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神は日本を憎んでる 単行本 – 2001/12/1
”ジェネレーションX”から10年――”0(ゼロ)”の世代が今、疾走する!!
1990年代初頭の東京。バブル崩壊後の抜け殻のような時代の中で、目的もなくフリーターを続ける若者と、カルト宗教にのめりこむ少女たち――。巧みな心情描写と息をもつかせぬ展開が広がる、イラスト入り青春小説!!
1990年代初頭の東京。バブル崩壊後の抜け殻のような時代の中で、目的もなくフリーターを続ける若者と、カルト宗教にのめりこむ少女たち――。巧みな心情描写と息をもつかせぬ展開が広がる、イラスト入り青春小説!!
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2001/12/1
- ISBN-104047913960
- ISBN-13978-4047913967
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
原爆、サリン、新興宗教、炭疽菌…。日本人でいるって、なんて刺激的なんだろう? 不透明な時代を生きるボクらの愛しくも哀しい、小さな神話。縞つきの透明カバーを上下すると、表紙の絵がかわります。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 271ページ
- ISBN-10 : 4047913960
- ISBN-13 : 978-4047913967
- Amazon 売れ筋ランキング: - 771,324位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Quick and efficient shipping, and a great price.
2006年4月14日に日本でレビュー済み
ダグラス・クープランドは取り上げる題材とそのポップな仕上げ方からお気に入りの作家です。題材は違えども、そのテーマはほぼ一貫していて、それはドロップ・アウトと、その虚無な日常。そんなダウナーな世界が軽快でポップな味付けで描写されます。
今回の題材は、今でこそ市民権(?)を得ているニート、かつてはフリーターと呼ばれた人たち、オウムのサリン事件、家庭崩壊とテロ、そして、行き着くところまで到達した感のある消費社会。ここでのポップさはある意味、毒気としても機能しているのですが、ここ10年ほどの日本をが題材となる今作では、自身が日本人だからかもしれないけれども、その毒気が更に増している印象です。所々に挿入されているアニメーターの挿絵がさらに、その毒気を増徴しています。
従来のダグラス・クープランドの作品と同じノリで読み飛ばせる作品ですが、少し考えた時に引っかかるのが日本人の描写。読んでいるうちは全然気にならないけれど、日本が舞台で、登場人物は日本人なんだと言うことを意識すると、その考え方や話方に違和感を感じるところがありますね。クープランド自身、日本への留学経験もある親日家なのですが、やはり根っこは違うんだと言うことなんでしょうね。
読後感ですが、いつもと同じ、扱っているテーマはシビアだし、ストーリーもダウナーな感じで進むのだけれど、嫌な印象が残らずに、爽快感にも似た、何かを振り切ったかのような印象とともに読み終えられるストーリーは語り口の上手さと、そのポップさゆえでしょう。
今回の題材は、今でこそ市民権(?)を得ているニート、かつてはフリーターと呼ばれた人たち、オウムのサリン事件、家庭崩壊とテロ、そして、行き着くところまで到達した感のある消費社会。ここでのポップさはある意味、毒気としても機能しているのですが、ここ10年ほどの日本をが題材となる今作では、自身が日本人だからかもしれないけれども、その毒気が更に増している印象です。所々に挿入されているアニメーターの挿絵がさらに、その毒気を増徴しています。
従来のダグラス・クープランドの作品と同じノリで読み飛ばせる作品ですが、少し考えた時に引っかかるのが日本人の描写。読んでいるうちは全然気にならないけれど、日本が舞台で、登場人物は日本人なんだと言うことを意識すると、その考え方や話方に違和感を感じるところがありますね。クープランド自身、日本への留学経験もある親日家なのですが、やはり根っこは違うんだと言うことなんでしょうね。
読後感ですが、いつもと同じ、扱っているテーマはシビアだし、ストーリーもダウナーな感じで進むのだけれど、嫌な印象が残らずに、爽快感にも似た、何かを振り切ったかのような印象とともに読み終えられるストーリーは語り口の上手さと、そのポップさゆえでしょう。
2006年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
”ジェネレーションX””シャンプープラネット”もよかったです。本書もいいですねえ。「歴史のない世代」ってなんて的確な表現なんでしょう。今現在2006年ですが、ここ十数年、おっしゃるとおり、日本には歴史がありません。インターネットの普及やら、自衛隊の海外派兵、郵政民営化、道路公団解散等の表面の歴史はありますが、それが、若い世代が望んだ未来であったのか?また、それ以前に望む未来の想像図があったのか?だれか、偉人がビジョンを示したのか?答えとしては、本書のとおり、なにひとつ「無し」であり、最低限の「生活」すら崩壊しつつあります。古くさい戒律を守らないといけないとしても、生活のあるモルモン教のほうがはるかにましってやつですなあ。
バブルは崩壊しましたが、まだまだ平均的には豊かな日本。経済的成長という目的を見失って、かわりの目的がみつからないまま、呆然と十数年もすごしている間に若者が崩壊していきました。もう成長を望まない国、として今を出発点とするのか?それともやけくそのような狂った革命を望むのか?このまま呆然としたまま当分すごしていくのか?
