ダビンチ・コードを期待して読めば、グロテスクな描写が続く変態小説と思われるだけでしょう。
またあえて語り手をせむしの小人としたことで、見世物小屋的な悪趣味や偏見を招くかもしれません。
しかし、この作品の素晴らしさは、見た目ではなく心が異形であることの恐ろしさを信念がもたらす狂気を通して描いていることと、その中にうずもれた心の気高さや優しさの発露をほのかなユーモアに載せて描いていることにあります。
グロテスクな描写の果てにある、最後の30ページほどで描かれている生と死のコントラストは涙なくして読めません。
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グノーシスの薔薇 単行本 – 2004/12/1
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- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/12/1
- ISBN-104047914886
- ISBN-13978-4047914889
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2004/12/1)
- 発売日 : 2004/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 324ページ
- ISBN-10 : 4047914886
- ISBN-13 : 978-4047914889
- Amazon 売れ筋ランキング: - 916,132位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年12月13日に日本でレビュー済み
「カニバリストの告白」でもジャン・コクトーが出てきたが、歴史上の実在の人物を登場させるには、もう少し説得力というか、読むものをなるほどと納得させるものが欲しい。たとえばレオナルドがあのような造型で現れてもおもしろくないのだ。精力絶倫のラファエロもちっともおもしろくない。
常識的な偉人像を崩し挑発するのは楽しいし、奇をてらうのは別にいいが、ここでのレオナルドやラファエロは説得力がない。つまらない。それに両者とも、登場の仕方があまりに強引。物語の中で必然性がない。とくにレオナルドはそう。この小説の中からレオナルドとペッペが会うシーンやラファエロが絶倫を誇るシーンなどカットされても全くこまらない、というか、むしろない方がすっきりする。いろいろ解釈を並べることはできるだろうけど、エーコの「薔薇の名前」と比べるのは「薔薇。。。」に失礼というもの。
といいつつも、読み物としてはおもしろかったのだろう。あっという間に読めた。
常識的な偉人像を崩し挑発するのは楽しいし、奇をてらうのは別にいいが、ここでのレオナルドやラファエロは説得力がない。つまらない。それに両者とも、登場の仕方があまりに強引。物語の中で必然性がない。とくにレオナルドはそう。この小説の中からレオナルドとペッペが会うシーンやラファエロが絶倫を誇るシーンなどカットされても全くこまらない、というか、むしろない方がすっきりする。いろいろ解釈を並べることはできるだろうけど、エーコの「薔薇の名前」と比べるのは「薔薇。。。」に失礼というもの。
といいつつも、読み物としてはおもしろかったのだろう。あっという間に読めた。
2006年4月27日に日本でレビュー済み
まず始めに断っておきたいのは、良識のある紳士淑女を自認される方々は、
絶対に本書を読まないで頂きたい。
最初の1ページで卒倒されると思われます。
さて、良識や常識からかけ離れた私ですが、その私が読んでもこの小説には、
「ちょっと、コレは・・・」
と、いう描写が執拗に出て来ます。しかし、主人公ペッペの語る物語に
ついつい惹き込まれ一日で読破してしまいました。
さて、帯にある、
”「薔薇の名前」の荘厳さが「ダ・ヴィンチ・コード」の面白さに出会った!”
