キャラクターについていくつかのアーキタイプを想定、
そこから物語構築を考えるという点で、ライトノベルとの親和性が高いと思われる。
この人と冲方丁の創作論は非常に面白い。時間があればまた詳細を書き込みたい。
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物語工学論 単行本 – 2009/8/8
新城 カズマ
(著)
メディアが急展開を迎える今、物語は工学で語られるべきだ――新城カズマが導く小説、ゲームシナリオなど実作への道。第一弾はキャラクター創作法。『フルメタル・パニック!』賀東招二との対談、実作用資料も収録。
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2009/8/8
- ISBN-104046214821
- ISBN-13978-4046214829
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商品の説明
著者について
ライトノベルやSFを主な舞台として活躍中の小説家。ライフワークとして物語論、言語学の研究も行っており、近年ではそれらの解説書も手掛ける。2006年『サマー/タイム/トラベラー』で第37回星雲賞を受賞。PBMや書籍企画などを手がける有限会社エルスウェアの代表も務める。
登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2009/8/8)
- 発売日 : 2009/8/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 190ページ
- ISBN-10 : 4046214821
- ISBN-13 : 978-4046214829
- Amazon 売れ筋ランキング: - 612,266位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 101,681位ノンフィクション (本)
- - 169,146位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年3月7日に日本でレビュー済み
2009年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大塚英志の『キャラクターメーカー』と、ライバル関係というか、補完関係という感じがした。
どちらにも分析対象として出てくる漫画や映画、小説、文学が結構あり、両者の分析の違いを考えることが、頭の訓練になる。
読んで『すっきりわかった感』がするのは『キャラクターメーカー』。読んで『得した感』がするのはこの本。
この本には注として、さまざまな作品の要約が書かれているが、要約力が高いなぁと思った。
また、序章(P.7)に書かれてあるように、この本が類型化しているキャラクターは、「21世紀初頭の日本におけるキャラクター」であり、より普遍的な大塚本より、クリエイターの「売れるものを!」という気持ちによりダイレクトに対応してくれる。またキャラクターの解説を通して、現代日本を歴史学・社会科学的に分析していて、その意味では、『下流社会』とか『おひとりさま』『独身王子』のような、社会トレンドものとして読んでも、得られるものは大きい。
著者は抽象的思考力というか、メタ思考力というか、仮定の上にさらに仮定を積み重ねて考えられる能力が高い人だなぁと思った。
本文イラストや図表とかアイコンもよく出来ている。表紙の絵は正直なんとかしたほうがいいと思う。
どちらにも分析対象として出てくる漫画や映画、小説、文学が結構あり、両者の分析の違いを考えることが、頭の訓練になる。
読んで『すっきりわかった感』がするのは『キャラクターメーカー』。読んで『得した感』がするのはこの本。
この本には注として、さまざまな作品の要約が書かれているが、要約力が高いなぁと思った。
また、序章(P.7)に書かれてあるように、この本が類型化しているキャラクターは、「21世紀初頭の日本におけるキャラクター」であり、より普遍的な大塚本より、クリエイターの「売れるものを!」という気持ちによりダイレクトに対応してくれる。またキャラクターの解説を通して、現代日本を歴史学・社会科学的に分析していて、その意味では、『下流社会』とか『おひとりさま』『独身王子』のような、社会トレンドものとして読んでも、得られるものは大きい。
著者は抽象的思考力というか、メタ思考力というか、仮定の上にさらに仮定を積み重ねて考えられる能力が高い人だなぁと思った。
本文イラストや図表とかアイコンもよく出来ている。表紙の絵は正直なんとかしたほうがいいと思う。
2009年10月1日に日本でレビュー済み
ストーリーのメインキャラクターとして登場しうるキャラクターを七種類に類型化し、分析している。
