同日発売された五十嵐雄策氏の『城ケ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』同様
作家が主人公のもので(『城ケ崎奈央と――』でも、ヒロインの奈央が本作をリコメンドする
描写が見られる)、電撃大賞に入賞を当初の目標とする事にフォーカスしたストーリーである一方、
本作は毎週木曜日の夕方、主人公が原作を担当するアニメのアフレコのため乗り込んだ在来線特急
(文脈からおそらく「あずさ(松本→新宿)」と思われる)の自由席で、同席した年下のクラスメイトで
声優の女の子相手に自身のバックグラウンドと「もし電撃文庫の作家になったらこうなる」という
内容を語ると言うスタイルを取っています。
あとがきでも作者が「話そのものが思いっきりファンタジーです。『学園キノ』以上のファンタジーです」と
言及している通り現実には高校生作家は存在しないのかも知れませんが、それでも小中学生の時、
友達付き合いもせず独りで本ばかり読んでは妄想を繰り広げていたといった過去を提示する事により、
なるべくリアリティ(リアルでは無い)を持たせようとしているのは良く伝わってきます。
また、何故主人公が年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められるまでに至ったのかという
謎を提示しつつ、読者にその理由を推測させる事によって下巻への興味を引かせるような展開に、
作者の技術の高さを感じました。

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男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (1) ―Time to Play― (上) (電撃文庫) 文庫 – 2014/1/10
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『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 1-3巻 新品セット』 こちらをチェック
彼女の手は、とてもとても、冷たい。それは、まるで、鎖のマフラーでも巻かれたかのようだ。彼女が泣きながら叫んだ。「どうしてっ!?」。それは僕が知りたい。時雨沢恵一&黒星紅白による新シリーズ、始動!
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日2014/1/10
- 寸法10.7 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-104048662732
- ISBN-13978-4048662734
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014/1/10)
- 発売日 : 2014/1/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 328ページ
- ISBN-10 : 4048662732
- ISBN-13 : 978-4048662734
- 寸法 : 10.7 x 1.6 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,101,573位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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第6回電撃小説大賞にて『キノの旅―the Beautiful World』が最終選考候補作品に。2000年7月同作品にてデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe』(ISBN-10:4048682865)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どえらく長い上に内容が予想出来ない題名にちょっと引きながら読み始めた。時雨沢さんでなければ買っていなかったよ。
内容はなんということも無い。ひたすらライトノベル作家がどうやって本作るのかが書いてある。まぁ、物語は別だけど。ライトノベルの書き方と、本の編集の流れという実用書みたいな内容。う~ん?なんじゃこりゃ。
しかし、流石に時雨沢さん。読ませますね。単に主人公とヒロインが特急電車の中で話をしているだけなのに、飽きずに読み切ってしまいました。
ただ、この巻では本当に上記した以上の内容はありません。物語は進みません。かなり分厚い本なのに。なので、読み終わってこれだけを思いました。続きを早くよこせ~!と。
気になる人は下巻が発売になってからまとめて読んだ方が良いと思います。
小説の書き方および編集方法が良く分かるので、作家志望の人にお勧めかな?
内容はなんということも無い。ひたすらライトノベル作家がどうやって本作るのかが書いてある。まぁ、物語は別だけど。ライトノベルの書き方と、本の編集の流れという実用書みたいな内容。う~ん?なんじゃこりゃ。
しかし、流石に時雨沢さん。読ませますね。単に主人公とヒロインが特急電車の中で話をしているだけなのに、飽きずに読み切ってしまいました。
ただ、この巻では本当に上記した以上の内容はありません。物語は進みません。かなり分厚い本なのに。なので、読み終わってこれだけを思いました。続きを早くよこせ~!と。
気になる人は下巻が発売になってからまとめて読んだ方が良いと思います。
小説の書き方および編集方法が良く分かるので、作家志望の人にお勧めかな?
2017年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公がクラスメイトで声優の女の子に自分の作品について語るだけです。
女の子は主人公が喜ぶ反応を返していきます。
作者の電撃文庫愛は伝わってきますが、読者にとっては知ったこっちゃないです。
小説のかたちにしたのは失敗でしょう。
この刊だけだとクラスメイトが首を締めてるのが取ってつけたような感じで、意味不明なのでライトノベルの初刊の出来としては最低レベルです。
女の子は主人公が喜ぶ反応を返していきます。
作者の電撃文庫愛は伝わってきますが、読者にとっては知ったこっちゃないです。
小説のかたちにしたのは失敗でしょう。
この刊だけだとクラスメイトが首を締めてるのが取ってつけたような感じで、意味不明なのでライトノベルの初刊の出来としては最低レベルです。
2017年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ためになると思う。ラノベで賞をとったあとのことなどがわかります。
ただそれ以上のことはない。
ラノベの書き方を解説するのはいいとして、小説にするのは失敗だと思いました。
そうやって書いたラノベがこれですという。事実を同時に曝しているわけですから。
書いたのが、時雨沢先生でなかったら?
