凛々しく容姿端麗で貴公子然としたヒロインのロディアと、容姿も性格も若作りで破天荒なレーン号の艦長のランセ。海軍出世物語第2弾です。
今回のレーン号の任務はランセを嫌うコーツ艦長との共闘。穏やかに行くわけは無く、トラブル続きで仕舞いには裏切りまで。帝国に占領された島を取り返し、どうにか本来の任務に入れると思ったら、今度はロディアをハレムに潜入させるというとんでもない任務だった。
普段は軍服姿で完璧な美青年にしか見えないロディアですが、もともとかなりの美人なのでドレス姿も当然美しいです。
普段とまるで別人で、貴公子が姫君になっています。
夜会に潜入して来たランセも格好良かったです。
けれど実際の所ハレムへの潜入捜査は後ろ1/3くらいしかないのが残念でした。
前の2/3も十分面白かったと思いますが、ハレム潜入をもう少ししっかり書いて欲しかったです。
それまでが結構しっかり書かれている分、ハレムでの内容が薄く早足な気がしてしまいます。
少女小説ですし、どうしても恋愛要素を求めてしまいたくなりますが、少なくともこの巻での恋愛要素は期待しない方が良いです。
恋愛要素は極薄ですので。
今後はあるかもしれませんが、この巻は期待して読むと少々肩透かしを喰らいます。
個人的には非常に面白く大好きな作品なのですが、上記のハレムの辺りが残念だったのと今後の展開への期待を込めて、☆4つです。
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レッド・アドミラル 潜入捜査は戦乱の幕開け (角川ビーンズ文庫 56-15) 文庫 – 2010/9/1
実力が認められ、副艦長に昇進したロディア。そんなレーン号の新たな任務は、艦長・ランセと犬猿の仲であるコーツ艦長との共闘だった!! 次々と襲いかかるトラブルの末、ロディアは敵地に潜入捜査に向かうのだが!?
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/9/1
- ISBN-104044514151
- ISBN-13978-4044514150
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登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/9/1)
- 発売日 : 2010/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 254ページ
- ISBN-10 : 4044514151
- ISBN-13 : 978-4044514150
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,905,507位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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第3回角川ビーンズ小説大賞《優秀賞》受賞。
2005年「オペラ・エテルニタ」でデビュー。
以降、主にハイファンタジー、オカルトジャンルでの著作多数。
近著は二見ホラー×ミステリー文庫「ゴーストリイ・サークル」
講談社Kラノベブックスf「死んでも推します!!」
青春ホラーや、ライトノベルファンタジーにも挑戦している。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年9月4日に日本でレビュー済み
マディス王国海軍の船籍のない「幽霊艦」レーン号には、これまた死人の士官達が乗りこんでいる。彼らは唯一神アルモニアが味方するアスファル帝国に対抗するため、【旧神】に憑かれその力を発動させる異能者達。
成績優秀でありながら門前払いを喰わされ続けていたロディアは、【旧神】に対抗できる柘榴の瞳を持つことから、ついにマディス海軍初の女性士官としてレーン号に配属された。
帆船海軍が舞台(と、言っていいのか?)のファンタジー少女小説、第二巻。マディス王国は着々とアスファル帝国との戦争準備段階に入っています。今回前半は、レーン号の愉快な仲間達的なお話と、ちょっと海軍ものっぽい話、やっと後半にアスファル帝国皇子の後宮へロディアが潜入し「敵」の姿がが少しづつ見え始めます。
