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少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) 文庫 – 2009/3/25
桜庭 一樹
(著)
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純情と憤怒の美少女、川村七竈、十七歳。
いんらんの母から生まれた少女、七竈は自らの美しさを呪い、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友に、孤高の日々をおくるが――。直木賞作家のブレイクポイントとなった、こよなくせつない青春小説。
いんらんの母から生まれた少女、七竈は自らの美しさを呪い、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友に、孤高の日々をおくるが――。直木賞作家のブレイクポイントとなった、こよなくせつない青春小説。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2009/3/25
- ISBN-10404428105X
- ISBN-13978-4044281052
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商品の説明
著者について
●桜庭 一樹:2000年デビュー。07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。08年『私の男』で第138回直木賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (2009/3/25)
- 発売日 : 2009/3/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 404428105X
- ISBN-13 : 978-4044281052
- Amazon 売れ筋ランキング: - 54,856位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (ISBN-13:978-4044281106)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月1日に日本でレビュー済み
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田舎で美少女に生まれたゆえに注目されてしまうというお話。父親は不明だけど、きっとあの人…それに気づいて、年を重ねるほど生きづらくなっていく。すごく面白いです。宇垣美里さんが読んで、東京行きを決意したそうです。確かに宇垣さんのような美しく、賢い女性は地元(彼女の場合は兵庫県)では生きづらいのだろうなと思う。
2022年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先にこの作家の「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んで、けっこう深い内容の小説だと思ったし、そういう作品を書く作家さんかと思ったのですが、こちらの小説はもう少し重さを抑えた、ライトノベルと称して差し支えない作品になるのかもしれません。
顔のことを『かんばせ』などと古めかしい表現で作品中に何度も言い表し、人並外れた美形な顔に生まれた男女の苦悩が一つのテーマになっているようですが、そんなに美しく生れてこなかった私などからすれば、そんなに真剣に悩むこととはにわかには思えなくて、ちょっと共感することは困難でした。まあ実際にものすごいイケメンや、とてつもない美少女に生まれた人にはそれなりの、苦労はあるのかもしれませんが・・・
ネタバレになりますが、七竈と少年雪風は、血縁関係にあるのですよね(多分ふたりの父親が同じ人物)。ただ雪風の母親と田中教諭が兄弟であるという設定でもあり(しかも七竈の母と実際に肉体関係もあった)、七竈は田中教諭の娘の可能性もあるのかと思わせたりするのが、まわりくどいと思いました。
七竈がもし田中教諭の娘なら、七竈と雪風はいとこということになり恋人同士になっても問題はなくなるわけですから、七竈と雪風の関係については、もっと早い段階からはっきりさせたほうが、七竈と雪風がもう一歩近付けない理由がわかりやすかったと思います。
解説の古川日出男氏も気に入ったようですが、七竈達の後輩の緒方みすずという登場人物がけっこう魅力的に感じました。友人がほとんどいない七竈が、「先輩」と呼んでくるみすずに対しては、「後輩」と返したりして心を許している様子が、ほほえましいと感じました。
また、みすずは夏風のことが好きなのに、七竈と夏風が離れてしまうのを悲しんだり、七竈ともずっと一緒にいたいと泣いたりする箇所が、一番この小説の中でリアリティを持って共感することができた部分です。
顔のことを『かんばせ』などと古めかしい表現で作品中に何度も言い表し、人並外れた美形な顔に生まれた男女の苦悩が一つのテーマになっているようですが、そんなに美しく生れてこなかった私などからすれば、そんなに真剣に悩むこととはにわかには思えなくて、ちょっと共感することは困難でした。まあ実際にものすごいイケメンや、とてつもない美少女に生まれた人にはそれなりの、苦労はあるのかもしれませんが・・・
ネタバレになりますが、七竈と少年雪風は、血縁関係にあるのですよね(多分ふたりの父親が同じ人物)。ただ雪風の母親と田中教諭が兄弟であるという設定でもあり(しかも七竈の母と実際に肉体関係もあった)、七竈は田中教諭の娘の可能性もあるのかと思わせたりするのが、まわりくどいと思いました。
