酒場の席のような肩肘張らないざっくばらんとした談話。
大筋は常識的な範囲内で紋切り型であるが、ときどき深い金言めいた重みのある内容も
チラホラ拝め吃驚します。主に身体論に特化していますので興味がある方にはおススメです。
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健全な肉体に狂気は宿る: 生きづらさの正体 (角川oneテーマ21 A 41) 新書 – 2005/8/1
身体で考える哲学者と、中腰で生きる精神科医の、異色・生き方問答。
30代女性を縛る「自己実現」イデオロギーの呪縛を、解き放とう!生存戦略としての中腰姿勢、未来への敬意、そして身体信号に向き合うことを、今こそ見直そう!
30代女性を縛る「自己実現」イデオロギーの呪縛を、解き放とう!生存戦略としての中腰姿勢、未来への敬意、そして身体信号に向き合うことを、今こそ見直そう!
- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2005/8/1
- ISBN-104047100064
- ISBN-13978-4047100060
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2005/8/1)
- 発売日 : 2005/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 230ページ
- ISBN-10 : 4047100064
- ISBN-13 : 978-4047100060
- Amazon 売れ筋ランキング: - 250,361位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 254位死生観
- - 616位角川新書
- - 12,812位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1950(昭和25)年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想。ブログ「内田樹の研究室」を拠点に武道(合気道六段)、ユダヤ、教育、アメリカ、中国、メディアなど幅広いテーマを縦横無尽に論じて多くの読者を得ている。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞受賞、『日本辺境論』(新潮新書)で第三回新書大賞を受賞。二〇一〇年七月より大阪市特別顧問に就任。近著に『沈む日本を愛せますか?』(高橋源一郎との共著、ロッキング・オン)、『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『武道的思考』(筑摩選書)、『街場のマンガ論』(小学館)、『おせっかい教育論』(鷲田清一他との共著、140B)、『街場のメディア論』(光文社新書)、『若者よ、マルクスを読もう』(石川康宏との共著、かもがわ出版)などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月3日に日本でレビュー済み
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2015年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とりあえず面白かった。大阪→羽田間のフライトがあっという間に過ぎた。何が面白かったのだろう。角川に缶詰めにされ、気のきいたことを言おうする内田教授の熱意かもしれない。その無理強されているのに面白いところが面白いのかもしれない。
2021年4月4日に日本でレビュー済み
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春日氏の「だんだん歳をとってくると、まあ、はっきり言って、女性の方が値くずれしてくるわけですよね」の一言に胸の底が冷え、話が全然耳に入らなくなった。
2006年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身体論の内田先生と精神科医の春日先生の対談。対談という性格上、話題が散漫になって、深みにかける印象はぬぐえない。
しかし、個人的には大変面白かった。何故か?
まず、結構印象に残る言葉が多かったこと。
・「変化に憧れつつ、変化しない」というのがみんな好きなんだよね。
・腹をくくって待つ、というのは不安なものですよ・・・でも「やれるだけのことは全部やったんだ。だから何とかなると思うしかないんだ」と言えるかどうかが問題なんですね。
・「強く念じれば望みは実現する。ただし、自分の望んだ時期には実現しない。」
・「取り越し苦労をするな」というのは、楽観的になりなさい、というのではなくて・・・全方位的にリラックスして構えていないと対応できないよ、ということなんですね。
などなど。
また、春日先生のあとがきが結構良かった。
人間が精神的に健康である条件について
自分を客観的に眺められる能力
物事を保留(ペンディング)しておける能力
秘密を保てる能力
物事には別解があり得ると考える柔軟性
以上4つをあげている・・・納得。
何らかの不安を抱えている人には、こんな考え方もあるんだと、思える本だと思う。(私はそうでした。)
なお、全体的に内田先生の主張が前面にでており、残念ながら、春日先生のおもしろさが、あまり味わえない。
春日先生の面白さは、週間医学界新聞内の「カスガ先生の答えのない悩み相談室」を読んでみてください。ネットで検索すれば、誰でも読めます。
しかし、個人的には大変面白かった。何故か?