国王陛下の信の厚いランセに対するやっかみからレーン号が物資の配給を受けられなかった時、真面目なロディアが考えた作戦は、自分・アルデア・キニスにしか出来ないと…。確かに女性受けを考えたらその人選ですよねえ。不本意ながらの作戦のようでしたが、ロディアのあの貴公子ぶりは決して作ってないし、生き生きしてるし(笑)。息吸う様に女性を褒めてます。
そして女奴隷として潜入した先のアスファル帝国のハレムでも、素で女たらしてた…。結果、ライバルに懐かれ「なぜここでもそうなる?」って、なぜわからない!?(笑)。
そんなわけで、主人公は身体は女性体であるけれど中身は誰よりも「貴公子」なので、読んでいても彼女が女性である醍醐味は感じられなかったです。
元が麗人なので女奴隷になっても当然美女で、本文のイラストだけ見ると、ラブ好きのサガでもしやランセと…?と思えなくもないのですが、実際まったくそんなことはなく。
ついラブ目線な読み方をして外してしまうのと、今まで読んだ帆船海軍もののイメージに引きずられていろいろ違和感を感じてしまうので、自分的にはまだ物語に入り込めていないかなあ、と思います。
ともあれ、アスファル帝国側の登場人物達もなにかありそうな後ろ暗い感じが、これから期待大。それから海軍なイラストにも鷲づかまれているので、きっと次もまた買ってしまうと思います…。
成績優秀でありながら門前払いを喰わされ続けていたロディアは、【旧神】に対抗できる柘榴の瞳を持つことから、ついにマディス海軍初の女性士官としてレーン号に配属された。
帆船海軍が舞台(と、言っていいのか?)のファンタジー少女小説、第二巻。マディス王国は着々とアスファル帝国との戦争準備段階に入っています。今回前半は、レーン号の愉快な仲間達的なお話と、ちょっと海軍ものっぽい話、やっと後半にアスファル帝国皇子の後宮へロディアが潜入し「敵」の姿がが少しづつ見え始めます。
国王陛下の信の厚いランセに対するやっかみからレーン号が物資の配給を受けられなかった時、真面目なロディアが考えた作戦は、自分・アルデア・キニスにしか出来ないと…。確かに女性受けを考えたらその人選ですよねえ。不本意ながらの作戦のようでしたが、ロディアのあの貴公子ぶりは決して作ってないし、生き生きしてるし(笑)。息吸う様に女性を褒めてます。
そして女奴隷として潜入した先のアスファル帝国のハレムでも、素で女たらしてた…。結果、ライバルに懐かれ「なぜここでもそうなる?」って、なぜわからない!?(笑)。
そんなわけで、主人公は身体は女性体であるけれど中身は誰よりも「貴公子」なので、読んでいても彼女が女性である醍醐味は感じられなかったです。
元が麗人なので女奴隷になっても当然美女で、本文のイラストだけ見ると、ラブ好きのサガでもしやランセと…?と思えなくもないのですが、実際まったくそんなことはなく。
ついラブ目線な読み方をして外してしまうのと、今まで読んだ帆船海軍もののイメージに引きずられていろいろ違和感を感じてしまうので、自分的にはまだ物語に入り込めていないかなあ、と思います。
ともあれ、アスファル帝国側の登場人物達もなにかありそうな後ろ暗い感じが、これから期待大。それから海軍なイラストにも鷲づかまれているので、きっと次もまた買ってしまうと思います…。
2010年9月4日に日本でレビュー済み
二作目です。前作が序章といった内容であったのに対し、今回の話からは遂に本編といった感じです。 前作はロディアとランセの出会いや、それに関連したできごとの話でした。今回から遂に戦争の話になります。正式にレーン号の船員となったロディアが、敵国に潜入する話です。今回はマディスだけでなくアスファルも舞台となります。しかし実際、潜入の話は後半部分だけです。前半ではまた別の任務に従事する話があります。もちろん一連の流れで話は進みますが、潜入してからの話が少し短すぎではないかという思いは否めません。どうせなら一巻まるまる潜入の話にすればもっと面白いのでは、と思ってしまいます。 ストーリー自体は満足です。個人的には何も文句はありません。しかし前作のレビューにあった、キャラクターの性格が揺れている、定まっていないという指摘に納得される方々にとっては不満が残るかもしれません。そういった点を考慮して星4つです。