七竈がもし田中教諭の娘なら、七竈と雪風はいとこということになり恋人同士になっても問題はなくなるわけですから、七竈と雪風の関係については、もっと早い段階からはっきりさせたほうが、七竈と雪風がもう一歩近付けない理由がわかりやすかったと思います。
解説の古川日出男氏も気に入ったようですが、七竈達の後輩の緒方みすずという登場人物がけっこう魅力的に感じました。友人がほとんどいない七竈が、「先輩」と呼んでくるみすずに対しては、「後輩」と返したりして心を許している様子が、ほほえましいと感じました。
また、みすずは夏風のことが好きなのに、七竈と夏風が離れてしまうのを悲しんだり、七竈ともずっと一緒にいたいと泣いたりする箇所が、一番この小説の中でリアリティを持って共感することができた部分です。
2008年9月22日に日本でレビュー済み
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この本を読み終えたときの感想が「あぁ・・」でした。
自分でも、何を表しているか分からない呻き(?)でした。すごく呆然としたような。
桜庭さんの言葉を借りるとすれば、「撃たれた人のような」って感じでした。
本でこんなに、ぼっーと、したのは初めてでした。
読んでいくうちに、どんどん七竈と、雪風の会話などにのめりこんでいって、
気付いたら、「読み終わっちゃった・・・」って感じでした。
あぁ・・もうなんて言ったらいいか分からないんですけど、とにかく・・
私はすごく好きなんです。このお話。
ちぃさい、ちぃさい会話が暖かくて、頬が緩んでしまいましたww
このレビューは読み終わってすぐに書いているので、まだぼっーとした感じです。
だからレビューになってるかどうかも。
でも、このレビューをみて、この本を読んでくれて、私のように感じてくれた人が
いたら、すごく、嬉しいですww
なんか、参考になってなくてすいません↓ でも、最後に。
すごくオススメの本です!
自分でも、何を表しているか分からない呻き(?)でした。すごく呆然としたような。
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気付いたら、「読み終わっちゃった・・・」って感じでした。
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私はすごく好きなんです。このお話。
ちぃさい、ちぃさい会話が暖かくて、頬が緩んでしまいましたww
このレビューは読み終わってすぐに書いているので、まだぼっーとした感じです。
だからレビューになってるかどうかも。
でも、このレビューをみて、この本を読んでくれて、私のように感じてくれた人が
いたら、すごく、嬉しいですww
なんか、参考になってなくてすいません↓ でも、最後に。
すごくオススメの本です!
2010年4月23日に日本でレビュー済み
ある日まじめな教員を襲った「いんらん病」七人の男と交わり生まれたのが完璧な美しさを持った娘七竈、同じように美しい青年春風以外に心を開かず、彼と共に青春時代まで歩んできたが、ある日それに決別しなくてはならない日がやってきた。
この物語は彼らを取り巻く大人(そのうち一つの逸話の語り部は老犬だが)たちによって語られる。
しかし彼らの心の奥までのぞくことはできない。
美しさ同様はかない若さを思い「きゅん」となる作品。
少女時代と完璧な美への決別を感性あふれる文体で描いた一作。
この物語は彼らを取り巻く大人(そのうち一つの逸話の語り部は老犬だが)たちによって語られる。
しかし彼らの心の奥までのぞくことはできない。
美しさ同様はかない若さを思い「きゅん」となる作品。
少女時代と完璧な美への決別を感性あふれる文体で描いた一作。
2007年1月26日に日本でレビュー済み
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桜庭一樹の、荒野の恋にみられる、ひそやかでけぶるような独特の異世界が展開されています。
その異世界に溶け込める人間は、読み進めるほどに作品に没入していく……。
読み終わったあと、自分が、住み慣れた自分の家が異常な環境に思えるほどに、作中に入り込んでいたことを知りました。
あれ、なんでこんなところにいるんだろう。さっきまで本を読んでいたのに。
みたいな。
主人公の類稀な美少女:七竃と、幼馴染の美少年と、その周りの田舎の閉じられた世界を舞台に物語は展開していきます。
私は正直、七竃には感情移入できなかった……。
七竃は明らかに、桜庭先生の妄想のさんぶ
いやいや、桜庭一樹の少女世界の住人、とでも申しましょうか。それだったので。
ですが、これはこれで★5なのです。
なぜなら、桜庭作品には少女世界に人を招く力があるのだから。
その異世界に溶け込める人間は、読み進めるほどに作品に没入していく……。
読み終わったあと、自分が、住み慣れた自分の家が異常な環境に思えるほどに、作中に入り込んでいたことを知りました。
あれ、なんでこんなところにいるんだろう。さっきまで本を読んでいたのに。
みたいな。
主人公の類稀な美少女:七竃と、幼馴染の美少年と、その周りの田舎の閉じられた世界を舞台に物語は展開していきます。
私は正直、七竃には感情移入できなかった……。
七竃は明らかに、桜庭先生の妄想のさんぶ
いやいや、桜庭一樹の少女世界の住人、とでも申しましょうか。それだったので。
ですが、これはこれで★5なのです。
なぜなら、桜庭作品には少女世界に人を招く力があるのだから。
2006年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人気ライトノベル、GOSICKシリーズの著者、桜庭一樹氏の単行本(もしや初のハードカバー?)
