本書を読んで、30年前の若き海原先生が
会社経営者や役員の心理相談をするTV番組
を思い出しました。先生ももう還暦に近い
はずですが、あの頃とちっとも変っておらず
ホッとしました。
やっぱり海原先生は癒し系です。
格差が広がり、大きく変貌する日本社会で
今までの生き方の価値基準に疑問を提示する
本は沢山出版されていますが、海原先生の
視点は独特です。
特に言語で表現できない心の内側に向かう
日本人独自の瞑想についての考察、論語の
一節「七十にして心の欲する所に従いて、
矩を超えず」へのやんわりとした批判、
西洋の祈りと日本的な瞑想の違いなど
興味深く読みました。
言語を起点に物事を考察するのが最近の
流行りですが、非言語的な面からの
アプローチは私にとって新しい視点でした。
これまで海原先生が学んできた専門分野の他、
様々な文学や論文、古典、映画などから引用を
しながら最後まで一気に読ませてくれます。
30年以上の臨床経験の中で「ふと」思い
ついた問題提起は新鮮で、自分の考え方を
問い直すヒントが多くありました。
繰り返し読みたいと思わせる良書です。
¥755¥755 税込
ポイント: 8pt
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発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
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こころの格差社会: ぬけがけと嫉妬の現代日本人 (角川oneテーマ21 A 51) 新書 – 2006/6/1
海原 純子
(著)
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コミュニケーション不全がすべてのゆがみのもとだった!
幸せや満足感を得ようとする間違った自己実現欲求に犯された日本社会。凶悪犯罪の多発、ひきこもりに熟年離婚、IT長者の光と影。ゆがんだ現代社会で、本当に自分らしく生きる方法とは。
幸せや満足感を得ようとする間違った自己実現欲求に犯された日本社会。凶悪犯罪の多発、ひきこもりに熟年離婚、IT長者の光と影。ゆがんだ現代社会で、本当に自分らしく生きる方法とは。
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2006/6/1
- ISBN-104047100439
- ISBN-13978-4047100435
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2006/6/1)
- 発売日 : 2006/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4047100439
- ISBN-13 : 978-4047100435
- Amazon 売れ筋ランキング: - 916,845位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外的な条件(地位、住宅、車、お金など)がアップすれば人は幸せになれると考えがちですが、日本人は『現状に満足する人間は進歩がない』と言われてしまうし、次の目標目指して頑張る自分が好きだし、困ったことに幸せだと次は不幸がやってくると思う思考回路なので、なかなか満足できないそうです。
日本人的発想もなかなか厄介だと思いました。そのおかげで経済発展したのですが‥
著者はそろそろ『自分が楽しく喜びをもってできることで人が喜んだり助かったりする人生』を送ろうよと提案しています。
どんなことが楽しんでできることなのかその探し方も興味深く読みました。好きなことを模索中の方におすすめです。
また勝ち組負け組の正体、定年後の夫問題などにも触れられています。若干、引用文が多く、たまに難解なものもありますが昔の人も同じようなこと考えていたんだなとしみじみします。
日本人的発想もなかなか厄介だと思いました。そのおかげで経済発展したのですが‥
著者はそろそろ『自分が楽しく喜びをもってできることで人が喜んだり助かったりする人生』を送ろうよと提案しています。
どんなことが楽しんでできることなのかその探し方も興味深く読みました。好きなことを模索中の方におすすめです。
また勝ち組負け組の正体、定年後の夫問題などにも触れられています。若干、引用文が多く、たまに難解なものもありますが昔の人も同じようなこと考えていたんだなとしみじみします。
2007年1月22日に日本でレビュー済み
平均1日1冊ペースで晴読雨読の生活に入ってしまうきっかけとなった1冊です。
土日含めて、子供が起きている時間はほとんど読む暇ないので、実質、1日数冊のペースで読んでいるわけですが、そのわけは、この本にここ数年来、いや十数年考え続けていたことの答えが書いてあったからです。
バブルが終わり、右肩上がりの経済がもう幻想でしかなくなったときに、それでも、成果、ノルマ、目標を常に上げ続けなければ企業は成立しないのか
なぜ、「成果」が必要なのか?「成果」って何?
