神人遺物の材料であり、
魔法使いの歴史の転換点に現れる「賢者の石」を巡り、
ついに、公館と神聖騎士団の戦いの火蓋が切って落とされました。
これまでの常識を打ち破りながら、次々と攻め立てる神聖騎士団。
それに対して持てる力を振り絞り迎え撃つ公館。
これらの戦いの引き金となったきずなと仁、
さらにエレオノールも加わり、物語は進んで行きます。
テロ事件以降、
消息が途絶えていたエレオノールの今を知って、始めは微妙な気持ちになりました。
でも、周囲の人間と協力して暮らす彼女は、とても魅力的に映りました。
日々の生活の中で自分が見つけた答えをかみ締め、絶望的とも思える神聖騎士団との対立にも、
ひるまず前に進む彼女はかっこよかったです。
テロ事件で仁がひとつの区切りを迎えたように、
きずなやメイゼルにもひとつの区切りが訪れたように感じました。
その区切りは人だけでなく、協会・公館・神聖騎士団などにも等しく訪れたように思います。
そして、この先どのような事態が訪れるのか、今後も楽しみです。
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円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10) 文庫 – 2008/6/1
神人遺物の原料《賢者の石》を手に入れるため、神音体系最強の魔導師・聖騎士将軍アンゼロッタが日本へ降り立った。鍵を握るのは再演体系の少女きずな。彼女を救うため、平穏な日常を棄て、仁は再び死線へと向かう!
- 本の長さ317ページ
- 言語日本語
- 出版社角川グループパブリッシング
- 発売日2008/6/1
- ISBN-104044267103
- ISBN-13978-4044267100
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登録情報
- 出版社 : 角川グループパブリッシング (2008/6/1)
- 発売日 : 2008/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 317ページ
- ISBN-10 : 4044267103
- ISBN-13 : 978-4044267100
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,745,725位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月17日に日本でレビュー済み
遂にというか、仁のきずなへの「隠し事」が白日の下に−−!それがまたなし崩しにそうなってしまったが故に、仁はうろたえきずなはそんな仁を糾弾、メイゼルはといえばそんな2人を冷静に問い詰める、と結果修羅場もいいところな状況に。誰が保護者か被害者か加害者か分かったもんじゃないこの惨状、でも3人とも極めて人間臭くもありこの誰も責める気にはならなかったりして……。
個人が社会にどう立ち向かうか、そのあまりに非情な現実に翻弄される仁はしかしメイゼル、きずなとのことでもしっかりしないにも程がある態度、思うままに生きると決め輝いていたエレオノールやメイゼルと比較し、これはあまりに差が際立ちます……。見せ場に決断に気付いてしまったことに、最後に辿り着いたひと時の安らぎに。仁は未来を果たしてそれらを足場に、糧にちゃんと掴み取れるのかと、読んでいて心配になってしまいます。
全編とにかく過酷にして困難の連続、ここまで仁を取り巻く状況が酷いことになるとはかつては想像も出来なかったです。「もうここまで来てしまうと、魔法世界との関わりを物理的に断つしかハッピーエンドはないのでは?」とか、ちらりと思ったりもして……。最後の最後にまた「大変なこと」になった今巻、ここからどういうことになっていくのか注意深く見守っていこうと思います。
個人が社会にどう立ち向かうか、そのあまりに非情な現実に翻弄される仁はしかしメイゼル、きずなとのことでもしっかりしないにも程がある態度、思うままに生きると決め輝いていたエレオノールやメイゼルと比較し、これはあまりに差が際立ちます……。見せ場に決断に気付いてしまったことに、最後に辿り着いたひと時の安らぎに。仁は未来を果たしてそれらを足場に、糧にちゃんと掴み取れるのかと、読んでいて心配になってしまいます。
全編とにかく過酷にして困難の連続、ここまで仁を取り巻く状況が酷いことになるとはかつては想像も出来なかったです。「もうここまで来てしまうと、魔法世界との関わりを物理的に断つしかハッピーエンドはないのでは?」とか、ちらりと思ったりもして……。最後の最後にまた「大変なこと」になった今巻、ここからどういうことになっていくのか注意深く見守っていこうと思います。
2008年6月14日に日本でレビュー済み
相変わらず嗜虐趣味のメイゼルにかわらかわれたり、きずなに優しく気遣かわれるという平穏な日々を仁は過ごしていた。しかしそれも束の間。神人遺物の原料《賢者の石》を手に入れるため、神音体系最強の魔導師・聖騎士将軍アンゼロッタが日本へ降り立った。《賢者の石》発見の鍵を握る再演体系のきずなを狙い攻撃をしかける。《公館》は専任係官も少なくなり、しかも協力を得るのも一苦労。京香は様々な策を用意するが敵は圧倒的だった。きずなを救うため、仁は再び戦場へ。数でも装備でも圧倒的に不利な仁はきずなとメイゼル、両方とも守ることは出来ない。彼はどっちを選ぶのか?!
この巻でついにきずなは仁が隠していたことを知ります。そして一巻の戦いの舞台でもあった幻影城もでてきます。《公館》側の動きは少し控えめのかわり、出番が少なかったキャラの何人かが結構物語で目立ちます。シリーズのなかでも大きく動きを見せる巻になるかと。
メイゼルが大きな成長を見せます。小さな魔女はどこまでもまっすぐで、それだけに今回意外な一面を見せたきずなとは対照的に感じられました。でも何ていうか、いい子だけじゃなく人間くさいきずなも嫌いではありません。
気になる終わり方ですので、はやく次巻が出てくれないかな……
この巻でついにきずなは仁が隠していたことを知ります。そして一巻の戦いの舞台でもあった幻影城もでてきます。《公館》側の動きは少し控えめのかわり、出番が少なかったキャラの何人かが結構物語で目立ちます。シリーズのなかでも大きく動きを見せる巻になるかと。
メイゼルが大きな成長を見せます。小さな魔女はどこまでもまっすぐで、それだけに今回意外な一面を見せたきずなとは対照的に感じられました。でも何ていうか、いい子だけじゃなく人間くさいきずなも嫌いではありません。
気になる終わり方ですので、はやく次巻が出てくれないかな……