主人公二人組の悪口の応酬が、相も変わらずいい調子でテンポ良く。
「おまえらの口数の多さには驚かされるばかりだな」という台詞の通り。
加えて、今回初登場の肝っ玉親父のラルゴンキンなどの脇役陣がいい味を出してます。
物語は、前作同様二つの話が合流する手際は見事。
オチはさほどひねりはなかったものの、悪くなく。
そしてテーマはかなり重く、深刻で、かつ現実的。
独裁者に搾取される人民を救う方法など、そうそうあるものではない。
「頼む。もしそれを知るなら教えてくれ。人々を救う方法を、誰も傷つけないで済む方法を!」
という台詞が痛いこと痛いこと。
それでもやはり、主人公二人組のおかげで重っ苦しい『だけ』ではないかと。
物語の悪辣さもさることながら、悪口や皮肉のバリエーションの多彩さがステキ。
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灰よ、竜に告げよ: されど罪人は竜と踊る2 (角川スニーカー文庫 165-2) 文庫 – 2003/5/1
こりずにまた出ます。テクノマジック第2弾!
金欠病が続くギギナ&ガユスに、うまいぐあいに舞い込んだ大仕事は、咒式企業をめぐる誘拐事件の身代金引渡し役だったのだが……やがて事件は意外な展開を見せ始める。二人を巻き込む悪意のゲームとは!?
金欠病が続くギギナ&ガユスに、うまいぐあいに舞い込んだ大仕事は、咒式企業をめぐる誘拐事件の身代金引渡し役だったのだが……やがて事件は意外な展開を見せ始める。二人を巻き込む悪意のゲームとは!?
- 本の長さ459ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2003/5/1
- ISBN-104044289026
- ISBN-13978-4044289027
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 459ページ
- ISBN-10 : 4044289026
- ISBN-13 : 978-4044289027
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,492,643位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1974年7月12日生まれ(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『されど罪人は竜と踊る 2 ~Ash to Wish~』(ISBN-10:4094510761)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年8月28日に日本でレビュー済み
うーん救いが無い(笑。
おもしろいんです。おもしろいんだけど理不尽。
読み終わった後に「うーん」と考え込んでしまいます。
たくさんの人が死んだはずなのに
結局戻ってきたのは今までの日常…みたいなところが妙にリアル。
今作では、二人の過去がちらつきだします。
ガユスとギギナには昔一体何が…
それもまた、救いは無さそうですが(笑。
全作よりエスカレートしたギギナの家具への偏愛っぷりにも注目。
理不尽なリアルさ、
読み応えのある一冊をお探しの方にオススメです。
(ただし、カタカナが苦手な人は読むのに勇気と気力が必要かも)
おもしろいんです。おもしろいんだけど理不尽。
読み終わった後に「うーん」と考え込んでしまいます。
たくさんの人が死んだはずなのに
結局戻ってきたのは今までの日常…みたいなところが妙にリアル。
今作では、二人の過去がちらつきだします。
ガユスとギギナには昔一体何が…
それもまた、救いは無さそうですが(笑。
全作よりエスカレートしたギギナの家具への偏愛っぷりにも注目。
理不尽なリアルさ、
読み応えのある一冊をお探しの方にオススメです。
(ただし、カタカナが苦手な人は読むのに勇気と気力が必要かも)
2004年5月13日に日本でレビュー済み
「されど罪人は竜と踊る」シリーズの第二巻です。
あいかわらず主人公コンビはバカみたいな嫌味の応酬を繰りかえしていますが、それがまるで救いのように感じられるくらい全体の内容は全く笑えません。
理想を追い求めることの難しさ、人として生きることの醜さや不条理さ、正義とは何か、など様々なことを考えさせられます。
高潔な理想が醜い現実に打ちのめされていく様は読んでいて痛々しくさえあります。
主人公コンビは「普通」の人です。
もちろん常人ならざる「力」を持っていますが、国家の意志に対抗できるわけでもすべての謎を知ることができるわけでもありません。
その、「人」の視点から世界を垣間見るからこそ、余計に理不尽に感じるのかもしれません。
実世界の世相ともあいまって色々と考えさせられる作品です。
読み終わってもすっきりとしないのは保証します(笑)
あいかわらず主人公コンビはバカみたいな嫌味の応酬を繰りかえしていますが、それがまるで救いのように感じられるくらい全体の内容は全く笑えません。
理想を追い求めることの難しさ、人として生きることの醜さや不条理さ、正義とは何か、など様々なことを考えさせられます。
高潔な理想が醜い現実に打ちのめされていく様は読んでいて痛々しくさえあります。
主人公コンビは「普通」の人です。
もちろん常人ならざる「力」を持っていますが、国家の意志に対抗できるわけでもすべての謎を知ることができるわけでもありません。
その、「人」の視点から世界を垣間見るからこそ、余計に理不尽に感じるのかもしれません。
実世界の世相ともあいまって色々と考えさせられる作品です。
読み終わってもすっきりとしないのは保証します(笑)
2004年7月29日に日本でレビュー済み
もう最高!
