なんというか、ラノベじゃないよね。これ。
毎回そう思う。今巻も表紙にキャッチャーな銀髪美少女を持ってきておきながら、内容は激ハード。
このご時世、潰れそうな会社はたくさんある。そのくせ人は少ないから仕事は増える。でも残業はするんじゃねぇ。それでも歯を食いしばって働いているのに、ある日突然会社売却。もしくは倒産。さようなら。
あるある。
そういう社会のダークで普通な部分がこの物語にはさらっと描かれている。そうそう。働いている連中はそれなりにやる気があって、とりあえず仕事回していれば頑張っている気がするんだ。でも上の方の危機感は共有できてないから、その時が来ると「なぜ?!」って驚くんだ。分かる分かる。…げふ。血を吐きそうだ。リアル過ぎて。
正直、この巻で悪役扱いされているキャラがいるんだけど、そいつの気持ちも分かるんだ。そして工兵の気持ちも分かるんだ。誰でも自分の誇りとプライドと将来を掛けて仕事してるんだから・・・。
このシリーズは兎に角、働く人間にお勧め。共感と励まされている感が半端無いから。
学生は読んじゃダメ。「働くってこんなに酷いことなのか!」って誤解するから。違う違う。これが普通なの。そんで、やってればその内酷いとも思わなくなるの。そして、それが生きがいになったりするわけ。そうやってみんな一人前になるのよ。
次も楽しみだ。
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なれる!SE (11) 絶対?管理職宣言 (電撃文庫) 文庫 – 2013/12/10
スルガシステム、驚天動地の企業買収! いつもの無茶振りにより、その部長代理を任されることになった工兵。新卒なのに管理職!? はたして部下たちとうまくやっていけるのか? 萌えるSE残酷物語第11弾!
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2013/12/10
- 寸法10.6 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-104048662902
- ISBN-13978-4048662901
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2013/12/10)
- 発売日 : 2013/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 4048662902
- ISBN-13 : 978-4048662901
- 寸法 : 10.6 x 1.6 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 856,421位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いよいよ室見立華の正体が12巻でわかる?
じゃなくて11巻の感想は9~10巻で下がり気味だったのが11巻で持ち直してきたって
感じで普通に面白かったです。
本だと老眼鏡とセットになる為(早く読みたいので買いますが・・・)
Kindle版が出たらタブレットに入れて移動の時とか読み返してます。
タブレットだと文字が大きくできるので目が疲れなくて良く、何十冊入れても重さが
変わらないので。
できれば、本を購入した人にはKindle版が半額になるシステムとかできれば、
大変助かるのですが・・・・。
じゃなくて11巻の感想は9~10巻で下がり気味だったのが11巻で持ち直してきたって
感じで普通に面白かったです。
本だと老眼鏡とセットになる為(早く読みたいので買いますが・・・)
Kindle版が出たらタブレットに入れて移動の時とか読み返してます。
タブレットだと文字が大きくできるので目が疲れなくて良く、何十冊入れても重さが
変わらないので。
できれば、本を購入した人にはKindle版が半額になるシステムとかできれば、
大変助かるのですが・・・・。
2015年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいて「わかるわかる」「あるある」です。
全然ブラック企業じゃないですよ!これくらいなら。
全然ブラック企業じゃないですよ!これくらいなら。
2013年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前の巻のお泊りのときみたいな、ほんの少しずつの恋(?)の進展がへたな恋愛小説よりどきどきしますね。
まだ立華の素性が明かされてないのも今後の見所です。
