無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
叛骨の宰相 岸信介 単行本 – 2014/1/21
北 康利
(著)
国民生活を安定させ、経済政策が最もうまくいっていた岸時代。先見性と実行力で国民を幸せにすることこそ宰相の条件である。人気評伝作家による白洲次郎、吉田茂に続く、昭和史を築いた政治家の傑作評伝。
- 本の長さ406ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/中経出版
- 発売日2014/1/21
- ISBN-104046001410
- ISBN-13978-4046001412
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
安保闘争のイメージばかりが先行するが、じつは岸の時代には外交も国民生活もとても充実していた。政治家の役割をあらためて考えさせられる1冊。
著者について
北 康利(きた・やすとし)
昭和35年12月14日名古屋生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月にみずほ証券を退職し、本格的な作家活動に入る。『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて』(以上、講談社)、『陰徳を積む 銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『同行二人 松下幸之助と歩む旅』(PHP研究所)、『日本を創った男たち』(到知出版社)、『西郷隆盛 命もいらず名もいらず』(WAC)など著書多数。
昭和35年12月14日名古屋生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月にみずほ証券を退職し、本格的な作家活動に入る。『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて』(以上、講談社)、『陰徳を積む 銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『同行二人 松下幸之助と歩む旅』(PHP研究所)、『日本を創った男たち』(到知出版社)、『西郷隆盛 命もいらず名もいらず』(WAC)など著書多数。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/中経出版 (2014/1/21)
- 発売日 : 2014/1/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 406ページ
- ISBN-10 : 4046001410
- ISBN-13 : 978-4046001412
- Amazon 売れ筋ランキング: - 675,546位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
昭和35年12月24日生まれ。東京大学法学部卒業後、昭和59年、富士銀行入行。平成11年、富士証券投資戦略部長就任。その後、みずほ証券財務開発部 長などを経て、平成20年6月末でみずほ証券退職。本格的に作家活動に入る。『白洲次郎―占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞、講談社)など著書 多数。関西学院大学非常勤講師(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『安奈淳物語 私は歌う、命ある限り』(ISBN-10:4569778399)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
27グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
のですが、この本でだいぶイメージが掴めた気がします。北さんにはぜひ石原莞爾について書いて欲しいです。
2016年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一流の官僚・一流の政治家・一流の
決して順風満帆とは言えなかった。
秀才と呼ばれた岸氏は、官僚としてもエース級としてなるが、上司と反りが合わなかった。それは、秀才が故に、彼の世界観の大きさが故に、彼自身を上手く扱えなかったかもしれない。
しかし、岸氏は見事に新天地で活躍し、満州における「二キ三スケ」と名を挙げることになる。
GHQとの闘いにも打ち勝った。それは、いつ戦犯として法廷に立たされるかわからない永く見えない恐怖と闘いであった。
思えば、逆境だらけの人生であった。無難な航海ではなく、荒れ狂う海を見事に乗り切る強靭な精神力を兼揃えたエリートは、日本における真のエリートではないだろうか。
最後に岸氏を待ち受けていた大きな波は、日米安保条約改定であった。
それは、悲願であった。首相として、自らの政治生命を賭けた一生に一度の大勝負であった。
本書は、波に立ち向かった男・岸信介を描いた本である。
決して順風満帆とは言えなかった。
秀才と呼ばれた岸氏は、官僚としてもエース級としてなるが、上司と反りが合わなかった。それは、秀才が故に、彼の世界観の大きさが故に、彼自身を上手く扱えなかったかもしれない。
しかし、岸氏は見事に新天地で活躍し、満州における「二キ三スケ」と名を挙げることになる。
GHQとの闘いにも打ち勝った。それは、いつ戦犯として法廷に立たされるかわからない永く見えない恐怖と闘いであった。
思えば、逆境だらけの人生であった。無難な航海ではなく、荒れ狂う海を見事に乗り切る強靭な精神力を兼揃えたエリートは、日本における真のエリートではないだろうか。
最後に岸氏を待ち受けていた大きな波は、日米安保条約改定であった。
それは、悲願であった。首相として、自らの政治生命を賭けた一生に一度の大勝負であった。
本書は、波に立ち向かった男・岸信介を描いた本である。
2022年4月8日に日本でレビュー済み
素晴らし過ぎる。岸さんに対する考えが180度変わりました。今こそ必要な方です
2014年2月8日に日本でレビュー済み