本当に、“正当な評価”に基づく給与システムなんてあり得るのか?判定者のさじ加減ではないのか?所詮、相対評価に過ぎないのではないか
「経済成長の右肩上がり」が幻想でしかない以上、給与の右肩上がりも幻想に過ぎない、となると今後、給与が上がっていくことはあり得ない・・・しかし、結婚、出産、家、教育・・・と考えていくと右肩上がりの給与は必要ではないのか・・・
・・・etc・・・etc・・・
上記すべての答えがこの本に書いてあるわけではないが、「仕事」、「人生」の満足とは、「お金」や、「評価」、「名誉」なんかの外部評価にあるわけではなく、「自分自身の本当の満足」であることを教えてくれる示唆深い1冊。
データに基づく冷静な考察、
寓話によるわかりやすい例え話、
これらにより、
評価は、他者がするものではなく、自分自身が下すものであること、
成果主義による自己保身が、本来の能力・意欲にブレーキをかけ、精神的な障害を引き起こしている現状、
そんな中、「ぬけがけ」が横行し、「嫉妬」による摩擦が、社会問題となっている現状を鋭く指摘している。
もちろん、指摘にとどまらず、これからのあるべき「価値観」、「人生観」も提示している。
それをどうとらえるかは、個々人によって違うと思いますが、お時間あれば是非ともご一読願いたい1冊です。
土日含めて、子供が起きている時間はほとんど読む暇ないので、実質、1日数冊のペースで読んでいるわけですが、そのわけは、この本にここ数年来、いや十数年考え続けていたことの答えが書いてあったからです。
バブルが終わり、右肩上がりの経済がもう幻想でしかなくなったときに、それでも、成果、ノルマ、目標を常に上げ続けなければ企業は成立しないのか
なぜ、「成果」が必要なのか?「成果」って何?
本当に、“正当な評価”に基づく給与システムなんてあり得るのか?判定者のさじ加減ではないのか?所詮、相対評価に過ぎないのではないか
「経済成長の右肩上がり」が幻想でしかない以上、給与の右肩上がりも幻想に過ぎない、となると今後、給与が上がっていくことはあり得ない・・・しかし、結婚、出産、家、教育・・・と考えていくと右肩上がりの給与は必要ではないのか・・・
・・・etc・・・etc・・・
上記すべての答えがこの本に書いてあるわけではないが、「仕事」、「人生」の満足とは、「お金」や、「評価」、「名誉」なんかの外部評価にあるわけではなく、「自分自身の本当の満足」であることを教えてくれる示唆深い1冊。
データに基づく冷静な考察、
寓話によるわかりやすい例え話、
これらにより、
評価は、他者がするものではなく、自分自身が下すものであること、
成果主義による自己保身が、本来の能力・意欲にブレーキをかけ、精神的な障害を引き起こしている現状、
そんな中、「ぬけがけ」が横行し、「嫉妬」による摩擦が、社会問題となっている現状を鋭く指摘している。
もちろん、指摘にとどまらず、これからのあるべき「価値観」、「人生観」も提示している。
それをどうとらえるかは、個々人によって違うと思いますが、お時間あれば是非ともご一読願いたい1冊です。
2012年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こころの格差とは何かと思って手にとったが、内容は、
さにあらず、社会的経済的格差がある日本において、
いわゆる勝ち組とされる人と負け組とされる人の
こころの満足や幸せはその外的条件ではなく、
自己との対話の中から自分らしい人生を見つける
ことにあるというようなことが書かれている。
内容はよいが、タイトルと内容がミスマッチで
あるように思うので、星3つの評価としました。
さにあらず、社会的経済的格差がある日本において、
いわゆる勝ち組とされる人と負け組とされる人の
こころの満足や幸せはその外的条件ではなく、
自己との対話の中から自分らしい人生を見つける
ことにあるというようなことが書かれている。
内容はよいが、タイトルと内容がミスマッチで
あるように思うので、星3つの評価としました。
2007年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
満足感、コミュニケーション不全、機会の不平等、自己解放、生きがいといった5つのテーマについて、
現代社会が内包する問題とその背景、さらに解決への処方箋がまとめられている。
それぞれの問題について、内容の多くはすでに広く指摘されているものであった。
しかし本書は、一般の読者が問題の本質を捉え行動につなげることができるよう、平易な表現で丁寧に論が展開され、また具体例や寓話が挿入されていた。
現場での診療経験がある著者ならではの配慮と表現能力と言えるだろう。
実際、高度成長期のよりよい生活を求める気運や自らが生れ落ちた環境の相対的優遇性などについて、
すでに部分的には知っていたが、本書を通してより深く自分自信というコンテキストにおいて理解することができた。
「自己との対話」を深める上で、格好のテキストになるだろう。
ただしタイトルの「格差社会」については全5章のうちの1章でしか触れられていません。
格差ブームに便乗したタイトルと言わざるを得ず、読者に対する不誠実さを感じました。
現代社会が内包する問題とその背景、さらに解決への処方箋がまとめられている。
