全二巻で物語は完結しており(他の小説サイトでアナザーストーリー的なものはあるようですが)、二巻読了した上での全体を通しての感想です。
親の都合で半年間、ヒロインの一人でもある親戚の子を家に預かるところから物語は始まります。
親戚とはいえ、今まで一度も接点もなく会ったこともない子で、また、若干人見知りが激しい主人公は、その距離間やコミュニケーションの取り方に戸惑いつつも、母と自分とその子の三人(主人公の父は他界)での共同生活を重ねていきつつ、次第に打ち解けていく感じが丁寧に綴られていました。
まるでその情景や心の動きが手に取るように分かる、そんな繊細さで、気付けばどっぷりと熱中しておりました。
物語の詳細や結末は控えますが、個人的に感じたこの作品の最大のポイントは、そのリアルさと繊細さであり、
フィクション小説であるが故のロマンティシズムや大団円的なものはありません。
ひたむきにリアルさを突っ走ってます。ですので、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
ですが、あとがきで作者も明言しているよう、極力そういった大袈裟でドラマチックな展開を排除し、リアルに、繊細に描くことを意識されている様子が文面からも非常に伺え、思わず「うんうん」とうなずいてしまったり、「あー…」と自分の経験と重ね合わせてしまったり、そういった引き込まれ方をしました。
人を選ぶ作品かもしれません。ライトノベルはライトノベルの範疇だとは思いますが、その主流とは若干外れているような印象は受けました。
物語は心理描写の繊細さにこそ重きを置く方には、是非手に取っていただきたい、そんな作品だと思います。
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近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 (ファミ通文庫) 文庫 – 2016/4/30
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多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー登場。
母と二人で暮らす家で、遠い親戚の女子、和泉里奈と同居することになった坂本健一。
里奈の控えめな性格や気遣い、女子校育ちの無防備さは、他人との距離に悩む健一に、
初めて思春期の性を意識させる。同じ十七歳の女子と一つ屋根の下で生活していることを
友人達にも隠そうとしていた健一だが、幼い頃からの腐れ縁、森由梨子に知られてしまい、
彼女との距離感にも微かな変化がもたらされることに――。
多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー。
母と二人で暮らす家で、遠い親戚の女子、和泉里奈と同居することになった坂本健一。
里奈の控えめな性格や気遣い、女子校育ちの無防備さは、他人との距離に悩む健一に、
初めて思春期の性を意識させる。同じ十七歳の女子と一つ屋根の下で生活していることを
友人達にも隠そうとしていた健一だが、幼い頃からの腐れ縁、森由梨子に知られてしまい、
彼女との距離感にも微かな変化がもたらされることに――。
多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日2016/4/30
- 寸法10.7 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104047340928
- ISBN-13978-4047340923
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/エンターブレイン (2016/4/30)
- 発売日 : 2016/4/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 256ページ
- ISBN-10 : 4047340928
- ISBN-13 : 978-4047340923
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 493,562位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
記号的な萌えに頼らない、会話劇で描写力の無さをごまかさない、地の文章力で読ませるタイプのラノベ。
ダブルヒロインもの。
同居する従妹のほうは今巻でははっきりと恋愛感情を表明しないのでヤキモチやくようなシーンも無いし、
(そういう点も含めて展開が遅いと感じた。今巻中でもう一人のヒロインと軽く火花を散らせてほしかった)
