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建礼門院という悲劇 (角川選書 445) 単行本 – 2009/6/10
佐伯 真一
(著)
〈目次〉
序章 建礼門院はどこにいるのか
第一章 建礼門院の生涯
徳子の出生 高倉天皇と徳子 徳子懐妊 安徳天皇の誕生 『平家物語』の異本 後白河法皇の祈祷 安徳天皇の即位と情勢の急転 高倉上皇崩御 平家都落ち 平家滅亡 帰洛と出家大原入り 大原御幸 御幸は法皇の愛欲か 法皇と女院の対面
第二章 建礼門院の六道語り
六道語り 六道めぐりの系譜 女院の天上道 天人五衰と人間道餓鬼道の苦しみ 修羅道の戦い 叫喚地獄の叫び声 『平家物語』 諸本の六道 畜生道と龍宮城 覚一本の「畜生道」への疑問 聖女となった建礼門院
第三章 憤る女院、苦悩する国母
憤る女院 恨み言の語り 諸本の恨み言の語り 恨み言の語りと六道語り 延慶本と恨み言の語り 安徳天皇追憶の語り 『閑居友』と『平家物語』 女院の苦悩とは何か 苦悩する国母 追憶と懺悔と鎮魂と 恨み言の語りの機能 女院の語りの形成過程 語りの原型へ
第四章 建礼門院説話と小野小町説話
阿波内侍の姿 卒都婆小町の問答 小町の語り 建礼門院の花がたみ 玉造小町子壮衰書 玉造小町と小野小町 小町の髑髏と「あなめあなめ」 枯骨報恩と説話の類型 建礼門院と卒都婆小町 事実は小説より奇なり 落魄の美女の物語 九相詩絵巻 聖女としての小町と女院
第五章 畜生道と中世の女性説話
畜生道の語りの始まり 近親相姦の告白 なぜ「畜生道」なのか 畜生道と「畜生残害」 「畜生」の語誌 性と「禽獣」 「禽獣」から「畜生」へ 県連門院の畜生道 なぜ畜生道を語るのか 和泉式部と光明皇后 苦しむ神と六道語り 神聖化と女性差別 好奇の視線にさらされて
終章 その後の建礼門院
建礼門院の最期をめぐって 女院は『平家物語』を知っていたか
注
あとがき
序章 建礼門院はどこにいるのか
第一章 建礼門院の生涯
徳子の出生 高倉天皇と徳子 徳子懐妊 安徳天皇の誕生 『平家物語』の異本 後白河法皇の祈祷 安徳天皇の即位と情勢の急転 高倉上皇崩御 平家都落ち 平家滅亡 帰洛と出家大原入り 大原御幸 御幸は法皇の愛欲か 法皇と女院の対面
第二章 建礼門院の六道語り
六道語り 六道めぐりの系譜 女院の天上道 天人五衰と人間道餓鬼道の苦しみ 修羅道の戦い 叫喚地獄の叫び声 『平家物語』 諸本の六道 畜生道と龍宮城 覚一本の「畜生道」への疑問 聖女となった建礼門院
第三章 憤る女院、苦悩する国母
憤る女院 恨み言の語り 諸本の恨み言の語り 恨み言の語りと六道語り 延慶本と恨み言の語り 安徳天皇追憶の語り 『閑居友』と『平家物語』 女院の苦悩とは何か 苦悩する国母 追憶と懺悔と鎮魂と 恨み言の語りの機能 女院の語りの形成過程 語りの原型へ
第四章 建礼門院説話と小野小町説話
阿波内侍の姿 卒都婆小町の問答 小町の語り 建礼門院の花がたみ 玉造小町子壮衰書 玉造小町と小野小町 小町の髑髏と「あなめあなめ」 枯骨報恩と説話の類型 建礼門院と卒都婆小町 事実は小説より奇なり 落魄の美女の物語 九相詩絵巻 聖女としての小町と女院
第五章 畜生道と中世の女性説話
畜生道の語りの始まり 近親相姦の告白 なぜ「畜生道」なのか 畜生道と「畜生残害」 「畜生」の語誌 性と「禽獣」 「禽獣」から「畜生」へ 県連門院の畜生道 なぜ畜生道を語るのか 和泉式部と光明皇后 苦しむ神と六道語り 神聖化と女性差別 好奇の視線にさらされて
終章 その後の建礼門院
建礼門院の最期をめぐって 女院は『平家物語』を知っていたか
注
あとがき
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日2009/6/10
- 寸法13 x 1.4 x 19 cm
- ISBN-104047034452
- ISBN-13978-4047034457
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商品の説明
著者について
