本書を読んでいて一番ほっとしたのは,「語学は時間がかかる」という項目にある「わたしの場合,振り返ってみれば十年くらいやめないで付き合っていると,その全体像がなんとなく見えてくる気がする」(p50)という箇所である。この文章を読んで,評者ははたと膝を打った。学生時代からロシア語の通訳をしてきたような語学の達人である著者でさえ,語学の習熟にこんなに時間がかかるのだから,まったくの初心者である評者がなかなか上達できなくても焦る必要はないのだ。
本書は大ざっぱにいうと三部から成り立っている。まず第一に,初心者に向けて語学を上達させるヒントを多数示している。第二に,語学教師を商いとしている人のブラッシュアップ方法を述べている。第三に,英語学習を数ヶ月間やめ,その間の他の言語を学んでみるというオドロキの提言をしている。
著者は繰り返す。語学を勉強することは大変だが,とても楽しい。せっかく勉強するなら楽しくやろうよ!と。
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語学はやり直せる! (角川oneテーマ21 B 106) 新書 – 2008/2/1
黒田 龍之助
(著)
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2008/2/1
- ISBN-104047101265
- ISBN-13978-4047101265
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 4047101265
- ISBN-13 : 978-4047101265
- Amazon 売れ筋ランキング: - 391,641位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 303位外国語学習法・旅行会話集 (本)
- - 947位角川新書
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学で必要だったので助かりました
書店ではほとんど品切れだったので焦りました
書店ではほとんど品切れだったので焦りました
2012年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
要するに楽しくやろうよという程度のことが書かれているだけです。
たとえば、「留学しなければ上達しない」という「常識」について、そんなことはないといってますが、
そんなに高度ではなくてもある程度語学をやった人間にとって、そんな常識はもはやないのではないでしょうか。
留学が普通になった現在、留学しても全然できない人がいるのは周知の事実で、
むしろ「留学したからといって特別できるようになるとはいえない」というほうが常識になりつつあるかもしれませんね。
あとの勉強方法なども、「語学はやり直せる」というタイトルに期待して読むと期待はずれかもしれません。
結局自分の続く方法でやりましょう程度のことしか書かれていません。
たいていの方法は語学学習者ならすでに試したことがあるんじゃないでしょうか。
ただ、何カ国語もできる偉い先生がやっている方法だからと「迷いがなくなって続く」という効果は期待できます。
どんな方法でも続かないと意味がないですからね。
教授法を軽視しているように思えるところがあるのが残念です。
すべてを外国語で教える直接法がまどろっこしいのは確かにそうです(ただし現在100%の直接法をつかう先生はそう多くはありません)。
魅力的な教師が教授法の常識から外れた教え方をするのは、別にかまいませんし、実際すばらしい授業なのでしょうが
普通の人に、ある水準以上の教え方を提供するのが教授法です。
天才を目指すんじゃなくて秀才をめざすって感じですかね。
我流の天才>マニュアル教師>我流のでたらめ教師
極端にいえばこんな序列。でも天才教師にはなかなか出会えません。
ま、学習者の「心構え」を説いた本としてなので、あまりその辺は鵜呑みにせずに自分の続く方法を
見つけ出せば著者も喜んでくれるのではないでしょうか。
たとえば、「留学しなければ上達しない」という「常識」について、そんなことはないといってますが、
そんなに高度ではなくてもある程度語学をやった人間にとって、そんな常識はもはやないのではないでしょうか。
留学が普通になった現在、留学しても全然できない人がいるのは周知の事実で、
むしろ「留学したからといって特別できるようになるとはいえない」というほうが常識になりつつあるかもしれませんね。
あとの勉強方法なども、「語学はやり直せる」というタイトルに期待して読むと期待はずれかもしれません。
結局自分の続く方法でやりましょう程度のことしか書かれていません。
たいていの方法は語学学習者ならすでに試したことがあるんじゃないでしょうか。
ただ、何カ国語もできる偉い先生がやっている方法だからと「迷いがなくなって続く」という効果は期待できます。
どんな方法でも続かないと意味がないですからね。
教授法を軽視しているように思えるところがあるのが残念です。
すべてを外国語で教える直接法がまどろっこしいのは確かにそうです(ただし現在100%の直接法をつかう先生はそう多くはありません)。
魅力的な教師が教授法の常識から外れた教え方をするのは、別にかまいませんし、実際すばらしい授業なのでしょうが
