話と設定自体はよくあるレトロ怪盗+スチームパンクなコメディです。
作者のセンスの良さは十二分に発揮されており、楽しく読むことができました。
トトコの可愛さとgdgdなストーリー展開の妙を味わうだけでも十分モトが取れます。
性的魅力を伝えるのに露骨なエロとか萌え描写とか脱衣とか全く不要だという好例ですねw。
アニメ化やドラマ化などの映像化も期待したいところです。
さて、本作を読んで改めて感じたのが「エンターブレインの漫画制作体制の凄さ」です。
この作者の実力が高いことは一目瞭然なのですが、果たして他誌でこのクオリティが出せたでしょうか?
ネーム、コマ割り、構図、仕上げ、そしてこの表紙のデザインから紙質まで含め、
結局「おお、いつものフェローズ(現ハルタ)のハイクオリティだな」と感じちゃうんですよね。
まるでマンガのフレームワークでもあるかのようです。どういうしくみなんだろう?
私は外部の人間なので、この正体が何なのかまでは掴みきれませんが、
エンターブレインが「マンガ」のバージョンを次世代に進めようとしていることは感じています。
実際、その体制が現場に与えている影響の良し悪しは分かりませんし、コスパとかもろもろの事情で、
このような制作手法が根付くかどうか、他社にまで拡散するかどうかまでは不明です。
しかし、文化的な側面での進化を促そうとするエンターブレインの姿勢には拍手を送りたい。
特に、ビジネス的に多角的な手法で市場を攻略しにかかっている角川グループの一つとして、
こういう企業があるというのは読み手としても安心できる面がありますね。
マンガそのもののレビューから脱線してしまいましたが、そういう観点で見ても
非常に興味深い一作だと思いました。いろいろな読み方のできる作品です。
このマンガを置くことで質が下がる本棚というのはなかなかないでしょう。
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事件記者トトコ! 1巻 (ビームコミックス) コミック – 2013/2/15
丸山 薫
(著)
バカな子ほどかわいい!
立派なカメラを持っていて、事件の鍵を握る警部と仲良しで、上司や同僚にも恵まれている――それなのに、スクープをまったく取ってこれないという新米記者トトコ。だが今日もまた、あんパン咥えて元気に事件を追うのだった!
『ストレニュアス・ライフ』の丸山薫、初の長編連載は、“日本一残念な記者トトコ"を描くドタバタコメディー。連載第1話~第7話に加え、描き下ろし番外編も収録。
立派なカメラを持っていて、事件の鍵を握る警部と仲良しで、上司や同僚にも恵まれている――それなのに、スクープをまったく取ってこれないという新米記者トトコ。だが今日もまた、あんパン咥えて元気に事件を追うのだった!
『ストレニュアス・ライフ』の丸山薫、初の長編連載は、“日本一残念な記者トトコ"を描くドタバタコメディー。連載第1話~第7話に加え、描き下ろし番外編も収録。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社エンターブレイン
- 発売日2013/2/15
- ISBN-104047287059
- ISBN-13978-4047287051
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登録情報
- 出版社 : エンターブレイン (2013/2/15)
- 発売日 : 2013/2/15
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 4047287059
- ISBN-13 : 978-4047287051
- Amazon 売れ筋ランキング: - 346,390位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丸山薫さんの絵のタッチが好きです。
短編が多いように思うのですが、今回はストーリーもので「一」って書いてあるんだから、連続するのかな?笑
どの作品もそうだと思うのですが、キャラが男も女性もいろっぽいです。そして、丸山さんの作品にいつものことだと思うのですが、それぞれに意外性と惚れちゃうような魅力があります。
今回のストーリーの中で、私が一番惹かれたのは「大暗黒仮面」の「忠実なる僕」ですね。
聞いただけでも興味持てません?実際に読んだらわかるって、たぶん。
