前提として、ゲームの『イース』とは全く別の物語であることを知っておく必要が有ります。
その予備知識を持っていないと面食らいます。
ですが、本作品は単体の冒険小説として非常に素晴らしい作品です。
特に、主人公であるアドル・クリスティーンの、青春期ならではの心象描写が実に素晴らしく、青春小説としても十分に読み応えのある作品となっております。
主人公、アドル・クリスティーンは若干18歳、“冒険らしい冒険”を夢見て世界を旅する若者ですが、その夢とやらはこのエステリアで出会う様々な“現実”により、ことごとく打ち砕かれていきます。
恋に躓き魔女にたぶらかされ、大人の謀略にまんまとはまりますが、そうした殺伐とした状況でもひたむきに剣をふるい、魔と対峙する姿は愛情を持たず読み進められずにはいられません。
英雄でも勇者でもない等身大の18歳の若者の戦いが、静謐な文章で描かれている傑作です。
ただ何分にも「イース」という冠がついてしまっているがため、そのあまりのオリジナルとのギャップに戸惑われてしまい、正当な評価を損ねてしまっていることが残念でなりません。
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イース―失われた王国 (角川文庫―スニーカー文庫) 文庫 – 1988/3/1
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1988/3/1
- ISBN-104044602018
- ISBN-13978-4044602017
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1988/3/1)
- 発売日 : 1988/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 253ページ
- ISBN-10 : 4044602018
- ISBN-13 : 978-4044602017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 747,176位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月18日に日本でレビュー済み
もう随分前に読みましたが、
ゲームとは一切関係がない内容でした。
表紙の藤原カムイも大好きだったのもあって読んだのですが、
中の絵は全く違う人で、これがまた(特に今ではとても受けそうにないような絵で)良い味を出してる。
普通の人はもしかしたらこれが嫌なのかもしれないが、私はこの本に衝撃を受けた。
特に作者の飛火野耀には、これは只者ではないという印象を受けた。
この作者はおそらくイースというゲームをやっていない。やってもいないのに小説を書く。
しかも知らないから全く関係がない内容を書く。
正直内容ははっきり覚えていないが、かなり独特の文章で描き出される世界観だったように思う。
そういう理由で次の作品である、「もうひとつの夏へ」も買うことになった。
ゲームとは一切関係がない内容でした。
表紙の藤原カムイも大好きだったのもあって読んだのですが、
中の絵は全く違う人で、これがまた(特に今ではとても受けそうにないような絵で)良い味を出してる。
普通の人はもしかしたらこれが嫌なのかもしれないが、私はこの本に衝撃を受けた。
特に作者の飛火野耀には、これは只者ではないという印象を受けた。
この作者はおそらくイースというゲームをやっていない。やってもいないのに小説を書く。
しかも知らないから全く関係がない内容を書く。
正直内容ははっきり覚えていないが、かなり独特の文章で描き出される世界観だったように思う。
そういう理由で次の作品である、「もうひとつの夏へ」も買うことになった。
2006年11月26日に日本でレビュー済み
本作はイースと名は付いていますが、登場人物の名前が同じ、ちょっとだけ設定を利用しているだけの全く違う作品です。
イース本来の「優しさと感動」の物語を期待して買うとがっかりします。
作品として見るべき物も無い駄作です。読後はすっきりしない感じが味わえます。
私がこの本を購入したのは中学生の頃でした。今でも「裏切られた」という気持ちは鮮明に覚えています。
また、表紙とカラーページは藤原カムイさんが描いていますが中の挿絵は違う人です。画風と言い質と言い、あまりの違いっぷりにガッカリ感を高めてくれます。原作でのキャラのビジュアルを期待していると期待はずれです。
基本的に原作のイースが好きな人は黒歴史と言うことで手を出さないことをおすすめします。
こういう物もあったんだなというていどの参考資料が妥当です。
イース本来の「優しさと感動」の物語を期待して買うとがっかりします。
作品として見るべき物も無い駄作です。読後はすっきりしない感じが味わえます。
私がこの本を購入したのは中学生の頃でした。今でも「裏切られた」という気持ちは鮮明に覚えています。
また、表紙とカラーページは藤原カムイさんが描いていますが中の挿絵は違う人です。画風と言い質と言い、あまりの違いっぷりにガッカリ感を高めてくれます。原作でのキャラのビジュアルを期待していると期待はずれです。
基本的に原作のイースが好きな人は黒歴史と言うことで手を出さないことをおすすめします。
こういう物もあったんだなというていどの参考資料が妥当です。
2015年12月2日に日本でレビュー済み
ゲームのほうのイースをやった事がなく読んだ。オーソドックでシンプルなファンタジー小説といった感じで悪くない。むしろ引き込まれてどんどん読み進む事が出来てさくっと読めてしまう。ゲームのイースと内容が違っていても気にならない人はおすすめです。