まず、結構印象に残る言葉が多かったこと。
・「変化に憧れつつ、変化しない」というのがみんな好きなんだよね。
・腹をくくって待つ、というのは不安なものですよ・・・でも「やれるだけのことは全部やったんだ。だから何とかなると思うしかないんだ」と言えるかどうかが問題なんですね。
・「強く念じれば望みは実現する。ただし、自分の望んだ時期には実現しない。」
・「取り越し苦労をするな」というのは、楽観的になりなさい、というのではなくて・・・全方位的にリラックスして構えていないと対応できないよ、ということなんですね。
などなど。
また、春日先生のあとがきが結構良かった。
人間が精神的に健康である条件について
自分を客観的に眺められる能力
物事を保留(ペンディング)しておける能力
秘密を保てる能力
物事には別解があり得ると考える柔軟性
以上4つをあげている・・・納得。
何らかの不安を抱えている人には、こんな考え方もあるんだと、思える本だと思う。(私はそうでした。)
なお、全体的に内田先生の主張が前面にでており、残念ながら、春日先生のおもしろさが、あまり味わえない。
春日先生の面白さは、週間医学界新聞内の「カスガ先生の答えのない悩み相談室」を読んでみてください。ネットで検索すれば、誰でも読めます。
2015年4月8日に日本でレビュー済み
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本書を執筆されている内田樹さんのことが最近面白く思えるようになり読んでみた。
健全な肉体と狂気は一見 相容れぬように思えるが、要はバランスの上で身体構造は成り立っているのであって健全な肉体に狂気は宿ることは自明の理であると本書は述べている。と同時に本書は現代の我々が生きる時間軸についても言及し、その時間軸のうえで成り立っていなければならない何点かのお約束事についても書かれてある。しかし、このお二方が本音でトークするとかなり面白い読み物に仕上がっている。常識というものの奥深さを知りたい人におすすめだと思う。
健全な肉体と狂気は一見 相容れぬように思えるが、要はバランスの上で身体構造は成り立っているのであって健全な肉体に狂気は宿ることは自明の理であると本書は述べている。と同時に本書は現代の我々が生きる時間軸についても言及し、その時間軸のうえで成り立っていなければならない何点かのお約束事についても書かれてある。しかし、このお二方が本音でトークするとかなり面白い読み物に仕上がっている。常識というものの奥深さを知りたい人におすすめだと思う。
2005年11月22日に日本でレビュー済み
読み終えるのが惜しいくらい、私にとってはおもしろい本でした。
巷の自己啓発本などに見られる、「思考は必ず実現する」ですとか、「夢の細部まで思い描け」、
「言葉にすると現実になる」などの、ちょっと怪しげな「教え」のからくりを、
内田先生が論理的に説明してくださったところが、私には一番の収穫でした。
あまり否定的な未来は思い描かないようにしなくては、と思いました。
春日先生のお名前は、今回初めて知ったのですが、とても文学的な方だという印象を受けました。
巻末の文章の「殺生石を作る男」についてのエピソードなどは、短篇小説を読むようなおもしろさがありました。
これから春日先生の書かれたものを、いろいろと読んでみたいと思います。
巷の自己啓発本などに見られる、「思考は必ず実現する」ですとか、「夢の細部まで思い描け」、
「言葉にすると現実になる」などの、ちょっと怪しげな「教え」のからくりを、
内田先生が論理的に説明してくださったところが、私には一番の収穫でした。
あまり否定的な未来は思い描かないようにしなくては、と思いました。
春日先生のお名前は、今回初めて知ったのですが、とても文学的な方だという印象を受けました。
巻末の文章の「殺生石を作る男」についてのエピソードなどは、短篇小説を読むようなおもしろさがありました。
これから春日先生の書かれたものを、いろいろと読んでみたいと思います。
2009年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
印象的なのは、春日武彦さんが語る精神病の世界というものが、カリスマ的な精神科医である斉藤学さんと同じ軸を持っていたことでしょうか。共依存というものをもっとも避けねばならぬというように述べたり、広義での虐待の世代間伝播であるとか、そういう診る際の理論の軸は同じようなところなんだなと。
人格障害(パーソナリティー障害)だとか、統合失調症への見解に興味深いものがあったかなと。グループワークの効果というものにも触れていました。都立松沢病院という日本で最初に精神科の病床を置いた病院に務めている経歴のある春日武彦さんの精神病全体への視野がどのようになっているのかを知れるのはなかなか興味深いのではないかと。
ただ、内田先生との対談のせいか、それとも日常的にそう思われているのか、その精神病の異常というものへの捉え方に、”本人たちが多くの中からそれを選択しているが故の病み”という描き方がなされていたのが色々を思わされるものでありました。
春日武彦さんのみの著作となると精神病やら異常やらをホラーチックにまとめあげた本を読んでしまったので、ちょっと怖くて進めないところがありました。”問題は躁なんです”という本を随分前に読了していますが、躁的な人というものの人生の描き出し方は自分たちと何処かで重なるようにして描かれるものですから、心底怖くなりましたね。あ、本棚を見たらもう一冊買ってありました。読んでみましょう。