短編が多いように思うのですが、今回はストーリーもので「一」って書いてあるんだから、連続するのかな?笑
どの作品もそうだと思うのですが、キャラが男も女性もいろっぽいです。そして、丸山さんの作品にいつものことだと思うのですが、それぞれに意外性と惚れちゃうような魅力があります。
今回のストーリーの中で、私が一番惹かれたのは「大暗黒仮面」の「忠実なる僕」ですね。
聞いただけでも興味持てません?実際に読んだらわかるって、たぶん。
2013年2月16日に日本でレビュー済み
某漫画の主人公に似ていたので手に取ってみました。
掲載誌も作者も知りませんが、なかなか面白かったです。冒険活劇という言葉が当てはまる良い作品だと思いました。
まぁ、似たようなプロットを別の作家の作品で読んだような気もしますが。
掲載誌も作者も知りませんが、なかなか面白かったです。冒険活劇という言葉が当てはまる良い作品だと思いました。
まぁ、似たようなプロットを別の作家の作品で読んだような気もしますが。
2013年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「虚構新聞」のバナーで見て気になって買ってみたのですが、シチュエーションとかキャラクターとかとても気に入りました。レトロっぽくてそれでいて今っぽい。絵のタッチも大好きです。どんどん続きが読みたい。描くのもたいへんでしょうが。
ちょっと気になるのは主人公のトトコの面白さがまだ今イチ良くわからないところ。サブキャラのデスクとか桔梗さんとかエバとかアレニェとかはとっても魅力的なのですが、トトコはまだいいところが出てないような感じです。いざという時は凶暴化するというのもちょっと出てますが・・・イマイチ面白さに繋がってないような気が。あれだけ食ってるエネルギーがどう発揮されるのか注目です。
というわけで2巻楽しみにしてますのでよろしくお願いします。
ちょっと気になるのは主人公のトトコの面白さがまだ今イチ良くわからないところ。サブキャラのデスクとか桔梗さんとかエバとかアレニェとかはとっても魅力的なのですが、トトコはまだいいところが出てないような感じです。いざという時は凶暴化するというのもちょっと出てますが・・・イマイチ面白さに繋がってないような気が。あれだけ食ってるエネルギーがどう発揮されるのか注目です。
というわけで2巻楽しみにしてますのでよろしくお願いします。
2014年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丸山薫さんの作品は、フラッシュ作品などその絵や世界観が好きで期待していたのですが、本作ではその世界観が活かしきれていないかなぁと。
とりあえず、トトコ視点ではなくて先輩の入谷視点で見るようになって、やっと読めることができましたが、もう少し丸山さんの良さが出る構成に今後はなって欲しいですね。
とりあえず、トトコ視点ではなくて先輩の入谷視点で見るようになって、やっと読めることができましたが、もう少し丸山さんの良さが出る構成に今後はなって欲しいですね。
2013年2月17日に日本でレビュー済み
ずっーーーーーーと!
楽しみに待っていた、丸山薫さんの初長編
偶然手に取ったビームコミックで出逢って以来、コミック刊行を心待ちにしていました
本のデザイン、装丁、細かなところまで凝っていて素敵です!(さすがビームコミック!)
とても丁寧な作画で、画風も親しみが湧きます
丸山さんの描く、世界は、人は、とてもおおらかで優しい
キャラクターの個性も光ります
そして、女の子が、もうっホントものすっごく可愛いですっ
以前刊行された短編集も、魅力的なキャラクターがたくさんいて良かったのですが
1話完結のため、まだまだ全然物足りないうちに終わっていたので
もっと世界観を、キャラクターをめいっぱい拡げた作品を是非読んでみたいと思っていました
今作は、短編集より完成度も高くて、読み応えがあり、とても幸せな気持ちになりました
『トトコ』が気に入った方は、未読なら是非、短編集『ストレニュアス・ライフ』も
それと、おなじくビームコミックから刊行の、樫木祐人さんの『ハクメイとミコチ』も合わせてオススメしたいです
こういった漫画への愛に溢れた作品と出逢える幸福に、ただただ感謝です
楽しみに待っていた、丸山薫さんの初長編
偶然手に取ったビームコミックで出逢って以来、コミック刊行を心待ちにしていました
本のデザイン、装丁、細かなところまで凝っていて素敵です!(さすがビームコミック!)
