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無限を読みとく数学入門 世界と「私」をつなぐ数の物語 (角川ソフィア文庫 K 107-2) 文庫 – 2009/8/25
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- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2009/8/25
- 寸法10.5 x 1.3 x 15 cm
- ISBN-104044091021
- ISBN-13978-4044091026
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2009/8/25)
- 発売日 : 2009/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4044091021
- ISBN-13 : 978-4044091026
- 寸法 : 10.5 x 1.3 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 369,328位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1958年、東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。帝京大学講師を経て、同大学准教授。宇沢弘文に 師事し、数理経済学、環境経済学、意思決定理論を専門とする経済学者として旺盛な研究・執筆活動を行うかたわら、数学エッセイストとして活躍。中高生向け の入門書から高度な学術書まで多くの著書を持つ。日本ペンクラブ会員。著書多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 無限を読みとく数学入門 世界と「私」をつなぐ数の物語 (ISBN-13: 978-4044091026)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本書の内容を理解することは難しい。
だが、心配しなくていい、
そこいらの数学者だってどうせ完全な理解などできやしない。
本書のテーマは、無限だ。
カントールという数学者の物語でもある。
1845年生まれのカントールという天才が生涯を賭して
兵隊が塹壕を這うような苦しみのうちで見つけた無限という宝石の、
深淵なる暗闇を覗き込む、そういう物語だ。
無限を解く鍵に小学校で習う集合という概念が登場する。
自然数と有理数という異なる集合は同じ大きさの無限だが
無理数の集合と比べるとどうか。
本書を読めば、永遠とか、永久、久遠という言葉を使うことに
戸惑いを感じるようになるだろう。
多くの数学者が悩み抜いた無限という概念を思い出すから。
だから、近く結婚式を控えている人には本書はお薦めできない。
できれば結婚してから読んでほしい。
そして、あの誓いの言葉を是非とも振り返ってみて欲しい。
小島さんの本はわかりやすいと思うが、その中でもこの本はかなり難しい。読み物なので数式らしい数式は出てこないのだが、哲学というか詭弁というか・・・のような論理の迷宮なので、かなり理解力が必要。もう少し説明してほしいなぁ・・・というところも多々あった。ただし、ある程度の数学的素養があれば中高生でも「何かを得られる」本だと思う。完全理解は大変ではあるが。
0.9999・・・は1に等しい、とされるが本当にそうなのか、根拠はあるのか、という今まで当たり前と思っていたこと(というか深く考えてなかったこと)が実は奥の深い数学の闇に続いて行く・・・本書はそんなところから数学というものの「暗黒面」に踏み込んでいく。「無限とは」「連続しているとは」など、数学が安定して扱うことのできる有理数の世界を少し踏み外すすと、そこには暗く・深い海が横たわっている。その海に乗り出して行った数学者もいれば、その海の存在を知ってあわてて引き返した(みなかったことにした)数学者もいる。そんな数学の独特の世界観を感じさせてくれる本である。
著者の小島さんは現在帝京大学の教授をされているそうだが、この本の原書を書かれたとき(1991年)には塾講師をされていて、結構、精神的に苦しい時期だったらしい。この本の異様なクオリティは、そういった鬱積したエネルギーにあったのか、と妙に納得。
・・・2016年3月6日再読・・・
曰く・・・
0.1+0.01+0.001+・・・という無限等比数列の和が1/9という有限値となるのは、そもそも「無限の足し算をそう定義したからにすぎない」のであって、そう決めなければならない根拠はない。このような「無限等比数列の和が有限値に収束しない」という収束の定義も可能。
ギリシャの数学者は、「作図できるもの」を「存在するもの」としていたらしい。作図の道具はコンパスと定規に限定していた。ギリシャの数学者は直線を引くことと円を描くことだけで作り出せるものを「存在」と規定していたらしい。
インド神話の「無限の宇宙観」がギリシャに伝わり、「無限」は学問の対象となる。アリストテレスは、無限を「現実の無限」と「可能な無限」の2つに類型化する。無限の物体、無限の量、など感覚で知覚できる現実の無限は存在しない。永久運動のような可能な無限は存在している、とする。