本作は内田樹先生の身体論という部分が大きくクローズアップされている本であると思いますので、興味のある方は読んでみるといいと思います。ただ、内田先生も言われていますが、あまりに身体と脳という風に分けて置いてしまうと二元論になり、そうすると結局は脳的世界になってしまうという注意点も踏まえてでしょうか。繋がってあるものですからね、両者は。
まぁ、パーソナリティー障害の人や統合失調症の人が読むと、意外な方向から頬をぶたれたような印象を受ける本じゃないかと思いますので、メンタル系の人にはお薦めしていいのかわからない本ですね。でも、身体感受性という部分に着目するというのには良いと思いますね。それに、精神病全体を眺めるのに一歩引いて見た視点が欲しいというときにも良いのではないでしょうか。改めて整理が付け易い印象がありました。
人格障害(パーソナリティー障害)だとか、統合失調症への見解に興味深いものがあったかなと。グループワークの効果というものにも触れていました。都立松沢病院という日本で最初に精神科の病床を置いた病院に務めている経歴のある春日武彦さんの精神病全体への視野がどのようになっているのかを知れるのはなかなか興味深いのではないかと。
ただ、内田先生との対談のせいか、それとも日常的にそう思われているのか、その精神病の異常というものへの捉え方に、”本人たちが多くの中からそれを選択しているが故の病み”という描き方がなされていたのが色々を思わされるものでありました。
春日武彦さんのみの著作となると精神病やら異常やらをホラーチックにまとめあげた本を読んでしまったので、ちょっと怖くて進めないところがありました。”問題は躁なんです”という本を随分前に読了していますが、躁的な人というものの人生の描き出し方は自分たちと何処かで重なるようにして描かれるものですから、心底怖くなりましたね。あ、本棚を見たらもう一冊買ってありました。読んでみましょう。
本作は内田樹先生の身体論という部分が大きくクローズアップされている本であると思いますので、興味のある方は読んでみるといいと思います。ただ、内田先生も言われていますが、あまりに身体と脳という風に分けて置いてしまうと二元論になり、そうすると結局は脳的世界になってしまうという注意点も踏まえてでしょうか。繋がってあるものですからね、両者は。
まぁ、パーソナリティー障害の人や統合失調症の人が読むと、意外な方向から頬をぶたれたような印象を受ける本じゃないかと思いますので、メンタル系の人にはお薦めしていいのかわからない本ですね。でも、身体感受性という部分に着目するというのには良いと思いますね。それに、精神病全体を眺めるのに一歩引いて見た視点が欲しいというときにも良いのではないでしょうか。改めて整理が付け易い印象がありました。
2022年1月1日に日本でレビュー済み
我が最良かもしれぬ悪友にして、市井のブッティズム研究家であった故・松野純生の蔵書から。
2005年当時、神戸女学院大学教授だった内田樹と、一つ歳下の精神科医春日武彦との対談。
冒頭から内田が、とにかく、零し捲り。
三十代後半にもなった卒業生たちの七割近くが未婚、現役も含めて引き籠りが多いと愚痴る。
春日のところに相談に来るのは必然的に彼等の親なのだが、「コミュニケーションが取れないなら、部屋の前に食事を置く時、手紙を添えたらどうでしょう」と提案すれば、「家の中で、文通ですか」と莫迦にするそうだ。
“引き籠り、全国で百万人以上”等の報道で、逆に「うちだけじゃない」と安心し、まともに向き合おうとしないのではないかと問題提起している。
つまり、人間は変化を望みながら変化をどこかで嫌う、現状維持派が大多数を占めるということらしい。
煩わしい恋愛や相手の両親及び兄弟、親戚一同が洩れなく付いて来る結婚制度、気力も体力も擦り減る子育てという未来設計を想像すると気が遠くなり、自室に籠ってゲームに溺れる方を選ぶ確率が高くなりそうだからね。
初版から17年、既に目新しい箇所は少なくはあれど、二人がどんな映画を好んで観てきたか等も明かされていて、「なるほど、だから、ああいった発言もある訳か」と、腑に落ちるところもあったりして興味深い。
2005年当時、神戸女学院大学教授だった内田樹と、一つ歳下の精神科医春日武彦との対談。
冒頭から内田が、とにかく、零し捲り。
三十代後半にもなった卒業生たちの七割近くが未婚、現役も含めて引き籠りが多いと愚痴る。
春日のところに相談に来るのは必然的に彼等の親なのだが、「コミュニケーションが取れないなら、部屋の前に食事を置く時、手紙を添えたらどうでしょう」と提案すれば、「家の中で、文通ですか」と莫迦にするそうだ。
“引き籠り、全国で百万人以上”等の報道で、逆に「うちだけじゃない」と安心し、まともに向き合おうとしないのではないかと問題提起している。
つまり、人間は変化を望みながら変化をどこかで嫌う、現状維持派が大多数を占めるということらしい。
煩わしい恋愛や相手の両親及び兄弟、親戚一同が洩れなく付いて来る結婚制度、気力も体力も擦り減る子育てという未来設計を想像すると気が遠くなり、自室に籠ってゲームに溺れる方を選ぶ確率が高くなりそうだからね。
初版から17年、既に目新しい箇所は少なくはあれど、二人がどんな映画を好んで観てきたか等も明かされていて、「なるほど、だから、ああいった発言もある訳か」と、腑に落ちるところもあったりして興味深い。