主人公のほうは急に同居することになった異性を強く意識しているが、
ヒロイン自身のほうは大人しい性格で面白味がないと感じた。
同居するが、学校は違うので女友達のほうとパワーバランス取れてる感じなのかな。
女友達のほうは「アマガミ」の女友達みたいな感じで、
ヤキモチで絡んでくるウザさ、気安さ、最後に不意打ちで見せた生々しい女らしさなど、
魅力的に感じて今巻を読む限りでは、こちらを応援したくなった。
ちなみに主人公は地味な性格だがサッカー部員。
恋愛要素以外でも別居している兄貴との関係、
亡き父への想い、不透明な将来など、
恋愛小説というより青春小説な感じ。
追記。
2巻で完結。
打ち切りではない。念のため。
最後まで読んで、やはり恋愛というより青春小説だと感じた。
なお、
ダブルヒロインと書いたが、ネタバレになるから詳しくは書かないが、
三角関係がテーマではなかった。
ダブルヒロインもの。
同居する従妹のほうは今巻でははっきりと恋愛感情を表明しないのでヤキモチやくようなシーンも無いし、
(そういう点も含めて展開が遅いと感じた。今巻中でもう一人のヒロインと軽く火花を散らせてほしかった)
主人公のほうは急に同居することになった異性を強く意識しているが、
ヒロイン自身のほうは大人しい性格で面白味がないと感じた。
同居するが、学校は違うので女友達のほうとパワーバランス取れてる感じなのかな。
女友達のほうは「アマガミ」の女友達みたいな感じで、
ヤキモチで絡んでくるウザさ、気安さ、最後に不意打ちで見せた生々しい女らしさなど、
魅力的に感じて今巻を読む限りでは、こちらを応援したくなった。
ちなみに主人公は地味な性格だがサッカー部員。
恋愛要素以外でも別居している兄貴との関係、
亡き父への想い、不透明な将来など、
恋愛小説というより青春小説な感じ。
追記。
2巻で完結。
打ち切りではない。念のため。
最後まで読んで、やはり恋愛というより青春小説だと感じた。
なお、
ダブルヒロインと書いたが、ネタバレになるから詳しくは書かないが、
三角関係がテーマではなかった。
2016年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
母と二人で暮らす高校2年生の主人公坂本健一は同じクラスの長井と共にサッカー部で活躍しています。クラブのマネージャは、近所に住む幼馴染で同級生の森由梨子と1年生の橘明香里。
そこに健一の遠縁で同じく高校2年生の和泉里奈が居候に来ます。里奈は学校を替わりたくないので海外赴任になった里奈の親に同行しなかったから、健一の母親がしばらく面倒を見ることになったのです。同じ屋根の下で同い年の女の子に接し、初めて「異性」を意識する健一。何か引っ掛かる感情は湧いてきているのですが・・・。
明香里は長井に近づきたいし、長井は里奈に惹かれたようだし、由梨子の健一を見つめる目が変わってくる中で、健一がどうしているのかが主人公なのにはっきりしません。物理的接触はリアルに感じながらも現実感は希薄だと言って呆然と立ち尽くしています。高校2年生の男子ってそんなもんなのかなあ。
街の様子、クラブ活動、天気の変化、健一がドギマギしたり遠慮する様子などの描写は丹念で、雰囲気は良く伝わってくるし、長井や由梨子の考えていることはわかるのですが、この主人公健一の心が読めません。
レビュアーなど中高生の頃は、特定の異性への引っ掛かる感情を自分の中に見つけると、恋愛か友情か欲望かと意味もなく掘り下げたものですが、この健一の淡白さは何なんでしょう。この不可思議さ加減に、読んでいてのめり込めませんでした。
今巻が状況と雰囲気の説明で、次巻以降でイベントが発生して物語が進み始めるようです。そこに期待して★3つ。
そこに健一の遠縁で同じく高校2年生の和泉里奈が居候に来ます。里奈は学校を替わりたくないので海外赴任になった里奈の親に同行しなかったから、健一の母親がしばらく面倒を見ることになったのです。同じ屋根の下で同い年の女の子に接し、初めて「異性」を意識する健一。何か引っ掛かる感情は湧いてきているのですが・・・。
明香里は長井に近づきたいし、長井は里奈に惹かれたようだし、由梨子の健一を見つめる目が変わってくる中で、健一がどうしているのかが主人公なのにはっきりしません。物理的接触はリアルに感じながらも現実感は希薄だと言って呆然と立ち尽くしています。高校2年生の男子ってそんなもんなのかなあ。
街の様子、クラブ活動、天気の変化、健一がドギマギしたり遠慮する様子などの描写は丹念で、雰囲気は良く伝わってくるし、長井や由梨子の考えていることはわかるのですが、この主人公健一の心が読めません。