それぞれの問題について、内容の多くはすでに広く指摘されているものであった。
しかし本書は、一般の読者が問題の本質を捉え行動につなげることができるよう、平易な表現で丁寧に論が展開され、また具体例や寓話が挿入されていた。
現場での診療経験がある著者ならではの配慮と表現能力と言えるだろう。
実際、高度成長期のよりよい生活を求める気運や自らが生れ落ちた環境の相対的優遇性などについて、
すでに部分的には知っていたが、本書を通してより深く自分自信というコンテキストにおいて理解することができた。
「自己との対話」を深める上で、格好のテキストになるだろう。
ただしタイトルの「格差社会」については全5章のうちの1章でしか触れられていません。
格差ブームに便乗したタイトルと言わざるを得ず、読者に対する不誠実さを感じました。
2009年11月27日に日本でレビュー済み
本書は「格差社会」そのものをテーマにしたものではなく「勝ち組の憂鬱・負け組のいら立ち」という言葉が象徴するコミュニケーション不全に陥った社会で不満を抱えながら暮らしている現代日本人に、「格差社会」というキーワードを臨床心理学の視点から用いて、人生を自分らしく幸せに生きるためのアドバイスを与えてくれる、心のあり方そして人生の参考書だ。
著者は、勝ち組の自己努力のみで成功したという過信と、負け組の努力してもしかたないという実感との乖離、つまり「ぬけがけと嫉妬」という言葉が示す国民の間の心理的格差が、実際の経済格差よりも大きく広がっていると警告する。そしてその理由として、日本人の大多数が、収入・地位・資格・生活水準等の外的条件のみを重視し、自分らしく生きたいという自己実現欲求を抑圧していることを指摘する。
テレビの普及や生活環境の都市化により、ひとりになって自分の心の内側や自然の移り変わりと対話する時間が持てなくなり、外的条件の比較ばかりするようになったことが生きづらさの原因だとする著者の説には根拠が足りないと思ったが、ユングのちょっと難解な「無意識的視点を人生に加える」という言葉は、今後の生き方の参考にしたいと思う。
著者は、勝ち組の自己努力のみで成功したという過信と、負け組の努力してもしかたないという実感との乖離、つまり「ぬけがけと嫉妬」という言葉が示す国民の間の心理的格差が、実際の経済格差よりも大きく広がっていると警告する。そしてその理由として、日本人の大多数が、収入・地位・資格・生活水準等の外的条件のみを重視し、自分らしく生きたいという自己実現欲求を抑圧していることを指摘する。
テレビの普及や生活環境の都市化により、ひとりになって自分の心の内側や自然の移り変わりと対話する時間が持てなくなり、外的条件の比較ばかりするようになったことが生きづらさの原因だとする著者の説には根拠が足りないと思ったが、ユングのちょっと難解な「無意識的視点を人生に加える」という言葉は、今後の生き方の参考にしたいと思う。
2007年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストレス社会、格差社会に生きている日本人に対し、精神科医の視点から生々しい分析をしている。例えば、マズローの欲求の5段階説。現代社会に生きる若者が、食べていくのにこまらず、住む場所もあり、愛する(愛される)人もいる、つまり第4段階まではみたされているが、最後の自己実現の欲求はみたされていない状態だと説明をしていた。
おっしゃるとおり。今の日本はとても豊かでものがあふれている。欲しいものが、少し手を伸ばせばなんでも手に入る時代にありながら、生き方に迷い、戸惑っている若者。自己発見や自分探しというものに、ほんの少し警鐘をならしながら「40歳までに成人に」「ふと、という直感を大切に」とアドバイスを送っている。
格差社会を幸せに生きるための、「現状分析」と「心の処方箋」といった感じの本だろうか。
おっしゃるとおり。今の日本はとても豊かでものがあふれている。欲しいものが、少し手を伸ばせばなんでも手に入る時代にありながら、生き方に迷い、戸惑っている若者。自己発見や自分探しというものに、ほんの少し警鐘をならしながら「40歳までに成人に」「ふと、という直感を大切に」とアドバイスを送っている。
格差社会を幸せに生きるための、「現状分析」と「心の処方箋」といった感じの本だろうか。
2007年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高度成長期からずっと物質の豊かさを追い求めてきた日本人の心が、バブルの崩壊、格差の拡大で破綻してしまった。
ぬけがけと嫉妬に満ちた日本社会。郵政民営を問うた選挙の自民圧勝には、民間企業に比べて安定している郵便局員に対する嫉妬のエネルギーの物凄さを感じた。
「隣がカラーテレビにしたからそろそろうちも…」のような考えはもう捨てなければならない。真の豊かさとは心の豊かさ、人間関係の豊かさなのだと再確認させてくれた。
ぬけがけと嫉妬に満ちた日本社会。郵政民営を問うた選挙の自民圧勝には、民間企業に比べて安定している郵便局員に対する嫉妬のエネルギーの物凄さを感じた。
「隣がカラーテレビにしたからそろそろうちも…」のような考えはもう捨てなければならない。真の豊かさとは心の豊かさ、人間関係の豊かさなのだと再確認させてくれた。