普通の人に、ある水準以上の教え方を提供するのが教授法です。
天才を目指すんじゃなくて秀才をめざすって感じですかね。
我流の天才>マニュアル教師>我流のでたらめ教師
極端にいえばこんな序列。でも天才教師にはなかなか出会えません。
ま、学習者の「心構え」を説いた本としてなので、あまりその辺は鵜呑みにせずに自分の続く方法を
見つけ出せば著者も喜んでくれるのではないでしょうか。
2016年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
語学は中年からスペイン語が10年以上、中国語が5年以上、韓国語が1回の授業、フィンランドが旅行前の1回の授業、英語は読めない、外国語でしゃべるのはスペイン語が一番楽で、英語は頭に浮かんできたスペイン語を英語に置き換えてカタコトが言える程度、この本を読んで、アラビア語で自分の名前でも書いていてみようと思い、アラビア語の形の本を注文しました。楽しみましょう。。。。。。
2017年3月20日に日本でレビュー済み
以下、本書から学んだこと。
語学を生活の一部にする。これが続けるコツ(41頁)
語学は時間がかかる。(50頁) 時間がかかることは、変えられない。だから考え方を変える。時間をかけて苦しむのではなく、楽しむのである。(pp.54-55)
英語を「学校の英語」と「自分の英語」にわけたらどうだろう。。学校は義務としての英語をやる。でも本当に英語が好きだったら、それ以外に自分で好きに楽しむ語学の計画を立てる。趣味みたいなものだから、誰にも邪魔はさせない。(62頁)
専門的な知識がなければ、扱うことができない情報だってある。だが、語学の初歩から一通りの運用能力を身につけるまでのレベルなら、普通に入手できる手軽な情報で充分。つまり、自分で情報収集が可能なのである。(112頁)
語学教師はカウンセラーになれないものだろうか。知識を与える教育者。実技を指導するインストラクター。どれも大切な役割だけど、さらにカウンセラーにもなりたい。(139頁)
語学を志す人は、どちらかと言えば、日本についての興味や知識が少ない。だいたい、日本より他の地域に興味があるからこそ、外国語を始めたという人が多いのである。私もそうだった。そういう人が日本について学ぶためには、それなりの努力をしなければならない。(166頁)
本当に日本のことを知っている人ならば、努力して知識を身につけたはずであり、「日本人のクセに」なんている科白は言わないはず。(166頁)
プロに必要なのは自覚である。どんなに語学ができても、知識があっても、仕事としてきちんとこなそうという気持ちがなければ、それはプロではない。(173頁)
学びの多い読書になり、著者への感謝の念を感じます。
語学を生活の一部にする。これが続けるコツ(41頁)
語学は時間がかかる。(50頁) 時間がかかることは、変えられない。だから考え方を変える。時間をかけて苦しむのではなく、楽しむのである。(pp.54-55)
英語を「学校の英語」と「自分の英語」にわけたらどうだろう。。学校は義務としての英語をやる。でも本当に英語が好きだったら、それ以外に自分で好きに楽しむ語学の計画を立てる。趣味みたいなものだから、誰にも邪魔はさせない。(62頁)
専門的な知識がなければ、扱うことができない情報だってある。だが、語学の初歩から一通りの運用能力を身につけるまでのレベルなら、普通に入手できる手軽な情報で充分。つまり、自分で情報収集が可能なのである。(112頁)
語学教師はカウンセラーになれないものだろうか。知識を与える教育者。実技を指導するインストラクター。どれも大切な役割だけど、さらにカウンセラーにもなりたい。(139頁)
語学を志す人は、どちらかと言えば、日本についての興味や知識が少ない。だいたい、日本より他の地域に興味があるからこそ、外国語を始めたという人が多いのである。私もそうだった。そういう人が日本について学ぶためには、それなりの努力をしなければならない。(166頁)
本当に日本のことを知っている人ならば、努力して知識を身につけたはずであり、「日本人のクセに」なんている科白は言わないはず。(166頁)
プロに必要なのは自覚である。どんなに語学ができても、知識があっても、仕事としてきちんとこなそうという気持ちがなければ、それはプロではない。(173頁)
学びの多い読書になり、著者への感謝の念を感じます。
2008年5月4日に日本でレビュー済み
最近はいわゆる「勝ち組」になるための方法論のような「効率性」とか「役に立つ」ことにたいする志向とかを思想背景とする書物があふれかえっていて、語学においてもそういう思想の元に書かれているものが散見される。
そういう書物をくだらないと切り捨てるつもりはないし、そういうものがあってもぜんぜんかまわないのであるが、あまりにも現代日本社会がそういう方向ばかりに向かっていると、バランス感覚というのであろうか、もっと、違う価値観・生き方があってもよいのではないか?という気持ちが高まってくるのも事実である。
黒田さんは言う。
「語学ができると有利。これって、都市伝説ではないのか?」
事の真偽は置いておくとして、こういうユーモア(?)のセンス大好きです。
ではそもそも黒田さんご自身はなんで語学なんかやっているのか?