レビュアーなど中高生の頃は、特定の異性への引っ掛かる感情を自分の中に見つけると、恋愛か友情か欲望かと意味もなく掘り下げたものですが、この健一の淡白さは何なんでしょう。この不可思議さ加減に、読んでいてのめり込めませんでした。
今巻が状況と雰囲気の説明で、次巻以降でイベントが発生して物語が進み始めるようです。そこに期待して★3つ。
2016年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
淡い青春に起きた小さな恋物語。
あんまりにも刺激的な描写や馬鹿げた戯け話が求められる時代では、もうなかなか見られない、身近な感じがするラノベです。
今時流行っているラノベ作品と比べると、奇妙な出会いもなく、魔法的な出来事もない。超能力者や秀才の主人公も居なく、そしてどうしても主人公にくっ付いてる女の子も居ない。
退屈に見えそうが、身に近いこそ、心を引き付ける。
ラノベを読んでいると、よく幻想的な世界にいる気がしまして、楽しんでいても、憧れても、そんなことはあり得ないと常に自分に言い聞かせます。
しかし、この作品を読む時には、明日にでも同じような事が起こるかもと思って、自分の想いを自由に馳せる事ができる。
それに加えて、環境の描写も良い。陰鬱な雨空、灼熱な太陽、物静かな夜、そして柔らかな光を放つ街灯。今の7月で、現実に感じる物です。
外国人で、日本語も上手く使えなくて、自分の感じた物を分かってくれると嬉しいです('-﹏-`;)
あんまりにも刺激的な描写や馬鹿げた戯け話が求められる時代では、もうなかなか見られない、身近な感じがするラノベです。
今時流行っているラノベ作品と比べると、奇妙な出会いもなく、魔法的な出来事もない。超能力者や秀才の主人公も居なく、そしてどうしても主人公にくっ付いてる女の子も居ない。
退屈に見えそうが、身に近いこそ、心を引き付ける。
ラノベを読んでいると、よく幻想的な世界にいる気がしまして、楽しんでいても、憧れても、そんなことはあり得ないと常に自分に言い聞かせます。
しかし、この作品を読む時には、明日にでも同じような事が起こるかもと思って、自分の想いを自由に馳せる事ができる。
それに加えて、環境の描写も良い。陰鬱な雨空、灼熱な太陽、物静かな夜、そして柔らかな光を放つ街灯。今の7月で、現実に感じる物です。
外国人で、日本語も上手く使えなくて、自分の感じた物を分かってくれると嬉しいです('-﹏-`;)
2016年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんかわかんないけど衝動で買ってしまった。
でも、読んでみてあの時の衝動は間違ってなかった。
幼馴染みと同居人の、動かない関係。動く心。
ハーレムではない、リアルに近い恋愛。
すごくよい!
でも、こういうのは一巻まではよいけどこのあとぐだってくるのことが多いので、二巻もこの調子でがんばってほしいです!
でも、読んでみてあの時の衝動は間違ってなかった。
幼馴染みと同居人の、動かない関係。動く心。
ハーレムではない、リアルに近い恋愛。
すごくよい!
でも、こういうのは一巻まではよいけどこのあとぐだってくるのことが多いので、二巻もこの調子でがんばってほしいです!
2016年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コミュ障で脳内雄弁でもない主人公が訥々と綴る物語。もっとハイテンションに書くこともできように、と思いながら読み進めていくと終盤で現れる表題のような一文。「同じ屋根の下で過ごす俺と彼女の間には 、すぐには埋められない 、遠い距離がある 。」ここから主人公とともに読者の意識も引きずり起こされ、一気に進展するストーリー。
抑揚の効いた終盤を味わうために、80分程度の時間を取って一気読みすることをお勧めする。
抑揚の効いた終盤を味わうために、80分程度の時間を取って一気読みすることをお勧めする。
2016年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いいわあ、こういうの、と思わずつぶやく。最近若さがなくなってきたよなあ、と感じているなら、読んでみることをお勧めします。
2016年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初に欠点を書きますが、終盤まで、話が驚くほど進みません。最後の場面でいっきに燃え上がりますが、それまではひたすら丁寧に日常生活の中に生まれた小さな波紋を描いていきます。正直退屈な場面もありました。
ではなぜ評価が高いのか。それは最後の場面が最高だったからです。読む価値はあります。
ではなぜ評価が高いのか。それは最後の場面が最高だったからです。読む価値はあります。