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失はれる物語 (角川文庫) 文庫 – 2006/6/23

4.2 5つ星のうち4.2 581個の評価

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乙一の里程標(マイルストーン)として屹然と立つ短篇集!

事故で全身不随となり、触覚以外の感覚を失った私。ピアニストである妻は私の腕を鍵盤代わりに「演奏」を続ける。絶望の果てに私が下した選択とは? 珠玉7作品に加え書き下ろしの「ウソカノ」を収録!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA; 一般文庫版 (2006/6/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/6/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 384ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4044253064
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4044253066
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 581個の評価

著者について

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乙一
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作家。1978年福岡県生まれ。1996年『夏と花火と私の死体』で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。他著に『暗いところで待ち合わせ』『ZOO』『失はれる物語』などがある。 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOTH モリノヨル (ISBN-13: 978-4048739245 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月10日に日本でレビュー済み
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短編小説だったので読みやすかったです。
私自身がミステリー小説が好きなので先の展開を推測してしまう癖があるのですが、推測通りの展開にいきながらもそこが繋がってくるのか!?という驚きもあって楽しみながら読めました。
2023年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの物語も、後ろめたさのもつ寒気をゾクゾク感じることができました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年4月28日に日本でレビュー済み
〝喪失〟をテーマにした短編集で、「Calling You」、「失われる物語」、「傷」は、元気がないときに読むと、くらいます。かなり暗い気持ちになるります。それだけ小説に力があるということでしょう。
2011年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本に収録されているほとんどすべての主人公が、対人関係などで悩みがあり、暗く引きこもりがちな性格である。そのような主人公達の生活にある人との出会いであたたかい希望の風がふく、というのが大体のパターン。一つ一つの話を取れば、題材も違い、それぞれの設定は突拍子もないことが多くおもしろいのであるが、続けて読むと「またこのパターンか」と少々うんざりしてしまう。
良い意味で心に残ったのは『失はれる物語』。これは他の話とは違い、自分の身のも起こる可能性があるような話。孤独すぎる待遇を受けるラストは少しリアルでないような気はするが、心の中の孤独感は想像すると恐ろしく、とても切ない。
『しあわせは子猫のかたち』は、作者の作品「暗いところで待ち合わせ」に通ずるものがある。個人的には、事件性を絡ませずに、ほのぼのとした切ない物語として、このような話を読んでみたい。
『手を握る泥棒の物語』は早々に展開が読めてしまい残念だった。
ところで、乙一の作品はタイトルがとっても魅力的ですね。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年9月5日に日本でレビュー済み
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綺麗な本だった、初めて乙一さんの作品を読んだけどまた読みたいと思った。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勧められて初めて乙一さんの小説を読みました。
文章も読みやすく、登場人物にも感情移入しやすいような細やかな表現が読んでいて伝わってきました。
ミステリー系の短編では自分の想像したものをことごとく覆され鳥肌が立ちましたね。オススメです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
めっちゃよかった。ハズレがなくどの物語も非現実的な話なのに登場人物に人間味を感じるからかありえなさが気にならずに感情移入できて、かなり物語の世界に没入してしまうので読み終わったあとの終わってしまった虚しさの感覚が強かったです
表題作と猫の話と指の話が特に好きでした
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んだことのないジャンルというかテイストの作品だったからか、ん?と思いながらも面白く読めた。
どこか/何かが欠落している/欠落してしまった人、それも若い人のお話たち、とでも言えばよいのか。
それもちょっと欠けた、ではなく。
誰だかが今(1980年代だっけ?)の子たちは生まれた時から絶望している、と言っていたような気がするが、それでもたぶん希望の欠片くらいはあって、そこからどうにか自分を構築していくのかな。
なんの根拠も保証もない希望ではあるけれど、これからの自分や他者との関係性を、それがアカルイものではないとしても、そこに在るということを感じ取って生きていく。
切ない、と言ってしまえば、そういう物語かもしれないけれど、今ここに在る、これからも在りつづける、というカンジ。
そこが、よかった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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