個人的には、読みやすい本だった。一般書を多く読む方にとっては、さほど難しい本ではない。
しかし、読みにくいという評も多いため、読みやすさを重視するならば2巻から読むべき。
「読みにくい」「難解」という評が多いのには理由がある。
・「論理積」「定義済み」「加算」「索引型」などの言葉に親しみを感じるのはプログラマーやSF愛好家などの限られた人々であり、このような言葉に対し「難しい」と述べて気分を害する人も珍しくはない。
・壮大かつ緻密な魔法体系や世界構造はこの作品の最大の魅力であるが、複雑で分かりにくい部分でもある。設定の説明が多いため、慣れていないと読みづらい。
だが、全13巻にわたって展開される独自の世界観や魔術体系は非常に丁寧かつ緻密である。魔法設定や世界設定やファンタジックなSFに興味がある人は、確保しておいたほうがいいと思う。
2巻以降、上記の課題が解消され、よりキャラが立った「ライトノベル的」小説になる。人間の挫折・不条理などの重いシリアス展開、勇気・成長・勝利などの王道的展開、軽いコメディなどが混じりあう「読みやすい小説」へと発展する。よって、2巻から13巻まで読んだ後、最後にこの本(1巻)を読むのがよいかもしれない。最後まで読んだ後で1巻を読むならば、2巻から13巻までの物語の根源を、簡潔で無駄のない文章によって味わうことができるだろう。
円環少女1巻は、良くも悪くも濃密な小説。
他巻とくらべて2倍以上の情報量が300頁強の中に含まれている。
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円環少女 (角川スニーカー文庫) 文庫 – 2005/8/31
バベル再臨
- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2005/8/31
- ISBN-104044267030
- ISBN-13978-4044267032
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2005/8/31)
- 発売日 : 2005/8/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 334ページ
- ISBN-10 : 4044267030
- ISBN-13 : 978-4044267032
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,079,553位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2014年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シリーズ全体を通して言えばライトノベルトの中で非常に好きなタイトルです。
角川のフェアにて安くなっていたのでkindleで読み返しました。
好戦的な魔法世界とのシリアスな状況に流されていく主人公と、それを取り巻く少女たちの物語。
特に小学生ヒロインのメイゼルは魅力的に描かれています。
ただ1巻は"生硬"という表現が適切な文章ですのであまり細かい描写にこだわらず、
ストーリーを追うのに徹してもよいかも知れません。
次巻以降はよりこなれた表現に変更されていますので、読みやすくなっています。
1巻だけ読むなら星2点、シリーズを通して読むなら星4点まで上がります。
角川のフェアにて安くなっていたのでkindleで読み返しました。
好戦的な魔法世界とのシリアスな状況に流されていく主人公と、それを取り巻く少女たちの物語。
特に小学生ヒロインのメイゼルは魅力的に描かれています。
ただ1巻は"生硬"という表現が適切な文章ですのであまり細かい描写にこだわらず、
ストーリーを追うのに徹してもよいかも知れません。
次巻以降はよりこなれた表現に変更されていますので、読みやすくなっています。
1巻だけ読むなら星2点、シリーズを通して読むなら星4点まで上がります。
2012年9月8日に日本でレビュー済み
中高生向けの小説であるライトノベルでは珍しく、一般書籍と比べて遜色無い重厚な世界観を持った作品です。内容はハードSFと現代ファンタジーを融合させたような感じです。
魔法大系事に長所、短所等の特徴が事細かに描写されており、ゆえに設定が複雑になっていますが、そのような作品が好きな方には大変満足のいくものに仕上がっています。
ヒロインのメイゼルはツンデレとは似て非なるサドデレキャラとして描かれ、とても魅力的です。主人公に一途な点も心ひかれますね。