1953年生まれ。青山学院大学文学部日本文学科教授。博士(文学)。中世文学専攻(軍記物語)。著書に『平家物語遡源』(若草書房)、『平家物語 物語の舞台を歩く』(山川出版社)などのほか、『戦場の精神史』(日本放送出版協会)で2005年、角川財団学芸賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/角川学芸出版 (2009/6/10)
- 発売日 : 2009/6/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4047034452
- ISBN-13 : 978-4047034457
- 寸法 : 13 x 1.4 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 679,437位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 95,446位趣味・実用
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の研究に関わる本で、わかりやすい本だと思います。皆さんにすすめます
2011年8月9日に日本でレビュー済み
平氏滅亡後、生き残った安徳天皇の母建礼門院はあまりにも有名である。
何度も芝居になり、その悲劇性を語られている。しかし、実は、建礼門院の直接の言動は記録に残っておらず、民間伝承は、
彼女が語るとされる「平家物語」に由来するところが大きい。
では、この「平家物語」は史実なのか。それがこの本のメインテーマである。
「諸行無常の響きあり」で有名な「平家物語」であるが、基本的に史書ではなく仏教説話である。物語の中に建礼門院以前の時代のエピソードと酷似したものも見受けられるそうである。いろいろな説話とフィクションを交えて成立した説話、というのが本当のところである。
もちろん、それで建礼門院の悲劇性が薄れる訳ではない。すべてを失い、大原で不自由な出家生活をした建礼門院は悲劇である。国母として栄華を極めた過去があるだけに、その悲劇性が際立つのである。
しかし、どういう人だったかわかっていないというのが現実である。
著者は彼女を「語りの中の世界の虚像の女院」という言葉を使っている。
何度も芝居になり、その悲劇性を語られている。しかし、実は、建礼門院の直接の言動は記録に残っておらず、民間伝承は、
彼女が語るとされる「平家物語」に由来するところが大きい。
では、この「平家物語」は史実なのか。それがこの本のメインテーマである。
「諸行無常の響きあり」で有名な「平家物語」であるが、基本的に史書ではなく仏教説話である。物語の中に建礼門院以前の時代のエピソードと酷似したものも見受けられるそうである。いろいろな説話とフィクションを交えて成立した説話、というのが本当のところである。
もちろん、それで建礼門院の悲劇性が薄れる訳ではない。すべてを失い、大原で不自由な出家生活をした建礼門院は悲劇である。国母として栄華を極めた過去があるだけに、その悲劇性が際立つのである。
しかし、どういう人だったかわかっていないというのが現実である。
著者は彼女を「語りの中の世界の虚像の女院」という言葉を使っている。
2018年12月25日に日本でレビュー済み
平家物語に描かれている、建礼門院という人物について、その人物の実像と言うよりは、物語の中でどのように解釈されて描かれているのか、という点に焦点が絞られている。
平家物語に様々な異本があり、建礼門院の姿もそうした異本の中では微妙に異なっている。
そうした点にも配慮しながら、当時の人々の仏教思想、女性への偏見などにより描かれた建礼門院の人物像に迫っている。
題名は、物語における彼女の悲劇と、実状よりも物語の中で語られてしまうという彼女の悲劇と、二重の意味が込められているようだ。
平家物語に様々な異本があり、建礼門院の姿もそうした異本の中では微妙に異なっている。
そうした点にも配慮しながら、当時の人々の仏教思想、女性への偏見などにより描かれた建礼門院の人物像に迫っている。
題名は、物語における彼女の悲劇と、実状よりも物語の中で語られてしまうという彼女の悲劇と、二重の意味が込められているようだ。