漫画家のみなもと太郎氏と漫画原作者の大塚英志氏の対談本です。
戦前の漫画から戦後の貸本劇画、紙芝居など今では知りようのない当時の模様が語られてます。新しくても少女漫画の黎明期や70年代の少年マガジンまでなので昔の漫画に興味のない人には楽しめないかもしれません。(出てくる漫画家等にはそのつど注釈がついてます)
私はそこそこ楽しめましたが値段が高いので星3つくらいかと。

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まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史 単行本 – 2010/7/14
日本の漫画史から消えた傑作たちを掘り起こす! 『ホモホモ7』のみなもと太郎に大塚英志がとことん聞く漫画史の裏側。ギャグ漫画、貸本漫画、紙芝居まで遡り、日本の漫画をいいムードで語り尽くす。図版多数収載。
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2010/7/14
- ISBN-104046214465
- ISBN-13978-4046214461
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商品の説明
著者について
みなもと太郎=まんが家、まんが研究家。「別冊りぼん」でまんが家デビュー。代表作は『ホモホモ7』『風雲児たち』など。大塚英志=まんが原作者、批評家。まんが原作者として『多重人格探偵サイコ』など、批評家として『戦後まんがの表現空間』などの代表作がある。
登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2010/7/14)
- 発売日 : 2010/7/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4046214465
- ISBN-13 : 978-4046214461
- Amazon 売れ筋ランキング: - 249,111位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 156,242位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年生まれ。まんが原作者、批評家。『「捨て子」たちの民俗学』(第五回角川財団学芸賞受賞)などがある。神戸芸術工科大学教授、東京藝術大学大学院兼任講師。芸術工学博士(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 映画式まんが家入門 (ISBN-13: 978-4048685627 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
まんが家、まんが研究家。1947年、京都生まれ。67年、「別冊りぼん」でデビュー。70年から「週刊少年マガジン」に連載した『ホモホモ7』で一世を風靡、のちのまんが界に大きな影響を与える。2004年、『風雲児たち』で第八回手塚治虫文化賞特別賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史』(ISBN-10:4046214465)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
3グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Part3が特に面白かった。昭和40年を境とする「姿三四郎」的なものの凋落ね(p174)。ま、石原裕次郎とか小林旭とかの名前が出るのはよくあることだけど、「姿三四郎」と絡めた話は初めて読んだ。あと、「宮本武蔵」が生き残るのは、あれだけが「お家再興」とか「仇討ち」とかでなく「自分がどう生きるかが目的だった」からっていうところとか(p176)。
ただ、忠臣蔵ってものもあって、橋本治が忠臣蔵の集大成と評価したNHK『 赤穂浪士 』が昭和39年放映で、最後の一閃と口走りそうになるんだけど、しかし忠臣蔵はその後もたびたび映像化されたりするし……う〜ん。たぶんそれは忠臣蔵がいろんなドラマを含んでいるからなんでしょうけど、パロディとか批評という形での増殖も無視できません。有名どころでは丸谷才一の『 忠臣藏とは何か 』とか。
あと面白かったのが『デビルマン』と『仮面ライダー』を同列に置き、あれはマガジンの横尾忠則表紙路線を「普通のまんがに引き返そうと言う折衷案」として登場したんだという位置づけ(p202〜)。永井豪を突破者ではなく調停者と捉えたのは発見的。
それからPart1で触れられている、近年のまんが表現におけるリアルさ追求方法の変質だけど(p94〜)、江藤淳にあれだけこだわっていた大塚英志には、ここはやっぱり田中康夫に触れてほしかった。
手塚治虫史観、ときわ荘史観の脱構築については、ま、そんなものかなって思う。しかし四方田犬彦が『 クリティック 』の中で手塚と水木しげるの対比をやっていたが、あの本はかなり古いぞ。
ただ、忠臣蔵ってものもあって、橋本治が忠臣蔵の集大成と評価したNHK『 赤穂浪士 』が昭和39年放映で、最後の一閃と口走りそうになるんだけど、しかし忠臣蔵はその後もたびたび映像化されたりするし……う〜ん。たぶんそれは忠臣蔵がいろんなドラマを含んでいるからなんでしょうけど、パロディとか批評という形での増殖も無視できません。有名どころでは丸谷才一の『 忠臣藏とは何か 』とか。
あと面白かったのが『デビルマン』と『仮面ライダー』を同列に置き、あれはマガジンの横尾忠則表紙路線を「普通のまんがに引き返そうと言う折衷案」として登場したんだという位置づけ(p202〜)。永井豪を突破者ではなく調停者と捉えたのは発見的。
それからPart1で触れられている、近年のまんが表現におけるリアルさ追求方法の変質だけど(p94〜)、江藤淳にあれだけこだわっていた大塚英志には、ここはやっぱり田中康夫に触れてほしかった。
手塚治虫史観、ときわ荘史観の脱構築については、ま、そんなものかなって思う。しかし四方田犬彦が『 クリティック 』の中で手塚と水木しげるの対比をやっていたが、あの本はかなり古いぞ。
2011年12月11日に日本でレビュー済み
マンガの通史ものでは、他のもっとメジャーな作品を扱ったものを2〜3冊、またはそれ以上読んでからこちらを読むといい本だと思います(余談ですが、カタログ的通史としておすすめは戦前から1950年代は「漫画大博物館」、戦後は「現代漫画博物館」がおすすめです)。
私が個人的に興味深く読んだのはp.144から後、文春の別冊として出版されていた「漫画読本」の話あたりからです。3000円近い値段と、専門的な知識を要するのとで軽い気持ちで買えないという点で☆4つですが、戦後マンガ上級者の方なら存分に楽しめる内容だと思います。
私が個人的に興味深く読んだのはp.144から後、文春の別冊として出版されていた「漫画読本」の話あたりからです。3000円近い値段と、専門的な知識を要するのとで軽い気持ちで買えないという点で☆4つですが、戦後マンガ上級者の方なら存分に楽しめる内容だと思います。