カントールは、ユークリッドの公理は無限に対しては適用できない、とし、無限の本性を「部分と全体が1対1に対応すること」とした。たとえば、2つの異なる長さの線分上の点の数は同じ(無限にある)、とする(短い線分1と長い線分2にそれぞれ交差する直線を引くと、短い線分1と長い線分2の双方に交点が存在する。つまり、長い線分2の点(無限個存在可能)に対応する点が短い線分1にも必ず存在する)。
などなど。
だけれども、経済学(ケインズの理論)と関連させた所がこの本の面白いところです。
(まあ、著者が経済学者ですから・・・)
それから、無限に関する事をザーッと概観できるのもいいかな(^^)
数学基礎論の歴史を扱った本と一緒に読むと更に面白いかもです・・・
・・・例えば、足立恒雄氏の本などがありますが、数学になじみが無い方には少し難しいと思います・・・
ただ、個人的に残念だったのが、最後の第4章が小説になっていた事です。
どうやら著者は小説が好きなようですが、
世の中には私のように小説が嫌いな人間もいます。
ですから、「数学入門」で小説が出てきて、少しイラッとしました。
そして、とりあえず、凄い速さで斜め読み(^^;)
小説を読み終わって、やっぱり読まなければ良かったと思いました(><;)
そんな訳で★3つです(^^;)
小説は読み飛ばしても差し支えありませんよ(^^A)
最後の小説もおもしろかった。
数学の扱う「無限」にいて、その神秘性やそれが持つ魔性のようなものを、「無限」に挑んできた数学者たちの業績を絡めつつ解説しています。
それは、日常の中に潜む「無限」としての「瞬間(というより時間)」をゼノンの逆説や日常や経済理論の中に潜むことから説き、また、「無限」の「存在」そして無限を理論構成してきた数学の手法をその歴史から説くことにより、日常では意識することのない「無限」を読者に認識させるようになっており、「無限」を概念的に分かりやすく説明しています。
私としては、第3章の「連続という迷宮」にある「無限」に挑んだカントールの話が圧巻でした。
当時としては、あまりに異端的な理論であったため、同業のクロネッカーたちから非難や誹謗を浴びながら独自の理論を展開してきたカントールの生い立ちは色々なところで触れる機会はありますが、「数学の本質は、その自由さにある」という言葉を含んだ彼の言葉の引用が、非常に印象に残る構成となっています。
最後には創作小説「この世界という迷宮」も。数学のテーマである自然数、有理数、実数を小説の根幹に置くのは新しい試みだと感じました。
著者らしく、数学に対する深い理解を背景にすえて書かれており、文章も構成も非常に分かりやすくなっていると思います。
概念的には難しく感じることもありましたが、全体的には読みやすい感じです。
数学好きの方には、是非ともお薦めの一冊だと思います。
本書のタイトルから出てくる話題は凡そ想像はつくのですが、色んな話題を関連付ける著者の構想力が素晴らしいです。例えば「アキレスと亀のパラドクス」と「ユークリッドの第5公理(平行線の公理)」の関連を論じ、そこで非ユークリッド幾何学へ寄り道することで「公理」とは何かが分かり、その理解が後段のヒルベルト・プログラム〜ゲーデルの不完全性定理の説明で生かされる、という具合に細かい配慮がなされています。そういう数学ネタの間隙に文学・哲学・経済学のネタまで仕込むという貪欲さ。(ケインズまで登場すると事前には想像できなかった...) 数学の世界と他の世界を行きつ戻りつしながら、無限の姿に迫る筆致は見事と言う他ありません。
こんな風に本書を味わえたのも、過去に"無限"〜"不完全性"に関する類書を読んでいて、この手の議論に慣れていたからかもしれません。そういう意味で次の本もオススメです。「 無限論の教室 」「 無限の果てに何があるか 」「 はじめての現代数学 」「 無限と連続 」「 不完全性定理 」「 理性の限界 」。また∞は無限小(→ ゼロ)と双子の関係にあり、そういう意味で「 異端の数ゼロ 」も面白いでしょう。
「数学迷宮」と比較すると、原書から読み取れる遊び心や純粋さをそぎ落としている印象が強く、より正確な表現を求めるあまり、読み手側に理解しにくい文面になってしまっている気がします。(あなたの理解力が不足しているだけです、と断じられてしまえばそれまですが。)
本書を読むことで、やはり「数学迷宮」が小島氏の最高傑作であることを再認識しました。
迷宮を楽しく彷徨える本書で特に印象に残ったのは、以下の2点である。
先ず、私は「アキレスと亀」の逆理を「アキレスは亀に有限の時間で追いつけるのに、無限回のステップが無限の時間を要する?という錯覚を利用した詭弁である」と解釈していた。アキレスが亀に追いつけることは、「平行線公理」(平行でない2直線は有限平面で交わる)を仮定しない限り保障できない、と本書は説く。有理数を通常の距離で完備化した実数体の世界ではアキレスは亀に追いつくが、「p進距離で完備化したp進体の世界では追いつけないこともある」という指摘は実に興味深い。
次に、私はカントールの「数学の本質はその自由性にある」という有名な言葉を、「数学では自由な発想、概念、定義を常に容認する」とナイーブに解釈していた。カントールの真意は「新しい概念や定義の価値は、それがもたらす成果の有用性で判断されるべきである」と言う事にあった。独創的で比類のない成果を収めたカントールの無限集合論への抵抗と無理解が、彼をしてこの言葉を語らせたのだろう。このあたりの経緯を語る本書第3章(特に27節)は、この本の白眉である。カントールを終生悩ませた「連続体仮説」の真偽の意外な顛末についても言及されている。
本書を読まれた方に、『オイラーの無限解析』とダンハムの『微積分名作ギャラリー』の二冊の良書を精読される事をお薦めしたい。無限と連続が織りなす迷宮を彷徨いながら、更に多くの光明を見出して頂けるものと思う。