、そらすごいですわ。
普通は、箸にも棒にも引っかからない小説になってしまうところをね。
スジとしても荒唐無稽だし、現代語やカタカナ語、ビートルズなんかがでてきて、もう完全に空中分解しそうなところを、
普通にさらっとまとめてしまう。
そら、真似できないですわ。
村上春樹のような小説を書くことができる人(「ような」ね、あくまでも。彼もまたスゴイから)は、まあいるだろうけど、
町田康のような小説を書くことはちょっと難しいんじゃないかと思いますわ。
同じような意味で、この小説は日本語じゃなかったら羽ばたかないだろうね。
この小説を羽ばたかせるほどの翻訳家は存在しないだろうから。
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パンク侍、斬られて候 (角川文庫 ま 24-3) 文庫 – 2006/10/25
町田 康
(著)
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「腹ふり党」と称する、激しく腹を振って踊る新宗教が蔓延し、多くの藩が疲弊していた。牢人・掛十之進はそのいかがわしい弁舌と剣の実力を駆使し活躍するが……。
- ISBN-104043777035
- ISBN-13978-4043777037
- 版一般文庫
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2006/10/25
- 言語日本語
- 本の長さ368ページ
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商品の説明
著者について
1962年大阪生まれ。81年パンクバンド「INU」でデビュー。96年処女小説「くっすん大黒」を発表。00年「きれぎれ」で芥川賞を受賞。05年『告白』で谷崎賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (2006/10/25)
- 発売日 : 2006/10/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4043777035
- ISBN-13 : 978-4043777037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 51,261位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家、ミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、 Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り 子」で川端康成文学賞を受賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 あなたにあえてよかった―テースト・オブ・苦虫〈8〉 (ISBN-13: 978-4120041235 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月4日に日本でレビュー済み
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2023年6月19日に日本でレビュー済み
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商品は新品と説明されていましたが、届いたのは中古品、しかも状態の悪いものでした。返品しました。
2016年10月27日に日本でレビュー済み
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著者の頭の中で、音楽、時代劇、現代社会の諸相などが渾然一体となり、吐き出されたカオスを眺めさせられているような作品。きれいな代物ではない。
胃が凭れた時に見るような、シュールで理不尽な悪夢が、マンガ的、落語的に展開していく。
文章力、表現力はさすがプロだと敬服した。ところどころで笑わせてくれるのもよい。
現代社会の人間関係を風刺するような箇所が見られるが、風刺の先の、「ならばどうすれば」への答えがない。むしろそういう「答え」を求める者を馬鹿にしているようでさえある。
登場人物の多くは、凡俗な自尊心を持った、身勝手な、個性ある変人だ。屁理屈を並べて他人を圧倒しようとしたり、自己保身を図ったりする。こういう人間心理に関する著者の嗅覚はすごい。
ただ、終盤の大カタストロフィの際、主要な人物があっけなく死にすぎで、あまりに人間を玩具にし過ぎている気がした。そこは、これ自体がシュールでカオスな物語なのだから追及してはいけないのか。
理不尽で不合理な世界を生き抜く侍に、最後加えられる合理的一撃。これすらも肯定できる「パンク」はあるのか、と著者は問うているようだった。
最後まで読ませる力はあった。
今のところ、再読したい気持ちはない。
胃が凭れた時に見るような、シュールで理不尽な悪夢が、マンガ的、落語的に展開していく。
文章力、表現力はさすがプロだと敬服した。ところどころで笑わせてくれるのもよい。
