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戦後民主主義のリハビリテーション: 論壇でぼくは何を語ったか (角川文庫 お 39-11) 文庫 – 2005/1/1
大塚 英志
(著)
「誇り」なんか国家に持たせてもらおうと思うなよ
大塚英志が90年代後半から書き綴った社会批評の集大成。ナショナリズム、オウム、女子高生…様々な事件をマスコミはどう報じていたのか。右傾化していく子の国の様を鋭く捉えたサブカルチャー批評。
大塚英志が90年代後半から書き綴った社会批評の集大成。ナショナリズム、オウム、女子高生…様々な事件をマスコミはどう報じていたのか。右傾化していく子の国の様を鋭く捉えたサブカルチャー批評。
- 本の長さ638ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2005/1/1
- ISBN-104044191190
- ISBN-13978-4044191191
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2005/1/1)
- 発売日 : 2005/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 638ページ
- ISBN-10 : 4044191190
- ISBN-13 : 978-4044191191
- Amazon 売れ筋ランキング: - 947,082位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,301位文学理論
- - 13,428位角川文庫
- - 136,390位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年生まれ。まんが原作者、批評家。『「捨て子」たちの民俗学』(第五回角川財団学芸賞受賞)などがある。神戸芸術工科大学教授、東京藝術大学大学院兼任講師。芸術工学博士(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 映画式まんが家入門 (ISBN-13: 978-4048685627 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.9つ
5つのうち4.9つ
6グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2001年11月8日に日本でレビュー済み
凶悪な少年犯罪が頻発するのも、子殺し、親殺しが起きるのも、み~んな戦後の教育が悪いんだ。み~んなふやけきった戦後民主主義のせいなんだ。ついこのあいだまで、オヤジたちは声をそろえて、そうののしっていた。そして、2001年9月11日からは、声をあげることもなく、日本の軍隊をはるかかなた、外国の領土にまで派遣しようとしている。このような状況のなかで、自分自身が戦後民主主義の土壌のなかで育ってきたオヤジである僕は考える。はたして、僕たちの受けた戦後教育って、そんなにひどいものだったのか? 戦後民主主義って、ほんとうに今日の諸悪の根源なのか? 湧き上がる疑問に、本書は明快な答えを与えてくれる。何が、戦後民主主義が掲げた大衆の幸福という理想の実現をはばんできたのか。そ
2005年2月27日に日本でレビュー済み
「多重人格探偵サイコ」は愛読していたが、大塚氏が原作者とは知らなかった。この本を読んで初めて「あ、これサイコの人!」と気がついた。大塚英志の文章を読むのは初めてではないのに。
社会が右傾化し、そうした言説が無批判的に受け入れられてしまう中で(私はそう思う。)、私が感じていた違和感を次々と明確に言語化してくれたなあ、というのが率直な感想である。大塚氏が擁護する戦後民主主義が私にも内面化されているのかどうかは知らないが、最近の「右傾化」に違和を感じていた者として、非常にためになった。自分の「立ち位置」がどのあたりなのか、少し分かった気がした。
さらに、大塚氏の文章は非常に平易な日本語で書かれており、読みやすいのも好感が持てた。そこそこ難しいことばも使われているが、文章のうまさだろうか、読むのに困難を感じない。
論壇という「場」、そして自分が「左」なことで論壇全体のバランスが取れるならそれは悪くない、と自らの言説の政治的立場をも相対化し、論壇の中である「役割」を担おうとするスタンスに、物書きとしての信頼を覚える。
しかし、他人の文章を手放しで賞賛したくない、という変な意地があるのと、もう少し他の文章も読んでみないと、というので星は4つにしておきます。
社会が右傾化し、そうした言説が無批判的に受け入れられてしまう中で(私はそう思う。)、私が感じていた違和感を次々と明確に言語化してくれたなあ、というのが率直な感想である。大塚氏が擁護する戦後民主主義が私にも内面化されているのかどうかは知らないが、最近の「右傾化」に違和を感じていた者として、非常にためになった。自分の「立ち位置」がどのあたりなのか、少し分かった気がした。
さらに、大塚氏の文章は非常に平易な日本語で書かれており、読みやすいのも好感が持てた。そこそこ難しいことばも使われているが、文章のうまさだろうか、読むのに困難を感じない。
論壇という「場」、そして自分が「左」なことで論壇全体のバランスが取れるならそれは悪くない、と自らの言説の政治的立場をも相対化し、論壇の中である「役割」を担おうとするスタンスに、物書きとしての信頼を覚える。
しかし、他人の文章を手放しで賞賛したくない、という変な意地があるのと、もう少し他の文章も読んでみないと、というので星は4つにしておきます。
2005年3月18日に日本でレビュー済み
現状を追認するぐらいなら、戦後民主主義の希望にかけたほうが遥かにましであるという、議論は明らかに正しい。著者は戦後民主主義に対してもっとシンパシーやノスタルジーや「正しさ」を感得しているのではあろうが、それについては世代によって感覚が随分違うだろうと思われる。
また、こうした「レビューによる自己表現」に対しての著者の違和感が書中で表明されているが、これは痛いところを付かれた。消費としての批評・創作。自分の鑑賞眼に対する自己陶酔的な自負。確かにこれは批評ではないし、そこで費やされる短い言葉は決定的に緊張感を失っている。
小生がいま書いているこれも含めて、日々膨大な数のレビュアーたちが一人しこしことキーボードを打つ姿は考えてみれば異様な光景である。
また、こうした「レビューによる自己表現」に対しての著者の違和感が書中で表明されているが、これは痛いところを付かれた。消費としての批評・創作。自分の鑑賞眼に対する自己陶酔的な自負。確かにこれは批評ではないし、そこで費やされる短い言葉は決定的に緊張感を失っている。
小生がいま書いているこれも含めて、日々膨大な数のレビュアーたちが一人しこしことキーボードを打つ姿は考えてみれば異様な光景である。