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不思議の扉 時をかける恋 (角川文庫 あ 101-1) 文庫 – 2010/2/25
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/2/25
- ISBN-104043943393
- ISBN-13978-4043943395
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/2/25)
- 発売日 : 2010/2/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4043943393
- ISBN-13 : 978-4043943395
- Amazon 売れ筋ランキング: - 805,478位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,354位角川文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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中身は良く解らないですが、孫は気に入って読んでいます。
実は最初の梶尾真治「美亜へ贈る真珠」の意味がよくわからず・・ここでちょっと気分をそがれてしまいました。その後の乙一「Calling You」はアイデアがおもしろく最後のオチでうなりました。貴子潤一郎「眠り姫」はとても甘いラブ・ストーリー。
太宰治の「浦島さん」は飄々としたユーモラスな作品で、なるほど浦島太郎もこういう解釈もありかもしれないと思いました。
ジャック・フィニイの「机の中のラブレター」、1880年代と1959年のおっとりした古き良き時代のニューヨークがとてもステキです。決して出会えない2人だけれど互いに思いあって一生を過ごした、これもとてもロマンチックな物語です。
そして、恩田陸作品が入っているということで購入したのですが、これも既出で長編「ライオンハート」の中の1章だったと知ってちょっとがっくり。でも読み直してみればやはり秀逸。ロバート・ネイサンの名作「ジェニーの肖像」へのオマージュにもなっていて、とても切ないお話です。
いい意味でベタベタなラブ・ストーリーが集めてあるので、端正なSFものを期待されるとちょっと違うと思います。が、泣ける作品を読みたい方にぴったりです。
また、あとがきで編者の大森望氏が同種の映画や小説をたくさん紹介されていて、大変参考になりました。読みたいものがまたたくさん増えました。
乙一、恩田陸、梶尾真治、ジャック・フィニイ、貴子潤一郎、太宰治……時代も国も違うそれぞれの作家をチョイスしたセンスも素晴らしく、それにもまして収録された短編の素晴らしさといったら!
個人的には初めて読んだ乙一さんの「CallingYou」に感動。名前すら知らなかった貴子潤一郎さんの「眠り姫」に興味津津。太宰治の「浦島さん」は最後の一文に驚き。
大好きな小説であるジャック・フィニイ「机の中のラブレター」(確か、ハヤカワでは「愛の手紙」だったよね……)が収録されているのと、梶尾真治さん、恩田陸さんとよく読む小説家の短編が収録されているので購入したんやけど、大正解でした。
そして、大森望さんの解説が秀逸。タイムトラベル物が大好きな人には、もうたまりません。
あぁ、読みたい小説が増えすぎてどうしよう!!
大森望編の「不思議の扉」シリーズの一冊で、タイムトラベル・ロマンスに分類されるロマンチックな作品が集められているのだが、まあ、いずれもSFと呼べるだろう。
書き下ろしではない。
何度も読んだ作品だが、梶尾真治「美亜へ贈る真珠」の衝撃はすさまじい。
恩田陸「エアハート嬢の到着」は味付けが濃すぎる。
乙一「Calling You」は予想の範囲内。小道具はおもしろい。
貴子潤一郎「眠り姫」はなかなかのもの。
太宰治「浦島さん」は異色。楽しい話ではない。
ジャック・フィニイ「机の中のラブレター」は、ありがちな話かと思わせて、幕切れが素晴らしい。
新しいもの、古いものを取り交えて、古今東西、時間を超えた恋愛を描く短編小説6編を集めていて、とても興味深いラインアップとなっている。
収録作は、次のとおり。
梶尾真治 「美亜ヘ贈る真珠」
恩田陸 「エアハート嬢の到着」
乙一 「Calling You」
貴子潤一郎 「眠り姫」
太宰治 「浦島さん」
ジャック・フィニイ 「机の中のラブレター」
まさか、ジャック・フィニイと太宰治の作品が一冊の本で読めるなんて思わなかったが、こうやって編まれたアンソロジーを読んでみると、全く違和感はない。いい選択のように思える。
どれも未読だったが、どれも時間SF、恋愛小説として面白いし、不思議なことに、どれも時間を越えることの悲劇性がテーマにあり、興味深かった。
ジャック・フィニイの作品も良かったが、この中では、恩田陸の作品が、自分としては好み。まさに、時空を越える恋愛の悲劇性をうまく描いていると思う。