2023年末から2024年へ、年をまたいで何とか読了。ヴィクトリア朝英国クロスオーバー+パスティーシュということで読んでみた一冊であります。まあ『リーグ・オブ・レジェンド』や『ドラキュラ紀元』のような路線。
主役の刑事はレストレード警部の部下だし、相棒の女探偵はシャーロック・ホームズの妹、さらに秘密情報部の「M」があの人だったりで、「アリス」やら「フック」やら、どこかで見たような名前のてんこもり。
切り裂きジャックから始まって、潜水艦「ノーチラス」号による連続テロへどんどんエスカレートする展開が楽しい。19世紀末の設定で電磁加速砲とか電磁機関砲とか何なのさ! ロンドン中を有名な史跡をあっちこち破壊しまくっておいて、英国政府が情報隠ぺいしたことにしてしまえばいいやという調子でやりたい放題がまことにすがすがしいです。
展開がまことにスピーディーなのはよろしいのですが、後半になるほど駆け足過ぎて、「ノーチラス」号の轟沈があまりにあっけなくて笑えるくらい。
惜しむらくはこの本、シリーズの一作目で主要登場人物の顔見世興行といったところでして、思わせぶりに登場して正体の分からないままのキャラクターも多いなら、タイトルのヒロイン「アリス」の正体こそは最後に明らかになるものの目的も真相も分からないまま。
「ノーチラス」号のテロ事件こそは解決?したものの、本書一冊の評価となるとやっぱり微妙というところかと。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊 (角川スニーカー文庫 233-1) 文庫 – 2011/4/28
19世紀末、霧煙る魔都ロンドン──。怪事件・大事件多発の陰には、巨大犯罪結社の暗躍あり! 大英帝国転覆を謀る悪漢どもを相手に、貴族刑事ジェレミーと、世界一有名なあの名探偵の妹は、いかに立ち向かうのか!?
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2011/4/28
- ISBN-104044739072
- ISBN-13978-4044739072
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/4/28)
- 発売日 : 2011/4/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 255ページ
- ISBN-10 : 4044739072
- ISBN-13 : 978-4044739072
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,218,192位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
6グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オリジナルのライトノベルは久々ですね! 嬉しすぎて初レビューです。
タイトルは「アリス」ですが、『不思議の国のアリス』成分は少なめ。
読んだ印象では、初対面での「あなたは―――ですね」や辻馬車、
聞き込み、ホームズの事件ネタなど『シャーロック・ホームズ』の方を連想して、
ニヤニヤする場面が多かったです。
そこに、「ノーチラス号」「フック船長」「マザーグース」なんかも出てきて、
主人公の銃は「バントライン・スペシャル」。ごった煮もいいとこ。
そのせいか、各章に用語解説コーナーがついてます。
物語面は、ジェレミーとイグレインのケンカ腰のやり取り、
恰好いい所もあるのに小物臭が抜けないフック船長あたりが好きでした。
ホームズ本人や教授も、今後表に出て来たらいいなあ。
個人的に好きな作家さん&イラストレーターさんなので、楽しくて仕方がなかったのですが、
特に思い入れの無い人にとっては☆3くらいかもしれません。
「少年少女が大冒険」な王道(?)ライトノベルです。
「ホームズ」「アリス」などのキーワードにピンと来る方は、十分に楽しめると思います。
対象年齢は少し上ですが、学研のシリーズとノリはさほど変わらないので、
そちらから入った方も是非。
タイトルは「アリス」ですが、『不思議の国のアリス』成分は少なめ。
読んだ印象では、初対面での「あなたは―――ですね」や辻馬車、
聞き込み、ホームズの事件ネタなど『シャーロック・ホームズ』の方を連想して、
ニヤニヤする場面が多かったです。
