アニメの第1話にあたります。
アニメから入ったので、ここから読みましたが、とても読みやすい文章です。
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サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫 こ 1-1-3) 文庫 – 2010/8/31
「どうして、君は死んだの?」ケイ、春埼、相麻。中学二年生だった三人は、夏の間ずっと考えていた。三人のうち誰が“アンドロイド”なのかを――。すべての始まりを描く、人気シリーズ第3弾!
- 本の長さ376ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/8/31
- 寸法10.5 x 1.5 x 15 cm
- ISBN-104044743037
- ISBN-13978-4044743031
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登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/8/31)
- 発売日 : 2010/8/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 376ページ
- ISBN-10 : 4044743037
- ISBN-13 : 978-4044743031
- 寸法 : 10.5 x 1.5 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 907,911位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言葉の表現ひとつひとつがとても綺麗です。
一巻のオビで乙一が絶賛していたのも納得できます。
しかし、最初に大した能力はない~みたいなことを言っていたのに、人の運命を左右しかねない能力ばかりなのが気になります。
ですが、昔からある能力バトルではなく、能力モノと言えど、頭を使って物事を解決する話なので、そこが他とは違っています。
一巻のオビで乙一が絶賛していたのも納得できます。
しかし、最初に大した能力はない~みたいなことを言っていたのに、人の運命を左右しかねない能力ばかりなのが気になります。
ですが、昔からある能力バトルではなく、能力モノと言えど、頭を使って物事を解決する話なので、そこが他とは違っています。
2010年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「サクラダリセット」の第3弾であり、今回はケイと春埼が
中学2年生だった時の話です。(1〜2巻のケイと春埼は
高校1年生であり、2年前のストーリーとなります。)
本作に興味を持つということは、既刊の2冊を読み終えている方が
圧倒的に多いと思いますが、前作で”野良猫のような少女”こと
相麻菫を生き返らせるために必要な能力(アイテム)が揃ったため、
話の進展を期待していた読者側としては、一瞬、「過去談で
お茶を濁された〜」と感じるかもしれません。(私はそうでした。)
しかし、今回の過去編はサクラダリセットの世界を進めるには
絶対に外せないストーリーであり、ケイに家族がいない理由、
相麻菫の人となり、そして春埼がケイを信頼するようになった
出来事などをテンポ良く読ませてくれます。
読後に前々作・前作を読み返して分かったのですが、通常、
過去編は”何かしらの矛盾”が生まれることが多いのですが、
本作については矛盾がありません。さすがは河野裕さんです。
(前々作を読み返し、「そう言えばサクラダリセットは
相麻菫の言葉から始まったんだな〜」と感慨深くなりました。)
次回作は冬頃刊行予定とのこと。今から楽しみです!
中学2年生だった時の話です。(1〜2巻のケイと春埼は
高校1年生であり、2年前のストーリーとなります。)
本作に興味を持つということは、既刊の2冊を読み終えている方が
圧倒的に多いと思いますが、前作で”野良猫のような少女”こと
相麻菫を生き返らせるために必要な能力(アイテム)が揃ったため、
話の進展を期待していた読者側としては、一瞬、「過去談で
お茶を濁された〜」と感じるかもしれません。(私はそうでした。)
しかし、今回の過去編はサクラダリセットの世界を進めるには
絶対に外せないストーリーであり、ケイに家族がいない理由、
相麻菫の人となり、そして春埼がケイを信頼するようになった
出来事などをテンポ良く読ませてくれます。
読後に前々作・前作を読み返して分かったのですが、通常、
過去編は”何かしらの矛盾”が生まれることが多いのですが、
本作については矛盾がありません。さすがは河野裕さんです。
(前々作を読み返し、「そう言えばサクラダリセットは
相麻菫の言葉から始まったんだな〜」と感慨深くなりました。)
次回作は冬頃刊行予定とのこと。今から楽しみです!
