著者は、大きな妖怪観の転換が、近世(とりわけ18世紀後半)と近代の二度起こっていると考えています。
この二度の転換を経てはじめて、「かわいい妖怪」が生れました。
この妖怪観の転換について、その実態を明らかにし、さらにそれを歴史的文脈と関係づけながら考察すること、それが、本書の目的です。(p.11)
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江戸の妖怪革命 (角川ソフィア文庫) 文庫 – 2013/6/21
香川 雅信
(著)
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妖怪のカタログ「妖怪図鑑」、妖怪を出現させる「妖怪手品」のマニュアル本、妖怪カルタ、人形などの「妖怪玩具」――。江戸で大流行した妖怪遊びを紹介し、江戸時代に起きた「妖怪革命」の軌跡をたどる。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2013/6/21
- 寸法10.7 x 1.5 x 14.9 cm
- ISBN-104044083207
- ISBN-13978-4044083205
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商品の説明
著者について
1969年、香川県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。総合研究大学院大学文化科学研究科にて博士号(学術)取得。現在、兵庫県立歴史博物館学芸員。共著に『図説 妖怪画の系譜』(河出書房新社)、『妖怪学の基礎知識』(角川選書)など。
登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2013/6/21)
- 発売日 : 2013/6/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4044083207
- ISBN-13 : 978-4044083205
- 寸法 : 10.7 x 1.5 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 161,861位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月1日に日本でレビュー済み
水木先生による現代の「妖怪ブーム」以前に、江戸時代(詳しくは18世紀後半)に「妖怪のキャラクター化」が起こった事を主張した<妖怪馬鹿>向けの好著。最初に断っておくと、著者(民族学者の由)の見解は、「妖怪は人の心の中に棲む」という京極夏彦氏と同一のもので、この点においては、京極氏や小松和彦氏の諸作品を既読の方には新鮮味はないが、江戸時代に焦点を当てて、民族学の他、博物学、文化人類学、哲学等を総動員して論考している点が微笑ましい特徴である。
著者の考える江戸時代における「妖怪のキャラクター化」の理由は主に以下である。
(1) 怪異現象を"神仏の警告"と捉える畏怖の念が薄れ、人々の合理性が増した。
(2) (1)を受け、博物学や経済の発展が「妖怪」を「キャラクター化(表象化)」する遊び心を産んだ(博物学=分類学である)。
(2)の代表が、有名な鳥山石燕の「画図百鬼夜行」であるが、この他の多くの妖怪絵図ばかりでなく、夥しい数の妖怪玩具、妖怪からくり、怪談落語等を縷々と紹介している辺りに著者の熱さを感じる。著者は「analogy」も重視していて、その意味において、本書自身が「妖怪」に関する澁澤龍彦氏ばりの博物誌エッセイに近い体裁をしている。学術書(?)という意識があったせいか、余りに多方面から「妖怪」を論じているので、澁澤氏の博物誌エッセイ程には洗練されていないが。個人的には京極氏の「豆腐小僧(本書にも登場する)」シリーズが「妖怪」の一番の解題になっていると思うが、本書の博物学的論考も中々のもので、好事家にとっては貴重な一作ではないか。
著者の考える江戸時代における「妖怪のキャラクター化」の理由は主に以下である。
(1) 怪異現象を"神仏の警告"と捉える畏怖の念が薄れ、人々の合理性が増した。
(2) (1)を受け、博物学や経済の発展が「妖怪」を「キャラクター化(表象化)」する遊び心を産んだ(博物学=分類学である)。
(2)の代表が、有名な鳥山石燕の「画図百鬼夜行」であるが、この他の多くの妖怪絵図ばかりでなく、夥しい数の妖怪玩具、妖怪からくり、怪談落語等を縷々と紹介している辺りに著者の熱さを感じる。著者は「analogy」も重視していて、その意味において、本書自身が「妖怪」に関する澁澤龍彦氏ばりの博物誌エッセイに近い体裁をしている。学術書(?)という意識があったせいか、余りに多方面から「妖怪」を論じているので、澁澤氏の博物誌エッセイ程には洗練されていないが。個人的には京極氏の「豆腐小僧(本書にも登場する)」シリーズが「妖怪」の一番の解題になっていると思うが、本書の博物学的論考も中々のもので、好事家にとっては貴重な一作ではないか。