欠点を言えば、物語終盤に敵勢力が大願成就のために心血を注ぐのですが、その成就のプロセス(どうやって目的を達成するか)が分かりづらい点でしょうか。もう少し分かり易い表現で描写してほしかったです。
多少欠点もありますが、全体的には文句の無い作品なので星5にします。
魔法大系事に長所、短所等の特徴が事細かに描写されており、ゆえに設定が複雑になっていますが、そのような作品が好きな方には大変満足のいくものに仕上がっています。
ヒロインのメイゼルはツンデレとは似て非なるサドデレキャラとして描かれ、とても魅力的です。主人公に一途な点も心ひかれますね。
欠点を言えば、物語終盤に敵勢力が大願成就のために心血を注ぐのですが、その成就のプロセス(どうやって目的を達成するか)が分かりづらい点でしょうか。もう少し分かり易い表現で描写してほしかったです。
多少欠点もありますが、全体的には文句の無い作品なので星5にします。
2020年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリー、キャラ、設定が面白いです。
複数の個性的なキャラが登場しそれぞれの思惑が交差する群像劇的なストーリーです。
設定も斬新かつ精密です。
バトルも複雑な能力バトルで読みごたえがあります。
ただ文章と構成が下手です。
文章は途中で急に視点が変わるなど時々誰の話をしているのか分からなくなります。
構成は場面場面がぶつ切り過ぎて読者を置いてきぼりにします。
飛ばし読みしてるのかと思いました。
頭が痛くなる文章とKindleのバグを疑うくらい酷い構成を我慢できたら面白いです。
複数の個性的なキャラが登場しそれぞれの思惑が交差する群像劇的なストーリーです。
設定も斬新かつ精密です。
バトルも複雑な能力バトルで読みごたえがあります。
ただ文章と構成が下手です。
文章は途中で急に視点が変わるなど時々誰の話をしているのか分からなくなります。
構成は場面場面がぶつ切り過ぎて読者を置いてきぼりにします。
飛ばし読みしてるのかと思いました。
頭が痛くなる文章とKindleのバグを疑うくらい酷い構成を我慢できたら面白いです。
2011年2月12日に日本でレビュー済み
原稿が予定ページ数を大幅に超過して、無理やり詰め込んだ感があり、それが原因で大変読みにくい書籍となっております。
(1頁18行×42文字、超少ない改行−セリフ前後でも改行しない、など。レギオスみたいに、16行×40文字−セリフはきっちり改行、したりすると、恐らく400〜500ページぐらいの分量になりそうです)
小説というのは、楽しくテンポよく読めるというのも重要な要素ですから、そこからつまづいている印象です。
文体自体は、ライトノベルの範疇を超えていると思います。普通の小説です。小難しい言い回しも出てくるので、すんなり頭に入らず、何度も読み返したりしないといけないことも出てきます。、
ただし、登場人物、設定、話の運びなどはとてもよく出来ていて、本当に面白いです。
主人公の描き方が秀逸なところがあり、表情や場面などが生き生きと脳内に再現できます。
総じて、非常に印象に残る作品ですね。
続編・・・読みたいけど、上記の読みにくさがあるとしたら、「ちょっとなー」って感じです。
(1頁18行×42文字、超少ない改行−セリフ前後でも改行しない、など。レギオスみたいに、16行×40文字−セリフはきっちり改行、したりすると、恐らく400〜500ページぐらいの分量になりそうです)
小説というのは、楽しくテンポよく読めるというのも重要な要素ですから、そこからつまづいている印象です。
文体自体は、ライトノベルの範疇を超えていると思います。普通の小説です。小難しい言い回しも出てくるので、すんなり頭に入らず、何度も読み返したりしないといけないことも出てきます。、
ただし、登場人物、設定、話の運びなどはとてもよく出来ていて、本当に面白いです。
主人公の描き方が秀逸なところがあり、表情や場面などが生き生きと脳内に再現できます。
総じて、非常に印象に残る作品ですね。
続編・・・読みたいけど、上記の読みにくさがあるとしたら、「ちょっとなー」って感じです。
2006年6月10日に日本でレビュー済み
主人公武原仁は、夢想家で、甘すぎで、いつも迷ってばかりなのだけど、それがとても人間臭く感じられます。
しかも、だからといってうじうじせずに、くじけそうになりながらも、打ちひしがれながらも、後悔に苛まされながらも、
ひたすら愚直に前に進む様は、共感を呼ぶに相応しい主人公と言って良く。
もちろん、決めるところでは決めてみせるのもポイント高し。
