現代は非常に窮屈に感じることが多い。
それは日本は西洋の文化を十分に取り入れ、なんでもスキルを上げようと躍起になっていることに繋がっている。
そういう私もそんな思いがあり、人間性としてはなんら成長していないような気がしていた。
この本は「甘え」に関する本だ。
「甘え」は日本特有の概念であり、「甘い」とは異なる。
すなわち、人間関係を良好にする手段であるのだ。
いじめや狂気の犯罪がこの甘えが欠如しているからというのは、決して誇張ではないと感じられる。
この本はそんな精神的な余裕を取り戻したい人には必読である。
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「甘え」と日本人 (角川oneテーマ21 B 129) 新書 – 2010/1/10
「甘え」を奪われたことが、子供たちに引きこもりや摂食障害などの心の病が増えた原因ではないか。自然な甘えの肯定と他者に「触れる」感覚が、生命力や豊かな人間関係を育むと説く、衝撃の対話。
- 本の長さ182ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/1/10
- ISBN-104047102245
- ISBN-13978-4047102248
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商品の説明
著者について
土居健郎 1920年東京都生まれ。東京大学医学部卒。同医学部教授、国立精神衛生研究所所長を経て、聖路加国際病院診療顧問。主な著書に『「甘え」の構造』など。 齋藤孝 1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/1/10)
- 発売日 : 2010/1/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 182ページ
- ISBN-10 : 4047102245
- ISBN-13 : 978-4047102248
- Amazon 売れ筋ランキング: - 526,363位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『読書力』『コミュニケーション力』『古典力』(岩波新書)『理想の国語教科書』(文藝春秋)『質問力』『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)等多数。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。 (写真提供:草思社)
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2016年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後の高度経済成長期に、仕事に励み、お金を稼ぎ、物心両面で豊かさを獲得したはずの日本であった。しかし、核家族化が進み、高学歴・高収入を望み、他人との信頼関係に陰りが見えている。その根本には、母子間の愛着障害があるように思える。
2014年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の社会に根付く甘えを説いた、日本人の精神構造を探る上でひとつの大きな指針に成り得る参考書籍です。
2010年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「甘え」に相当する言葉は英語をはじめヨーロッパの言語には存在しない、日本語
固有のものである。土井健郎氏の考察はかってそこから始まっている。家庭の中で
健全な甘えが喪われてきたことが現代の病理的社会現象のもとにあるという。
如何せん家庭が社会を構成する基本単位であり、家庭の崩壊が学校の崩壊へと伝がり
社会の崩壊へと伝がっていくのであろう。
身体文化の継承、語彙を増やすことの大切さなど対談部分にも多くの示唆を与えられた。
固有のものである。土井健郎氏の考察はかってそこから始まっている。家庭の中で
健全な甘えが喪われてきたことが現代の病理的社会現象のもとにあるという。
如何せん家庭が社会を構成する基本単位であり、家庭の崩壊が学校の崩壊へと伝がり
社会の崩壊へと伝がっていくのであろう。
身体文化の継承、語彙を増やすことの大切さなど対談部分にも多くの示唆を与えられた。
2021年3月27日に日本でレビュー済み
昔はみんなが持っていた甘えるというスキル。甘ったれとはまた違う、子犬が寄ってきたときに思わず触ってしまうような、そのかわいげが、明治時代を境に自立自尊の思想が広まり、甘えは甘ったれと混同されて徐々に失われ、人々は孤独になっている。辛いことがあったとき、甘えてもいいんだよと言ってくれる世界はきっと優しく、豊かな世界だ。
2015年11月5日に日本でレビュー済み
土居さんが精神科医として、斎藤さんが教育者として
これから日本人がどうなるのが好ましいかといったことが
対談とそれぞれの文章で書かれています。
近年、社会環境の変化から日本人が甘えという人間関係を作るのが下手になってきていること、
それを払拭するために身体体験をしたりそうした場を設けたりすることが重要だと書かれていました。
最後の読書が大切というところが少し強引だなと感じた部分と
斎藤さんの書かれている部分が少し極端では?と思う部分がありました。
また対談以外のところも対談の焼き回しのような感じを受けました。
ですからそうした意味であまり良い印象は受けず、よって☆は3つとしました。
これから日本人がどうなるのが好ましいかといったことが
対談とそれぞれの文章で書かれています。
近年、社会環境の変化から日本人が甘えという人間関係を作るのが下手になってきていること、
それを払拭するために身体体験をしたりそうした場を設けたりすることが重要だと書かれていました。
最後の読書が大切というところが少し強引だなと感じた部分と
斎藤さんの書かれている部分が少し極端では?と思う部分がありました。
また対談以外のところも対談の焼き回しのような感じを受けました。
ですからそうした意味であまり良い印象は受けず、よって☆は3つとしました。
2005年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
目からウロコの連続でした。甘えを許容しない社会では、妬みがはびこる。平等な社会ではいじめが起こる。まったくだと思いました。
2004年4月8日に日本でレビュー済み
二人の子を持つ母親ですが、この本を読んで思ったのは、むしろ
自分が子どもの頃、甘えを許されない家庭環境に育ったがゆえに
かなり苦労して生きざるを得なかったということです。
そして無責任な溺愛でなく、しつけと甘えを使い分けるメリハリ
のきいた教育の必要性を痛感しました。
「甘えの構造」という看板に何となく敷居の高さを感じていたのですが、
この本は齋藤孝さんという親子ほどに年の離れたお二人による名コンビで、
スーっと入りこむことができました。
子育てに悩む親御さんやこれから親になられる若い方に
ぜひともおすすめしたい一冊です。
自分が子どもの頃、甘えを許されない家庭環境に育ったがゆえに
かなり苦労して生きざるを得なかったということです。
そして無責任な溺愛でなく、しつけと甘えを使い分けるメリハリ
のきいた教育の必要性を痛感しました。
「甘えの構造」という看板に何となく敷居の高さを感じていたのですが、
この本は齋藤孝さんという親子ほどに年の離れたお二人による名コンビで、
スーっと入りこむことができました。
子育てに悩む親御さんやこれから親になられる若い方に
ぜひともおすすめしたい一冊です。