敦河の「源始の心臓」エネルギーを求めて宇宙海賊の少女ウーラ・ネオ・マンティスが現れる。「源始の心臓」の秘密を探るため、ある時はツバメに化けて誘惑し、ある時は海水浴場でツバメと二人っきりにして敦河をドキドキさせようとするウーラだが、どうしたことか臨界に達することはない。何か秘密が隠されていると感じたウーラは倉敷家に忍び込み、敦河の「源始の心臓」の秘密とツバメの思いを知るのだった。 同じ頃、敦河は身代わりロボットとは知らずにウーラとデートしていたが、ふとしたことからファントムを呼び出してしまう。ツバメが呼べない中、敦河はファントムと戦う事を決意する。
シリーズ第二巻。今回では普段とぼけているようなツバメの意外にシリアスな面が見られる点や、敦河の「源始の心臓」の特異性、敦河の成長など、今後に向けた展開が楽しめる。もちろん、動きのある絵や、密度のあるコマ割りなどは健在だ。
嬉しいおまけとして、カラーページではツバメのバトルスーツの設定が公開されているが、改めて感じさせられるのは、作者の才能である。メカと美少女といえばおたく向け作品の二台巨頭だが、この二つをきっちり描ける上、メカにもオリジナリティあるデザインやギミック・動きを持たせられる点は実に見事である。 今後に向けた伏線がある程度揃ってきたので、次巻ではどのような方向に展開するのか楽しみである。
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