なれる! SE7 目からうろこの?客先常駐術 (電撃文庫)
でとんでもないブラック案件に巻き込まれた工兵が、常駐先企業の
派閥の対立を利用し、ブラフを徹底的に駆使して危機を脱する展開がありましたが、そのプロトタイプ
とでも呼ぶべき展開でしたね。入り組んだ勢力図を会話の中で読者の混乱を最小限に抑えながら
主人公と交渉相手の丁々発止のやり取りで息を飲ませる…かなりレベルの高い描写力が必要となる展開ですが
夏海公司氏の巧みな筆致は既にこのとき完成していたんですね
一巻で日本政府もアポストリも一枚岩ではない事は示されていましたが、今回はその派閥間の駆け引きが
メインとなっています。居留区を離れ東京で居るはずの無い一人のアポストリを巡る争奪戦に学と葉桜が
巻き込まれ、前巻で築いた関係を更に進める形で大立ち回りを演じるというのが主な筋書きです
日本人の振りをして一人暮らしていたアポストリの正体は中々意外でしたが、見所は彼女の意思を尊重しつつ
日本政府(というよりその代表が父親な訳ですが)、アポストリ内部の強硬派〔夏〕の利益も確保して
新たな構図を組み上げる学のネゴシエーター振りでしょう。上記の「なれるSE!7」に比べると多少ご都合主義的で
「高校生のブラフではちょっと無理だろう?」という部分も感じないわけではないのですが破綻は無いかと
夏海公司氏の本領はひょっとしたらこっちの方なんじゃないのかな、と思わされます。確かにラブコメも
上手いのですが、こういう駆け引き部分は作家としてノリノリで書いているのがはっきりと伝わってきますね
電撃文庫での作品発表もいいのですが、将来的にはメディアワークス文庫で書いても面白いのでは、と思います
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葉桜が来た夏2星祭のロンド (電撃文庫 な 12-2) 文庫 – 2008/9/10
身体能力と科学技術に優れ、女性のみで構成される異星人――アポストリ。その評議長の姪、葉桜と共棲することになった南方学は、人間とアポストリの交流フォーラムに出席するため東京を訪れた。 そこで二人は星野友深と名乗る、奇妙な少女と出会う。 素性も事情も話さず、とにかくアポストリ居留区駐在日本大使である学の父に連絡をとって欲しいという彼女には、謎のアポストリハンターや自衛隊からの追っ手がかかっていて――。はたして彼女と正体と逃避行の行方は?
強がりだけど少しドジな星野がかわいい第2弾!
強がりだけど少しドジな星野がかわいい第2弾!
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2008/9/10
- ISBN-104048672215
- ISBN-13978-4048672214
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2008/9/10)
- 発売日 : 2008/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 344ページ
- ISBN-10 : 4048672215
- ISBN-13 : 978-4048672214
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,247,229位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月10日に日本でレビュー済み
読者を置いてけぼりにして、主人公たちが振り回され、戦闘に巻き込まれたり、戦闘を見せつけられたりが延々と続く
最後に怒濤の設定開示ラッシュと主人公の口八丁で〆となっていて、それで全て解決しているわけでもないので、とにかくストレスが溜まった
「訳がわからず振り回されてイライラする」感覚は共感しやすいが、それがおもしろさに繋がっていないのが致命的
学と葉桜の仲が少し良くなっている様子が見られたのが唯一の救いか
正直期待外れだったので、次巻以降はあらすじと評価をよく読んで期待できそうなら読んでみることにする
最後に怒濤の設定開示ラッシュと主人公の口八丁で〆となっていて、それで全て解決しているわけでもないので、とにかくストレスが溜まった
「訳がわからず振り回されてイライラする」感覚は共感しやすいが、それがおもしろさに繋がっていないのが致命的
学と葉桜の仲が少し良くなっている様子が見られたのが唯一の救いか
正直期待外れだったので、次巻以降はあらすじと評価をよく読んで期待できそうなら読んでみることにする
2014年5月4日に日本でレビュー済み
夏海さんの作品は「なれるSE」から読んでいます。それがなかなか良かったので、ほかの作品もというところで、この作品を一巻から読みました。
まず良かったところとしては、この手の作品の王道であるヒーローがヒロインを救うというもので、強敵あり、駆け引きあり、終わり方も良かったと思います。後の続く伏線もいれており、次の巻が読みたくなるようになっています。「なれるSE」と同様、表紙からラブコメ全開と思わせておいて、内容は政治的駆引きや内紛などドロドロとした内容でそういったものを期待する人には大変良いと思います。
ただ残念なところとしては、主人公がヒーロー過ぎて共感できないところです。「なれるSE」の工兵くんもそうなのですが、つい1巻まで政治に興味もなく、それどころかアポストリを忌み嫌っていた主人公がアポストリに好意的になり、命を懸けて救おうをしたり、ブラフをかまして政治的解決を図り、それが成功したりとご都合主義的な感じが否めません。1巻の危うい感じの主人公の方がまだ共感できました。
設定・ストーリーが良かったが、共感に欠ける部分があるので、★3つとしました。
まず良かったところとしては、この手の作品の王道であるヒーローがヒロインを救うというもので、強敵あり、駆け引きあり、終わり方も良かったと思います。後の続く伏線もいれており、次の巻が読みたくなるようになっています。「なれるSE」と同様、表紙からラブコメ全開と思わせておいて、内容は政治的駆引きや内紛などドロドロとした内容でそういったものを期待する人には大変良いと思います。
ただ残念なところとしては、主人公がヒーロー過ぎて共感できないところです。「なれるSE」の工兵くんもそうなのですが、つい1巻まで政治に興味もなく、それどころかアポストリを忌み嫌っていた主人公がアポストリに好意的になり、命を懸けて救おうをしたり、ブラフをかまして政治的解決を図り、それが成功したりとご都合主義的な感じが否めません。1巻の危うい感じの主人公の方がまだ共感できました。
設定・ストーリーが良かったが、共感に欠ける部分があるので、★3つとしました。
2008年9月6日に日本でレビュー済み
1巻の終わりから少し進んだ葉桜との関係が書かれてます。
葉桜との共棲生活のお陰か、1巻冒頭に比べると学がかなり、丸くなった気がします。
学が鈍感なのでヤキモキしている葉桜が可愛いのですが、突如として、現れた星野に引っ掻き回される姿も。
学が星野を気にする理由があるのですが、そのせいでややこしくなってます。
葉桜と星野のやり取りは微笑ましいです。
今回も裏で色々と動いている連中が居ます。一方で1巻で明かされなかった南方大使や前評議長について、隠されていた部分も明らかになります。
学と葉桜もラストに少しは進んだと言えるのかも知れません。
ちなみに伯母上様は直接出てきません。出番なしに等しいです。
葉桜との共棲生活のお陰か、1巻冒頭に比べると学がかなり、丸くなった気がします。
学が鈍感なのでヤキモキしている葉桜が可愛いのですが、突如として、現れた星野に引っ掻き回される姿も。
学が星野を気にする理由があるのですが、そのせいでややこしくなってます。
葉桜と星野のやり取りは微笑ましいです。
今回も裏で色々と動いている連中が居ます。一方で1巻で明かされなかった南方大使や前評議長について、隠されていた部分も明らかになります。
学と葉桜もラストに少しは進んだと言えるのかも知れません。
ちなみに伯母上様は直接出てきません。出番なしに等しいです。