2021年1月16日に日本でレビュー済み
2021 年度入学者向け大学入学共通テスト第一日程本試験国語「現代文―説明的文章(評論文)」の出典となりました。
2021年3月20日に日本でレビュー済み
前書きで論旨をだいたい説明してしまい、後はその事例説明と詳論のため、今一つ論の展開に盛り上がりが欠けている。
近代へのつながりなんかはかなり胸熱展開のはずなのに、前書き以上のものが少なくてざんねん。
博論の書き直しだからこんなもんか、って感じ。
その分、さすがにもとがもとだけに妖怪学の基礎文献についての知識と、妖怪学の射程についての知識はかなり深まる。
近代へのつながりなんかはかなり胸熱展開のはずなのに、前書き以上のものが少なくてざんねん。
博論の書き直しだからこんなもんか、って感じ。
その分、さすがにもとがもとだけに妖怪学の基礎文献についての知識と、妖怪学の射程についての知識はかなり深まる。
2013年7月18日に日本でレビュー済み
江戸時代を境に、日本人の妖怪に対する見方が、大きく変わったということを、多くの文献や、資料をもとに解き明かして行く。
フーコーの理論のやや強引な当てはめや、時に妖怪の話題から大きくずれてしまう点は、少し気になる。
しかし、文庫サイズながら、江戸時代の実に様々な文献が紹介されており、興味深い。
妖怪について論じながら、江戸時代に起こった、人々の認識改革が、論じられている、ともいえる。
フーコーの理論のやや強引な当てはめや、時に妖怪の話題から大きくずれてしまう点は、少し気になる。
しかし、文庫サイズながら、江戸時代の実に様々な文献が紹介されており、興味深い。
妖怪について論じながら、江戸時代に起こった、人々の認識改革が、論じられている、ともいえる。
2013年7月27日に日本でレビュー済み
妖怪研究には、民俗学系のものと、文化研究系のものがあります。
本書は後者の流れに属しますが、妖怪を題材にした江戸の大衆文化研究としても、妖怪図鑑や妖怪おもちゃのカタログ入門としても、楽しい本でした。
フーコー理論が気になる人もいるようですが、本書内の扱いとしてはそれほど目立つ分量ではありません。
それよりも、文庫版という限界から、図版が小さくて見にくくなってしまったのが残念です。
また、近代以降の記述は「江戸の妖怪革命」からずいぶん違うテーマに移行してしまっています。
それはそれで興味深いのですが、千里眼や念写ブームだけでも相当重いテーマですから、この小さな本に無理やり接合せず、江戸期に生まれた「ない」を「ある」として楽しむ心構えの意味合いを、粋の精神や遊郭などとも絡めながら膨らませる手もあったのではないかと思ったりしました。
でも、それらは小さな問題に過ぎません。
ところで、豆腐小僧や茶運び小僧は、江戸大衆が生み出した愛すべきキャラクターだったようです。
近年流行りのご当地キャラともいろいろ共通する点があることに気付きました。
オカザえもんなんて、どうみても妖怪の仲間ですよね。
そんなこともいろいろ考えさせてくれる快著でありました。
本書は後者の流れに属しますが、妖怪を題材にした江戸の大衆文化研究としても、妖怪図鑑や妖怪おもちゃのカタログ入門としても、楽しい本でした。
フーコー理論が気になる人もいるようですが、本書内の扱いとしてはそれほど目立つ分量ではありません。
それよりも、文庫版という限界から、図版が小さくて見にくくなってしまったのが残念です。
また、近代以降の記述は「江戸の妖怪革命」からずいぶん違うテーマに移行してしまっています。
それはそれで興味深いのですが、千里眼や念写ブームだけでも相当重いテーマですから、この小さな本に無理やり接合せず、江戸期に生まれた「ない」を「ある」として楽しむ心構えの意味合いを、粋の精神や遊郭などとも絡めながら膨らませる手もあったのではないかと思ったりしました。
でも、それらは小さな問題に過ぎません。
ところで、豆腐小僧や茶運び小僧は、江戸大衆が生み出した愛すべきキャラクターだったようです。
近年流行りのご当地キャラともいろいろ共通する点があることに気付きました。
オカザえもんなんて、どうみても妖怪の仲間ですよね。
そんなこともいろいろ考えさせてくれる快著でありました。
2005年10月15日に日本でレビュー済み
8世紀後半の江戸では妖怪玩具や手品、本が大流行しました。
妖怪は闇にひそむものから商品のモノへと変化しました。
なぜそんなことがおきたのでしょう?
妖怪の価値観を変えるなにかがありました。
たくさんの図版も楽しめます。
同時期に広島の三次で起きた稲生物怪物語も関係しているような気がします。
マンガ「朝霧の巫女」の舞台でもあります。
妖怪は闇にひそむものから商品のモノへと変化しました。
なぜそんなことがおきたのでしょう?
妖怪の価値観を変えるなにかがありました。
たくさんの図版も楽しめます。
同時期に広島の三次で起きた稲生物怪物語も関係しているような気がします。
マンガ「朝霧の巫女」の舞台でもあります。