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ボナンザVS勝負脳: 最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21 C 136) 新書 – 2007/8/1
- 本の長さ182ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2007/8/1
- ISBN-104047101079
- ISBN-13978-4047101074
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2007/8/1)
- 発売日 : 2007/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 182ページ
- ISBN-10 : 4047101079
- ISBN-13 : 978-4047101074
- Amazon 売れ筋ランキング: - 245,342位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 632位角川新書
- - 758位将棋 (本)
- - 20,627位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月14日に日本でレビュー済み
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保木氏、渡辺先生のそれぞれのトップの知見が詰め込まれた名著。将棋が解明された場合、先手または後手の必勝、または引き分けの解がでる。また、ゲーム理論により、将棋にも必ず解があるとする記載は、長年の素朴な疑問に対する明快な解があった。
2017年4月2日に日本でレビュー済み
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ソフト屋ではないものの一応技術屋の端くれです。
昨今のAIの話題に触発されて少し勉強してみようという気になりました。
その手始めとしては10年前の本でいささか過去のものという感は拭えませんが、
コンピュータVS人間による将棋の歴史的な転換点と実感しました。
私自身は将棋は全くの素人なため内容の将棋の部分いは言及できませんが、
読み物として楽しく、2日ほどで一気に読んでしまいました。
中古本でお安く読ませていただきましてありがとうございました。
昨今のAIの話題に触発されて少し勉強してみようという気になりました。
その手始めとしては10年前の本でいささか過去のものという感は拭えませんが、
コンピュータVS人間による将棋の歴史的な転換点と実感しました。
私自身は将棋は全くの素人なため内容の将棋の部分いは言及できませんが、
読み物として楽しく、2日ほどで一気に読んでしまいました。
中古本でお安く読ませていただきましてありがとうございました。
2013年10月15日に日本でレビュー済み
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渡辺明
NHKのクローズアップ現代だか、何かで、当時小学生の渡辺明が少しだけ出ていたのを覚えています。
小学生の彼が、毎週将棋会館に通い、最新の棋譜を確認している姿が印象的でした。
継続は力なり
努力にまさる才能なし 才能にまさる努力なし(つかこうへい)
NHKのクローズアップ現代だか、何かで、当時小学生の渡辺明が少しだけ出ていたのを覚えています。
小学生の彼が、毎週将棋会館に通い、最新の棋譜を確認している姿が印象的でした。
継続は力なり
努力にまさる才能なし 才能にまさる努力なし(つかこうへい)
2011年6月19日に日本でレビュー済み
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開発者がまとまったものを書いているのは少なく貴重。でもどちらかというと将棋ファン向きか。
探索の枝刈りの一般説明とかもあり、「全幅探索より選択探索の方がハードの速度が厳しい」p.33というわかりやすい記述もあるが、「棋譜サンプル数の不足に起因するオーバーフィッティングを回避するため」p.28と前段なく書かれたりしていてちぐはぐなところあり。
チェスの名人は7-8手先を、ディープブルーは10手先を読むp.18とあり、渡辺竜王は「数手、あるいは数十手先の局面を想定し」p.134とあったり、ボナンザ対局の中では10数手というのもあったそうだ。「ボナンザ囲い」p.56というのがあるとか、竜王は対戦前にボナンザで100局以上打って研究したp.55とかは意外だった。
将棋の先手勝率は52%だとかp.139、将棋では最善手は1つ選択肢がせいぜい5つだが囲碁ではずっと多いp.140というような情報も面白い。
探索の枝刈りの一般説明とかもあり、「全幅探索より選択探索の方がハードの速度が厳しい」p.33というわかりやすい記述もあるが、「棋譜サンプル数の不足に起因するオーバーフィッティングを回避するため」p.28と前段なく書かれたりしていてちぐはぐなところあり。
