読み直したくなったので、Kindle版を購入しました。角川版、中公版でも読んでいるので購入は三度目になります。
Kindleでの1巻目(「北満州油田」)と比較して、巻頭の地図が上下分断されて収録されていたり、目次ページ下部や章の見出しのイラストの解像度がおかしく、きわめて小さく表示されていたりと電子書籍化にあたっての粗が感じられます。巻末収録のイラストも非常に解像度が低いのが残念です。
これらの気になる点はKindle版続刊(「オホーツク海戦」)では解消されていますので、シリーズを通して共通したテンプレートで電書化をお願いしたいところです。(Nexus 6にて購読)
また、美しい表紙イラストも書庫での一覧表示でしか見られない(Kindle書籍を開いて最初のページに移動しても表示されない)のも残念でした。
が、この長いシリーズを電書化してくれるのはありがたいです。月に数冊ずつ刊行順に購入していますので、現状Kindleで購入できない「ダンピール海峡航空戦 上」の登録もあわせてお願いします。
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激突上海市街戦: 覇者の戦塵1932 (カドカワノベルズ 34-2) 新書 – 1992/2/1
谷 甲州
(著)
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1992/2/1
- ISBN-104047826022
- ISBN-13978-4047826021
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
魔都上海を覆う謀略の影。上海事変は歴史の必然か? 壮絶な市街戦の行方は? 中国軍きっての精鋭19路軍と海軍陸戦隊が対峙する。ありえた、もうひとつの歴史に挑む架空戦史。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1992/2/1)
- 発売日 : 1992/2/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4047826022
- ISBN-13 : 978-4047826021
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,683,978位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年10月14日に日本でレビュー済み
昭和7年の満州、上海が舞台。満州に進出した日本に対する抗日・反日運動が高まる中国国内。中でも先鋭的な運動に見舞われる上海で、中国正規軍と日本海軍陸戦隊との間で戦端が開かれようとしていた・・・。
架空戦記「覇者の戦塵」シリーズの第二巻にあたるが、架空戦記ものとはいいながら、架空/実在の兵器が乱舞するような派手な戦闘シーンはない。史実と同様、歩兵装備の海軍陸戦隊と中国正規軍の戦闘が後半4分の1あたりでようやく始まるくらいで、大部分は一触即発状態の上海を舞台にした国際謀略小説的展開になっている。
このようにもとから地味な展開であるのに加え、個人的に日米開戦以前のこの時代の日中の紛争についての歴史知識が不足しており、ここに描かれる事柄がどこまでが史実でどこからがこの架空世界の出来事なのかの区別がうまくできなかったのが残念。ともあれリアリティに定評がある本シリーズ。本作での影響、つまり日本の対中政策が以後の歴史にどのように反映されるか、興味深い。
架空戦記「覇者の戦塵」シリーズの第二巻にあたるが、架空戦記ものとはいいながら、架空/実在の兵器が乱舞するような派手な戦闘シーンはない。史実と同様、歩兵装備の海軍陸戦隊と中国正規軍の戦闘が後半4分の1あたりでようやく始まるくらいで、大部分は一触即発状態の上海を舞台にした国際謀略小説的展開になっている。
このようにもとから地味な展開であるのに加え、個人的に日米開戦以前のこの時代の日中の紛争についての歴史知識が不足しており、ここに描かれる事柄がどこまでが史実でどこからがこの架空世界の出来事なのかの区別がうまくできなかったのが残念。ともあれリアリティに定評がある本シリーズ。本作での影響、つまり日本の対中政策が以後の歴史にどのように反映されるか、興味深い。