これは文句なし5つ星の名著です。
私と同じように、仕事術・時間管理術・自己啓発など、
ちょっと固めのビジネス書好きには、たまらない本です。
私もぐわっと、仕事する気持ちが高まりました。
留学しコセリ先生の手術の術式をマスターするために、
ひたすらノートに書き写しまとめていった逸話とか、
コツコツ目の前にあることを積み上げていく成功術とか、
これは大事だなと思うところが、無限にあり、
付箋だらけになりました。
とりわけ、ひとつだけ、引用すると、
仕事の「精度」に関する箇所は心に残りました。
「私が目指してきたものは、町の職人のようにいったん
作り上げた方法(手術技術)を、来る日も来る日も同じように
繰り返し、その精度のみを極限まで高めていく手術である。(P159)」
天才心臓外科医と讃えられるようなスーパープレイではなく、
他の人には真似できないと思えるような技術ではなく、
むしろ、「確実に」「だれでもできること」の「精度」を
あげていく姿勢、ここにこそ、真のプロの姿を見ます。
著者は、コセリ先生に師事したわけですが、
わずかな期間、心臓外科医の権威であるクーリー先生の
手術からも学んでいます。
クーリー先生の手術(手さばき)は、
とてもゆっくりで(そう見える)
しかし、通常の外科医の半分の時間で手術が終わります。
その理由は、クーリー先生が「確実」に手技を進め、
無駄な動きが一切無いから。
とことんまでも「精度」が高い手技。
手術中に、彼がよく言うセリフ。
「Confidence」
些細な事でも、「確実」だという確信を持って手術を進めること。
この小さなこと、を「確実」にこなしていくことの積み重ねが、
まさに、プロをプロとしている理由であることがわかります。
目立つことや、華々しいことが、
どうしても目につく時代ではありますが、
本当にプロになりたいと思えば、
一歩ずつ目の前にあることをコツコツ行うことですね。
それしかない!
改めてそう思えました。
今の仕事に打ち込む気持ちを高めたい方に
ピッタリの自己啓発書として楽しんで読めます。
(文体も読みやすく一気に読んでしまいました)
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心臓外科医の覚悟 角川SSC新書 医師という職業を生きる (角川SSC新書 117) 新書 – 2011/1/8
山本 晋
(著)
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- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
- 発売日2011/1/8
- ISBN-104047315400
- ISBN-13978-4047315402
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登録情報
- 出版社 : 角川マーケティング(角川グループパブリッシング) (2011/1/8)
- 発売日 : 2011/1/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 191ページ
- ISBN-10 : 4047315400
- ISBN-13 : 978-4047315402
- Amazon 売れ筋ランキング: - 508,385位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年10月20日に日本でレビュー済み
2015年8月21日に日本でレビュー済み
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心臓外科医である著者の、医師としての歴史を通じて、医師としての心構え、信念、理想などを語る名著です。
文章がうまく、非常に面白く読み進みます。
医療関係者として、真似すべき点が多く、これからも幾度となく読み返すであろうと思います。
今後、職場の後輩には、必ず読ませようと、決心しました。
文章がうまく、非常に面白く読み進みます。
医療関係者として、真似すべき点が多く、これからも幾度となく読み返すであろうと思います。
今後、職場の後輩には、必ず読ませようと、決心しました。
2011年1月30日に日本でレビュー済み
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山本先生は職人である。地に足をつけて、難易度の高い手術を極めていく。
患者のことを考え、家族のことを考え、自分の目で見て患者情報をとる。
一冊を通じて、奇抜なことは言っていない、わかりやすい革新的なことがあるわけではない。
だが、いつも地に足をつけ、目の前の患者、手術に全精力を傾ける姿勢が伝わってくる。
手書きノートのすすめ。手術行程をノートに記載する。アメリカで手術を学んでいる時に書きためた。
病院ではメモをして、帰宅してから清書をしていた。夜中までかかっていた。だんだんと書かなくてもよい手術行程が出てきた。それは自分のものになっているということである。
ノートを書くことは「アウトプット」である。ノートを読み返すことは結局あまりなかったが、アウトプットしたことに意味があった。
このように手術は頭で考えることが大事と主張している。心臓外科の手術はたくさん与えてもらうものではないから。
どれだけ「頭を使ったか」ということを具体的な尺度で示すのは難しいが、ノートが何冊になって、何例分あるということは説得力がある。
一緒にはたらいたらきっと、もっとすごさが伝わるのだろう。他人から見た山本晋先生の話も聞いて見たいものだ。
きっと本人は当たり前と思っているとんでもなくすごい話がたくさんありそうだ。
患者のことを考え、家族のことを考え、自分の目で見て患者情報をとる。
一冊を通じて、奇抜なことは言っていない、わかりやすい革新的なことがあるわけではない。
だが、いつも地に足をつけ、目の前の患者、手術に全精力を傾ける姿勢が伝わってくる。