現代社会の人間関係を風刺するような箇所が見られるが、風刺の先の、「ならばどうすれば」への答えがない。むしろそういう「答え」を求める者を馬鹿にしているようでさえある。
登場人物の多くは、凡俗な自尊心を持った、身勝手な、個性ある変人だ。屁理屈を並べて他人を圧倒しようとしたり、自己保身を図ったりする。こういう人間心理に関する著者の嗅覚はすごい。
ただ、終盤の大カタストロフィの際、主要な人物があっけなく死にすぎで、あまりに人間を玩具にし過ぎている気がした。そこは、これ自体がシュールでカオスな物語なのだから追及してはいけないのか。
理不尽で不合理な世界を生き抜く侍に、最後加えられる合理的一撃。これすらも肯定できる「パンク」はあるのか、と著者は問うているようだった。
最後まで読ませる力はあった。
今のところ、再読したい気持ちはない。
2019年11月16日に日本でレビュー済み
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派閥争いのために暴力的なカルト宗教の残党を担ぎ出して反乱をでっち上げた所、コントロールを失い本当に反乱によって国(藩)が壊滅してしまいましたという話。登場人物が破滅しかなり悲惨で暴力全開で痛々しい悲劇なのですが、そのしょーもなさ(身につまされるアホさ)に笑える全力疾走で駆け抜ける快作だと思います。
2018年4月1日に日本でレビュー済み
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『告白』には説明のつかない部分の割合が1割くらいで、あとはなるほど、そうか、説明のつく話であり、その説明も詳しすぎるくらいに詳しく、その結果一周回ってよくわからない、けど、その説明の過程が面白い、という事があったのだけど、パンク侍は、ちょっともう、はっちゃけ過ぎて、散らかり過ぎて、思考もあっちゃにいったり、こっちにいったり、半回転くらいで、なんじゃこれゃあ てなるような感じで。こりゃ確かにパンクだわ。パンクってある種の憧れやかっこよさは感じるけど、私の脳みそではついていけん。 戦いの最中の、一人一人の、ほんの脇役の人の人生にだって色々ある、てわからせてくれる書き方や、最初と最後の合致には、小気味良いものがあったり、理解し難いパンクの緩めの部分にはまだついていけて、クス、クス、ておかしみはあったけどね。
2018年8月17日に日本でレビュー済み
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映画は猿と馬鹿の戦いに入る前と後で雰囲気が変わりますが、原作はずっとひょうひょうとした時代劇のままでした。空前絶後な出来事は起こるんですが、それもどうってことないように語られています。CGで描かれるありがちなドンパチやらスペクタクルではなく、日本の山岳地帯に昔から伝わる怪奇現象といった雰囲気でした。それがしっかり映像化されていたら、映画もこの原作並みに、画期的な作品になったかも知れません。
2018年5月20日に日本でレビュー済み
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クドカン脚本、「逆噴射家族」の石井 岳龍(聰亙)監督によるまさかの映画化(2018年6月公開)を記念し、久々に読み返してみましたが、良いも悪いも実に町田康らしい作品です。
本作の後に発表された「告白」「宿屋めぐり」「ギケイキ」といった一見時代物風の作品は、いずれも町田康の傑作長編作品ですが、本作はその傑作が生まれる予兆を孕む問題作だと思います。
前半部分の馬鹿々々しいまでの言葉遊びにだらけ感があるものの、腹振り党茶山が登場した後の怒涛の展開はすさまじく、後半は星五つでも足りないほどの面白さです。
フリーランスの牢人として生きてきた掛十之進(かかりじゅうのしん)は言う。
「この世界は虚妄の世界なのかも知れない。僕はこの世界の前提を問いません。たとえ虚妄の世界であろうと虚構の世界であろうと僕は生き延びる。ろんさん、僕はパンク侍です。アイドンケアー」
そう、本作は武士が登場する時代が舞台かと思いきや、語られる言葉からは「ザッパ」「ボブマーリー」「レストラン」との現代言葉が頻出する虚妄の世界。
リズムに合わせて腹を振ることで嫌なことを忘れ超越の世界に至るという腹振り党の党首茶山は言う。
「おほほほほほほ。振りましょうおず。振りましょうおず」
「敵をおへどにしなさい。世界が裏返っています。条虫が苦悶して」
行列があればなんの行列かわからなくてもとりあえず並ぶし、売れていると聞けば買わなきゃと思う。絶対に自分の脳でものを考えないが自分はユニークな人間と信じている。そんな人間がこのリズムのうねりの中で腹を振らないわけがない。
言葉をしゃべる猿(!)の大臼はそんな人間を見てこう言う。
「根源にかかわる問題をきちんと解決しないとどうにもならない。でもあいつらは当面の問題の処理にばかり終始しているんだ」
そんな世界の「空は美しく嘘くさかった。美しく、嘘そのものであった。」
本作の後に発表された「告白」「宿屋めぐり」「ギケイキ」といった一見時代物風の作品は、いずれも町田康の傑作長編作品ですが、本作はその傑作が生まれる予兆を孕む問題作だと思います。