とても丁寧な作画で、画風も親しみが湧きます
丸山さんの描く、世界は、人は、とてもおおらかで優しい
キャラクターの個性も光ります
そして、女の子が、もうっホントものすっごく可愛いですっ
以前刊行された短編集も、魅力的なキャラクターがたくさんいて良かったのですが
1話完結のため、まだまだ全然物足りないうちに終わっていたので
もっと世界観を、キャラクターをめいっぱい拡げた作品を是非読んでみたいと思っていました
今作は、短編集より完成度も高くて、読み応えがあり、とても幸せな気持ちになりました
『トトコ』が気に入った方は、未読なら是非、短編集『ストレニュアス・ライフ』も
それと、おなじくビームコミックから刊行の、樫木祐人さんの『ハクメイとミコチ』も合わせてオススメしたいです
こういった漫画への愛に溢れた作品と出逢える幸福に、ただただ感謝です
2013年4月3日に日本でレビュー済み
『ストレニュアス・ライフ』で衝撃的な商業デビューを果たした著者ですが、
その実力が確かなものであることを改めて感じさせる1冊でした!
残念加減が絶妙のトトコを中心に、振り回されるばかりの入野先輩や
お色気満点のデスク。対して残念さではひけをとらない大暗黒仮面と
どこまでも健気な助手。
これにロボあり、けもみみあり、マッドサイエンティストありの、
なんとも賑やかで楽しいスチームパンクコメディとなっています。
作画も丁寧で親しみやすいし、とにかく女の子がかわいい!
これ大切(笑)
著者の力量を感じるのは世界観の部分。
それはディティールの積み上げによる資料集のようなものではなく、
キャラが動き回り生活する息遣いや背景がふと想像できるような、
自然にイメージしてしまうような、見えないところが見えてくる感覚。
前作の『ストレニュアス・ライフ』でも同様でしたが、短編であっても
コメディであっても、丸山ワールドに心地よく浸れる魅力はこういう
ところにあるのではないかと思います。
そして決して品が悪くなりすぎず、しっかりエンターテイメントである
ところも素晴らしい。これこそ著者のセンスなんでしょうね。
次の巻も楽しみです。
アニメ化したら楽しそうだなと、つい思ってしまう作品です。
その実力が確かなものであることを改めて感じさせる1冊でした!
残念加減が絶妙のトトコを中心に、振り回されるばかりの入野先輩や
お色気満点のデスク。対して残念さではひけをとらない大暗黒仮面と
どこまでも健気な助手。
これにロボあり、けもみみあり、マッドサイエンティストありの、
なんとも賑やかで楽しいスチームパンクコメディとなっています。
作画も丁寧で親しみやすいし、とにかく女の子がかわいい!
これ大切(笑)
著者の力量を感じるのは世界観の部分。
それはディティールの積み上げによる資料集のようなものではなく、
キャラが動き回り生活する息遣いや背景がふと想像できるような、
自然にイメージしてしまうような、見えないところが見えてくる感覚。
前作の『ストレニュアス・ライフ』でも同様でしたが、短編であっても
コメディであっても、丸山ワールドに心地よく浸れる魅力はこういう
ところにあるのではないかと思います。
そして決して品が悪くなりすぎず、しっかりエンターテイメントである
ところも素晴らしい。これこそ著者のセンスなんでしょうね。
次の巻も楽しみです。
アニメ化したら楽しそうだなと、つい思ってしまう作品です。
2014年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵は綺麗で丁寧に作られているのですが、主人公がどうしても好きになれず、この巻で購入をやめようと思います。この画力があるならば、原作者をつければもっと伸びる作家さんだと思います。もしくは担当編集さんがもっと構成を考えるのを手伝うなど、した方が良いのではないでしょうか?勿体ない作品だと思いました。