といいう謳い文句ですが、これはかなり問題のある煽り文です。
後者は、歴史考証・ロケなどを完全に無視した、言わばパラレルワールド的
なファンタジーであり、本書と比べるのは両者に失礼に当たる。
まぁ、日本人の宗教・歴史の無知につけこんで流行まくった荒唐無稽本なの
でそれにあやかりたかった気持ちはわかりますが。
では、前者についてですが・・・これは、最後の1ページまで読んで、その人が
どう感じたかで二分されます。
私は、”荘厳さ”というより、他の方も仰ってるように”奥深さ”を感じました。
人間という低俗な生物の存在している意味。その答えでは無く、鍵の在処をこの
本は記していると感じました(注:グノーシス、その他宗教的賛美という意味で
はなく)。
蛇足になりますが、無神論者の私からみても冒涜的な本書が、キリスト教国が
ひしめく欧州で物議をかもしながらも出版されたというのは、改めて欧州文化の
懐深さを思い知らされた感があります。日本で(自粛(笑))
さて、長くなりましたが、私は物語については触ません。
できれば良識・常識に囚われない非常識な方々には、眉をひそめながらも本書を
最後まで読んで頂きたい。
そして、願わくば私が感じたものを感じて頂きたい・・・
絶対に本書を読まないで頂きたい。
最初の1ページで卒倒されると思われます。
さて、良識や常識からかけ離れた私ですが、その私が読んでもこの小説には、
「ちょっと、コレは・・・」
と、いう描写が執拗に出て来ます。しかし、主人公ペッペの語る物語に
ついつい惹き込まれ一日で読破してしまいました。
さて、帯にある、
”「薔薇の名前」の荘厳さが「ダ・ヴィンチ・コード」の面白さに出会った!”
といいう謳い文句ですが、これはかなり問題のある煽り文です。
後者は、歴史考証・ロケなどを完全に無視した、言わばパラレルワールド的
なファンタジーであり、本書と比べるのは両者に失礼に当たる。
まぁ、日本人の宗教・歴史の無知につけこんで流行まくった荒唐無稽本なの
でそれにあやかりたかった気持ちはわかりますが。
では、前者についてですが・・・これは、最後の1ページまで読んで、その人が
どう感じたかで二分されます。
私は、”荘厳さ”というより、他の方も仰ってるように”奥深さ”を感じました。
人間という低俗な生物の存在している意味。その答えでは無く、鍵の在処をこの
本は記していると感じました(注:グノーシス、その他宗教的賛美という意味で
はなく)。
蛇足になりますが、無神論者の私からみても冒涜的な本書が、キリスト教国が
ひしめく欧州で物議をかもしながらも出版されたというのは、改めて欧州文化の
懐深さを思い知らされた感があります。日本で(自粛(笑))
さて、長くなりましたが、私は物語については触ません。
できれば良識・常識に囚われない非常識な方々には、眉をひそめながらも本書を
最後まで読んで頂きたい。
そして、願わくば私が感じたものを感じて頂きたい・・・
2004年12月16日に日本でレビュー済み
「薔薇の名前」の荘厳さに「ダ・ヴィンチ・コード」の面白さが・・・という心そそられる帯、ルネサンス期のヨーロッパ、ローマ教皇レオⅩ世、謎の著者・・・。
これらの言葉に惹かれて読むなら絶対にオススメできません(自分は全部に惹かれてしまったワケですが)。
ミステリーでもなく、軽薄な内容が延々と続き読むに耐えない、理解し難いトンデモ本だと思います。
本来ならば、評価の星はゼロです。
これらの言葉に惹かれて読むなら絶対にオススメできません(自分は全部に惹かれてしまったワケですが)。
ミステリーでもなく、軽薄な内容が延々と続き読むに耐えない、理解し難いトンデモ本だと思います。
本来ならば、評価の星はゼロです。
2015年3月13日に日本でレビュー済み
私自身は世界でもっとも面白い本の中のひとつだと感じました。
・・・ですが、確かに普段読書に親しまない方や本=道徳という風に感じてらっしゃる方は読まないほうがいいでしょう。
耽美派・実存主義、という言葉に慣れ親しんでいる方にはお勧めです。
読んだ後、絶対に後悔しません。