まだ立華の素性が明かされてないのも今後の見所です。
2018年5月25日に日本でレビュー済み
ラノベで毎回異なる女の子も登場するし、ヒロインも可愛らしい少女なのですが、甘い展開やファンタジー路線ではありません。
とても、現実的な話もあるし、社会の厳しい面を見せつけられる。
学生よりも社会人が呼んだ方が共感出来る点が多いかも。
とくに、システムエンジニアが読むと勉強になる。
今回は、主人個のが所属する会社が、売り上げを上げるためにとある会社を買収したことから話が始まります。
当然のごとく、主人公にはその会社の管理を任されるという、お話として起伏あることが予想される展開に。
私も社員として働いてきて、残業したり終電無くしてタクシーで帰ったり、有休取ったりします。
そういった申請を受け付けることで、管理することの大変さを主人公が体験します。
まず、際限なく残業申請を受け付けたことで、案件が大赤字になったということが分かります。
これは一作業員の時では分からなかったことで、管理者はこういうところに頭を悩ませているんだなと言うことが良く理解できた。。。つもり。
作業した分は当然貰うというスタンスで、残業時間を付けていたが、ほんと、管理者からするとその作業必要なのって思うんでしょうね。
金払うほどのモノかと疑っても仕方が無い。
物語中盤にかけて買収した会社が如何に不利な契約を顧客と結ばされているかということが分かってきます。
働ければ働くほど赤字になるという案件ばかりで、主人公はそのことで子会社の社員と対立していしまいます。
会社を清算するかどうかというところまで話が行きますが、そこは主人公。
ちゃんと子会社も自分たちの仲間と言うことで、一致団結して存続の手立てを考えます。
今回は投資買収の話なんかも出て来て、金融とか株に興味がある人も楽しめる内容だと思います。
なるほど、子会社はこんな経緯で買収されたんだっていう伏線も張られています。
とても、現実的な話もあるし、社会の厳しい面を見せつけられる。
学生よりも社会人が呼んだ方が共感出来る点が多いかも。
とくに、システムエンジニアが読むと勉強になる。
今回は、主人個のが所属する会社が、売り上げを上げるためにとある会社を買収したことから話が始まります。
当然のごとく、主人公にはその会社の管理を任されるという、お話として起伏あることが予想される展開に。
私も社員として働いてきて、残業したり終電無くしてタクシーで帰ったり、有休取ったりします。
そういった申請を受け付けることで、管理することの大変さを主人公が体験します。
まず、際限なく残業申請を受け付けたことで、案件が大赤字になったということが分かります。
これは一作業員の時では分からなかったことで、管理者はこういうところに頭を悩ませているんだなと言うことが良く理解できた。。。つもり。
作業した分は当然貰うというスタンスで、残業時間を付けていたが、ほんと、管理者からするとその作業必要なのって思うんでしょうね。
金払うほどのモノかと疑っても仕方が無い。
物語中盤にかけて買収した会社が如何に不利な契約を顧客と結ばされているかということが分かってきます。
働ければ働くほど赤字になるという案件ばかりで、主人公はそのことで子会社の社員と対立していしまいます。
会社を清算するかどうかというところまで話が行きますが、そこは主人公。
ちゃんと子会社も自分たちの仲間と言うことで、一致団結して存続の手立てを考えます。
今回は投資買収の話なんかも出て来て、金融とか株に興味がある人も楽しめる内容だと思います。
なるほど、子会社はこんな経緯で買収されたんだっていう伏線も張られています。
2013年12月14日に日本でレビュー済み
挿絵の絵柄と内容とがまったくかけ離れたラノベとしては例外的に重いシリーズも此処まで続きました。
9巻で構築した新サービスも今巻できちんとストーリーに絡めてあるのはさすが経験者、そこらのラノベ作家とは一風違います。
ラノベらしく新キャラがまた女の子で、しかも子会社ですから準レギュラーなのでしょうね。
また、活躍もないしアドバイスも特に目立ちませんが意外な人物も再登場しています。この辺もこのシリーズの黒さと奥深さかもしれません。
まぁ一般的なところはそのくらいで。
企業ですから黒があれば赤があるわけで、潰れるところも更生法で立ち直るところも様々ですが、今回の舞台のDVと言う会社は通常ならば真っ先に整理される会社です。ただ不景気で潰れるだけではなくそれに関連して様々なカネと利権が行き交う「事業整理」です。
以外と知られていないようですがIT業界にはこの手の会社は山とあります。一般業界に比べて目立たないのは規模が小さすぎることと興味を抱く人達が少なすぎるので表立っていないだけです。