そこに、「ノーチラス号」「フック船長」「マザーグース」なんかも出てきて、
主人公の銃は「バントライン・スペシャル」。ごった煮もいいとこ。
そのせいか、各章に用語解説コーナーがついてます。
物語面は、ジェレミーとイグレインのケンカ腰のやり取り、
恰好いい所もあるのに小物臭が抜けないフック船長あたりが好きでした。
ホームズ本人や教授も、今後表に出て来たらいいなあ。
個人的に好きな作家さん&イラストレーターさんなので、楽しくて仕方がなかったのですが、
特に思い入れの無い人にとっては☆3くらいかもしれません。
「少年少女が大冒険」な王道(?)ライトノベルです。
「ホームズ」「アリス」などのキーワードにピンと来る方は、十分に楽しめると思います。
対象年齢は少し上ですが、学研のシリーズとノリはさほど変わらないので、
そちらから入った方も是非。
2013年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中々面白い作品とプロットだったのですが、
割と早い段階で完結してしまったのが残念でした。
割と早い段階で完結してしまったのが残念でした。
2011年12月30日に日本でレビュー済み
物語は警察官の主人公がホームズの妹と様々な事件を追うという話。ホームズの妹が出てくる時点でいかにもラノベという感じがぷんぷんする。
作者はシャーロックホームズが活躍した19世紀後半のロンドンを忠実に表現しようと試みたのだろうが、それがやけに地の文を読みにくくしているように感じた。
地の文は簡素なのだが、書かれている言葉は何かラノベっぽくない。明らかに高度だし、イギリスを知らないと分からない名称が多い。しかもそれに対する説明はあまりない。
内容は単に殺人事件を追うだけではなく、途中で変な海賊が出てきたり、よく分からない方向に進んだりと、何だか説明不足な感は否めなかった。
イギリスのことを知っているなら楽しく読めるかもしれない。単体として見ると微妙に感じた。次巻はもっと深い話になることを期待したい。
作者はシャーロックホームズが活躍した19世紀後半のロンドンを忠実に表現しようと試みたのだろうが、それがやけに地の文を読みにくくしているように感じた。
地の文は簡素なのだが、書かれている言葉は何かラノベっぽくない。明らかに高度だし、イギリスを知らないと分からない名称が多い。しかもそれに対する説明はあまりない。
内容は単に殺人事件を追うだけではなく、途中で変な海賊が出てきたり、よく分からない方向に進んだりと、何だか説明不足な感は否めなかった。
イギリスのことを知っているなら楽しく読めるかもしれない。単体として見ると微妙に感じた。次巻はもっと深い話になることを期待したい。
2012年10月7日に日本でレビュー済み
まず、見た目本が薄いのでなめて掛かりましたが思いの外かっちりとした設定がなされていて読み応えがありました。登場人物一人一人が魅力的なのもいいですね。時代設定的にカタカナ名前ばかりですが、絞り込まれているため誰が誰だか分からなくなるという事がありませんでした。物語の行く末と言うより、登場したキャラクタにどのような能力が隠されているのか気になる展開でした。続編にも期待します。
2012年2月5日に日本でレビュー済み
ホームズの妹(!)が出てくるので探偵もの?と思いきや、あくまでもホームズも魔都ロンドンのパーツの一つ。ありとあらゆる実在から架空の有名人・英雄・怪人が跋扈するスチームパンクアクションである。要素多過ぎでよほどのマニアでもない限りおいてけぼりだが、一応解説的なページがあるので親切。
事件を解決する探偵ものを期待すると理不尽成分が多いので肩すかしをくらうが、見方を変えればおっけー。
ところでヴィクトリア時代と言えば女性が足をむき出しにする事も法的にアウトだった時代のハズ。まあ架空の十九世紀に架空の超技術満載だし、別に気にする事でもないか。
一方でヴィクトリア時代は幼女に天使や妖精のコスプレをさせて写真を撮ったりするのが流行したそうな。つまり幼女愛は上流階級の嗜みだった時代。
事件を解決する探偵ものを期待すると理不尽成分が多いので肩すかしをくらうが、見方を変えればおっけー。
ところでヴィクトリア時代と言えば女性が足をむき出しにする事も法的にアウトだった時代のハズ。まあ架空の十九世紀に架空の超技術満載だし、別に気にする事でもないか。
一方でヴィクトリア時代は幼女に天使や妖精のコスプレをさせて写真を撮ったりするのが流行したそうな。つまり幼女愛は上流階級の嗜みだった時代。