チェスの名人は7-8手先を、ディープブルーは10手先を読むp.18とあり、渡辺竜王は「数手、あるいは数十手先の局面を想定し」p.134とあったり、ボナンザ対局の中では10数手というのもあったそうだ。「ボナンザ囲い」p.56というのがあるとか、竜王は対戦前にボナンザで100局以上打って研究したp.55とかは意外だった。
将棋の先手勝率は52%だとかp.139、将棋では最善手は1つ選択肢がせいぜい5つだが囲碁ではずっと多いp.140というような情報も面白い。
2013年6月20日に日本でレビュー済み
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昔、「コンピュータと将棋」という本を読み、
プロと対等に戦えるまであと数十年はかかる
と思っていましたが、こんなに早くこのレベル
に達したことに感激しました。
プロと対等に戦えるまであと数十年はかかる
と思っていましたが、こんなに早くこのレベル
に達したことに感激しました。
2007年8月27日に日本でレビュー済み
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IBMのDeep Blueがチェスの世界チャンピォンを破った際、世間の耳目を集めたが、将棋・囲碁ソフトに関してはマダマダというのが一般的見解だった。ある局面における選択手の場合の数が桁違いに大きいからである。それが2007年3月に行なわれた、本書の執筆者の保木氏の作成した将棋ソフト"ボナンザ"vs渡辺竜王の公開対局が見方を一変させた。ボナンザが予想外に健闘したからである。それも本書を読むと、実際には報道以上に肉薄していた事が分かる。ソフトウェア開発を生業とし、家では将棋ソフトとヘボ将棋を楽しむ私は大いなる興味を持って本書を読んだ。
ボナンザの特徴は"ゲームの木"に対する「全幅探索」である。それまでの将棋ソフトは「選択的探索」法を取っていた。即ち、「見込みがありそうな」パスだけ深く読むという戦法である。この方法は人間の思考法に近く、保木氏によると日本人の美意識によるという。しかし、この方法は見落としもあるし、見込みがあるか否かの判断は過去のプロ棋士の手等を参考にするしかない。これではトップ・プロに勝つのは不可能である。そこで、保木氏はコンピュータらしい方法を採った。それが「全幅探索」である。持ち時間の関係で、初手から最終手までは「全幅探索」できないが、ある範囲で「全幅探索」するのである(実際は巧みに枝狩りする)。これなら見落としはないし、アルゴリズムも単純である。ある局面の評価関数をうまく調整できれば、無敵である(時間制限がなければ)。"目からウロコ"の方式で、最もコンピュータの特性を活かした方式である。
渡辺竜王が対ボナンザ対策を綿密に練っていた事にも驚かされる。竜王として絶対負けられないとのプライドがあったのだろう。しかし、ボナンザvs渡辺竜王の対決を人間とコンピュータの対決と考えるのは誤りであろう。ボナンザは人間の作った道具である。竜王と言う将棋の超人に対し、将棋の素人がボナンザという道具を使って互角近くに戦えるという点が"夢"なのだと思う。保木氏が言う通り、道具には改良の余地がある。更に改良した道具で挑戦して欲しいし、棋士の方にも更なる棋力の向上を目指して頂きたい。個人的には、改良ボナンザvs羽生の闘いが見てみたいのだが...。
ボナンザの特徴は"ゲームの木"に対する「全幅探索」である。それまでの将棋ソフトは「選択的探索」法を取っていた。即ち、「見込みがありそうな」パスだけ深く読むという戦法である。この方法は人間の思考法に近く、保木氏によると日本人の美意識によるという。しかし、この方法は見落としもあるし、見込みがあるか否かの判断は過去のプロ棋士の手等を参考にするしかない。これではトップ・プロに勝つのは不可能である。そこで、保木氏はコンピュータらしい方法を採った。それが「全幅探索」である。持ち時間の関係で、初手から最終手までは「全幅探索」できないが、ある範囲で「全幅探索」するのである(実際は巧みに枝狩りする)。これなら見落としはないし、アルゴリズムも単純である。ある局面の評価関数をうまく調整できれば、無敵である(時間制限がなければ)。"目からウロコ"の方式で、最もコンピュータの特性を活かした方式である。
渡辺竜王が対ボナンザ対策を綿密に練っていた事にも驚かされる。竜王として絶対負けられないとのプライドがあったのだろう。しかし、ボナンザvs渡辺竜王の対決を人間とコンピュータの対決と考えるのは誤りであろう。ボナンザは人間の作った道具である。竜王と言う将棋の超人に対し、将棋の素人がボナンザという道具を使って互角近くに戦えるという点が"夢"なのだと思う。保木氏が言う通り、道具には改良の余地がある。更に改良した道具で挑戦して欲しいし、棋士の方にも更なる棋力の向上を目指して頂きたい。個人的には、改良ボナンザvs羽生の闘いが見てみたいのだが...。
2008年3月30日に日本でレビュー済み
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フリーの将棋ソフト「ボナンザ」と渡辺明竜王の対局がきっかけとなって出版されたこの本.
