タイトルの通り、伝わってくるメッセージは「転職するのはやめておけ」ということでした。ただ、理由の説明で、人事部の一般的な育成・評価の考え方や採用市場の実態・とらえ方がわかり、それが興味深いと思います。
確かに、最近雇用流動化という言葉がビジネスの世界で流行しています。しかし、人事的な視点でみると、
20代・30代でまだまだ組織の戦力とはお世辞にもいえない人間を、他社にうつすというのはよくない。
会社の人材階層は、意思決定をする・人の管理をする・管理されて現場で手足となって働くの3階層になっています。20代・30代は概ねその一番下っ端であることが多く、転職需要があるからという理由で転職させてしまうのは、本人にとって非常に不幸な結果を生みます。なぜなら、転職需要の本質はアルバイトと同じ、技能の提供のため、それ以降のキャリアパスが途絶えてしまうからです。
転職市場自体も、優秀な人材がいるとは言い難い。そもそも、会社の重要なプロジェクトを任されている人間がそれをほっぽりだして会社を辞めるわけがない。大体は、今の会社では嫌だとか、やめさせられたいうだけの人間しかいないと考えるのが妥当です。新卒市場とはまた勝手が違うのでしょう。
組織力と経済全体の発展は、人材の長期的な育成をもとに、長期雇用でやっていくしかないのかなという印象です。
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即戦力は3年もたない 組織を強くする採用と人事 (角川oneテーマ21 C 196) 新書 – 2010/12/10
樋口 弘和
(著)
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購入オプションとあわせ買い
百戦錬磨の人事のプロは、採用面接で何を訊いているのか? 賃金デフレ時代を生き残る人材の新条件とは? 「成長意欲の3類型」や「人材ポートフォリオの描き方」など、採用・人事を成長戦略にするヒントが満載。
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/12/10
- ISBN-104047102652
- ISBN-13978-4047102651
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商品の説明
著者について
1958年生まれ、早稲田大学卒業。日本ヒューレット・パッカードで約20年間人事部門に勤務したのち、人事・採用業務のコンサルティングとアウトソーシングをおこなう株式会社トライアンフを設立。著書に『新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか』(光文社新書)などがある。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/12/10)
- 発売日 : 2010/12/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 205ページ
- ISBN-10 : 4047102652
- ISBN-13 : 978-4047102651
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,128,683位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2011年11月6日に日本でレビュー済み
転職の際の採用担当者がどのようなものの考え方をするのか、それを知るためには、いい本である。
この本を一言で要約するなら、
「ビジネスで成果をあげられる人をどうやって見抜くか」
である。
だから、転職の面接では、そのことに絞って言えばいい。
逆にそうしたことをきいてこない企業は、ダメ企業であり、選ぶに値しない。
現実のところ、企業もどんな人をとったらいいのか、わかっていない。
以下の両方を本当に持っている人は、ヘッドハンティングされるか起業すると思う。
・即戦力として特定の能力が高い
・組織リーダー
この本を一言で要約するなら、
「ビジネスで成果をあげられる人をどうやって見抜くか」
である。
だから、転職の面接では、そのことに絞って言えばいい。
逆にそうしたことをきいてこない企業は、ダメ企業であり、選ぶに値しない。
現実のところ、企業もどんな人をとったらいいのか、わかっていない。
以下の両方を本当に持っている人は、ヘッドハンティングされるか起業すると思う。
・即戦力として特定の能力が高い
・組織リーダー
2011年8月31日に日本でレビュー済み
本書のあとがきにあるように、ターゲットにする読者層が実際に人事に関わる経営者や部下の育成にあたる管理職、新卒の就活生であり、それに当てはまらない私にはそれほど有意な内容ではありませんでした。
私は同業種内で何度か転職をしています。著者の経験によれば転職を繰り返す人は「他責体質」で採用してはいけないそうです。もちろん企業にすれば転職回数がリスク回避の為の一定の評価基準であることは理解できますが、バブル崩壊以降の日本企業の多くに個人のモチベーションを高められるような人事戦略があったとは思えません。自己弁護に聞こえるかも知れませんが、そのような中で転職によりスキルアップを図ることは有用な手段であったと思います。もちろん無用な転職はすべきではないと思いますが、私の立場から言わせてもらえば、転職回数に比例して他責体質になると言い切ることには異を唱えざるを得ません。
