書店で表紙買いした本。内容は商品説明通り。
読後の感想としては、これから始まる序章のような作品だった。
主人公ヨシュアは生まれてから12歳になるまで救貧院で育った女の子だ。救貧院は12歳を過ぎると児童をどこかに就職させなくてはいけない。就職先は救貧院のある地域の隣にある農村などがほとんでロンドンでメイドになれる確率は非常に低かった。(ヨシュアを含め救貧院の女の子のもっとも多い夢はロンドンでメイドになること。)救貧院の生活はとても質素で6歳以上12歳未満の児童が朝早くから荒縄解きなどの手が千切れそうな仕事をノルマを課せられ監督され行う。食事は薄いスープとパンが2欠片のみを毎日3食。救貧院のある場所がヒースの丘という見渡す限りの荒野で空はいつもどんよりと曇り風が絶え間なく吹きすさぶ荒れた所なので冬になると凄まじい吹雪で寒さは極寒。そんな中児童は穴の空いた靴下と何回着回されたかしれない薄く悪い生地のお下がりを着て生活していた。
ヨシュアはもうすぐ12歳になるため就職先としてロンドンでメイドになりたいと院長先生に要望していたが結局候補としてあがったのは隣の農村で牧場の仕事をすることだった。そこでヨシュアは救貧院に昔からある伝説にすがりなんとか自分の夢を叶えてもらうために行動にでる。
それが救貧院のある隣の建物の塔に登り鐘を12時に鳴らして魔物に女の子の一番大事なものを捧げることだった。
物語の語りは主人公のヨシュア視点で日記のように綴られ12歳の女の子らしい言葉で語られていた。救貧院から生まれてこの方出た事がない子供なりに一生懸命考え冒険する感じが読んでいて面白かった。
この作者の他の作品は読んだことがないけどなぜだかヨシュアのことを周りの(救貧院の子供)はよっちと読んでいるのがめちゃくちゃ印象的だった。(ヨシュアをだよ?)
他の主要キャラクターとしてヨシュアの就職先となる主牧師のアンドリュー。ヨシュアを自分の小姓にするため男装を強要する胡散臭い牧師。
ヨシュアの命の危機に必ず登場するヒーローのファントム。黒髪長髪長身の仮面の男。ファントムの従者のジェームズ。銀髪眼鏡。
今回はヨシュアが救貧院の外から出て就職し初仕事が終るまでで締めくくられていた。これからファントムの本当の正体などが解明されていく感じ。
主人公が成長していく過程が面白いと思った作品だった。
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ファントムのキス ~男装メイドとエセ牧師~ (ビーズログ文庫) 文庫 – 2012/1/14
女の子の大事なものってナニ!?
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社エンターブレイン
- 発売日2012/1/14
- 寸法10.7 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104047277991
- ISBN-13978-4047277991
登録情報
- 出版社 : エンターブレイン (2012/1/14)
- 発売日 : 2012/1/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 4047277991
- ISBN-13 : 978-4047277991
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 14.8 cm
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