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不思議の扉 午後の教室 (角川文庫) 文庫 – 2011/8/25
学校には不思議な話がつまっています。湊かなえ、古橋秀之、森見登美彦、有川浩、小松左京、平山夢明、ジョー・ヒル、芥川龍之介……人気作家たちの書籍初収録作や不朽の名作を含む短編小説集!
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2011/8/25
- ISBN-104043944683
- ISBN-13978-4043944682
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2011/8/25)
- 発売日 : 2011/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4043944683
- ISBN-13 : 978-4043944682
- Amazon 売れ筋ランキング: - 737,066位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,652位角川文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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中身は良く解らないですが、孫は気に入って読んでいます。
収録作は、1 インコ先生(湊かなえ) 2 三時間目のまどか(古橋秀之) 3 迷走恋の裏路地(森見登美彦) 4 S理論(有川浩) 5 お召し(小松左京) 6 テロルの創世(平山夢明) 7 ポップ・アート(ジョー・ヒル) 8 安吉の手帳(芥川龍之介)の計8作品で、ライト・ノベルから文豪芥川の作品までバラエティにとんでいます。なお1、3、4の作品は、単行本初収録作品です。
通読して個人的な意見ですが、最大の読み物は、ポップ・アート、次いでテロルの創世、そしてお召しかなと思います。
ポップ・アートは、著者自身がお気に入りの作品らしいですが、基本的には、ユダヤ人差別を基本としたファンタジーで、それに子供の友情を絡ませ、寓話的な味わいになっています。テロルの創世は、自分達の知っている世界以外の世界を知った者がそこへ旅立つという小説、映画では御馴染みのテーマを基本としてかかれています。お召しは、小松さんの初期の作品、冒頭からネタが明かされていますが、一気に読まされますが、最後のツイストがきいています。三時間目のまどか、一種のタイム・パラドックス物ですが、結末が爽やかな印象を残します。そして、インコ先生、恋人を失った女学生の物語ですが、最後のツイストが鮮やかに決まっています。
軟から硬、邦人作家、外人作家と様々な作品が収録されていますが、何れも面白い。大森さんのアンソロジストとしての力量、才気を感じさせられます。是非ともご一読を!!
今回は学園物……なんですが、編者曰く「いわゆる"学園もの"だけに限定してしまうのもつまらないので、本書では"学校が出てくればOK”程度のゆるやかな縛りで」なので、小学校から現実に存在しない学校まで、著者も有川浩さんから、芥川龍之介さんまで、相変わらずなかなか幅広いチョイスになっていて興味深いです。
どの作品も興味深いのですが、いくつかあげるならば、まずは小松左京さんの「お召し」。三千年以上昔の古代遺跡から発見された手記。子どもだけが残された世界、その子どもが消える日。「猿の惑星」など有名なSFとも世界観がだぶる、古典なんですがSFらしい作品。
次に、平山夢明さんの「テロルの創世」。この方の作品を読むのは初めてなのですが、解説にも記されているようにカズオ・イシグロさんの「私を離さないで」のような、残響感の残る独特の雰囲気の作品です。
個人的な好みは古橋秀之さんの「三時間目のまどか」。授業中に窓の外を見ると、向こう側に別の教室と、自分好みの美少女が写っている。話してみたいけれども、3時間目のホンのちょっとだけしか、その風景とは繋がらない。……ベタな時間と空間のねじれ、美少女、ラストも予想通りなんですが、こういうベタな作品が好きなんですよねぇ。
また、今まで読んだことのない作家さんを知ることができました。
このシリーズ、ホンマに好きやわ。
収録されているのは、湊かなえ「インコ先生」、古橋秀之「三時間目のまどか」、森見登美彦「迷走恋の路地裏」、有川浩「S理論」、小松左京「お召し」、平山夢明「テロルの創世」、ジョー・ヒル「ポップ・アート」、芥川龍之介「保吉の手帳から」の8篇。
恋物語からハードなSF、とぼけたオチのストーリーなど味わいはいろいろだ。学校も、小学校から大学まで。主人公も先生だったり学生だったり。
小松左京「お召し」は傑作。衝撃的だ。
平山夢明「テロルの創世」は昔ながらのハードな物語を現代風に復活させた感じ。
それにしても、これだけタイプ、時代、国の違う作品を集めてくる姿勢は偉い。
作者、舞台、ストーリー、時代が異なり、少女小説のようなものから、
人間の醜さを暑かったものなどバラエティーに富んでいます。
多くの人が楽しめると思います。