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日本霊異記の世界 説話の森を歩く (角川選書 457) 単行本 – 2010/2/10

3.5 5つ星のうち3.5 6個の評価

日本霊異記はエネルギーに満ち、人がどのように時代を生きているのかをリアルに語りかける。変動する時代の人々の姿は現代社会を映し出すかのようだ。多彩な説話を現代語訳を駆使して自在に読み解く。

〈目次〉
まえがき

第一講 小さ子とトリック・スター

第二講 一寸法師の源流

第三港 力持ちの女

第四講 神婚神話のゆくえ

第五講 恩返しの発生

第六講 盗みという罪悪

第七講 悩ましき邪淫

第八講 行基の奇行

第九講 語られる女たち

第十講 あの世からもどった人、地獄を語る人びと

参考文献一覧

あとがき

霊異記説話年表

商品の説明

著者について

1946年三重県生れ。古代文学、伝承文学研究専攻。2003年『口語訳 古事記』で第1回角川財団学芸賞を受賞。他に『平城京の家族たち』『日本古代文学入門』など多数。ウェブ上で「神話と昔話 三浦佑之宣伝板」を運営し、古代文学・伝承文学関係の論文や資料を公開中。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA/角川学芸出版 (2010/2/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/2/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 252ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4047034576
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4047034570
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 6個の評価

著者について

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三浦 佑之
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1946年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学、千葉大学を経て、立正大学教授。古代文学を専攻し、伝承・昔話や地方の言語などを多岐にわたり研究。『村落伝承論』(五柳書院、1987)を著し第五回上代文学会賞受賞。2002年に古老の語り口調で訳した『口語訳古事記』(文藝春秋)で第一回角川財団文芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『古代研究 列島の神話・文化・言語 (ISBN-10: 4791766709)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『日本霊異記』と言えば「仏教説話集」と位置付けされる事から、もしかしたら、お堅い説法染みた話や崇高な宗教論に満たされた説話集だと勘違いして、敷居の高さを感じてしまう方もいるかもしれない。
だが、実は最も人間らしく、尚且つ、素朴で純粋な説話ばかりを収録しているのが『日本霊異記』であり、そして、その面白さを存分に伝えてくれるのが本書なのである。

本書は全部で十節から成り、例えば、一寸法師の源流(小さ子と怪力の関連性)、神婚神話、報恩譚、偉大なる行基の逸話(奇行?)、そして臨死体験等など、どれを取っても親しみ易い内容で埋め尽くされている。
取り分け、報恩譚、即ち「恩返し」を説いている箇所では、こうした説話には或る一定のパターンが存在する事を指摘しながら、一つの例として「隣の爺譚」を引き合いに出して居り、この「隣の爺譚」を定型化している所が余りにも的を得ていて笑ってしまったものの、その後に妙に納得せずにはいられなかった。
とにかく目の付け所が非常に鋭いのだ。
更には、多くの方が興味を惹かれるであろう、臨死体験を取り上げた説話には、実は巧妙な仕掛けが施されており、死後の世界を観て来た証人、そして、それを語り広める存在、更には「他言してはならぬ」と言うタブー性のトリック等を詳らかにしている所は実に新鮮であるばかりか、実証性があって非常に参考になった。
確かに、簡単に結論付けてしまえば『日本霊異記』に収められている説話は、その全てが「正しい行いをすれば報われる、信心深ければ必ず救われる」と言う事に終着するのかもしれない。
然しながら、本書は、これを単に「同じ結果の一つの教訓」と片付けてしまうには余りにも惜しい程に、その世界が豊かに彩られている事を教えてくれるのだ。

尚、著者の語り口は非常に平易で、『日本霊異記』への温かい眼差しに満ち溢れている。
また、章分けした十節を仏教説話に相応しく、敢えて「第一講」「第二講」…と称している所に、所謂「芸の細かさ」が見られるし、更には、解り易い現代語訳、簡潔に纏めた長文の紹介等、非常に丁寧に推敲・編集されている点が印象に残った。
つまり、誰でも気軽に読めるような工夫と配慮が行き届いているのだ。
勿論、『日本霊異記』を読んだ後に本書を手に取るに超した事は無いとは思うが、仮に『日本霊異記』を全く読んだ事が無いとしても、充分に楽しめるのではないかと思う。
と言うのも、実の所、何を隠そう私自身が『日本霊異記』を読んだのは遥か遠い昔であり、然も、肝心の本は紛失してしまったままだったのである。
だが、その内容を覚えていなくても、或いは読み返さなくても、本書を充分に楽しむ事が出来た。
だからこそ、これまで『日本霊異記』に全く縁が無かった方も是非とも手に取って頂きたいと思う。
何故なら、本書を読めば『日本霊異記』の素晴らしさを理解出来るであろうし、その後に原作を手に取っても遅くは無いからである。
私も、本書を読んで改めて『日本霊異記』の面白さが記憶の中に蘇って来たので、今、紛失した本を探すべきか、或いは潔く買い直すか考えている次第である。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月2日に日本でレビュー済み
『日本霊異記』は116話の大和の国を中心として民間に伝えられる仏教説話集である。『続日本紀』
が伝えることのできない世界を、霊異記は生き生きと描いている。八世紀、大きなエネルギーに満ち、
律令制によって社会が変動する時代。人がどのように生きたのか。なまなましい姿を活写してまるで現
代社会を映すようにリアリティをもって語りかけてくる。神話的な話もあるが、霊異記以前にはみられ
ない話も多く、昔話につながる源流ともなっている。
 上巻と中・下巻とで当然異なるのだが、原文は漢文であり、読み下し文でないと、一般には読みづら
い。読みみ下しの方法によって意味が変わってしまう部分も多いので、細かい部分は原文を見てみない
と誤解しかねないところもある。
 ナビゲーターである著者は、読者が道に迷わないようにするが、時々の風景を眺めるのは、読者自身
である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月1日に日本でレビュー済み
日本霊異記は面白い、ということがよく納得できた。『口語訳古事記』の著者の訳は自然で楽しいが、それ以前に、霊異記そのものが面白い。天皇の姿、僧の姿、女性の姿、どれもこの本がなければ伝わらなかったのだ。臨死体験の話もある。古典が残っていることの幸せを感じる。こうやって、読みどころを教えてくれると、日本霊異記を読みたい、という気にさせられるが、文庫など手軽に読めるものがないようで残念である。同じ著者の『平城京の家族たち』も日本霊異記を扱った文庫で、八世紀から家族の断絶があったのだ、と新鮮な驚きが満載だった。日本霊異記はとにかく資料として素晴らしい。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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