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「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか (角川oneテーマ21 A 42) 新書 – 2005/11/10

2.7 5つ星のうち2.7 17個の評価

日本のまんが、アニメの本当の姿を問い直す
日本のまんが、アニメの何が本当に特別なのか。戦時下のサブカルチャーはどのような影響を受けるのか。萌とナショナリズムの親和性とは。国家の振興策は有効なのか。まんが、アニメの過去、現在、未来を問い直す。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川書店 (2005/11/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/11/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 287ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4047100196
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4047100190
  • カスタマーレビュー:
    2.7 5つ星のうち2.7 17個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半三分の二は『教養としてのまんが・アニメ』の発展で、まんがキャラの身体性とか記号性とかいう例の大塚節になじんでいないと少々追うのはつらいことだろう。

単純化するに、昭和初期にUSアニメが日本で人気→日本まんがに影響→和製キャラクターたち多数登場 そこに日本がファシズムの道へ→兵器描写が子どもまんがで増加→映画的まんが手法が台頭→敗戦 というのが前半の主旨である。

正直面白い。しかし、ここから論がおかしくなっていく。

イラク戦争が事実上続いている今、日本は戦時下にあるのと同じであり、つまりは昭和戦時中(日中戦争含む)と同じ時代をわれわれは生きているのだという(そこまでは言明していないがこの著者は前著からして『戦時下のおたく』だった)。

この前提の上でこう語られてくる。『のらくろ』では人があんなに死ぬのにマンガチックに処理されて終わりだったのは、つまりはまんがはナショナリズムに契合しやすいものだからだという。そうなんでしょうね。でも『ガンダムW』の核使用に生々しさがなかったのも同じことなのだ、というのはこじつけにすぎないか。あれはむしろ東西冷戦の終結とともに核による世界の破滅という話ではアニメでもリアリティがもてなくなったからではないだろうか。

そもそも、戦前昭和におけるUSアニメの波+国のファシズム化が日本のこどもまんがを進化させたというけれど、それだったら日本以外の国でもMANGA的OTAKU的なるものが生まれてなければおかしくはないか。この二要素は必要条件ではあっても十分条件とは呼べまい。

飛びぬけた洞察力を持ちながらも、戦後民主主義の信奉者を自負する氏の性だろうか、いつもの偏屈さが今回も行間から漂ってくる。小泉総理の靖国参拝批判という、いかにもな締めからしてイカしているではないか!
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一部の戦前戦後のアニメ論は退屈でしたが、第二部が良かった。現代の日本アニメの構造的な問題、ハリウッドを含む海外進出での成功の難しさなどの論評は結構説得力がありました。ただ本書を読んでると全体的に頑なな左翼っぽさを感じるので、何処まで本書の意見を信じて良いかは少し疑問が。

とは言え個人的に的を得ていたと思う指摘は「アニオタのナショナリズム」に関して。
自分は比較的コアなアニオタで、攻殻機動隊やハルヒなど高クオリティのアニメを観た時、確かに「日本のアニメは凄い!やっぱり日本はアニメで食っていけば良い!」と思う事がある。そんな自分の幼稚な考えに説得力ある苦言を挺してくれたのが本書。うん、勉強になった。

最近の「アニメ褒め過ぎ」なマスメディアや世論への批判本として楽しめました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年1月9日に日本でレビュー済み
典型的"サヨク"文章。あるいは"インテリ"的文章。

前半では戦時下を中心に、アニメが日本独自の進化を遂げていった
流れを解説し、その上でアニメの全世界的普遍さ
(による日本文化としてのアニメの弱さ)を説く。

後半では資料を元に国策としてのジャパニメーションを批判する。
統計資料とアニメ関係者である筆者の経験に基づいて、
国策としてのジャパニメーションの非合理性を論じている。

なるほど、その見方はかなり正しいように思われる。
しかし、文章に客観的論理性を持たせようとしていないのは大きな問題だ。

筆者の、戦争反対だ何だのという主観をはさまれても困る。
筆者の主観は歴史的事実にも、ジャパニメーションが失敗する理由にも関係がない。
どこぞの誰それがこれこれこういう発言をしている。それはいいが、
証言は直ちに事実とはならない。証言の信頼性を示さなければならない。

この論理性のなさは致命的だ。特に前半は、
資料や思考過程をロクに示さないせいで、仮説というより空想だし、
その仮説でもって結論を論じるので、説得力がまるでない。

論理的な文章を書くときの反面教師としてはおすすめできよう。
イデオロギーを除去して、まともな書き方に改め、資料による裏づけを
怠らなければ説得力のある良書になりえただろうに残念な本である。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月4日に日本でレビュー済み
第2部は結構読み応えがあったが、第1部は同意できないし、不毛なオリジナリテイー論には多少うんざりした。たしかにデイズニーの影響を受けているのは事実だが、日本の漫画が、アメリカの亜流だという著者の結論は納得できない。それはあまりに文化のオリジナリテイーを狭く捉え過ぎだ。この論を突き詰めていけば、日本や世界に独自の文化はほとんどないことになってしまう。