当初の工兵達の立場はこの会社を立ち直らせることではなく単に上司として「制御」するだけですが、じきに話は変わってきます。そこら辺はこのシリーズの醍醐味ですがね。
「なれる!SE」と銘打ったこのシリーズはもう既にSE業務から遊離しています。ブラックIT企業の内幕は初期の頃と なれる!SE7 目からウロコの?客先常駐術 (電撃文庫) (特にこっちはもう真っ黒)で十分書かれていますが、工兵の位置づけがだんだんSEから離れて謀略交渉企画担当になってきています。むしろSEではなくネゴシエーターと呼んでいいかも。
社会人1年目にして異常な程の広い業界コネと底深い交渉力と業界を知り尽くしたかのような発想力はもう主人公特権を凌駕して神の世界に入っています。SE経験10年以上のベテランであってもこれを実現できる人間はほとんど居ないでしょう。もし工兵がこのまま就職活動したとしたらマジで引く手数多でとんでもない額がつけられても不思議ではありません。
非常にリアリティが高い内容でありながら現実感が薄まってきているのはこのせいかもしれません。
クロージングについては敢えて語りませんが、いわゆる「IT業界版水戸黄門」のような雰囲気になってきているのは事実あります。ただし工兵達やスルガシステムは善ではなく、倒される相手も悪ではないと言う点は違いますが。
作者本人も此処まで続くとは思ってなかったのでしょう。室見さんの謎は黙して語らずと言うわけにもいかなくなり、そろそろいろいろ明らかになってきそうです。
単純に面白いと思える人はある意味平和です。ブラックITや潰れかけた船に乗った経験がないからです。
一度でも関わったことがある人にとってはこれは自分のリアルです。やっぱり読んでて感情がいろいろ戻ってくるところはあるでしょう、現にストーリー内でも工兵にそれが起こっていますし。
もう既に大団円を迎えられるようなシリーズではなくなってしまいましたね……。どうなるんでしょう。
9巻で構築した新サービスも今巻できちんとストーリーに絡めてあるのはさすが経験者、そこらのラノベ作家とは一風違います。
ラノベらしく新キャラがまた女の子で、しかも子会社ですから準レギュラーなのでしょうね。
また、活躍もないしアドバイスも特に目立ちませんが意外な人物も再登場しています。この辺もこのシリーズの黒さと奥深さかもしれません。
まぁ一般的なところはそのくらいで。
企業ですから黒があれば赤があるわけで、潰れるところも更生法で立ち直るところも様々ですが、今回の舞台のDVと言う会社は通常ならば真っ先に整理される会社です。ただ不景気で潰れるだけではなくそれに関連して様々なカネと利権が行き交う「事業整理」です。
以外と知られていないようですがIT業界にはこの手の会社は山とあります。一般業界に比べて目立たないのは規模が小さすぎることと興味を抱く人達が少なすぎるので表立っていないだけです。
当初の工兵達の立場はこの会社を立ち直らせることではなく単に上司として「制御」するだけですが、じきに話は変わってきます。そこら辺はこのシリーズの醍醐味ですがね。
「なれる!SE」と銘打ったこのシリーズはもう既にSE業務から遊離しています。ブラックIT企業の内幕は初期の頃と なれる!SE7 目からウロコの?客先常駐術 (電撃文庫) (特にこっちはもう真っ黒)で十分書かれていますが、工兵の位置づけがだんだんSEから離れて謀略交渉企画担当になってきています。むしろSEではなくネゴシエーターと呼んでいいかも。
社会人1年目にして異常な程の広い業界コネと底深い交渉力と業界を知り尽くしたかのような発想力はもう主人公特権を凌駕して神の世界に入っています。SE経験10年以上のベテランであってもこれを実現できる人間はほとんど居ないでしょう。もし工兵がこのまま就職活動したとしたらマジで引く手数多でとんでもない額がつけられても不思議ではありません。
非常にリアリティが高い内容でありながら現実感が薄まってきているのはこのせいかもしれません。
クロージングについては敢えて語りませんが、いわゆる「IT業界版水戸黄門」のような雰囲気になってきているのは事実あります。ただし工兵達やスルガシステムは善ではなく、倒される相手も悪ではないと言う点は違いますが。
作者本人も此処まで続くとは思ってなかったのでしょう。室見さんの謎は黙して語らずと言うわけにもいかなくなり、そろそろいろいろ明らかになってきそうです。
単純に面白いと思える人はある意味平和です。ブラックITや潰れかけた船に乗った経験がないからです。
一度でも関わったことがある人にとってはこれは自分のリアルです。やっぱり読んでて感情がいろいろ戻ってくるところはあるでしょう、現にストーリー内でも工兵にそれが起こっていますし。