2010年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
例えば春埼美空は無口でクールな美少女だ。
ライトノベルにおいては実にありふれた「属性」で、読者は「どっかで見たようなキャラ」と批判することだって出来なくもない。
「お約束」だと自分を納得させて、気にせず物語を楽しむことも出来なくもない。
だが河野裕はこの無口でクールな美少女を「お約束」の一言で済ませなかった。
「どっかで見たようなキャラ」をそれはそれは丹念に掘り下げて、どこまでも丁寧に描き出した。
そして春埼美空というキャラクタに、「属性」ではない「個性」を与えることに成功した。
この手付きの丹念さ・丁寧さこそが、そのままサクラダリセットシリーズの魅力であり、河野裕という書き手の資質だろう。
そういう意味で、この第3巻は実にサクラダリセット的・河野裕的な仕上がりとなっている。
エッセンスがコトコトフツフツと煮詰められ、これまでになく濃厚である。
「それほど好みに合わないが何となく読んでいた」という読者は、ここらでギブアップではないだろうか。
逆に、この3巻でギブアップしない読者は、きっともう物語の完結まで見届けるしかない。
……正直、2巻のラストで一気にボルテージが上がったのに「3巻は過去の話」と聞かされて、おあずけを喰らわされた気分だった。
しかしそれは全くの取り越し苦労だったようで、1巻・2巻を読んだ人は、ボルテージを上げたまま読んで大丈夫だ。
公式のあらすじ以上のネタバレは避けるが、「大丈夫」である。
コミックエースでの漫画化の方も楽しみだが、まずは4巻が予定通りに今冬発売となることを祈りたい。
ライトノベルにおいては実にありふれた「属性」で、読者は「どっかで見たようなキャラ」と批判することだって出来なくもない。
「お約束」だと自分を納得させて、気にせず物語を楽しむことも出来なくもない。
だが河野裕はこの無口でクールな美少女を「お約束」の一言で済ませなかった。
「どっかで見たようなキャラ」をそれはそれは丹念に掘り下げて、どこまでも丁寧に描き出した。
そして春埼美空というキャラクタに、「属性」ではない「個性」を与えることに成功した。
この手付きの丹念さ・丁寧さこそが、そのままサクラダリセットシリーズの魅力であり、河野裕という書き手の資質だろう。
そういう意味で、この第3巻は実にサクラダリセット的・河野裕的な仕上がりとなっている。
エッセンスがコトコトフツフツと煮詰められ、これまでになく濃厚である。
「それほど好みに合わないが何となく読んでいた」という読者は、ここらでギブアップではないだろうか。
逆に、この3巻でギブアップしない読者は、きっともう物語の完結まで見届けるしかない。
……正直、2巻のラストで一気にボルテージが上がったのに「3巻は過去の話」と聞かされて、おあずけを喰らわされた気分だった。
しかしそれは全くの取り越し苦労だったようで、1巻・2巻を読んだ人は、ボルテージを上げたまま読んで大丈夫だ。
公式のあらすじ以上のネタバレは避けるが、「大丈夫」である。
コミックエースでの漫画化の方も楽しみだが、まずは4巻が予定通りに今冬発売となることを祈りたい。
2012年11月22日に日本でレビュー済み
中学二年生のころのお話がメインになっていて、これまでの伏線や謎が次々と明かされていきます。
二年前に死んでしまった少女、菫はもちろん、ケイ、春埼を中心に智樹や津島なども含め、それぞれの関係や内面が大変、深く掘り下げられています。
善、偽善、本物、偽物、何が正解でまた間違っているのか、考えさせられて、そういった部分も面白かったです。
二巻終了時から、ほとんど話は動いていませんが今回は次への準備といった意味合いが強いのでしょう。 土台の部分がさらにしっかりとしてきた印象です。
二年前に死んでしまった少女、菫はもちろん、ケイ、春埼を中心に智樹や津島なども含め、それぞれの関係や内面が大変、深く掘り下げられています。
善、偽善、本物、偽物、何が正解でまた間違っているのか、考えさせられて、そういった部分も面白かったです。
二巻終了時から、ほとんど話は動いていませんが今回は次への準備といった意味合いが強いのでしょう。 土台の部分がさらにしっかりとしてきた印象です。
2010年8月30日に日本でレビュー済み
浅井ケイと春埼美空がこれまで出会ってきた人たちの能力を組み合わせれば、二年前に事故で死んだ相麻菫を生き返らせることができる。マクガフィンから導かれるその結論は、これまでの彼らの道筋が予測されたものだったことを悟らざるを得ない。その想いは、ケイに二年前の相麻との出会いから別れまでの出来事を思い起こさせる。そしてそれはケイと美空の出会いの物語でもある。
ケイが美空の信頼を得ていくまでにあった、一人の少女と母親を巡る物語。それは彼らが関わるように相麻が誘導した出来事でもあるが、全てが彼女の思い通りになったわけではない。未来を見通せるがゆえに、常に最善の選択肢を選び続ける。この最善が本当に自分が得たい選択肢ばかりとは限らないからだ。
そして舞台は二年後の現在へ。再び時間の流れの中に戻った相麻菫が目指すこととは何なのか。それは次の物語。
二年前のケイと美空や菫の関係性と、現在の彼らの振る舞いから感じる関係制が、何かずれているような印象を読中ずっと感じていた。だがその理由は、菫が亡くなった時のケイの行動を知って、何となく分かった様な気がした。
最後のイラストは本来ならばありえなかった構図のはず。それが示唆しているものは何だろう。
ケイが美空の信頼を得ていくまでにあった、一人の少女と母親を巡る物語。それは彼らが関わるように相麻が誘導した出来事でもあるが、全てが彼女の思い通りになったわけではない。未来を見通せるがゆえに、常に最善の選択肢を選び続ける。この最善が本当に自分が得たい選択肢ばかりとは限らないからだ。
そして舞台は二年後の現在へ。再び時間の流れの中に戻った相麻菫が目指すこととは何なのか。それは次の物語。
二年前のケイと美空や菫の関係性と、現在の彼らの振る舞いから感じる関係制が、何かずれているような印象を読中ずっと感じていた。だがその理由は、菫が亡くなった時のケイの行動を知って、何となく分かった様な気がした。
最後のイラストは本来ならばありえなかった構図のはず。それが示唆しているものは何だろう。