挿入絵がなかったら?
賞なんかとれるわけないだろ…。というものができあがるという…。
現実はきびしいよ。
ただそれ以上のことはない。
ラノベの書き方を解説するのはいいとして、小説にするのは失敗だと思いました。
そうやって書いたラノベがこれですという。事実を同時に曝しているわけですから。
書いたのが、時雨沢先生でなかったら?
挿入絵がなかったら?
賞なんかとれるわけないだろ…。というものができあがるという…。
現実はきびしいよ。
2018年4月30日に日本でレビュー済み
電撃文庫についての解説がほとんど(というかそれしかないような小説)ですが、逆にここまで時雨沢恵一先生らしさが出ている本はないのではないかと思います。これを小説と思って読んでいると、なんだこれは!ってなると思いますが、時雨沢先生の経験談+”夢”が入ったファンタジー(先生もあとがきでキノ旅以上のファンタジーとおっしゃってますし)と思って読めば、なかなか面白い(かつ電撃について勉強になる)作品かと思います。
小説と思って読むと楽しめないあたりにとても時雨沢先生らしさを感じるので、星5にします。
小説と思って読むと楽しめないあたりにとても時雨沢先生らしさを感じるので、星5にします。
2014年7月14日に日本でレビュー済み
☆4の評価です。
下巻まで読むと、前巻で語られていた、
何気ない会話やエピソードと思われた内容が
意味を持って回収されていきます。
終盤はふつうに感動してしまいました。
が、
自分はまとめて読んだので何とかなりましたが、
これをリアルタイムで上巻しか
読めなかった方の心情を思うと・・・・・・
なかなか複雑な気持ちになります(笑)
個人的に、上巻は☆2、下巻☆5、
併せ技で☆4といった気分です。
たしかに、みなさんコメントされているように、
この上巻はかなりの玄人向けです(笑)
読む人は下巻とまとめて読みましょう。
できれば、色々と事情があるのかもしれませんが、
上下巻で一冊のボリュームにまとめて欲しかったなぁ・・・・・・
下巻まで読むと、前巻で語られていた、
何気ない会話やエピソードと思われた内容が
意味を持って回収されていきます。
終盤はふつうに感動してしまいました。
が、
自分はまとめて読んだので何とかなりましたが、
これをリアルタイムで上巻しか
読めなかった方の心情を思うと・・・・・・
なかなか複雑な気持ちになります(笑)
個人的に、上巻は☆2、下巻☆5、
併せ技で☆4といった気分です。
たしかに、みなさんコメントされているように、
この上巻はかなりの玄人向けです(笑)
読む人は下巻とまとめて読みましょう。
できれば、色々と事情があるのかもしれませんが、
上下巻で一冊のボリュームにまとめて欲しかったなぁ・・・・・・
2014年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ライトノベル作家と声優のダブル主人公(・・・という扱いなんだろうな・・声優のほうが印象薄い感じがしてどうもすっきりしない)
とりあえず下巻待ち
とりあえず下巻待ち
2014年1月21日に日本でレビュー済み
タイトル遊びすぎだろ!と思いながら購入しました。
内容を一言でいうなら作家を目指す人の為の教科書のようなものです。
自分自身は別に作家になろうと考えているわけではないのですが、
学生時代に遊びで小説を書いていました。
その時に思ったどうすればあれが出来るんだろう?みたいな悩みに答えてくれるような作品です。
なお、低評価の方も含め他の方も言ってますがストーリー自体はとても薄いです。
長文タイトルラノベ作品に有りがちな萌要素なども皆無。
キャラも平凡と言えば平凡です。
それだけがラノベの全てではないのですが単純に物語だけで判断すれば☆2です。
ですが、小説を書いた経験がある。または今も書いている。むしろ賞に応募したい。小説書いたことはないけど業界には興味ある。という人には共感する場所も多く、また普通は知る期会が少ない様々な知識を身につけることが出来るという点で楽しめると思います。
良くも悪くも≪ラノベ風の実用書≫として☆5です。
購入を考えている方はその点をご考慮ください。
内容を一言でいうなら作家を目指す人の為の教科書のようなものです。
自分自身は別に作家になろうと考えているわけではないのですが、
学生時代に遊びで小説を書いていました。
その時に思ったどうすればあれが出来るんだろう?みたいな悩みに答えてくれるような作品です。
なお、低評価の方も含め他の方も言ってますがストーリー自体はとても薄いです。
長文タイトルラノベ作品に有りがちな萌要素なども皆無。
キャラも平凡と言えば平凡です。
それだけがラノベの全てではないのですが単純に物語だけで判断すれば☆2です。
ですが、小説を書いた経験がある。または今も書いている。むしろ賞に応募したい。小説書いたことはないけど業界には興味ある。という人には共感する場所も多く、また普通は知る期会が少ない様々な知識を身につけることが出来るという点で楽しめると思います。
良くも悪くも≪ラノベ風の実用書≫として☆5です。
購入を考えている方はその点をご考慮ください。