読後感がめちゃくちゃに面白いか、もう二度と著者の本を読みたくないか。
それであなたの人間性がわかります。
・・・ですが、確かに普段読書に親しまない方や本=道徳という風に感じてらっしゃる方は読まないほうがいいでしょう。
耽美派・実存主義、という言葉に慣れ親しんでいる方にはお勧めです。
読んだ後、絶対に後悔しません。
読後感がめちゃくちゃに面白いか、もう二度と著者の本を読みたくないか。
それであなたの人間性がわかります。
2011年4月9日に日本でレビュー済み
はじめにお断りすると星五つ評価は完全に詩的見解。
私は気に入った。
が、知人に勧めようとは思わない。
読み手によって評価、というより好悪の分かれる作品だろう。『ダ・ヴィンチ・コード』を絶賛するタイプの読み手は腹を立てるだろうし『薔薇の名前』の愛好者の一部は眉をひそめる気がする。
私も正直露悪が過ぎる気はした。作者が戯画的に誇張したと思われる退廃と爛熟の極みのようなルネサンス期イタリア、賢い矮人が語る同性愛者の教皇とグノーシス主義者と異端審問官の世界。そこで繰り返されるスカトロジカルかつセクシャルな描写があまりに執拗なためだんだん馴れてしまうのだ。しかし、そうして馴れたあとに残るのは、まさしくグノーシス的な、つまり「肉体は精神の牢獄にすぎない」といった考えを具現するかのような極度の純愛だった。背中のまがった中年のグノーシス主義者の小人ペッペは、潰瘍だらけの尻をした女役の同性愛を好むでぶでぶと肥った同年代の教皇を心の底から愛しているのだ。そしてじっさい滑稽な肉体の描写を除けば、教皇は朗らかで優しく聡明でユーモアのセンスに溢れている。小人は異端のグノーシス主義を信奉し、彼を信仰に導きいれて火刑に処された女性への想いにとらわれつつ教皇レオを愛する。外見の美や性的魅力とは何の関わりもない純然たる愛。後半「私の愛するレオが死んだ」以下、私は真剣に泣いた。ついでに途中、小人が見世物小屋にいるとき、「サル人間」として見世物に供される毛深い男と組んで相手の自慰行為を手伝う見世物をやらされていたころ、「お互い大変だがやってくれるのがお前さんで俺はうれしいよ」と頬にキスされるところには甘酸っぱい初恋の味さえ感じた。文字は偉大である。
細部についての感想ばかりになってしまったが、最初の数十ページで露悪的な描写に馴れさえすれば美しい作品である。
私は気に入った。
が、知人に勧めようとは思わない。
読み手によって評価、というより好悪の分かれる作品だろう。『ダ・ヴィンチ・コード』を絶賛するタイプの読み手は腹を立てるだろうし『薔薇の名前』の愛好者の一部は眉をひそめる気がする。
私も正直露悪が過ぎる気はした。作者が戯画的に誇張したと思われる退廃と爛熟の極みのようなルネサンス期イタリア、賢い矮人が語る同性愛者の教皇とグノーシス主義者と異端審問官の世界。そこで繰り返されるスカトロジカルかつセクシャルな描写があまりに執拗なためだんだん馴れてしまうのだ。しかし、そうして馴れたあとに残るのは、まさしくグノーシス的な、つまり「肉体は精神の牢獄にすぎない」といった考えを具現するかのような極度の純愛だった。背中のまがった中年のグノーシス主義者の小人ペッペは、潰瘍だらけの尻をした女役の同性愛を好むでぶでぶと肥った同年代の教皇を心の底から愛しているのだ。そしてじっさい滑稽な肉体の描写を除けば、教皇は朗らかで優しく聡明でユーモアのセンスに溢れている。小人は異端のグノーシス主義を信奉し、彼を信仰に導きいれて火刑に処された女性への想いにとらわれつつ教皇レオを愛する。外見の美や性的魅力とは何の関わりもない純然たる愛。後半「私の愛するレオが死んだ」以下、私は真剣に泣いた。ついでに途中、小人が見世物小屋にいるとき、「サル人間」として見世物に供される毛深い男と組んで相手の自慰行為を手伝う見世物をやらされていたころ、「お互い大変だがやってくれるのがお前さんで俺はうれしいよ」と頬にキスされるところには甘酸っぱい初恋の味さえ感じた。文字は偉大である。
細部についての感想ばかりになってしまったが、最初の数十ページで露悪的な描写に馴れさえすれば美しい作品である。