ギギナの美しさに夢中です>_<
そして、物語の設定、文章のおもしろさには感服!
オーフェンシリーズが好きな人にはたまらない会話が満載。
いくつもの伏線にあっと言わされます。
私は多いにはまっってしまって、何回読み返したかわかりませんよ。
ついでに友達に布教してます^-^
時間があっておもしろい本を読みたい人にはぜひお勧めいたします!
ギギナの美しさに夢中です>_<
そして、物語の設定、文章のおもしろさには感服!
オーフェンシリーズが好きな人にはたまらない会話が満載。
いくつもの伏線にあっと言わされます。
私は多いにはまっってしまって、何回読み返したかわかりませんよ。
ついでに友達に布教してます^-^
時間があっておもしろい本を読みたい人にはぜひお勧めいたします!
2003年8月2日に日本でレビュー済み
前作『されど罪人は竜と踊る1』よりも全体的に重めな内容になっています。
理想を追求しつづける事、それがいかに残酷であるか。
人のドロドロとした心情が、以前にもましてはっきりと書かれています。
政治的なものも入ってきて、その絡まりがまた面白いです。
少し長めですが、読み始めるとあっという間です!
絶望と、狂気。
所詮負け犬でしかいられない者と
それを超えたがゆえに敗者になってしまった者と。
前作を読んだ人も、そうでない人も、是非是非ご覧あれ。
理想を追求しつづける事、それがいかに残酷であるか。
人のドロドロとした心情が、以前にもましてはっきりと書かれています。
政治的なものも入ってきて、その絡まりがまた面白いです。
少し長めですが、読み始めるとあっという間です!
絶望と、狂気。
所詮負け犬でしかいられない者と
それを超えたがゆえに敗者になってしまった者と。
前作を読んだ人も、そうでない人も、是非是非ご覧あれ。
2006年2月27日に日本でレビュー済み
前作も後味の悪いものでしたが、更に更に暗いです。沢山のものを犠牲にして、正義が勝つことなく、ただ壊されて、頑張った末に残ったモノは、いつも通りの汚い世界の日常だけ。そのあまりにも報われない結果が妙にリアルで気が滅入る(苦笑)最後のレメディウスとナリシアの平和な会話が余計に憔悴しきった心に染みます。個人的にこの二人の会話は全部好きです。主人公たちの悪口喧嘩だけが笑えます。最高です。あと、今回初登場の脇役たちがナイスです。ほんとにキャラたちの魅力はピカイチです。とにかく暗い話、ヘビーで救いようのない話が好きな人にお勧めです。私は大好きです。
2004年8月15日に日本でレビュー済み
前作に引き続き、罵声と揶揄の嵐に酔えます。前作以上に救いの無い内容で、読んだあとの後味も、かなり悪いのですが、それこそがこのシリーズの醍醐味と言えるでしょう。「こうなったら嫌だなあ・・」と思う方向に、必ずと言っていいほど進んでいくストーリーに、訳も無く罪悪感が掻き毟られる感じは、癖になります。タイトルの意味も深い・・。