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サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) 文庫 – 2007/8/31

3.9 5つ星のうち3.9 51個の評価

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商品の説明

著者について

1959年岐阜県生まれ。97年『ウランバーナの森』で作家デビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞を、04年『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞。その他の著書に『最悪』『ガール』など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川書店 (2007/8/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/8/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 356ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4043860013
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4043860012
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 51個の評価

著者について

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奥田 英朗
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1959年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て作家活動に入る。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で直木賞、07年『家日和』で柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 無理 (ISBN-13: 978-4163285801 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

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東京を脱出し西表島へ逃避?
3 星
東京を脱出し西表島へ逃避?
元活動家夫婦一家の出来事をおもしろおかしく描いた作品。父親は自称作家だが本が売れたことはない。母親は喫茶店を経営しているが、呉服屋の娘。夫婦とも過去や親戚を隠している。三人姉兄の長男で小6の二郎を中心に学校の出来事、先輩中学生からの恐喝に悩みながらも苦難を乗り越えていく姿がたくましい。一般文学通算2532作品目の感想。2021/06/21 17:50
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上位レビュー、対象国: 日本

2014年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出だしチョコッと小学生を含む家族ネタかな?っと思って読み始めたところ、

以外に展開が広がり下巻にかけてクライマックス。

上下巻で舞台は転換し別の物語になる

ネタバレになるのであまり書きませんが

羨ましいくらいの、夫婦愛の話でもありました

こんな家族を持てたら本当に幸せな人生を送る事が出来るでしょう

テンポも軽快で読みやすく最高に面白かったです!
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漫画みたいに続きが気になってどんどん読みたいと思えた。主人公がまっすぐで、多少いい子すぎる気もするけれど、そして実はお母さんがはちゃめちゃすぎるけど、家族の物語としては面白かった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年5月22日に日本でレビュー済み
上原二郎は元過激派の活動家でアナーキストの父・一郎、喫茶店を経営する母・さくら、
既に働いている姉・洋子、妹・桃子と中野に暮らす小学六年生。
二郎がクラスメイトの楠田や向井たちと中野ブロードウェイでダラダラ過ごしたり、
大久保の銭湯のすりガラス越しに見た女性の裸に興奮を覚えたり、不良中学生・カツと
彼に連むクラスメイトの黒木への対応に難儀したり、父親に翻弄されたりする一方、
父親は政府や人々から搾取する資本家を嫌悪し、国民年金の納付を迫る社会保険庁の
職員をあしらい、二郎の若い担任教師の思想を聞き出そうとしたり、いきなり学校に
乗り込んで修学旅行代にけちをつけ始めたりと少々困った人物。
そんな中、不良中学生・カツの一言がきっかけで母親の秘密を知ることとなった二郎は
四谷三丁目で呉服屋を営む母方の祖父母や従兄弟たちと邂逅する。
ある日、父の後輩だという仲村アキラなる人物が居候するようになり、意味が分からない
頼みを受けるようになり――というのが上巻の簡単なあらすじ。

クラスの三分の一が受験するべく塾へ通い出す一方、中野ブロードウェイでダラダラ
過ごしたり、肉屋でコロッケを買い食いしたりする主人公である上原二郎やクリーニング屋を
継ぐ事よう洗脳させられている楠田淳、中学生たちと連むようになった黒木といった
子どもたちの描写を通じ、露骨には表に出ず、意識する事もなかったクラスの家庭間の
格差が徐々に顕在化し、分断が始まりつつあるさまが描かれている。
さらには母親の実家のたたずまいや学習院に通う従兄弟たちの一挙手一投足と対比するかの
ような二郎のスペアリブの食べ方で無意識に露呈される育ちぶりが、環境による思考と
意識の分断を物語っているのが理解できる。

思想と信条は自由ではあるし、資本家に搾取されない平等な社会を理想に掲げるのは
大いに結構なのだが、崩壊した多くの共産国家がそうであったように、本来であれば
平等であるはずが『特権階級』という新たな階級が生み出され、結局は一般市民から
搾取していたこと、人は力を持つと己の器を弁えずその力を使ってみたくなるものだ
という人間の性そして民主主義と資本主義を標榜とする現在の日本から父親が目を
逸らし続けているさまは、まるで皆がサッカーをする中、独りラグビーを始めるような
滑稽さを覚える。器用な人間は思想・信条がどうであれ、たとえ世間のルールに納得
していなかったとしても、それを逆手に利用し生き残っていくものなのだ。

一方で、子どもの世界にコンプライアンスや法による秩序というものは存在しない、
ある意味において大人以上に残酷な世界であるという、多くの大人たちが忘れて
しまったことを最適化された筆致で描いているのが素晴らしい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小6、中2の息子たちも読みました。父親の破天荒なところが面白かったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年4月3日に日本でレビュー済み
 ブックオフで、奥田英朗の列を見ている時に見つけた。
 映画版は見たのだが、内容はすっかり忘れていたので、読んでみようと思った。

 上巻を読んで感じたのは、誰かの力であることを自分の力と勘違いしてはいけないということ。

 上級生に兄がいるからと言ってでかい態度をとる不良、組織の力が背景にあるとからということを分かっていない警察、生まれた家がたまたま金持ちだったということを知らない親戚・・・、などそれを感じさせることが多々あった。
 それらを読んでいると、ため息も出るし、憤りも感じる。
 しかしよく考えると、そういったものは誰しもが持っているものではないだろうか。
 そう考えると、よく反省をしなければいけないと思えてくる。