先の大戦からもうすぐ70年経過しようという現代において、
本書は今後のこの国のかたちを位置づける、一隅を照らす国宝的書物である。
戦後における一貫した経済成長への注力は朝鮮戦争及びその後長期に亘る冷戦下で、
今日の経済優位性に繋がったことは事実である。
反面、その過程で先の大戦前(私見から、特に日露戦争以前としておきたい)から犠牲にしてきた、
叛骨の精神、日本の伝統的精神性がある。
時代は異なるが戦国時代から江戸時代に入って、武士道精神の腐敗が蔓延る中、鍋島藩 山本常朝(葉隠精神)が説いたように
時代変化とともに伝統的意識の希薄化、精神の退廃というのは不可避なのかもしれない。
それでもなお、小生の心に残る言葉がある。internationalistたる者は、先ずnationalistたれ、という西部氏のお言葉である。
interは間、即ちnationalist(自国の歴史認識、伝統を理解し、正しく発信できる者)で限り、internationalistとはなり得ない。
岸信介は、満州での経験を通じてアジアの中で果たす日本の大きな役割、米国に対しての対等で正しい向き合い方、
そして日本の精神性を貫く強い意思を明確に持ち、対立を恐れず内外に発信し続けた優れた政治家であることは
本書をお読みになればご理解いただけると愚考する。
翻って現代に置き換えると、政局でなく政策で影響力をもつ政治家がどの程度いるのだろうか。
先の大戦の総括を出来ない乃至、敢えてしないという選択をしている日本人と、
この状況を巧く国益に繋げようとする国の狭間で、
また常に動き続ける世界のground chessboardの上で、
日本が果たすべき役割を咀嚼し発信する意思を持った、気骨ある日本人がどれほどいるだろうか。
今日の経済活動においては、国内/海外という垣根を作ることにあまり意味がなくなった。
また、国内での政治的発言が、意図せず国際的な経済活動の妨げに繋がる事態も増えた。
歴史に「もし」はないが、岸信介が今政治家だったなら、どのような存在なのだろうか。
奇しくも明日(2014/2/9)は東京都知事選挙。
2020年オリンピック開催を勝ち取った東京、
東京/日本を国内外に発信する契機である一方、その重責を担う都知事を選出する大変重要な選挙である。
populismに趨る立候補者の所信表明を見ながら杞憂の念を抱きつつ、本書のレビューとしたい。
本書は今後のこの国のかたちを位置づける、一隅を照らす国宝的書物である。
戦後における一貫した経済成長への注力は朝鮮戦争及びその後長期に亘る冷戦下で、
今日の経済優位性に繋がったことは事実である。
反面、その過程で先の大戦前(私見から、特に日露戦争以前としておきたい)から犠牲にしてきた、
叛骨の精神、日本の伝統的精神性がある。
時代は異なるが戦国時代から江戸時代に入って、武士道精神の腐敗が蔓延る中、鍋島藩 山本常朝(葉隠精神)が説いたように
時代変化とともに伝統的意識の希薄化、精神の退廃というのは不可避なのかもしれない。
それでもなお、小生の心に残る言葉がある。internationalistたる者は、先ずnationalistたれ、という西部氏のお言葉である。
interは間、即ちnationalist(自国の歴史認識、伝統を理解し、正しく発信できる者)で限り、internationalistとはなり得ない。
岸信介は、満州での経験を通じてアジアの中で果たす日本の大きな役割、米国に対しての対等で正しい向き合い方、
そして日本の精神性を貫く強い意思を明確に持ち、対立を恐れず内外に発信し続けた優れた政治家であることは
本書をお読みになればご理解いただけると愚考する。
翻って現代に置き換えると、政局でなく政策で影響力をもつ政治家がどの程度いるのだろうか。
先の大戦の総括を出来ない乃至、敢えてしないという選択をしている日本人と、
この状況を巧く国益に繋げようとする国の狭間で、
また常に動き続ける世界のground chessboardの上で、
日本が果たすべき役割を咀嚼し発信する意思を持った、気骨ある日本人がどれほどいるだろうか。
今日の経済活動においては、国内/海外という垣根を作ることにあまり意味がなくなった。
また、国内での政治的発言が、意図せず国際的な経済活動の妨げに繋がる事態も増えた。
歴史に「もし」はないが、岸信介が今政治家だったなら、どのような存在なのだろうか。
奇しくも明日(2014/2/9)は東京都知事選挙。
2020年オリンピック開催を勝ち取った東京、
東京/日本を国内外に発信する契機である一方、その重責を担う都知事を選出する大変重要な選挙である。
populismに趨る立候補者の所信表明を見ながら杞憂の念を抱きつつ、本書のレビューとしたい。
2014年9月6日に日本でレビュー済み
岸と言えば安保で、国民と敵対していたイメージを抱いていたが、
むしろ国民目線で景気対策、年金、保険制度、災害防止に
多大な貢献のあった政治家であることを知った。
むしろ国民目線で景気対策、年金、保険制度、災害防止に
多大な貢献のあった政治家であることを知った。
2014年1月25日に日本でレビュー済み
戦犯(ただし逮捕はされたが訴追されず)か戦後日本の礎を築いた功労者か、今話題の「永遠のゼロ」の主人公のように、人により立場によって、岸信介ほど評価が分かれる政治家も少ないのではないだろうか。その最大の原因は、戦前戦後を通じて活躍したというその一貫性にあると思う。岸信介を語るには、戦前の革新官僚の雄としての岸と、戦後の保守政治家とりわけ冷戦時代に日米安保体制を確立し日本の立ち位置を確定させた功績にわけて考える必要がある。戦前は、満州国経営に手腕を発揮する傍ら、商工省の次官、大臣として国家総動員体制の一翼を担い文字通り戦時日本の屋台骨を支えた。戦後の功績はいうまでもなく冷戦下日米安保によって日本に安定的な平和をもたらし後の経済成長の礎を築いたことである。これは吉田茂が最終的に目指した完全な独立を一旦保留し、米国の核の傘のもと軽武装・経済重視へと結果として舵を切った事を意味し戦後の日本の歴史において大きな意味を持つ。 岸を理解するというとは、奇しくも孫にあたる安倍首相が戦後レジームからの脱却を指向する今まさにタイムリーであるといえ、その意味で本書は、筆者の客観的でありながら本質をつく筆致はこの稀代の傑物を理解するのに大いに役立つだろう