本書に著者の会社での成功事例として「やりたい」仕事ではなく「やるべき」仕事をこなすことで自信に繋がったという新卒社員が取り上げ、「やりたい」を封じ「やるべき」とまず向き合えと述べられています。もちろんそこから学ぶことは多くあることは賛同できますが、「やりたい」がモチベーションの第一義になって社会に出る人も多くいるのは否定できません。もし企業がある人を後々の人材やリーダーに育てたいのであれば、その人の「やりたい」を見出せる環境を作ってあげることが前提になると思います。本書でも述べられていましたが、雇用関係はかつてのような会社>個人ではなく会社=個人となっていることからも個人の力を引き出す為の労は惜しむべきではないでしょう。
本書は良くも悪くも著者の経験則からの指南書の域は出ず、買い手市場を背景にした雇う側の目線が基本になっています。先述の「他責体質」や「名ばかりリーダー」は要注意と決めうちする反面、経験やノウハウの価値は低下するとしたり、ヒューマンスキルを養えといったりと、やや同一線上で理解することが困難で正論を詰め込んだような印象を受けます。そのような意味で、全体を通して少し論旨が散漫なのでは?と思いました。この本を読んで感じたことは、どんな優秀な人にも一長一短があり、逆に大丈夫か?と思われる人がよい仕事をする場合もあり、結局は人を見抜く力と育てる力が大事ということに帰結する、という常識的なことです。
読む人によって参考になる部分は異なるでしょうが、個人的には最近の賃金額の動向など労働市場の現状を知るにはためになりました。
私は同業種内で何度か転職をしています。著者の経験によれば転職を繰り返す人は「他責体質」で採用してはいけないそうです。もちろん企業にすれば転職回数がリスク回避の為の一定の評価基準であることは理解できますが、バブル崩壊以降の日本企業の多くに個人のモチベーションを高められるような人事戦略があったとは思えません。自己弁護に聞こえるかも知れませんが、そのような中で転職によりスキルアップを図ることは有用な手段であったと思います。もちろん無用な転職はすべきではないと思いますが、私の立場から言わせてもらえば、転職回数に比例して他責体質になると言い切ることには異を唱えざるを得ません。
本書に著者の会社での成功事例として「やりたい」仕事ではなく「やるべき」仕事をこなすことで自信に繋がったという新卒社員が取り上げ、「やりたい」を封じ「やるべき」とまず向き合えと述べられています。もちろんそこから学ぶことは多くあることは賛同できますが、「やりたい」がモチベーションの第一義になって社会に出る人も多くいるのは否定できません。もし企業がある人を後々の人材やリーダーに育てたいのであれば、その人の「やりたい」を見出せる環境を作ってあげることが前提になると思います。本書でも述べられていましたが、雇用関係はかつてのような会社>個人ではなく会社=個人となっていることからも個人の力を引き出す為の労は惜しむべきではないでしょう。
本書は良くも悪くも著者の経験則からの指南書の域は出ず、買い手市場を背景にした雇う側の目線が基本になっています。先述の「他責体質」や「名ばかりリーダー」は要注意と決めうちする反面、経験やノウハウの価値は低下するとしたり、ヒューマンスキルを養えといったりと、やや同一線上で理解することが困難で正論を詰め込んだような印象を受けます。そのような意味で、全体を通して少し論旨が散漫なのでは?と思いました。この本を読んで感じたことは、どんな優秀な人にも一長一短があり、逆に大丈夫か?と思われる人がよい仕事をする場合もあり、結局は人を見抜く力と育てる力が大事ということに帰結する、という常識的なことです。
読む人によって参考になる部分は異なるでしょうが、個人的には最近の賃金額の動向など労働市場の現状を知るにはためになりました。
2011年4月17日に日本でレビュー済み
採用する会社から見れば「転職者=即戦力」
しかし、転職する側、特に大学を出て就職して2〜3年で会社を辞めた人は、学生と変わらない新米なのである。会社は即戦力として転職者を採用する。入った側はまだ新米でなにもできない人が多い。このギャップが「即戦力は3年もたない」
仕事の結果を求める会社に対して結果が出せない転職者はやがて会社を辞めざるをえなくなり、短期間での転職を繰り返す。本人の商品価値はあがっていかず、30歳を過ぎたら完全アウトとなる。
最終章の内容は秀逸。タイトル、編者の編集センスには??がつくため星4つ。
しかし、転職する側、特に大学を出て就職して2〜3年で会社を辞めた人は、学生と変わらない新米なのである。会社は即戦力として転職者を採用する。入った側はまだ新米でなにもできない人が多い。このギャップが「即戦力は3年もたない」
仕事の結果を求める会社に対して結果が出せない転職者はやがて会社を辞めざるをえなくなり、短期間での転職を繰り返す。本人の商品価値はあがっていかず、30歳を過ぎたら完全アウトとなる。
最終章の内容は秀逸。タイトル、編者の編集センスには??がつくため星4つ。
2010年12月18日に日本でレビュー済み
拝読いたしました。ありがとうございます。鋭いご指摘、現代の会社人事の要点には、感銘を受けました。しかしながら根幹の会社観に高度成長期に通じる古いものを感じました。 「優秀な人材なら会社が手放さないし、転職を志望する人は本人の精神的弱さや未熟さがある」と取れる表記が多いです。また会社が真に重要な人材なら長期に育成する、人事・育成は会社の中で脈々と続くなど 昔の安定した大企業でしか通じないご指摘が多いと感じました。この十年間の企業の大構造転換が従来型の人事制度を混乱に陥れています。成果主義評価による育成観の崩壊、新卒激減で途切れる若手育成体制、給与激減と正社員から派遣・外注への切替など、前提が大きく崩れています。また綺麗事も多いですね。事業拡大が難しい現在、力強い上級者は優秀な下級者を後継者として育成するより抗争の相手=敵とさえしていて、ドロドロしています。 大手企業も安泰でない時代の羅針盤が欲しくて読みましたので、その点では少々期待はずれでした。キャッチアップ型が崩れ去り、ユニークで高付加価値な事業開発を求める時代の人事の羅針盤を求める私もわがままと思いますが。