NHKで特集もやってたみたいですが,なかなか興味深かったです.
ボナンザむちゃくちゃ強いんですよね.俺は全然勝てません.さぞ将棋強い人がプログラム書いてるんだろうなぁと思ってたら,作者の保木さんは,将棋はあんまり得意じゃないとか.本業は理論化学の研究者だとか.
やはりトップにいる人の発言というのは,どこか違うところがあるな,という感じがします.
保木さんの
「『そんなことが何の役に立つのか』を考えているだけでは,進歩はない.」という言葉,
そして竜王のほうでは,
「不要な情報は,一番高いレベルに達してみれば,自然に自分の知識の中から省かれていく」という言葉が印象的でした.
NHKで特集もやってたみたいですが,なかなか興味深かったです.
ボナンザむちゃくちゃ強いんですよね.俺は全然勝てません.さぞ将棋強い人がプログラム書いてるんだろうなぁと思ってたら,作者の保木さんは,将棋はあんまり得意じゃないとか.本業は理論化学の研究者だとか.
やはりトップにいる人の発言というのは,どこか違うところがあるな,という感じがします.
保木さんの
「『そんなことが何の役に立つのか』を考えているだけでは,進歩はない.」という言葉,
そして竜王のほうでは,
「不要な情報は,一番高いレベルに達してみれば,自然に自分の知識の中から省かれていく」という言葉が印象的でした.
2008年10月16日に日本でレビュー済み
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本書を読みまず思い起こしたのが、小林秀雄である。
昭和34年に発表された「常識」というエッセイで(後に「考へるヒント」に収録)、友人たちと、当時の東大の原子核研究所に、「電子頭脳」が将棋を差すというので見学に行ったときの話が書かれている。
学生時代、小林は、エドガー・アラン・ポーの「メルツェルの将棋差し」を訳した事があったが、その小説(?)の肝要は、機械は「判断」することが出来ないから、その自動人形はトリックで中に人が隠れているに違いない、ということをポーが論証するその見事さにあった(「盗まれた手紙」と類似する)。
その話と絡めて、要は、コンピューターには将棋はさせない、刻々と移り変わる生の現実に対して人間の脳が取るような働きは出来ない、そういう「常識」が守られて安心した、という趣旨の論考である。
然るに現在では、例えば、チェスでは既にコンピューターが最も強い人間のプレイヤーを負かしているし、本書で紹介される「ボナンザ」も、若くして竜王位を取ったほどの超トップ・プロといい線まで指せるほど、上達してきている。
はたして、テクノロジーの発達によって、小林秀雄が思い描いていたような「常識」は覆ったのであろうか、そういうことをあれこれ考えさせられた。
本書は、「ボナンザ」開発者と、実際に対戦したプロ棋士が、それぞれ交互に文書を書き、また、友好的(?)に対談もしている。
各々の立場(?)を反映するかのような矜持や理論など、読んでいてとても面白かった。
昭和34年に発表された「常識」というエッセイで(後に「考へるヒント」に収録)、友人たちと、当時の東大の原子核研究所に、「電子頭脳」が将棋を差すというので見学に行ったときの話が書かれている。
学生時代、小林は、エドガー・アラン・ポーの「メルツェルの将棋差し」を訳した事があったが、その小説(?)の肝要は、機械は「判断」することが出来ないから、その自動人形はトリックで中に人が隠れているに違いない、ということをポーが論証するその見事さにあった(「盗まれた手紙」と類似する)。
その話と絡めて、要は、コンピューターには将棋はさせない、刻々と移り変わる生の現実に対して人間の脳が取るような働きは出来ない、そういう「常識」が守られて安心した、という趣旨の論考である。
然るに現在では、例えば、チェスでは既にコンピューターが最も強い人間のプレイヤーを負かしているし、本書で紹介される「ボナンザ」も、若くして竜王位を取ったほどの超トップ・プロといい線まで指せるほど、上達してきている。
はたして、テクノロジーの発達によって、小林秀雄が思い描いていたような「常識」は覆ったのであろうか、そういうことをあれこれ考えさせられた。
本書は、「ボナンザ」開発者と、実際に対戦したプロ棋士が、それぞれ交互に文書を書き、また、友好的(?)に対談もしている。
各々の立場(?)を反映するかのような矜持や理論など、読んでいてとても面白かった。