 下巻からは、西表島での生活が始まる。
 どんな風に物語が展開していくのか楽しみだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月16日に日本でレビュー済み
政治色が強いんであれば、全然興味のない私が楽しめるのかしらと思いながら購入しました。結果、すごく楽しめました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年6月21日に日本でレビュー済み
元活動家夫婦一家の出来事をおもしろおかしく描いた作品。
父親は自称作家だが本が売れたことはない。
母親は喫茶店を経営しているが、呉服屋の娘。
夫婦とも過去や親戚を隠している。
三人姉兄の長男で小6の二郎を中心に学校の出来事、先輩中学生からの恐喝に悩みながらも苦難を乗り越えていく姿がたくましい。
一般文学通算2532作品目の感想。2021/06/21 17:50
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5つ星のうち3.0 東京を脱出し西表島へ逃避?
2021年6月21日に日本でレビュー済み
元活動家夫婦一家の出来事をおもしろおかしく描いた作品。
父親は自称作家だが本が売れたことはない。
母親は喫茶店を経営しているが、呉服屋の娘。
夫婦とも過去や親戚を隠している。
三人姉兄の長男で小6の二郎を中心に学校の出来事、先輩中学生からの恐喝に悩みながらも苦難を乗り越えていく姿がたくましい。
一般文学通算2532作品目の感想。2021/06/21 17:50
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2007年9月3日に日本でレビュー済み
相変わらず埼玉と東京と横浜を行ったり来たりしているので、電車に乗っている時間がそこそこある。DSばっかりやっていたのだけれど、最近ちょっと読書欲が出てきたのでとりあえず奥田英朗の「サウス・バウンド」を読んでみた。

まず読んで思ったのは、中島みゆきの新譜(といっても、今となってはもう半年ぐらい前なわけだけど)を聞いたとき、もっと具体的には「宙船」を聞いたときと同じような感想なのだけれど、「この本を読んでも、共感できる日本人というのは実はほんのわずかだよな」ということ。作者はラスト近くで主人公に次のように語らせている。

 警察や企業に楯突く一人の男を、痛快に感じ、面白がりはするものの、
 我が身に置き換えたりはしない。テレビの前の大人たちは、一度も戦っ
 たことがないし、この先も戦う気はない。戦う人間を、安全な場所から見
 物し、したり顔で論評する。そして最後には冷笑する。それが父以外の、
 大多数の大人だ。

この言葉はこの本を読む読者自身にも向けられている。でも、多くの読者はそのあたりの皮肉にはあんまり気がつかないんだろう。あぁ、面白い本を読んだな、でおしまい。

僕は中島みゆきの新譜が出たときはその歌についてブログで全曲感想を書こうと思っていたのだけれど、この間の『ララバイSINGER』ではそれを見送った。なぜかといえば、「宙船」がたとえ高校野球の行進曲になろうとも、

すべての港が灯りを消して黙り込んでも
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

という歌詞を、自分で漕いで行く立場で歌うことができる人間、自分の我が身に置き換えることのできる人間がどの程度いるのか、甚だ疑問だと思ったからである。「メロディが好き」「歌詞が好き」と、この曲を評価する人の考えはいくつかあると思うのだけれど、「一人で自分で自分の道を進んで行ける人間」がその中にどの程度いるのかといえば、僕はほとんどいないと思っている。そういう中で、この曲を論評しても意味がないよな、と思ったわけだ。

冒頭に書いたように、同じようなことをこの本を読んだあとにも感じた。しかしまぁ、こち亀の両さんや、ゴルゴ13に自分を置き換える人はいないわけで、その程度のものかもね、とも思う。

以下、いくつか「!」と思ったフレーズ。

 嫉妬深くて極端な同質社会である日本には、誰かに犠牲になっていた
 だいても、嫉妬しきれない、手の届かない存在が必要だと思います。そ
 れが皇室です。

 日本の学校って人それぞれっていう考え方が通用しないから、やりにく
 くって

 おれは、あんたらみたいな運動屋にはもうシンパシーを抱いていない。
 左翼運動が先細りして、活路を見出したのが環境と人権だ。つまり運動
 のための運動だ。ポスト冷戦以降、アメリカが必死になって敵を探して
 いるのと同じ構造だろう

 もしも疑問に感じたり、これはおかしいと思うようなことがあったら、それ
 を忘れないでいてください。そして、大人になったとき、自分の頭で判
 断し、正義の側につける人間になってください

 人の物を盗まない、騙さない、嫉妬しない、威張らない、悪に加担しな
 い、そういうの、すべて守ってきたつもり。唯一常識から外れたことがあ
 るとしたら、それは、世間と合わせなかったってことだけでしょう

これらのせりふを、さまざまな登場人物にさらっと言わせているところが楽しい(上の引用は同一人物が語っているものが一組だけあるけれど)。

ところで、この本は第一部と第二部がほぼ完全に独立した別の話になっている。第一部では親父はただのぐうたらで、主人公の学校生活が中心で進んでいく。一方の第二部は親父は北の国からの五郎さんみたいな感じでかなりの働き者になる。話も大人の世界がかなりの割合を占める。どちらが楽しいかと言われると主人公がご飯ばかり食べている前者だが、台詞に赤線を引いたのは後編の方が多い。

個人的なこの本の評価は☆3つ。それにしても奥田氏の書く文章のリズムが好きだ。こういう相性の良さを感じる作家はあまり見つけられない(東野圭吾、宮部みゆき、夏目漱石、宮本輝、野田秀樹、村上春樹、殊能将之、真保裕一くらい?)なので、これからもがんばって欲しい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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