前半部分の馬鹿々々しいまでの言葉遊びにだらけ感があるものの、腹振り党茶山が登場した後の怒涛の展開はすさまじく、後半は星五つでも足りないほどの面白さです。
フリーランスの牢人として生きてきた掛十之進(かかりじゅうのしん)は言う。
「この世界は虚妄の世界なのかも知れない。僕はこの世界の前提を問いません。たとえ虚妄の世界であろうと虚構の世界であろうと僕は生き延びる。ろんさん、僕はパンク侍です。アイドンケアー」
そう、本作は武士が登場する時代が舞台かと思いきや、語られる言葉からは「ザッパ」「ボブマーリー」「レストラン」との現代言葉が頻出する虚妄の世界。
リズムに合わせて腹を振ることで嫌なことを忘れ超越の世界に至るという腹振り党の党首茶山は言う。
「おほほほほほほ。振りましょうおず。振りましょうおず」
「敵をおへどにしなさい。世界が裏返っています。条虫が苦悶して」
行列があればなんの行列かわからなくてもとりあえず並ぶし、売れていると聞けば買わなきゃと思う。絶対に自分の脳でものを考えないが自分はユニークな人間と信じている。そんな人間がこのリズムのうねりの中で腹を振らないわけがない。
言葉をしゃべる猿(!)の大臼はそんな人間を見てこう言う。
「根源にかかわる問題をきちんと解決しないとどうにもならない。でもあいつらは当面の問題の処理にばかり終始しているんだ」
そんな世界の「空は美しく嘘くさかった。美しく、嘘そのものであった。」
2013年1月6日に日本でレビュー済み
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かなりの数の町田作品を読んで来て、漸く此処に来た。
町田さん、時代劇が好きだからそれっぽい作品が
多く、それらの評価はそこそこ高い。
タイトルと表紙に、町田さん直々の写真。パンクという言葉。
これに圧されて買った人は多いはず。
この文庫版は中でも薄紙仕様なので、扱い難いな。手汗で直ぐよれる。
出だしは、おっ面白そうと感じて読み進めていくと
かなりかったるい、いつもの町田語り(理屈、屁理屈を捏ね繰り回して回りくどい文章)
が中盤までをぎっしり埋めていて、あれ、期待外れなんて・・・。
町田さん、猿回しで笑うと思った?町田さん完全に滑り過ぎ。
後、やはり意味不明な、文にならない町田文語が突然現れ、それまでの前後不覚にされる。
後々語句を色々と調べたがあまり意味はない。
読み所は追い込みの後半。ここでやっと町田ワールド全開。
が、いつものパターン。これって話もう少し短くなるよね、要約したら。
後半は読み所だが、登場人物の殺り方がかなりやっつけ感満載。
描くのに疲れたのか漫画並み。夢の中に居るようなあの不気味な町田ワールドは
好きなんだけど。町田さんってホンとグロいの好きだよね・・・。残虐態勢ない人は
町田作品向きではないです。
ラストのシーンも、忘れてたんだけどあるある的な終わり方で意表が無い。
全体的には面白いんだけど、上司と部下のやり取りや関係を時代風にして
ヘラヘラ語(若者語)で受け交わす。その内容でほぼ半分以上を占めていて
かなり飽きてくるし、どうもこれらに関しては町田さんの態と笑わせよう感
が漂っていて若干寒い。
アホ(腹ふり軍)と猿軍の攻防戦は、新喜劇を意識するんだけど
やり方が無茶苦茶で度を過ぎており、あっけに取られるばかりで
言うほど面白味や新鮮さは無かった。
訳の分からない漢字や、意味不明な哲学論は町田さんらしく
こちらは少しお勉強になるので、この辺に評価。
町田さん、時代劇が好きだからそれっぽい作品が
多く、それらの評価はそこそこ高い。
タイトルと表紙に、町田さん直々の写真。パンクという言葉。
これに圧されて買った人は多いはず。
この文庫版は中でも薄紙仕様なので、扱い難いな。手汗で直ぐよれる。
出だしは、おっ面白そうと感じて読み進めていくと
かなりかったるい、いつもの町田語り(理屈、屁理屈を捏ね繰り回して回りくどい文章)
が中盤までをぎっしり埋めていて、あれ、期待外れなんて・・・。
町田さん、猿回しで笑うと思った?町田さん完全に滑り過ぎ。
後、やはり意味不明な、文にならない町田文語が突然現れ、それまでの前後不覚にされる。
後々語句を色々と調べたがあまり意味はない。
読み所は追い込みの後半。ここでやっと町田ワールド全開。
が、いつものパターン。これって話もう少し短くなるよね、要約したら。
後半は読み所だが、登場人物の殺り方がかなりやっつけ感満載。
描くのに疲れたのか漫画並み。夢の中に居るようなあの不気味な町田ワールドは
好きなんだけど。町田さんってホンとグロいの好きだよね・・・。残虐態勢ない人は
町田作品向きではないです。
ラストのシーンも、忘れてたんだけどあるある的な終わり方で意表が無い。
全体的には面白いんだけど、上司と部下のやり取りや関係を時代風にして
ヘラヘラ語(若者語)で受け交わす。その内容でほぼ半分以上を占めていて
かなり飽きてくるし、どうもこれらに関しては町田さんの態と笑わせよう感
が漂っていて若干寒い。
アホ(腹ふり軍)と猿軍の攻防戦は、新喜劇を意識するんだけど
やり方が無茶苦茶で度を過ぎており、あっけに取られるばかりで
言うほど面白味や新鮮さは無かった。
訳の分からない漢字や、意味不明な哲学論は町田さんらしく
こちらは少しお勉強になるので、この辺に評価。