例えば、アメリカの美術もヨーロッパの影響をおおくうけているのは事実だが、ポロックやジェフクーンズは、ルーベンスやピカソとは別物だ。誰もがアメリカ独自の美術の成立を、ヨーロッパ人も含め疑わない。ゴッホが日本に心酔し、浮世絵から影響を受けたのは事実だが、ゴッホを日本美術の亜流と考える人はいないだろう。同じようにスラムダンクやナルトやトトロはすでにアメコミとはまったく別のものだと私も思うし、アメリカ人にしてもそう思うだろう。要は程度の問題だと思う。たとえ影響をうけていても、そこから独自の進化を遂げれば、そこにオリジナリテイーを認めるべきだろう。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年12月15日に日本でレビュー済み
本の趣旨は、第2部の冒頭にある「ぼくたちのまんが・アニメに国は口出ししないで」ということに尽きる。その趣旨から考えると、本の前半3分の2を占める大塚の戦前〜戦後のまんがにおける身体論などは、趣旨とはほとんど関係なく不要だ(これはこれとして興味深い論だが)。「ジャパニメーションがなぜ敗れるか」を知りたくて読んでるはずなのに、「プロレタリア詩人・小熊秀雄」のことが何十ページもわたって出てくるというのは、いささか閉口する。

また、同書の中では再三「ぼくら、まんが・アニメ関係者」と強調するが、ぼくたちにしかサブカルは分からないという特権意識がありありと見えてかなりうっとうしい。最後には「サブカルチャーが国家に支援されるのは負け」とし、「ぼくはその負け方は絶対に拒否します」という力の入り方が怖い。

ただ、誇大に喧伝される「コンテンツ産業」なるものの市場規模がいかに小さいかとか、コンテンツでハリウッドに勝てるんじゃないかというのが幻想であるということをデータから論証している。最近「ジャパンクール」礼賛一辺倒に陥っている現状に、本書は冷水を浴びせる貴重な1冊だ。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年1月7日に日本でレビュー済み
 1958年生まれの戦後民主主義に肯定的なまんが原作者・編集者・評論家と、1976年生まれの左翼的評論家が(両者の役割分担については287頁参照)、「まんが/アニメーションにとっては決してプラスになるとは思えない」ジャパニメーション国策化の動きの無効・無根拠性を徹底批判するために、2005年に刊行した本(みなもと太郎も関与)。第一部は日本の漫画・アニメ史のイデオロギー批判的な回顧であり、1)現在の日本の漫画・アニメがディズニー・ハリウッドの二次制作として始まり、その結果美術から自立して記号的・無国籍的なキャラクターを生み出したこと(これが普及の原因であるとされる)、2)戦時下の要請により、科学的な兵器リアリズムと透視図法的な映像的手法を駆使し、記号的な不死の身体性を持つ主人公を使い、鳥瞰的に物語を構成するという、戦後漫画の基本形ができたこと、3)戦後に手塚治虫が記号的なキャラクターを受肉させ、内面を持たせた上で、倫理的に暴力性を抑止したが、70年代以降徐々にこの抑止が解除されていったことが述べられる。著者はこの3点を踏まえて現在の国策化に警鐘を鳴らすが、言わんとするところは分かるけれども、正直言って批判としては抽象的すぎる感が否めない。他方、第二部は国策化推進派のレポートの分析であり、内外の漫画・アニメ市場の狭さ、配給ルートを支配するハリウッドの圧倒的な経済的な強さ、オタク市場の「国辱的」要素の強さと収益性算定の困難さ、アニメーター養成プログラムの問題性等が指摘され、漫画・アニメが現在十分自律的にやっていける以上、対米追随と利権のための国策化は拒否する、という結論が導かれる。この第二部は説得的に思える。総じて、第一部と第二部のつながりが希薄であるように思えるが、興味深い本ではあった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コンテンツビジネスを日本の製造業の次に来る基幹産業になると期待する風潮はやめた方が良い。アニメーションビジネスはニッチ産業であって、次のトヨタ、ソニーはここからは生まれない。この誤った流れに乗じ、無知な投資家から金を巻き上げる詐欺師的なコンテンツベンチャー経営者が後を絶たない。業界のプロなら知っている実態を公に知らしめる本書は、アニメーションビジネスに関わる前に一読することをお薦めする。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月16日に日本でレビュー済み
アニメーションの国策化は早晩に失敗するという意見には大筋で賛成でした。

意見の客観性については、判断の難しいところですが、

そもそもアニメーション業界は、業界批判をする媒体がないと言う致命的な欠陥を持っている業界であると思っています。

アニメージュから日経Charactersまで、アニメ雑誌は他業界のメディアと違って、

「アニメが当たって欲しい、売れる作品が出て欲しい」と言う姿勢で、

制作会社からの情報をサブリミナルしているだけという状況は、一業界として余り健全とは言えないと思っていました。

業界に対してちゃんと問題点を指摘出来るような媒体が、存在しなければ、いつまで経っても、アニメーターの給与体系の改善など、

収益改善のためのビジネスモデルの構築など、長年叫ばれていた問題を解決するための業界再編が行われず、

業界自体が消滅してしまうと言う最悪の事態を避けれらないのでは?と思います。

こうした正論は、まず発言することが最も重要だと思うので、そう言った意味で、星は4つです。

結果として、「産業政策について、経済産業省が後押して成功した産業はない」という根強い意見に、

新たな正当性を与えるであろうことは十中八九間違いないと思いますが、

それとは別に、省庁に良いようにされた後に、業界が停滞するという著者の予想する結末よりは、

省庁を踏み台にしてステップアップするようなしたたかさを業界には、希望します。
48人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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