奪われた核爆弾を巡って、三つ巴の死闘が繰り広げられるかと思いきや、搦め手の小競り合いが続く第五巻。
停滞ムードで盛り上がらないなぁと思っていたら、まさか最後の最後にあんな展開が待っていようとは。
怒濤の展開にしばし唖然。否が応でも続きが気になります。
但し、全体的にエピソードが散漫で、中だるみするのも確か。
最後の怒濤の展開の為のタメだとしても、それはあまり上手くいってないかと。
それでも続きが気になって仕方がない。
読み終わった後、本の帯の「踏み潰しなさい。一切の抗弁も許さずに」という言葉の意味に気付き、愕然としました。
愚か者の決断だとしても、仁の決断が彼に幸を与えんことを。
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円環少女 5 (角川スニーカー文庫 153-7) 文庫 – 2007/4/1
- 本の長さ303ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2007/4/1
- ISBN-104044267073
- ISBN-13978-4044267070
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2007/4/1)
- 発売日 : 2007/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 303ページ
- ISBN-10 : 4044267073
- ISBN-13 : 978-4044267070
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,828,937位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2007年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年7月1日に日本でレビュー済み
前巻からの引き続きで、徐々に物語が一か所に収束し、
さらにここから何かが変わって進んでいく予感が感じられる
終わり方が良かった。
1巻から登場しているエレオノール・ナガンが葛藤の中で
出そうとしている答えが、武原仁が進む道と今後交錯するの
かどうかに注目している。
また、<協会>に対して、良いように劣勢に立たされている
<公館>が今後どう挽回し、今回の事件に決着をつけるかは、
前回のグレン事件からの流れも踏まえて、楽しみだ。
様々な人間がそれぞれの立ち位置で物語と関わっていく群像
劇として、厚みが出てきておもしろくなっている。背景としての
世界設定もだいぶ説明がこなれてきたと思う。再演大系について
の謎も徐々に明らかになりつつあり、今後の作品の中でどう核心
になっていくか期待している。
しかし、期待や楽しみが増えるほど、次巻以降の結末が気に
かかってしまう。色々な思惑を持った人間が会する地下で、主人公
たちだけでなく、それを読む私たちも納得できる結末を迎えることは
できるだろうか。それから、今回の物語の最初に出てきた武原舞花
の「泡」について、その謎は今巻でも明らかにならなかった。
そうした諸々の結末が次巻以降に持ち越しになり、事の顛末を
見ることによる快感をお預けにされている読者は、なによりも
メイゼルの喜ぶ対象となっているに違いない。
さらにここから何かが変わって進んでいく予感が感じられる
終わり方が良かった。
1巻から登場しているエレオノール・ナガンが葛藤の中で
出そうとしている答えが、武原仁が進む道と今後交錯するの
かどうかに注目している。
また、<協会>に対して、良いように劣勢に立たされている
<公館>が今後どう挽回し、今回の事件に決着をつけるかは、
前回のグレン事件からの流れも踏まえて、楽しみだ。
様々な人間がそれぞれの立ち位置で物語と関わっていく群像
劇として、厚みが出てきておもしろくなっている。背景としての
世界設定もだいぶ説明がこなれてきたと思う。再演大系について
の謎も徐々に明らかになりつつあり、今後の作品の中でどう核心
になっていくか期待している。
しかし、期待や楽しみが増えるほど、次巻以降の結末が気に
かかってしまう。色々な思惑を持った人間が会する地下で、主人公
たちだけでなく、それを読む私たちも納得できる結末を迎えることは
できるだろうか。それから、今回の物語の最初に出てきた武原舞花
の「泡」について、その謎は今巻でも明らかにならなかった。
そうした諸々の結末が次巻以降に持ち越しになり、事の顛末を
見ることによる快感をお預けにされている読者は、なによりも
メイゼルの喜ぶ対象となっているに違いない。