大変遺憾ながら”美しく”生まれてしまった17歳の少女、川村七竈(かわむら ななかまど)と
七竈の住む町のもう1人の異形、美しい少年(七竈の友人)桂雪風を取りまく可愛そうな7人の大人たちのお話。
桜庭作品といえば”少女”といってもいい程だが
今回も”美しい”少女が桜庭さんの手に掛かると、いやらしさや特有のプライド、意識、
ある種の自覚などを持たないサッパリ美少女になる。
サッパリだがそれでも、芯の部分はしっかりとした”女性”を持っている。
桜庭作品に出てくる少女たちは、まるで砂糖でコーティングされた菓子のようだ。
側が溶けると現れる芯の部分に、僕は毎回翻弄される。
ライトノベルで注目を浴びている桜庭氏だが
最近では「少女には向かない職業(このミスで20位にランクイン、現在GAOにて連続ドラマ放送中)」
「ブルーススカイ」を始め文芸雑誌にも執筆をするなど、幅広い活躍をみせている。
今後も長編を文芸誌で連載予定だとのこと。
今後の活躍に期待しつつ、手にしっくりくるこの本を手に
あなたも
桜庭作品の少女特有の甘い香りのする銃に
照準を定められてみてはどうだろうか。
大変遺憾ながら”美しく”生まれてしまった17歳の少女、川村七竈(かわむら ななかまど)と
七竈の住む町のもう1人の異形、美しい少年(七竈の友人)桂雪風を取りまく可愛そうな7人の大人たちのお話。
桜庭作品といえば”少女”といってもいい程だが
今回も”美しい”少女が桜庭さんの手に掛かると、いやらしさや特有のプライド、意識、
ある種の自覚などを持たないサッパリ美少女になる。
サッパリだがそれでも、芯の部分はしっかりとした”女性”を持っている。
桜庭作品に出てくる少女たちは、まるで砂糖でコーティングされた菓子のようだ。
側が溶けると現れる芯の部分に、僕は毎回翻弄される。
ライトノベルで注目を浴びている桜庭氏だが
最近では「少女には向かない職業(このミスで20位にランクイン、現在GAOにて連続ドラマ放送中)」
「ブルーススカイ」を始め文芸雑誌にも執筆をするなど、幅広い活躍をみせている。
今後も長編を文芸誌で連載予定だとのこと。
今後の活躍に期待しつつ、手にしっくりくるこの本を手に
あなたも
桜庭作品の少女特有の甘い香りのする銃に
照準を定められてみてはどうだろうか。
2008年2月10日に日本でレビュー済み
最初の「辻斬りのように・・・」の時点で自分には合わない気がしましたが、なんとか全部読
みきりました。結局最後までしっくりきませんでしたが。登場人物に魅力を感じることができ
なかったのが、一番の原因だと思います。
これ以外にも桜庭一樹の本を読みましたが、この作家自体が好きではないみたいです。
みきりました。結局最後までしっくりきませんでしたが。登場人物に魅力を感じることができ
なかったのが、一番の原因だと思います。
これ以外にも桜庭一樹の本を読みましたが、この作家自体が好きではないみたいです。
2020年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品で桜庭一樹の本は、5冊目となりましたが、いつも感動して読んでます。
但し、『赤朽葉の伝説』『ファミリー・ポートレイト』程の感動は、ありませんでしたが、いつものように、個性的な登場人物達とそつのない物語の流れで、この作家らしさが出てます。
まあ読んでよかったという評価ではあります。
但し、『赤朽葉の伝説』『ファミリー・ポートレイト』程の感動は、ありませんでしたが、いつものように、個性的な登場人物達とそつのない物語の流れで、この作家らしさが出てます。
まあ読んでよかったという評価ではあります。