手書きノートのすすめ。手術行程をノートに記載する。アメリカで手術を学んでいる時に書きためた。
病院ではメモをして、帰宅してから清書をしていた。夜中までかかっていた。だんだんと書かなくてもよい手術行程が出てきた。それは自分のものになっているということである。
ノートを書くことは「アウトプット」である。ノートを読み返すことは結局あまりなかったが、アウトプットしたことに意味があった。
このように手術は頭で考えることが大事と主張している。心臓外科の手術はたくさん与えてもらうものではないから。
どれだけ「頭を使ったか」ということを具体的な尺度で示すのは難しいが、ノートが何冊になって、何例分あるということは説得力がある。
一緒にはたらいたらきっと、もっとすごさが伝わるのだろう。他人から見た山本晋先生の話も聞いて見たいものだ。
きっと本人は当たり前と思っているとんでもなくすごい話がたくさんありそうだ。
2016年12月31日に日本でレビュー済み
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外科医の一人として、こんな熱いおじさんになりたいなと思いました。
目の前の1例1例に対して、より一層全力で向かっていこうと思いました。
目の前の1例1例に対して、より一層全力で向かっていこうと思いました。
2012年7月20日に日本でレビュー済み
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私も心臓外科手術を受けた患者の一人として、大変参考になる本でした。心臓外科に無関係の一般の人にも参考なる優れた書籍です。
2014年6月16日に日本でレビュー済み
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Kindleにダウンロードしても読めない。。。評価以前の問題。。
2014年8月23日に日本でレビュー済み
著者が卒業した昭和61年頃はようやくPTCAが普及しはじめた頃で、重度虚血性心疾患患者には冠動脈バイパスが唯一の生き延びる道であった。多くの血気盛んな医師が心臓手術で有名な大学や循環器センターに入局し、「10年かけて一人前の心臓血管外科医になればよい」、という時代であった。長い下積み研修(術後管理や手術助手などしかできない)に失望(絶望)しある人は去り、ある人は天野篤先生のように名もない民間病院や海外で腕を磨き、非常な努力の末一流の外科医となっていった。著者は米国ベイラー大学の名医、クーリ-先生の元で大動脈手術に立ち会い、留学中全ての手術(約500例)を手術内容の詳細を夜中に殆ど寝ずにまとめ、身につけることに成功したという。著者は名医は才能ではなく、当たり前の努力ができ、確実に手技遂行するために自分を律することのできる、言い訳をしない人間だと説く。学会やメデイアで取り上げられる「カリスマ医」とは一線を画し痛快な読み物となっている。
2013年12月29日に日本でレビュー済み
心臓外科を専攻する医者には、いろいろな覚悟が求められる。朝方、他の内科系の医師が起き出す頃、やっと仮眠を取り始める。あるいは、とにかく帰れない。症例によっては、ベッドサイドで添い寝する日が続くらしい。入局者を減らす無駄な武勇伝には事欠かない。
本書について言えば、例えばこんな記述が気になる。筆者は留学時代、見学したオペを「ノートをまとめるのに毎日徹夜していた」という(P.35)。「毎日徹夜」できるわけが無かろう。ついつい大袈裟に書いてしまっただけなのだろうけれど、そういう所にこそ書き手の性格や本音が表れるものである。
また、研修医時代、心不全と気管支喘息を鑑別するのに、ガンツを楔入してウェッジプレッシャーを測った経験を紹介している。しかし、レントゲンを撮れば一発じゃないのかとは思う。実際、透視下で入れてるし(P.63)。そんなことは、少なくとも今の山本には百も承知だろうだけに、今更どうして紹介するのか、わからない。
医者の家庭/家系に生まれておきながら(P.50)、下宿は、築四〇年の木造平屋、台所、風呂、便所共同、四畳一間、家賃が月に六〇〇〇円だったというのも(P.57-58)、嫌みな貧乏自慢にしか聞こえない。金持ちの子として生まれて派手に生活して何が悪い。
読んで勇気づけられたり、心臓外科医になってやろうと鼓舞されたりすることは無かった。その意味で、天野篤『この道を生きる、心臓外科ひとすじ』(NHK出版)とは違う。読むなら、後者である。もちろん、これは医者としての力量を問ているのではない。紙っぺらで読むなら、の話である。患者として治してもらうのなら、お茶の水でも川崎でも行くだろう。
本書について言えば、例えばこんな記述が気になる。筆者は留学時代、見学したオペを「ノートをまとめるのに毎日徹夜していた」という(P.35)。「毎日徹夜」できるわけが無かろう。ついつい大袈裟に書いてしまっただけなのだろうけれど、そういう所にこそ書き手の性格や本音が表れるものである。
また、研修医時代、心不全と気管支喘息を鑑別するのに、ガンツを楔入してウェッジプレッシャーを測った経験を紹介している。しかし、レントゲンを撮れば一発じゃないのかとは思う。実際、透視下で入れてるし(P.63)。そんなことは、少なくとも今の山本には百も承知だろうだけに、今更どうして紹介するのか、わからない。
医者の家庭/家系に生まれておきながら(P.50)、下宿は、築四〇年の木造平屋、台所、風呂、便所共同、四畳一間、家賃が月に六〇〇〇円だったというのも(P.57-58)、嫌みな貧乏自慢にしか聞こえない。金持ちの子として生まれて派手に生活して何が悪い。
読んで勇気づけられたり、心臓外科医になってやろうと鼓舞されたりすることは無かった。その意味で、天野篤『この道を生きる、心臓外科ひとすじ』(NHK出版)とは違う。読むなら、後者である。もちろん、これは医者としての力量を問ているのではない。紙っぺらで読むなら、の話である。患者として治してもらうのなら、お茶の水でも川崎でも行くだろう。