主人公が召喚された場所は、月が三つあり、引導士と呼ばれる能力者が引力を使って戦う異世界でした。王国とか大公とかそういうヨーロピアンな世界観です。
■良かった点
・キャラクター
主人公は少しスケベですが、真っ直ぐな奴です。ヒロインは表紙にもいる巨乳で少しツンデレな元王族の少女です。
読んでて自然と応援したくなるカップリングでした。
・戦い
引力を操る引導士ということで、ほとんどが空中戦です。引導士はソールドという武器を操ります。今までになかった且つ分かりやすい戦闘でした。
・シリアス
戦いの決着は敗者の“死”であることがほとんどなので、モブはもちろん、メインのキャラクターも死ぬときは死にます。しかもソールドで体が真っ二つとかそういう死に方です。緊張感のある雰囲気でした。
■悪かった点
・主人公の特別感があまりない
この世界では割と頻繁に日本人が迷い込むらしく、主人公の他にも幼なじみの男女が二人、敵や味方にも日本人がけっこういました。せっかく異世界から召喚された人は引導士としての力が強いという設定があるのに、それが活かしきれていないです。
日本へ来た外国人が同郷の人に出会って急に現実に引き戻され萎える、なんて話を聞いたことがありますが、それに似たような感覚です。せっかくの異世界なのに……というのが率直な感想。
しかし、その日本人の中でも主人公は特別な才能がありました。
・おっぱい
引導士としての能力が高い女性は巨乳らしいです。ここまではいいのですが、問題は貧乳が迫害され邪教徒として扱われているという設定です。
貧乳は家畜だとか貧乳を救うレジスタンスだとか……正直この設定がせっかくのシリアスな世界観をぶち壊していて、これだけは最後まで好きになれませんでした。
長くなりましたが全体的に見れば、なかなか面白い異世界召喚ものです。十分楽しめました。
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墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫 179-23) 文庫 – 2010/8/31
高校生の八浦要は異世界に墜ちた。そこは、「墜ちる」ことで空を飛ぶ引導士たちのいる世界。要は、自身を救ってくれた少女アッシュとともに、自分を召喚した元凶の男の行方を追うのだが――。六塚光、待望の最新作!
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/8/31
- ISBN-104044707219
- ISBN-13978-4044707217
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/8/31)
- 発売日 : 2010/8/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 284ページ
- ISBN-10 : 4044707219
- ISBN-13 : 978-4044707217
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年9月18日に日本でレビュー済み
六塚先生の新シリーズ。
主人公の要と親友の神護&幼馴染の可憐は、そろって異世界へ。
そこは、空の上に浮かぶ世界。人々は「墜落」することで生活し、戦う。
要は巨乳のアッシュに出会い、他2名は敵サイドへ。。。
ここでは「墜落」する能力を扱うものをハイダイバー(引導士)と呼ぶ。
その能力は、何と胸の大きさで判断できる?!
つまり、巨乳=強力なハイダイバー。ランクは最高がGまで。
(そうです、Gカップです。。。)
そして異世界人(主人公)は、Gランク以上の才能を持つオーバージー(G)呼ばれ、
この世界では貴重な存在。。。(でも、可憐は貧乳だからさぁ大変、、、)
貧乳差別がある世界観が意外とダークで、王道とも言える展開ですが、
「乳の大きさ」という設定が話を面白くしています。。。
この設定が今後どんな展開を見せるのか、、、。
話が「堕落」せず、面白い方向へ「墜落」することを期待しつつ。。。By月
主人公の要と親友の神護&幼馴染の可憐は、そろって異世界へ。
そこは、空の上に浮かぶ世界。人々は「墜落」することで生活し、戦う。
要は巨乳のアッシュに出会い、他2名は敵サイドへ。。。
ここでは「墜落」する能力を扱うものをハイダイバー(引導士)と呼ぶ。
その能力は、何と胸の大きさで判断できる?!
つまり、巨乳=強力なハイダイバー。ランクは最高がGまで。
(そうです、Gカップです。。。)
そして異世界人(主人公)は、Gランク以上の才能を持つオーバージー(G)呼ばれ、
この世界では貴重な存在。。。(でも、可憐は貧乳だからさぁ大変、、、)
貧乳差別がある世界観が意外とダークで、王道とも言える展開ですが、
「乳の大きさ」という設定が話を面白くしています。。。
この設定が今後どんな展開を見せるのか、、、。
話が「堕落」せず、面白い方向へ「墜落」することを期待しつつ。。。By月
2010年8月31日に日本でレビュー済み
ハードファンタジーとライトファンタジーの混ざったような作品ですね。
『貧乳差別』など、ギャグとしか思えないような設定があるかと思えば、
差別される貧乳達は群衆に石を投げられたり狩りの対象になったりで虫のように殺される、といったダークな展開もあるなど、
ハードだかライトだか良く判らない作品です。
とはいえ、ハードファンタジーの必須要素である世界観はかなりしっかりしていて、
墜落世界の描写も色々と想像を巡らせる余地がある程度にリアリティを持って語られます。
生活臭やリアリティを重視するバリバリのハードファンタジーが、往々にして陰鬱な展開ばかりになりがちな事を鑑みれば、
この作品は、ハードファンタジーの持つ毒を、上手くライト路線で軽減していると言えそうです。
基本的にはハッピーエンドなので、ダーク路線嫌いの方にもお勧めできるかと思います。
『貧乳差別』など、ギャグとしか思えないような設定があるかと思えば、
差別される貧乳達は群衆に石を投げられたり狩りの対象になったりで虫のように殺される、といったダークな展開もあるなど、
ハードだかライトだか良く判らない作品です。
とはいえ、ハードファンタジーの必須要素である世界観はかなりしっかりしていて、
墜落世界の描写も色々と想像を巡らせる余地がある程度にリアリティを持って語られます。
生活臭やリアリティを重視するバリバリのハードファンタジーが、往々にして陰鬱な展開ばかりになりがちな事を鑑みれば、
この作品は、ハードファンタジーの持つ毒を、上手くライト路線で軽減していると言えそうです。
基本的にはハッピーエンドなので、ダーク路線嫌いの方にもお勧めできるかと思います。
2011年6月17日に日本でレビュー済み
表紙に惹かれて購入。突然異世界に飛ばされた主人公が友人を救うために戦う話。
ラノベライターの中堅らしく物語はしっかりしてます。無駄なく設定を使いきるところはさすがです。おっぱい宗教が出てきますが、内容はいたって真面目です。おっぱいにたわむれるラノベではないのでご注意を。
ちなみにおっぱい宗教は拒絶する女性もいるかもしれません。男の私でさえ最初おっぱいで地位や待遇が決まるような設定は無理やりすぎると思いました。意外とまともに価値観や宗教論を語っているので、読んでるうちに「これ価値観の違いか」と慣れましたけど。
全体的には良作でした。続巻に期待したい。
ラノベライターの中堅らしく物語はしっかりしてます。無駄なく設定を使いきるところはさすがです。おっぱい宗教が出てきますが、内容はいたって真面目です。おっぱいにたわむれるラノベではないのでご注意を。
ちなみにおっぱい宗教は拒絶する女性もいるかもしれません。男の私でさえ最初おっぱいで地位や待遇が決まるような設定は無理やりすぎると思いました。意外とまともに価値観や宗教論を語っているので、読んでるうちに「これ価値観の違いか」と慣れましたけど。
全体的には良作でした。続巻に期待したい。
2014年2月10日に日本でレビュー済み
設定といい世界観といい とても面白かったです。読みやすい文章で頭の中でキャラクター達がヌルヌル動きます。おすすめのシリーズです