でもこの主人公、両手に花で、勝ち気でSっ気がある小学生魔法使いメイゼルと、
家庭的で健気で優しい女子高校生きずなの二人に慕われているという、羨ましさ(笑)。
特に、ニセ教師でもある仁とメイゼルとの掛け合いは見物で、凄い惚れられている反面、
嫉妬深いので、仁は小学生に尻に敷かれる始末。このやりとりが微笑ましいというか、羨ましいというか。
仁の仲間にしろ、敵にしろ、生き生きと描写されているのは、お見事。
もちろんキャラクターだけではなく、現代日本でありながら“地獄”と称される舞台設定や、
「バベルを再演する」という物語も面白く、シリーズの幕開けに相応しい話となっています。
ともあれ、この調子で巻数を重ねていってくれる事を大いに期待。
しかも、だからといってうじうじせずに、くじけそうになりながらも、打ちひしがれながらも、後悔に苛まされながらも、
ひたすら愚直に前に進む様は、共感を呼ぶに相応しい主人公と言って良く。
もちろん、決めるところでは決めてみせるのもポイント高し。
でもこの主人公、両手に花で、勝ち気でSっ気がある小学生魔法使いメイゼルと、
家庭的で健気で優しい女子高校生きずなの二人に慕われているという、羨ましさ(笑)。
特に、ニセ教師でもある仁とメイゼルとの掛け合いは見物で、凄い惚れられている反面、
嫉妬深いので、仁は小学生に尻に敷かれる始末。このやりとりが微笑ましいというか、羨ましいというか。
仁の仲間にしろ、敵にしろ、生き生きと描写されているのは、お見事。
もちろんキャラクターだけではなく、現代日本でありながら“地獄”と称される舞台設定や、
「バベルを再演する」という物語も面白く、シリーズの幕開けに相応しい話となっています。
ともあれ、この調子で巻数を重ねていってくれる事を大いに期待。
2014年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭から専門用語の羅列、目眩のするような難解な文章、どこかで見たことのあるようなキャラクターたち。
これらを伏線やミスリードの為に用意したものではなく、単純に詰め込みすぎただけのように感じました。
自分はいわゆるラノベをあんまり読む方ではないのですが、設定に惹かれ買ったのが間違いだと思います。
いくら続編が素晴らしい出来だとしても、この「引き」と内容を読んで買おうとは思いません。
内容だけでなく文章も鼻につき、句読点の打ち方や、漢字の開きなど気になる箇所が多すぎて物語に没頭できませんでした。
特に戦闘描写、情景描写は分りづらく、何度も読み返さなくてはならないほど。
比喩が上手く活用できてないので、「あれ?この人死んだんじゃないの?」と頭にクエスチョンマークが浮かぶ場面が何回かありました。
もう少し読ませる力が欲しいと思いました。
かなり辛辣になりますが、この程度の物語ならば小説投稿サイトにごまんとあるでしょう。
同じだけ時間を使うのであれば、まだそちらの方がいいかと思います。無料ですし。
これらを伏線やミスリードの為に用意したものではなく、単純に詰め込みすぎただけのように感じました。
自分はいわゆるラノベをあんまり読む方ではないのですが、設定に惹かれ買ったのが間違いだと思います。
いくら続編が素晴らしい出来だとしても、この「引き」と内容を読んで買おうとは思いません。
内容だけでなく文章も鼻につき、句読点の打ち方や、漢字の開きなど気になる箇所が多すぎて物語に没頭できませんでした。
特に戦闘描写、情景描写は分りづらく、何度も読み返さなくてはならないほど。
比喩が上手く活用できてないので、「あれ?この人死んだんじゃないの?」と頭にクエスチョンマークが浮かぶ場面が何回かありました。
もう少し読ませる力が欲しいと思いました。
かなり辛辣になりますが、この程度の物語ならば小説投稿サイトにごまんとあるでしょう。
同じだけ時間を使うのであれば、まだそちらの方がいいかと思います。無料ですし。
2015年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一巻ではかなり読みづらいのでここで挫折する人も多いと思います。
シリーズ後半にはだいぶ文章がこなれて読みやすくなります。ちょっとでも面白そうと思ったらあと数冊読んでみてください。
終盤の怒濤の展開や、癖の強い萌えだけじゃないキャラクターが楽しいです。
シリーズ後半にはだいぶ文章がこなれて読みやすくなります。ちょっとでも面白そうと思ったらあと数冊読んでみてください。
終盤の怒濤の展開や、癖の強い萌えだけじゃないキャラクターが楽しいです。