読み物としては非常に楽しく読めました。小説を読むような感覚で読めば…。
調査会社はこうやって調査をするのか、というのはよくわかります。
“あなたの秘密はここまでバレている”という副題は内容とずれている気がします。
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個人情報の現場: あなたの秘密はここまでバレている (角川oneテーマ21 C 77) 新書 – 2004/6/1
岡崎 昂裕
(著)
個人情報流失事件、多額な名簿リストの裏取引、個人情報の悪用と裏ビジネスの実態など、個人情報保護法成立後の社会の動向を分析したレポート。著者は現役の探偵としてリアルな実態を本書であからさまにする。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/6/1
- ISBN-104047041696
- ISBN-13978-4047041691
商品の説明
出版社からのコメント
『債権回収の現場』をヒットさせた著者が、調査会社在職時に経験したさまざまなエピソードの中から、喜怒哀楽に富む逸話を綴った現場シリーズの第三弾。切羽詰った依頼者、追い詰められる調査対象者、そしてその家族……。本来、秘匿されるはずの個人情報が露になる現場は、スリルとドラマにあふれている。
著者について
岡崎 昂裕(おかざき たかひろ)
1960年、熊本県生まれ。大学を中退後、某大手信販会社に13年間勤務し、一貫して債権管理・回収業畑を歩く。その後、調査会社に転職し、失踪者を探す仕事を生業とする調査員=探偵となるが、2000年、体調不良のため同職を退く。この頃より、自らの体験を元にした記事を雑誌・新聞等に寄稿しはじめ、同年『失踪する人々』(宝島社新書)を上梓。以後、小説、ノンフィクションの作品を発表。2002年に角川oneテーマ21『債権回収の現場』、03年に『自己破産の現場』と刊行。信販会社の舞台裏、実情を明らかにして話題に。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2004/6/1)
- 発売日 : 2004/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 239ページ
- ISBN-10 : 4047041696
- ISBN-13 : 978-4047041691
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年11月30日に日本でレビュー済み
法令としての「個人情報(保護)」の本ではない。探偵事務所に持ち込まれる
個人の調査依頼、調査の中で明らかにされる人間模様や人間の性(さが)が生々
しく描かれています。興信所というあまり表には出てこない営みがなぜ必要とさ
れるのか、日常生活のトラブルがこじれるというのはどういうことなのか、こじ
れると結果としてどうなってしまうのかといったことは普段あまり考えないこと
でした。
さらに最後の2章では探偵、調査業の現状と今後の展望について書かれていま
す。
個人の調査依頼、調査の中で明らかにされる人間模様や人間の性(さが)が生々
しく描かれています。興信所というあまり表には出てこない営みがなぜ必要とさ
れるのか、日常生活のトラブルがこじれるというのはどういうことなのか、こじ
れると結果としてどうなってしまうのかといったことは普段あまり考えないこと
でした。
さらに最後の2章では探偵、調査業の現状と今後の展望について書かれていま
す。
2004年10月6日に日本でレビュー済み
タイトルを見て「今話題を呼んでいる個人情報保護法関係の本かな」、と手にしたが、違っていた。著者の肩書きは「元・調査会社社員」=元探偵である。デジタル化された個人情報の話ではなく、昔ながらのアナログ的な手法で個人の情報を探り当てたエピソードが本書で語られる。
若くして抜擢された営業マンが自分の評判を調査してもらいたい、とか、突然消えた恋人を探して、と依頼を受けて調査がはじまる。
結婚の約束をしたのに進展しない相手を調査してもらったら結婚詐欺師だった。リストラを苦にした失踪者を探し、自殺する直前にやっと本人を見つけた、……etc. 本書で披露される事件は、人間の暗い半面を覗き見る話題ばかりである。
中でも著者自身の経験談は、この上なく切ない。
著者の娘が中学生の頃、イジメに遭って不登校になり、校長に呼び出されて校長室でセクハラを受けたことがあった。校長は著者に「お父さんが探偵のような危険な仕事をしているのが心配で心が休まらない、と娘さんは言っている。イジメなどは学校では一切ない」と告げた。妻もその言葉を信じ責任を夫に押し付けることで自らの心を保っていたが、真実を知った時、その妻が一番傷ついた。
痛い日々だった、と著者は言うが、こんなにやりきれない話まで書かなくてもいいじゃないか。あまりに自虐的で胸がしめつけられる。
著者が調査業に携わった時「依頼者に正義がなければ、その依頼は受けてはならない」と上司から叩き込まれたそうだ。しかし、世の中にはお金だけ取って何も調査しないばかりか、「あなたが不倫調査を依頼したことをご主人に知らせる」と脅迫するような業者も多い、とのこと。合法と違法の境界に生きた経験を持つ著者は、「困っている人、苦しんでいる人は、調査業の門扉を叩くだろう。できるなら、その相手が間違いのない業者であることを祈るしか、今の私にはできない」と本書を結んでいる。
若くして抜擢された営業マンが自分の評判を調査してもらいたい、とか、突然消えた恋人を探して、と依頼を受けて調査がはじまる。
結婚の約束をしたのに進展しない相手を調査してもらったら結婚詐欺師だった。リストラを苦にした失踪者を探し、自殺する直前にやっと本人を見つけた、……etc. 本書で披露される事件は、人間の暗い半面を覗き見る話題ばかりである。
中でも著者自身の経験談は、この上なく切ない。
著者の娘が中学生の頃、イジメに遭って不登校になり、校長に呼び出されて校長室でセクハラを受けたことがあった。校長は著者に「お父さんが探偵のような危険な仕事をしているのが心配で心が休まらない、と娘さんは言っている。イジメなどは学校では一切ない」と告げた。妻もその言葉を信じ責任を夫に押し付けることで自らの心を保っていたが、真実を知った時、その妻が一番傷ついた。
痛い日々だった、と著者は言うが、こんなにやりきれない話まで書かなくてもいいじゃないか。あまりに自虐的で胸がしめつけられる。
著者が調査業に携わった時「依頼者に正義がなければ、その依頼は受けてはならない」と上司から叩き込まれたそうだ。しかし、世の中にはお金だけ取って何も調査しないばかりか、「あなたが不倫調査を依頼したことをご主人に知らせる」と脅迫するような業者も多い、とのこと。合法と違法の境界に生きた経験を持つ著者は、「困っている人、苦しんでいる人は、調査業の門扉を叩くだろう。できるなら、その相手が間違いのない業者であることを祈るしか、今の私にはできない」と本書を結んでいる。
2004年7月3日に日本でレビュー済み
「個人情報」とタイトルにうたっていて話題性を感じさせるが、以前から出ている元探偵、調査会社出身者の経験談と中身は大差ないと思う。残念だと思うのは、その経験談が、現在本当の意味で問題になっている企業内からの個人情報漏洩の仕組みや、名簿業者の情報収集などの具体的エピソードまで踏み込んでいないところだと思う。
でも、他の著書についてもタイトルがうまい。この本とはまた趣も違うと思うので読んでみたいと思う。
でも、他の著書についてもタイトルがうまい。この本とはまた趣も違うと思うので読んでみたいと思う。