「かっこいいから」
いいですねえ。この屈託のなさ。
また、まじめで参考となる指摘もいくつか含まれている。
その中でも一番本質的と思われるのが、
「大切なのはやめないこと」
ということ。
外国語を学ぶためのメソッドがいろいろと出回っているが、どれも似たり寄ったりで周期的にはやり廃りがある。大事なのはとにかく少しずつで良いから続けること。
ま、言ってみればあたりまえのことかもしれないが、語学はこれに尽きるといっても良いのではないかと思う。
あとは、逆説的になるけれど
「英語の勉強を(一時的に)やめてみる」
「英語以外の言語を学んでみること」
という提案は説得力があるし、興味も持った。
自分が興味をもつ言語であることが選択基準となるが、それ以外にも「なるべく英語とはかけ離れた言語」を選ぶと良いとのこと。
英語でさえ身に付けられないのに他の言語なんてやってる暇はない、と思いがちであるが、未知の言語を学ぶ中で、英語の学び方の見直しもでき、結局は相乗効果が発揮できそうなのである。
でも、これって、ロシア語を専門とする黒田さんのビジネス戦略かもしれない。
ま、それはそれとして、英語以外の言語を学ぶことにちょっと興味を持ったのは事実。
早速NHKの中国語関連の番組をチェックしてしまいました。
子供の頃から「昔ながらの」中国の文化に興味があったので。。。
ということで、「せまーい感じ」がする類書とは異なり、おおらかで明るく楽しい語学指南の書としてお勧めします。
そういう書物をくだらないと切り捨てるつもりはないし、そういうものがあってもぜんぜんかまわないのであるが、あまりにも現代日本社会がそういう方向ばかりに向かっていると、バランス感覚というのであろうか、もっと、違う価値観・生き方があってもよいのではないか?という気持ちが高まってくるのも事実である。
黒田さんは言う。
「語学ができると有利。これって、都市伝説ではないのか?」
事の真偽は置いておくとして、こういうユーモア(?)のセンス大好きです。
ではそもそも黒田さんご自身はなんで語学なんかやっているのか?
「かっこいいから」
いいですねえ。この屈託のなさ。
また、まじめで参考となる指摘もいくつか含まれている。
その中でも一番本質的と思われるのが、
「大切なのはやめないこと」
ということ。
外国語を学ぶためのメソッドがいろいろと出回っているが、どれも似たり寄ったりで周期的にはやり廃りがある。大事なのはとにかく少しずつで良いから続けること。
ま、言ってみればあたりまえのことかもしれないが、語学はこれに尽きるといっても良いのではないかと思う。
あとは、逆説的になるけれど
「英語の勉強を(一時的に)やめてみる」
「英語以外の言語を学んでみること」
という提案は説得力があるし、興味も持った。
自分が興味をもつ言語であることが選択基準となるが、それ以外にも「なるべく英語とはかけ離れた言語」を選ぶと良いとのこと。
英語でさえ身に付けられないのに他の言語なんてやってる暇はない、と思いがちであるが、未知の言語を学ぶ中で、英語の学び方の見直しもでき、結局は相乗効果が発揮できそうなのである。
でも、これって、ロシア語を専門とする黒田さんのビジネス戦略かもしれない。
ま、それはそれとして、英語以外の言語を学ぶことにちょっと興味を持ったのは事実。
早速NHKの中国語関連の番組をチェックしてしまいました。
子供の頃から「昔ながらの」中国の文化に興味があったので。。。
ということで、「せまーい感じ」がする類書とは異なり、おおらかで明るく楽しい語学指南の書としてお勧めします。
2008年5月13日に日本でレビュー済み
黒田氏は、ロシア語をはじめ、スラブ諸語、印欧諸語、アルタイ諸語等、
幅広くの学習経歴をもち、通訳、翻訳経験もあるうえ、大学でも教鞭を
とっておられた、「語学のプロ」である。
黒田氏らしく、よみやすく明るい文調で、語学をする際のポイントを
軽快に述べている。語学の基本として、毎日続けるという継続
(特に復習)の重要性を挙げ、そのためには、楽しく勉強していく
必要性を挙げ、このスタンスで本が貫かれている。
最もよい語学学習メソッドというものは存在していないと喝破し、
学ぶ方も教える方も、自分に合った、楽しい方法で語学と接し、
継続して学習していくことの意義を唱えた本。
新しく語学を始めようという人、語学に行き詰っている人には
ピッタリの本。楽しく読めますよ。
幅広くの学習経歴をもち、通訳、翻訳経験もあるうえ、大学でも教鞭を
とっておられた、「語学のプロ」である。
黒田氏らしく、よみやすく明るい文調で、語学をする際のポイントを
軽快に述べている。語学の基本として、毎日続けるという継続
(特に復習)の重要性を挙げ、そのためには、楽しく勉強していく
必要性を挙げ、このスタンスで本が貫かれている。
最もよい語学学習メソッドというものは存在していないと喝破し、
学ぶ方も教える方も、自分に合った、楽しい方法で語学と接し、
継続して学習していくことの意義を唱えた本。
新しく語学を始めようという人、語学に行き詰っている人には
ピッタリの本。楽しく読めますよ。
2015年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これに尽きる。
とにかく続けよう。
学習法とか書いてあるかと思って読むとがっかりしますよ。
とにかく続けよう。
学習法とか書いてあるかと思って読むとがっかりしますよ。