▼あらすじ
母親の再婚により、代々続く名家・菅原家の娘となったナオ。
しかし後年、母が死に、父が再婚したことで、
自分の居場所がないという強迫観念に駆られる。
そこでナオは使用人のクニコを抱きこみ、
自分を被害者にした狂言誘拐を企てるのだが…。
▼感想
無垢で壊れやすい存在であると同時に、残忍でしたたかでもあるという
少女の二面性が見事に形象化され、そんな彼女の抱える不安や焦燥の
幼さが、等身大であるゆえに切実に胸に迫ってきます。
少女が外側から家族をみることで、初めて家族の優しさや暖かさを実感するという
成長物語でありつつ、終盤で物語の構図が反転するといったミステリ的趣向も、
抜かりなく凝らされているのがじつに心憎いです。
単線的な「いい話」では終わらせない、
乙一のストーリーテリングの妙を堪能してください。
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失踪holiday (角川コミックス・エース 170-1) コミック – 2006/11/25
わたしを誘拐したのは…わ・た・し!
大金持ちのひとり娘「菅原ナオ」は、イキオイにまかせて家出してさらに自分で自分を誘拐しちゃうことに!! 狂言誘拐サスペンスコメディー登場!!
大金持ちのひとり娘「菅原ナオ」は、イキオイにまかせて家出してさらに自分で自分を誘拐しちゃうことに!! 狂言誘拐サスペンスコメディー登場!!
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2006/11/25
- ISBN-104047138789
- ISBN-13978-4047138780
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2006/11/25)
- 発売日 : 2006/11/25
- 言語 : 日本語
- コミック : 187ページ
- ISBN-10 : 4047138789
- ISBN-13 : 978-4047138780
- Amazon 売れ筋ランキング: - 379,179位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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愛知県出身。
漫画家・イラストレーター。
2005年に少年エースにて漫画家デビュー。
代表作に綾辻行人原作
『Another』他。
イラストレーターとして『万能鑑定士Q』
シリーズや『探偵の探偵』、
PS4ソフト『蒼き革命のヴァルキュリア』
キャラクターデザインなどを手掛ける。
2015年にデビュー10周年を記念して、
記念画集『Anamnesis』『PRESENCE』を二冊発売。
カスタマーレビュー
星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色々なジャンルの本を読まれてる方から奨められて読んでみたくなったの購入しました。
期待を裏切らない物語。
期待を裏切らない物語。
2006年12月21日に日本でレビュー済み
原作を読んで購入したが自分はイメージと少々合わなかった。
原作を漫画化という点ではGOTHの方がイメージと合ったと自分は思う。
小説の時の独特の流れが漫画に感じられなかったからかもしれないが・・・仕方ないのか?
原作と多少違う事はあっても良いとは思うが、クニコがメイド服なのはちょっと・・・狙っているようにしか思えない。少年誌だからだろうか?(実は美人だったくらいなら別に良いが)
批評ばかりな書き方をしてしまったが作画の方は確かに魅力的な画力ではあると思う。でも次回作は乙一の作品が好きだからこそ、もう少し表現力をつけてからにして欲しい気もする。
原作を漫画化という点ではGOTHの方がイメージと合ったと自分は思う。
小説の時の独特の流れが漫画に感じられなかったからかもしれないが・・・仕方ないのか?
原作と多少違う事はあっても良いとは思うが、クニコがメイド服なのはちょっと・・・狙っているようにしか思えない。少年誌だからだろうか?(実は美人だったくらいなら別に良いが)
批評ばかりな書き方をしてしまったが作画の方は確かに魅力的な画力ではあると思う。でも次回作は乙一の作品が好きだからこそ、もう少し表現力をつけてからにして欲しい気もする。
2006年12月3日に日本でレビュー済み
わがまま娘のナオが、家の中の使用人の部屋に家出をして、家を監視するという内容。そんな奇抜な設定の中で、ナオがとっても行動的だから、飽きません。狂言誘拐を計画して、サスペンス調で話が進むのに、ホッとするような温かさにシフトしていきます。
設定だけ見ると、『暗いところで待ち合わせ』の前型のようにも見えますが、こちらは全編を通してコミカル調に統一した、ハートウォーミング系サスペンスです。設定も、構成も、落としどころもすっきりしていて、キャラクターの良さが特に活きていて、楽しく読めます。
小説としての良さと漫画としての良さが同じように現れるのは稀です。この『失踪HOLIDAY』もその例に漏れるわけではないのですが、おおむね原作の良さを漫画の良さとして受け継いでいると思います。乙一作品の中でも、特に親近感のある描写がされているため、他媒体との親和性が強い作品なのでしょうか。その機会の中で、この漫画の成功は嬉しいものです。
設定だけ見ると、『暗いところで待ち合わせ』の前型のようにも見えますが、こちらは全編を通してコミカル調に統一した、ハートウォーミング系サスペンスです。設定も、構成も、落としどころもすっきりしていて、キャラクターの良さが特に活きていて、楽しく読めます。
小説としての良さと漫画としての良さが同じように現れるのは稀です。この『失踪HOLIDAY』もその例に漏れるわけではないのですが、おおむね原作の良さを漫画の良さとして受け継いでいると思います。乙一作品の中でも、特に親近感のある描写がされているため、他媒体との親和性が強い作品なのでしょうか。その機会の中で、この漫画の成功は嬉しいものです。
2021年11月13日に日本でレビュー済み
乙一作品は昔よく読んでいたのですが、原作を未読の状態で漫画から読んでみました。
絵がかわいらしくてきれいで読みやすいです。
絵がかわいらしくてきれいで読みやすいです。
2006年11月25日に日本でレビュー済み
表紙が黒で、表紙を見ただけでは画風がわからなくて不安でしたが、画がうまいです。主人公のイメージも崩れることもなく、詰め込んだ感も感じられないのでおすすめです。そして何より、乙一氏のあとがきがよかったです(笑)
2007年6月11日に日本でレビュー済み
連載第一話を読んだ後はあえて見ないようにしていましたが、
友人宅に置いてあったので思い切って読んでみたところ…
やはり読まない方がよかった。小奇麗な絵で魅力がないことは
ないのですが、漫画としての構成力や表現力に欠けるというか、
終始雰囲気だけで描いてしまっているような感じでガッカリ。
絵だけを見れば決して悪くはないのですが、この作画家には
根本的に漫画力みたいなものが欠けていると感じました。
友人に聞いたところ、乙一作品のコミカライズはこの作画家が
今後続くそうなので、乙一ファンとして非常に残念に思います。
友人宅に置いてあったので思い切って読んでみたところ…
やはり読まない方がよかった。小奇麗な絵で魅力がないことは
ないのですが、漫画としての構成力や表現力に欠けるというか、
終始雰囲気だけで描いてしまっているような感じでガッカリ。
絵だけを見れば決して悪くはないのですが、この作画家には
根本的に漫画力みたいなものが欠けていると感じました。
友人に聞いたところ、乙一作品のコミカライズはこの作画家が
今後続くそうなので、乙一ファンとして非常に残念に思います。
2007年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いくつか出ている乙一のコミックとしては出来がいいでしょう。というのも原作が乙一のなかでは珍しくとくべつ誰かが死ぬわけではなく比較的明るい雰囲気なため。