もう既に大団円を迎えられるようなシリーズではなくなってしまいましたね……。どうなるんでしょう。
2013年12月11日に日本でレビュー済み
ラノベの中では登場人物の年齢が高く社会の苦い部分を描き出す電撃文庫の異彩、なれるSEもついに11巻まで到達しました。
今回も社長案件から始まるのですが、いつもと毛色が少し違うのは工兵が上司として難題に立ち向かうところです。
4巻でもプロジェクトマネージャーとして獅子奮迅の活躍をした工兵でしたが、今回の工兵は前者と異なり一
年間の(新卒としては異常な)経験を反映して立ち向かっています。
内容の方にはあえて触れませんが安定の面白さです。
ですが、物語の本質に劇的な展開はないのでそこを期待される方は物足りなさを感じるかもしれません。
そして最後にどうしても書いておきたいのが、筆者の登場人物の配置です。
これだけ冊数が増えてしまうとどうしても人物が増えすぎて自然と物語から退場してしまうものですが、この作品は物語の本筋に絡ませながらもしっかりと各キャラクターの色を出しながら登場してきます。
それこそが私がなれるSEの一番素晴らしい部分かと思います。
今回も社長案件から始まるのですが、いつもと毛色が少し違うのは工兵が上司として難題に立ち向かうところです。
4巻でもプロジェクトマネージャーとして獅子奮迅の活躍をした工兵でしたが、今回の工兵は前者と異なり一
年間の(新卒としては異常な)経験を反映して立ち向かっています。
内容の方にはあえて触れませんが安定の面白さです。
ですが、物語の本質に劇的な展開はないのでそこを期待される方は物足りなさを感じるかもしれません。
そして最後にどうしても書いておきたいのが、筆者の登場人物の配置です。
これだけ冊数が増えてしまうとどうしても人物が増えすぎて自然と物語から退場してしまうものですが、この作品は物語の本筋に絡ませながらもしっかりと各キャラクターの色を出しながら登場してきます。
それこそが私がなれるSEの一番素晴らしい部分かと思います。
2013年12月12日に日本でレビュー済み
シリーズの11作目.ここ何冊か,いささか微妙とも言える雰囲気が続いていましたが,
帯の『爆誕!』という煽り文句に始まり,久々におもしろい巻だったのではと思います.
まさか…ではなく,このシリーズならきわめて通常運転,主人公の管理職奮闘記の本巻,
案件や上司に振り回されるこれまでとは少し違った話運びは,確かに目新しく感じますが,
シリーズの根底にあるのは,どんな技術や問題でも,そこ,その先には人が居るということ.
特に本巻では管理職となり,部下の工数管理に悩み,グループ会社の立て直しを図る中,
強い反感を買い苦悩する姿など,よりいっそう『対人間』の部分が強調されている印象で,
過去作 の一場面を引っ張ってきての自己嫌悪,葛藤には,胃と胸がキリキリと痛められます.
とはいえ,悩まされるのが人であるなら,救ってくれるのもやはり人であり,中盤を超え,
わかりやすい『悪役』を配し,それに団結,立ち向かう流れは,いつもながらにスカッとし,
ワーッと盛り上がりつつも,さらっと後日談となる閉じ方も,気持ちのいい読後感が残ります.
そしてエピローグ,これまでを振り返る,ちょっと意外にも映るヒロインのつぶやきもよく,
そこから急転直下となる締めの『一言』には,「ついに?」と,期待と不安が入り交じります.
帯の『爆誕!』という煽り文句に始まり,久々におもしろい巻だったのではと思います.
まさか…ではなく,このシリーズならきわめて通常運転,主人公の管理職奮闘記の本巻,
案件や上司に振り回されるこれまでとは少し違った話運びは,確かに目新しく感じますが,
シリーズの根底にあるのは,どんな技術や問題でも,そこ,その先には人が居るということ.
特に本巻では管理職となり,部下の工数管理に悩み,グループ会社の立て直しを図る中,
強い反感を買い苦悩する姿など,よりいっそう『対人間』の部分が強調されている印象で,
過去作 の一場面を引っ張ってきての自己嫌悪,葛藤には,胃と胸がキリキリと痛められます.
とはいえ,悩まされるのが人であるなら,救ってくれるのもやはり人であり,中盤を超え,
わかりやすい『悪役』を配し,それに団結,立ち向かう流れは,いつもながらにスカッとし,
ワーッと盛り上がりつつも,さらっと後日談となる閉じ方も,気持ちのいい読後感が残ります.
そしてエピローグ,これまでを振り返る,ちょっと意外にも映るヒロインのつぶやきもよく,
そこから急転直下となる締めの『一言』には,「ついに?」と,期待と不安が入り交じります.