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部活アンソロジー2 「春」 (ファミ通文庫) 文庫 – 2013/8/30

4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

部活ってすばらしい!!

窓の向こうの美しいものを見守る共犯関係の二人を描く、野村美月『鑑賞部の不埒な倫理』、日日日『根暗男子のバスケットボール』、田尾典丈『インセンシティ部』、田口仙年堂『輝け、モ部! -Flash mob-』、岡本タクヤ『僕たちの部活動はまだ始まったばかりだ! 』のWEB掲載作に文庫『僕学』に繋がる掌編、石川博品『地下迷宮の帰宅部』を加えた全七篇でお贈りする、努力と情熱の先にある何かが垣間見える部活エピソード集第2弾!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ エンターブレイン (2013/8/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/8/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 360ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4047290955
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4047290952
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.7 x 1.5 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
3グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「文学少女」「ヒカル」の野村美月さん、「耳刈ネルリ」の石川博品さんの短編が入っているので手にしました。期待に違わぬ2篇でしたが、その他にもなかなか短編ラノベらしい作品があって、私には4勝3敗。気に入った4作品は何度も読むでしょう。ということで平均を取って★4つ。私にとって十分に価値有る一冊でした。
「鑑賞部の不埒な倫理」:とてもひねくれた二人が主人公ですが、鑑賞部という面白い発想の隠れ部活動に乗ってしまいさえすれば、最後に「おめでとうございます」って素直な感想が残るラブコメで、とても良いです。さすが野村さん、話が綺麗です。
「根暗男子のバスケットボール」:「慣れ親しんだサッカー部」を続けず仲のよかった友達と同じバスケを始める「他人と関わりたくない」俺、という主人公設定が難しい。説明の言葉は多く、きっちり書きこまれているようではあるが、主人公がはっきり掴めなかった。
「インセンシティ部」:「鈍感部」、相手の好意に鈍感な思われ人にきちんと気付かせて恋人同士にする作戦を考案・伝授する部活動、と、いかにもラブコメらしい展開。でもちょっとおかしい。なにか仕掛けが有る気配で・・・。メタラブコメとして良くできていて楽しい。
「輝け、モ部!」:モブキャラを演じる部活動って、そんなバカな。とも言えないのがアニメの世界だろう。確かにモブあってのヒーロー&ヒロイン。そんな物語の構造自体を笑いのめしながら物語への愛を叫んでいる。考えようによってはとても深い、人生の為になる話かも。いや、本当に。
「俺たちの部活動はまだ始まったばかりだ!」&「俺の部活動はもう始まらない」:いくつもの裏部活が登場する壮大なお話。アイデアリストみたいだ。これをもとに長編が書かれたというのは納得。
「地下迷宮の帰宅部」:MMORPGをネタに部活動の意味を探るというトンデモナイお話。それに加えて、ダンジョン物をプレイヤーではない立場からクールに見た時にふと浮かんでくる物悲しさが伝わってきて、切なくてたまらなくなる異色の作品。言葉にできない思いが心に残りましたよ、石川さん。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年8月30日に日本でレビュー済み
お馴染みの作家が普段発表している作品の雰囲気から離れたモノを見せてくれる、これもアンソロジーの一つの楽しみです
「部活」をテーマにしたアンソロジー「春」の章。短編6.5本を収録(岡本タクヤは二本載せてるけど一本はショートショートです)

「鑑賞部の不埒な倫理」野村美月
意外性の塊のような作品。まず野村美月先生の作品だというのに主人公とヒロインが「ドSでストーカーまがいの変態妄想家」という
設定に驚かされる。美術部のふりをして窓の向こうに見える合奏部の気になる異性を眺めては妄想ばかりしている二人の物語なのに
キリキリと胸が締め付けられるように切ない中盤以降の展開も意外。そして失恋覚悟でマドンナに告白した主人公に突き付けられた真実と
その意外な結果をひっくり返した主人公の決断も「そんなのありかァ!?」と叫びそうになるぐらい意外過ぎた。恋って一筋縄じゃいかないのねw

「根暗男子のバスケットボール部」日日日
「ガガガで出せ」と言いたくなるぐらいに尖った雰囲気と苦み走ったリアリティに満ちたバスケットボール部の物語。横暴で依怙贔屓を
屁とも思わず「ネクラ野郎や空気読まない奴は死んじゃえば?」という腐った顧問と顧問に媚を売って一軍の座を保っている部員に支配された
中学校のバスケ部が舞台。そんな部の片隅で息をひそめて過ごしてきた二年生の根暗主人公が純朴すぎる一年の姿勢に打たれて初めて
日の当たる場所へと出ようとする姿が描かれる。懐かしい体育館の匂いがしてきそうな良作。ラノベというより青春小説かと

「地下迷宮の帰宅部」石川博品
帰宅部として孤独な学校生活を送り、その憂さを晴らすかのようにMMORPGでPKを繰り返していた屑みたいなプレーヤーだった主人公が
異世界のダンジョンで部下のモンスターを預かる立場に立たされる。彼はまとまりのない部下たちをまとめる手法として「教師の都合だけで
左右される暇人の活動」と馬鹿にしていた部活を用いることを思いつくが…。たったの22ページの短い作品なのにラストシーンは泣きそうになった
慣れ親しんでいた筈の「帰宅部」の孤独の味を初めて知ったかのように噛みしめて「帰宅」する主人公の姿は強烈な皮肉に満ちていた

野村美月が変態さんを描いたり、日日日先生がまっとうな青春劇を描いたり、石川先生がファンタジーやってみたりと普段の作品とは
ちょっと味付けを変えてみた短編が多かった。こういったユニークな試みを味わえるからアンソロジーは無視できない
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