それは本書にはかいてません。よく読んで日本人が自分で考えていきましょう、といわれているように思います。
バブルは崩壊しましたが、まだまだ平均的には豊かな日本。経済的成長という目的を見失って、かわりの目的がみつからないまま、呆然と十数年もすごしている間に若者が崩壊していきました。もう成長を望まない国、として今を出発点とするのか?それともやけくそのような狂った革命を望むのか?このまま呆然としたまま当分すごしていくのか?
それは本書にはかいてません。よく読んで日本人が自分で考えていきましょう、といわれているように思います。
2013年4月18日に日本でレビュー済み
This text really represents the best of many creative facets, such as Art, design, typography, illustration, prose and composition writing, all woven into one piece of crisp, tight cloth. Ironically, however, it also represents a publishers nightmare because it simultaneously displays what the publishing industry is truly capable of manufacturing, and what it is so often prevented from publishing due to accountants and budget planners.
The surprising factors about this book are threefold:
i) The accuracy of the observations (both in respect of Japanese and non-Japanese alike),
ii) The dark cutting humour, which pulls no punches and succeeds in holding up a polished mirror to the modern Japanese condition - a feat very few texts even try these days, and fewer manage to pull-off,
iii) The superb illustrations and Artwork.
This book hasn't dated a bit since I purchased it a decade ago - in fact it is one of those rare books (rare for a visually strong work) that actually looses nothing with age, and could arguably be described as more prophetic than it seemed fresh from the press.
The surprising factors about this book are threefold:
i) The accuracy of the observations (both in respect of Japanese and non-Japanese alike),
ii) The dark cutting humour, which pulls no punches and succeeds in holding up a polished mirror to the modern Japanese condition - a feat very few texts even try these days, and fewer manage to pull-off,
iii) The superb illustrations and Artwork.
This book hasn't dated a bit since I purchased it a decade ago - in fact it is one of those rare books (rare for a visually strong work) that actually looses nothing with age, and could arguably be described as more prophetic than it seemed fresh from the press.
2002年4月20日に日本でレビュー済み
何の取り柄もない、埼玉の田舎の高校生の僕。好きな女の子はさっさと日本を脱出してしまうし、さえない毎日を悶々と過ごすしかない。宮台慎司のいう「終わりなき日常」と戯れるしかない、暗くはないのに見通しのない日々。
ひょんなことから出かけて暮らしたカナダで少し先が見えた、と思ったら実家が大変なことになっていた。。。
あくまでもポップで軽い語り口、それなりに深刻な「終わらない日常」とその出口探し、ゴキブリとキリンの両方の視点から描かれた、思わず相づちを打ちたくなるような世紀末の日本の風俗とそのディテイル。それらを引き立てる絶妙な軽みと重みとスパイスで味付けされたイラスト。翻訳もいい。
悲しいポップさに貫かれた素晴らしい作品!
追記:40カ国くらいの高校生にア!ンケートをとったら、一番将来に希望を持っていないのが日本の高校生で、一番現状に不満を持っていないのも日本の高校生だったというニュースを最近知った。
ひょんなことから出かけて暮らしたカナダで少し先が見えた、と思ったら実家が大変なことになっていた。。。
あくまでもポップで軽い語り口、それなりに深刻な「終わらない日常」とその出口探し、ゴキブリとキリンの両方の視点から描かれた、思わず相づちを打ちたくなるような世紀末の日本の風俗とそのディテイル。それらを引き立てる絶妙な軽みと重みとスパイスで味付けされたイラスト。翻訳もいい。
悲しいポップさに貫かれた素晴らしい作品!
追記:40カ国くらいの高校生にア!ンケートをとったら、一番将来に希望を持っていないのが日本の高校生で、一番現状に不満を持っていないのも日本の高校生だったというニュースを最近知った。
2002年1月26日に日本でレビュー済み
ダグラス・クープランドの「神は日本を憎んでる God Hates Japan」(角川書店)を読んだ。クープランドといえば、最初の小説で、1960年代生まれの若者たちをXジェネレーションと呼んで、一躍有名になった作家である。「ジェネレーションX」以来、彼の小説のスタイルは、社会に不適応を起こし、ドロップアウトしたか、落伍寸前の若者たちを主人公に据えて、希望も絶望も消え去った虚無を描くものが多かったが、新作でもこのスタイルは踏襲され、さらに絶望の側に少し傾きかかった作品といえるかもしれない。特に日本人にとっては。なにせ、「神は日本を憎んでる」は、その題名どおり、日本がいかに神に愛でられた国ではないか、を、神ならぬカルト教団を扱うことで表現しているからだ。そして、日本では正面からサリン事件を描いた小説はあまり見当たらないのに、クープランドは果敢に挑戦しているのだ、ともいえよう。主人公ヒロは、高校を卒業してから、携帯電話の販売員をしたりなどして、なかばプー太郎となって暮らしている。高校の同級生の女の子は、新興宗教に入信してカナダに行ってしまい、友人の妹はサリン事件で片肺をなくし、やがて同じくバンクーバーへ逃げだしてしまうのだった。それのみならず、ヒロの両親も実は・・・(筋がばれるので、やめる)。随所にクープランドならではのウイットに富んだ文章がきらめく。「日本人は繁殖していないようだ。そのうち、贅沢と静けさを好む老人ばかりの国になるだろう」「前はね、ヒロ、きっと神様はわたしのことが嫌いなんだと思っていたの。でも神様はわたしのことが嫌いなわけじゃなかった。神は日本が嫌いなだけなの。」この本を読むと、少しは日本が好きになってくるのだ。