分析自体は概ね正しいように見えるし(八種類目の存在が否定しきれない面はあるが)、説明に多く作品、特に対象とする現代の若者がよく知っているであろう作品を中心的に例示していることは好感が持てる。文章の読みやすさも流石の貫禄。
けれどストーリー作成指南の第一弾がキャラクターの類型というのはどうなんだろう? 確かに現代ライトノベルでは特徴のあるキャラクター作りというのがとても大事にされているけれども、どう考えたってこの分類方法はキャラクター自体ではなく、キャラクターが行うであろう行動・ドラマを軸に設計されている。だったら普通のストーリー作成講座と同じく、ドラマ自体の話をすればよかったのではないかと思うのだけど。この本を元にオリジナルのキャラクターを作ろうとしたら、既存のキャラクターに似たキャラクター、しかも外見や設定的特長ではなくストーリー展開において似たようなことしかできないキャラクターしかできないんじゃないだろうか。付属するチャートの有用性にも疑問符。
しかしどうやら続刊があるようなので、そちらとセットならあるいは、という期待も込めて甘めの星4つ。
巻末に「フルメタルパニック!」の賀東招ニとの対談がかなりの尺で取られている。ファンなら一見の価値あり。
分析自体は概ね正しいように見えるし(八種類目の存在が否定しきれない面はあるが)、説明に多く作品、特に対象とする現代の若者がよく知っているであろう作品を中心的に例示していることは好感が持てる。文章の読みやすさも流石の貫禄。
けれどストーリー作成指南の第一弾がキャラクターの類型というのはどうなんだろう? 確かに現代ライトノベルでは特徴のあるキャラクター作りというのがとても大事にされているけれども、どう考えたってこの分類方法はキャラクター自体ではなく、キャラクターが行うであろう行動・ドラマを軸に設計されている。だったら普通のストーリー作成講座と同じく、ドラマ自体の話をすればよかったのではないかと思うのだけど。この本を元にオリジナルのキャラクターを作ろうとしたら、既存のキャラクターに似たキャラクター、しかも外見や設定的特長ではなくストーリー展開において似たようなことしかできないキャラクターしかできないんじゃないだろうか。付属するチャートの有用性にも疑問符。
しかしどうやら続刊があるようなので、そちらとセットならあるいは、という期待も込めて甘めの星4つ。
巻末に「フルメタルパニック!」の賀東招ニとの対談がかなりの尺で取られている。ファンなら一見の価値あり。
2010年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャラクターの設定作りに相互に物語作りが含まれていることを形式化した、
というような本で、
簡単な注意としてはライトノベルの書き方本ではなく物語作法入門といったもの。
全7章は類型について語りながら分類表を示していく構成。
おまけ要素として下記があります。
・補章Aのキャラクター作成チャート
・対談
・補章Bにおいては作者の物語についての考えが述べられています。
・先行作品群の紹介
基本的におもしろい本だし雑然とした作品引用を用いての考察部分を読むのは楽しい。
しかし思想的・哲学的なところの語りは、どうかな、と思わされる。
物語分析といった試みに比べてそういった方面はあまり成功していないのでは。
物語を模倣する意義よりも、
哲学めいた雰囲気に流される人はこの本には向いてないのかもしれない。
というような本で、
簡単な注意としてはライトノベルの書き方本ではなく物語作法入門といったもの。
全7章は類型について語りながら分類表を示していく構成。
おまけ要素として下記があります。
・補章Aのキャラクター作成チャート
・対談
・補章Bにおいては作者の物語についての考えが述べられています。
・先行作品群の紹介
基本的におもしろい本だし雑然とした作品引用を用いての考察部分を読むのは楽しい。
しかし思想的・哲学的なところの語りは、どうかな、と思わされる。
物語分析といった試みに比べてそういった方面はあまり成功していないのでは。
物語を模倣する意義よりも、
哲学めいた雰囲気に流される人はこの本には向いてないのかもしれない。
2010年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語工学といいながら、本書はキャラ類型とそれが引っ張り得る物語について書かれている。人が書き、人が読む、そのコミュニケーションの中で、読み手書き手が共有できるものは、時代によって異なるに違いない。今の時代、それは物語の中の「出来事」ではなく、キャラの身振り、振る舞いなのだろう。東浩紀がデータベース消費というように、それは極東の島の21世紀初等における奇癖なのだろうけれども、それが現在の「物語」の見え方なのだろう。逆のアプローチ、「物語」の筋道の類型の探求も見てみたい。